神戸小鳥の答え:土壌汚染。ガーデニングができなくなったら本当に困るもん!! これで植物が育てられなくなったら……私は絶対にデス○ロンを許さない。
教師のコメント:土壌汚染は環境問題ですね。ですが、悪の組織は関係ないのでは?
此花ルチアの答え:大気汚染。これは実に深刻だと思う。酸素がなくては人は生きていけないのだ。こんな事をする秘密機関○ODを私は絶対に潰してみせる。
教師のコメント:大気が汚染されると様々な問題が起こります。ですが、悪の組織もそこまでしないのではないでしょうか?
中津静流の答え:水質汚染。サンマを根絶やしにする環境問題を私は許せない。ゲ○ンとガラン○ー帝国を壊滅させに行ってくる。
教師のコメント:中津さんらしい答えですね。八つ当たりで悪の組織を壊滅させないでください。
鳳ちはやの答え:ポテコが食べられない。大問題です。お菓子を独占しようとするド○マやジンドグ○の野望は私が阻止します。
教師のコメント:環境問題の「か」の字もないじゃないですか。逃げて。ド○マとジンドグ○は逃げないと大変な目に遭ってしまいますよ。
千里朱音の答え:ヒートアイランド現象。暑いのは嫌よ。ブラック○タンとデ○ザー軍団に協力を要請しようかしら。
教師のコメント:きっと、その2つの組織は手を貸してはくれないと思います。
天王寺瑚太朗の答え:砂漠化。この前バ○ンとかいうのが行おうとしていたので壊滅させておきました。
教師のコメント:既に悪の組織の1つが根絶やしにされていた!? というか、このクラスではどれだけ悪の組織が流行ってるんですか!?
篝の答え:なんとなくムカついたのでU○OHを襲撃します。
教師のコメント:問題にはきちんと答えて下さい。それとそこは正義側の組織なので襲わないで!!
「はっ、このオレが直々にテメェを殺してやるよ。感謝しな」
「悪いけど、それは聞けない相談だ」
ミドウは臨戦態勢万全。
瑚太朗は先程にクリボイログを切り捨てた感触を思い出す。
確かに特別に力は入れていた。
だけど、あの固い装甲諸ともクリボイログを斬り伏せる事ができたのは嬉しい誤算と言えよう。
(やれる)
今なら確信を持って言える。
瑚太朗が思うよりもオーロラは強さを増していた。
「来ねえなら……こっちから行くぞ!!」
ミドウが痺れを切らし、先制を仕掛けてくる。
足元の地面が膨れ上がる。
「やべっ!!」
タンッ!! と力強く地面を蹴って後ろへ跳んだ。
直後、火柱が飛び出た。
「ハハハハハッ!! オレの魔物……フォゴは全てを燃やし尽くすぜ!!
さあ、お前はどうする? 天王寺瑚太朗ぉぉぉぉぉおおおおおっ!!」
ミドウの狂った笑いに嫌悪感を抱くが、連続して足元から火柱を出現させられる。
なんとか紙一重でかわせてはいるが、それも長くは保つまい。
(やるなら一気に……懐に飛び込む!!)
フォゴは無数の細胞の塊でできていたはず――瑚太朗はミドウとの戦いを思い出していた。
結局のところ、術者を倒すのが手っ取り早い。
(問題はどうやって接近するか……だよな)
ミドウが一筋縄でいく相手ではないのを瑚太朗が一番に理解している。
突破すべきは二酸化珪素をかき集めた壁。
あの時はちはやの協力もあって難なく破壊に成功した。
今回は単独でせねばならない。
(大丈夫だ。クリボイログの装甲だって斬れたんだから)
自信を持て。自分の力なら二酸化珪素の壁を突破できる。
懸念事項1は自身の中で勝手に解決した。
「近、付け……ない」
瑚太朗は苦虫を噛みながら、飛んでくる火の玉を紙一重でかわしていく。
だが、これは同時に危険を生み出しているのだ。
場所は森。炎で可燃してしまうものが辺りを取り囲んでいる。
基本的にミドウの攻撃は避けているものの、やはり山火事ならぬ森火事を引き起こさない為にいくつか叩き落としてはいる。
ミドウが殺し合いを何度繰り返してきたのかは窺い知れない。
しかし、はっきりしているのはミドウがフォゴを手足のように操っている事実。
遠距離にいれば火の玉を放ち、近付こうとすれば瑚太朗と自身を阻む火柱が地面から沸き出る。
自身で確実な戦闘パターンを確立している。
主に距離を取り、遠距離から体力を削り取ろうとしている。
仮にこちらから攻撃しても距離を取っている事から回避は難しくない。
それこそルチアの振動の能力や静流が透明な毒を使えば不可視であるが故に回避をさせまい。
(今は無い物ねだりだな!!)
だが、参考になるので無意味ではない。
不可視――少なくとも目で見えない程に“速ければ良いのだ。”
「オラァッ!! どうした? どうした?
