俺の言葉に静流とルチアは魚みたいに口をパクパクとさせた。
まあ、自分でも変な事を言っているのは承知の上だ。何処の世界に好き好んで敵対勢力とお手てを繋ごうとする組織が存在するか?
即座に否定をされてないだけマシか……と言うよりは未だに脳内で処理が追い付いてないと捉えるべきか。
大きく深呼吸をし、俺は話を続ける。
「でもガイアの中でも手を取り合ってくれるのは一部だけだと思ってる」
「その一部というのは?」
「ちはやと朱音、それと咲夜だ」
ここにしまこも入るのだが、別の名前を出しても混乱させるだけなので伏せておく。
「俺は彼女らと、ここにいるメンバーで“良い記憶”ってやつを篝に見せてやりたい!!」
こんなのは難しい。分かってる。無茶なのは。でも、それでも俺は足掻きたくて“ここまでやって来れたんだ。”
皆を守りたい――ただその一心で突っ走った。
篝の助力に救われ、俺は確かに“今までとは違う”未来に踏み出そうとしていた。
その為の大きな一歩が俺の我が儘で大勢の人を巻き込む。
それでも、世界を救いたいと願うからこその想いだ。
自分勝手だと蔑まれても構わない。俺はどうしたって救いたい世界があるんだから!!
「その為にはオカ研の……皆の力が必要不可欠なんだ!!」
確信している。オカ研のメンバーは確かに篝に“良い記憶”を与える切っ掛けになると。
「お願い委員長、しーちゃん。力を貸して!!」
小鳥も一緒に頭を下げてくれる。
「オレからも頼む!!」
「わたくしもです!!」
ぎる、ぱに……お前ら。
皆に感謝していると当人の篝は黙り込んでいた。というよりは思案してるのに近いのか。
しばらくの後に篝は口を開いた。
「全ては私が蒔いた種です。ですが私にはどうする事もできません」
淡々と述べはするが、暗い陰りが垣間見えた。
不甲斐ないと感じてるようだ。世界を消してしまう発端は自分、だというのに自分を止める手立ては他人が……俺が握っている。
「お願いします!! 私を助けてください!!」
自分のできる精一杯を出して頭を下げる。
嬉しく思う。最初の出会いは感情のない奴だと思っていた。なのに気付けば変わっていた。誰かに頭を下げ、助けを求めるまでに成長を遂げた。
「頭を上げてくれ」
「下げる必要なんてない」
ルチア、静流共にそう言ってくれた。
「世界を守りたいと願うガイアが居るのだな?」
「皆を守れるのか?」
ルチアが、静流が共に問い掛けた。俺は静かに、でも「そうだ」と力強く肯定する為に首肯した。
それを見て満足した2人は笑顔で言った。
「「任せてくれ!!」」
ようやっと話し合いが終わりました。グダグダとしてすみません