「さて、みんな待たせたな」
「家のリビングで何をするつもりなんです?」
俺は鳳家のリビングを借りて、ちはや、咲夜、朱音にしまこに集まってもらっている。
皆はソファーに座ってもらい、プレゼンテーションをするように俺は立ち上がっていた。
「咲夜が言うように証拠を持ってきたんだ」
この発言を聞いて、一同はざわめいた。ああ、何か司会進行役でこんな風にサプライズを用意していると驚きも一塩ですな。
「じゃあ、早速その証拠を見せてちょうだいな」
「慌てないで下さいよ朱音」
俺は後ろにある扉を見る。その向こうには『鍵』の証拠――というよりは『鍵』本人が待ち構えているんだけどな。
ややあって、ノックする音が届いた。それは準備ができたという篝からの合図である。
「では登場してもらいましょう!!」
本当に番組の司会進行役かと思える程のノリだな。
扉を開き、篝が入ってきて――――一同は目を丸くしていた。しまこが驚いた顔をしているのを俺は初めて見た気がする。斯く言う俺も全く予想外の出来事に目を白黒させているのが現状だ。
「はじめましてホモサピエンスよ」
しかし、空気を読めない子・篝はこんな空気の中でも堂々としていた。
「私は魔法の第三惑星からやってきた正義の魔法使い――――」
前以てよういしていただろうセリフに俺は呆気に取られる。
服装はいつもと変わらず、リボンもヒラヒラと舞っている。ただ、裾や襟首にフリルが付けられていて、カチューシャの両方の側頭部の辺りに黒のリボンが備え付けられていた。腕に赤いリボンを巻きつけて先端に星の飾りがあって、その飾りを囲むように円を描いている緑色のステッキが握られていた。
世界を観測する篝がそんな格好をしている事に一番に呆気を取られている。
「クリーミィ☆かがりんです(☆」
背後に虹色の光が輝いている気がした。
「「「「「…………」」」」」
俺を含めた全員の反応は至って正常であると思える。
沈黙。圧倒的沈黙……空気が重すぎる。
「あ、あの……どちら様ですか?」
勇気があるな咲夜。この得体の知れぬ存在に声を掛けるとはやるではないか。
「私は人類を救済する為に魔法の第三惑星からやってきたクリーミィ☆かがりんです(☆」
「……」
咲夜まで押し黙ってしまう程に困惑に支配された世界。
ま、まずい……これは非常にまずい状況ではなかろうか?
というかなんだよ「クリーミィ☆かがりん」って!! つか、語尾にいちいち「(☆」とか付けるなよ。(の意味が分からないぞ。何で付いてるんだよ!!
ただひたすらに全員が篝に対する評価を「痛い子」に位置づけた事であろう。
正直俺も同じ感じです。
本題を思い出したのはしばらくしてからだった。
クリーミィ☆かがりん――――ただ、これを出したいが為にこんな展開にしてしまった気がします。
後悔? しまくりんぐです!!