Rewrite if   作:ゼガちゃん

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更新が遅くなりましてね。申し訳ないぞよ。

就活が上手くいかない。助けてけろ。


再会してから

さて、いい加減におっぱいの件でがめついていても仕方ない。諦めて俺は朱音とちはやに向き合う。

「天王寺……胸を凝視するのは止めなさい」

さっと朱音が恥じらいを見せて胸を隠した。

ふむ……何かこうグッと来るものがあるな。俺の脳内のメモリーに名前を付けて保存せねば。

「瑚太朗ってば厭らしいです」

ちはやが俺を痛い子を見るような目を向けてくる。

止めてくれ……瑚太朗さんのライフはそこまで高くないのよ。

「っで、話を戻すか」

俺はしまこのお嬢ちゃんに視線を向ける。

「この子は誰?」

「「…………」」

朱音とちはやは同時に押し黙る。

やっぱし答えづらいのだろうな。

「会長がベビーシッターの真似事をするだなんて思えないし、ちはやには向かないかな」

どちらかというと咲夜向けなイベントだ。

まあ、しまことちはやの脳内構造が似てると思うから然程気にする事ではないか。

「むぅ〜、今妙な事を考えませんでした?」

「いやいや、滅相もない」

危ないな〜。バレたのかと思った。

いやはや、女の直感とはかくも恐ろしいものだ。

「ところで天王寺」

「なんです? 会長」

話の軌道修正を行いながら、朱音は俺に鋭い視線を向けてくる。

「お前が此処に来たのは偶然なの?」

その一言で、朱音が俺を見る鋭い視線は品定めをするような視線にうって変わった。

「偶然ですよ」

半分正解、半分外れといったところか。

ガイアの事は十分に知っていた。此処から本拠地に乗り込める事も承知している。

だが、朱音やちはや、おまけにしまことエンカウントしたのは全くの偶然だ。

「偶然……ね」

朱音は疑念を取っ払う事はしなかったが「まあ、いいわ」と結論を出した。

「お前に裏があろうとなかろうとーー今ここで口封じするだけだから」

見る者が見れば背筋が凍り付いてしまいそうなうすら寒い笑みを作る。

得体の知れない事が逆に「脅威があるのでは?」と思わせられる。

しかし、この場には(自称)百戦錬磨の天王寺瑚太朗さんがいるわけなのですよ。そんな脅威など紙飛行機にして飛ばしてくれるわい!!

「ガイア……」

ボソリ、と小さなイントネーションで俺はその名前を口にした。

途端にちはやとしまこは目を丸くする。朱音は一瞬驚きの表情を見せたがすぐに引っ込んだ。

そして、朱音は俺に近付いてくると耳打ちしてきた。

「お前……ひょっとして“覚えているの?”」

朱音の言葉に素直に頷いても良い。でもそれだけでは面白くないと感じたのでーー

「さあ? “どうだろうな朱音”」

頭を撫でながら、俺はそう返答していた。

あっーーと小さく声を漏らしながら満更でもない様子の朱音。

「こ、瑚太朗が朱音さんの頭を撫でてますぅぅぅっ!!」

ちはやがワタワタと腕を大袈裟に上下させる。

「あっ!!」

気付いたのか、我に返った朱音は普段から運動不足と思わせない程の俊敏な動きで俺のなでなでから退避した。

むぅ……俺としてはもう少し撫でていたかった。

「はぁ……はぁ……やるわね天王寺。この私を麻痺状態にするなんて」

ただ頭を撫でただけなんですがね。というか朱音ってば今の動きで息切れを起こしているみたいだ。普段から運動しないからこうなるんだ。

 

「そ、それよりも……そうな訳なの?」

 

子供が大人に尋ねるような、おっかなびっくりに聞いてくる。朱音のそんな姿を見たら胸キュンですよ。しかも何だか涙目になっちゃってるし。昔の俺に会えるのがそんなに嬉しいのかね。

 

否定したいけど、悪戯心が働いても含みあるみたく言わなきゃ良かった。涙目に上目遣い、しかも普段から上から目線の朱音がそんな行動を取られたら俺の理性は紙切れ同然ですぞ。

 

「…………ああ」

 

あっけなく、理性をゴミ箱に捨てて朱音の可愛さにやられちまったんだ。

 

まあ、オカ研メンバーには全てを話すつもりだし、現に小鳥には全部話してあるからな。

 

「そう…………ちはや」

 

「はい? なんです?」

 

話の内容に全くついていけなかったちはやはしまこと一緒に黙って待っていた。

 

「あとでお前の家に行くわ。天王寺も……いえ、瑚太朗も後で連れて行くわ」

 

そう言うと朱音は俺の襟首を掴んで引っ張っていく……って、

 

「ちょっ、会長!! どこへ連れて行くんですか!!」

 

「私の部屋よ」

 

短く目的地を答えてくれたのは良いんですけどね!! ちはやが展開についていけずに口をあんぐりと開けているぞ。しまこなんかは首をかしげて「なんぞこれ?」って表情なんですけどね。

 

「いやいや、確かに会長の部屋に上がれるってのは男としても嬉しいんですがね――」

 

「問答無用」

 

ああ、傍から見れば羨ましい展開なのだろうと思う。だけど現実はそう甘くはない。

 

俺の言葉になど耳を貸さずに、朱音は俺の襟首を掴んで引っ張っていくのであった。

 

図らずとも、俺はガイアの現聖女様のお部屋に上がれるようになったとさ。

 

 

 

本当にこれで大丈夫だったのか心配になるぞ。

 

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