Rewrite if   作:ゼガちゃん

42 / 120
話を区切ったらかなり短めになりました。

なにやってんだか




ガイアと瑚太朗①

俺は朱音に手を引かれて彼女の部屋まで連れていかれた。

 

次期聖女の部屋という事もあって、かなり豪華な仕様だ。ブルジョア人が泊まる高級ホテル顔負けじゃねぇか。

 

良いな~。俺もこんな部屋に住んでみて~!!

 

「そこに座って頂戴」

 

「あいよ」

 

向かい合う形に置かれたソファの片方に腰掛ける。間にテーブルが置かれていてそこにはお菓子があった。

 

なんとなく、以前と部屋の間取りが違うっぽいがーーまあ、気にするべきところではないな。

 

「っで? 天王寺……」

 

「瑚太朗でいい。俺も朱音って呼ぶから」

 

朱音にいつまでもよそよそしく名字で呼ばれるのはむず痒い。

 

「瑚太朗、あなたは私と“最初に出会った時の事を覚えてる?”」

 

その質問には学園での出会いという訳ではないはずだ。

 

俺が答えるべきはーー

 

「ああ、かなり無愛想だったよな」

 

昔の朱音の容姿を伝えたのだ。

 

「確かに無愛想だったかしらね」

 

俺の答えに納得ができた御様子で。

 

「それより、今になって私の前に出てきた理由を知りたいわね」

 

朱音からすれば疑問も当然か。

 

さて、どこまで説明したものかな。加島が監視してないとも言い切れない。

 

なら、核心部は避けるべきだな。

 

「言っただろ? 俺はオカ研を守るって」

 

「まさか……その為に部室に潜入したというの?」

 

呆れた奴ねーーと朱音に言われてしまった。

 

何をおっしゃいますかね。

これは俺にとっては最重要な案件なのでございまするぞ。

 

「まあ、その前に『鍵』を何とかせにゃならんみたいだがな」

 

俺の言葉に朱音は肩をピクリとさせた。答えには納得ができた御様子で。

 

とにかく『鍵』の単語を出したのは朱音に興味を引いてもらう為に。

 

「『鍵』が“良い記憶”を求めてるのは知ってるだろ?」

 

「えぇ、けれどそれがどうかしたの?」

 

「その“良い記憶”を得る手段を俺が握ってるとしたら?」

 

より一層に朱音の表情に怪訝な色が見え出した。

 

「それは瑚太朗が『鍵』と既に接触をしているって事かしら?」

 

「その通り」

 

俺は自信満々に頷き返してやった。

 

「そしてそれを得る為には朱音の力も必要なんだ」

 

「私の…………力が?」

 

「ああ、ちょうどちはやの家に行くんだろ? 詳しい事は向こうで教える」

 

ここじゃ盗聴の恐れもあるからな。咲夜も一緒なら問題はなかろうて。

 

「分かったわ。じゃあ、ちはやの家に行きましょう」

 

朱音は立ち上がると、ちはやの家に行こうと言い出した。

 

嬉しく思いながら俺は朱音と一緒に鳳家に向かう。

 

短い道すがらながら朱音とのデートを満喫しよう。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。