今回はメール投稿で試してます。
篝の登場にハラハラドキドキの俺。
当の彼女はしれっとしている。何だか悔しいな。
ともかく、彼女は静流とルチアをどうにか説得しようとやって来てくれた。
気持ちは嬉しいが、やっぱりこの場は俺に任せて貰いたい。単純に彼女を快く思っていない可能性の方が高い。
ここに江坂さんも居ればストッパーになりえたかもしれないが、そうは問屋が卸さない。
俺が間に割って入る他にないだろう。
「ところでお二人にはお話すべき事があります」
おいいいいいいっ!! 何とかしようと思っていたらいつの間にか2人の隣に立っているじゃないか!!
あ~、どっちも警戒心をマックスにさせてるよ。
「それよりも先程の瑚太朗の発言の意味を問い質したい」
ルチアの言う通りだぜ――隣に座る静流が「うんうん」と頷きを表していた。
「落ち着きなさい。その前にこれを言っておかないと、信用をしてもらうのは難しいのは先日に理解してます」
先日って……ああ、ちはやと朱音にも何か言ってたよな。
結局は何なのかを俺は聞けなかった。
聞こうとするとちはやからは「瑚太朗は聞いちゃダメです!!」と顔を赤面させて電柱を引っこ抜く握力で掴まれた上に投げられた。
朱音には冷ややかな視線で「聞いたら刺すわよ?」とマジな声で突き付けられた。
何なんだよとは言いたかったかが、訊いたりしたら殴り飛ばされてしまいそうで恐かった。
世界の終わりを告げられた時よりも一層に恐怖を抱いた。
そんな事が起きてしまうのかと考えると恐ろしくて伝えさせるだなんてさせたくない。
「ちょっと待て篝ーー」
しかし、残念な事に2人同時に耳打ちしていた。
そして見る見る彼女達の頬が赤く染まっていく。
ゆっくりとこちらに視線を向けてくると赤身はさらに帯びていった。
「こっちを見るな!! 瑚太朗!!」
「その通りだ」
理不尽な事を言ってくれる。
な、何だ? マジで何を言ったんだよ?
「ふふっ、人気者ですね」
「変な事は吹き込んでないよな?」
心配になってくるので篝に問う。
彼女は「勿論です」と自信たっぷりに言ってくれるものの、俺に対しての態度がどうにもよそよそしい。
「瑚太朗君は女心を学んだ方が良いと思うよ」
ギュゥゥゥッ!! 俺の頬をつねるのは小鳥だった。
蚊帳の外に置き去りにされたのがよっぽどに不服だったのか。だけど、俺の頬をつねるのは止めてください。
「さて、これで信じて頂けましたか?」
「信じる他にあるまい」
「右に同じ」
俺の方をチラチラと見ている。
顔を赤面させているのは相変わらずだ。
というか、本当に信じてるのか? 一体何を言って納得させたのか気になるじゃねえか。
そんな俺の疑問を脇に置いて、篝はルチアと静流の信用を勝ち取ったみたいだ。
まあ……なら良いのかね?