逃げ回ってばかりじゃ、オレには勝てねえぞぉぉぉぉぉ!!」
ミドウの荒ぶりに呼応して、フォゴの攻勢も激しくなる。
避けられない――そう直感できる程の火の玉が瑚太朗の頭上から降り注いだ。
「ヒャハハッ!! 火の玉のシャワーを浴びて……燃えちまえ!!」
「お断りだよ!!」
オーロラを上へと翳す。
形状を傘にし、瑚太朗は火の玉の雨から逃れる為に前へダッシュした。
「逃げられると思うな!!」
ミドウの宣言と同時に火の玉が落ちてくる。
それらは地面に小さいながらもクレーターを作る。
「こ、のぉっ!!」
オーロラを真上ではなく、斜めに向ける。
火の玉をいくつか受け止める事はできるだろうが、長くは持たない。
元が自身の血なだけに、そこまでオーロラに力を回せない。
「チョコマカと、面倒だな……フォゴ!!」
瑚太朗が動き回り、尚且つ攻撃を防ぐ事に苛立ちを覚える。
だが、ミドウは間違いなく冷静だった。
ならば、と攻撃の手段を切り替えた。
瑚太朗に降り注ぐ火の玉の雨も終わりを迎えた直後、瑚太朗の真正面に炎で作られた壁が出現した。
「あっ、つ!!」
オーロラをブレードに変えながら迫っていた時に起きた。
直撃は免れたが、炎の発する熱に瑚太朗は足を止める。
「貰ったぁぁぁあああああーーーーっ!!」
瑚太朗が足を止めたのを確認すると、ミドウの叫び声が轟く。
声は横合いから。まさか、ミドウ自身が移動をしてきたのだ。
彼は手のひらを瑚太朗に向けている。
「死ねぇぇぇーーーーっ!!」
光線よろしく、ミドウの掌から特大の火柱が放たれた。
瑚太朗の身の丈を二回りも越える炎のビーム。
「出し惜しみはしてられねえ!!」
今ここでやられては意味がない。
オーロラブレードの形状を伸ばし、火柱へと向けていく。
「そんなんで、火柱を斬れるかよ!!」
「それはどうかな?」
よくカードゲームで使いそうな台詞を吐いた。
直後、オーロラの切っ先が獣となった。
獣が大口を開いて炎にかぶり付いた。
まるで生き物のように炎を噛み千切っていき、炎の威力を弱めていく。
「ば、馬鹿な!?」
ミドウから驚きの声が漏れただけ、使った甲斐はあったものだ。
瑚太朗の記憶の中で切り札とも言うべき形状だ。
戦闘でもスムーズに出せるように練習は欠かさなかった。
「今だ!!」
呆けている今がチャンスだ。
迷ってる暇があれば罠でも飛び込んでやる。
強化は何度か施しているのだ。
ちょっとやそっとでは死なない……と信じて。
「お、おおおおおあお!!」
「調子に……乗ってんじゃねぇぞ!!」
瑚太朗の突貫にミドウは苛立ちを募らせる。
「戦場を知らないガキの癖に!!」
「悪いな。俺も戦場は知ってるんだよ!!」
先程の火柱で力をそこそこ使ったのだろう。
肩を上下させながら息を整えているのが分かる。
数多の火の玉が襲い掛かる。
実に厄介ながら瑚太朗は全てを叩き落とし、時には上空へと反らした。
「ぐっ!!」
紙一重での回避は必ずしもダメージを受けない事とイコールには繋がらない。
炎が生み出される際に発生する熱に身体が蝕まれる。
「んな事で……弱音は吐いてられないよな!!」
瑚太朗はオーロラをハンマーに変える。
眼前に火柱が聳え立つ。
「こんなもん!!」
ハンマーで横殴りに振るった。
火柱が根元から折れて消滅した。
ミドウの姿が露になる。
「うっ、らぁ!!」
ハンマーを全力で叩き込んだ。
だが、届かない。
二酸化珪素の壁に阻まれたのだ。
「ハハッ!! 残念だったな!!
フォゴは無数の細胞組織を持っている。炎から生まれる二酸化珪素の壁を作れるんだよ!!」
「そうだな。これじゃ壊れねえみたいだな……でもよ!!」
二酸化珪素の壁は固い。
前回と同様、クリボイログよりは脆い。
「これなら……どうだ!!」
ハンマー“だけでは足りない。”
さらに肥大化、そして面に合わせた大きさの円錐を作る。
「ぶっ壊れろぉぉぉぉぉおおおおおーーーーっ!!」
瑚太朗の雄叫びと共にハンマーが振るわれた。
それが再び二酸化珪素の防壁にぶつかると……
パキィィィィィンッ!!
二酸化珪素の壁全体にヒビ割れが起こる。
ミドウが全てを理解する前に、二酸化炭素の壁が粉々に砕け散った。
「なん、だと……っ!?」
「驚いてる暇はねえぞ!!」
オーロラを棒へと変化させる。
それを無防備となったミドウの胴へ打つ。
しかし、その一撃は陽炎を殴ったように当たった感触はなかった。
「はっ!? えっ!?」
今度は瑚太朗が驚愕の色に染まる番だった。
振るった筈の一撃はミドウの身体をすり抜けた。
(いや、これは……っ!?)
ミドウの身体が“炎そのものとなっていた。”
「やれると思ったか? 馬鹿が!!」
瑚太朗が攻撃のモーションを終えた直後にミドウは腹蹴りを見舞う。
「がっ、づぅっ!?」
全身から悲鳴が鳴る。
瑚太朗は尻餅を突いた。
「まさか……お前はフォゴの能力を」
「気付いたか? その通りだよ!!」
迂闊だった。
魔物によっては、その魔物の持つ力を術者に与える事ができる。
ちはやと咲夜がその例だ。
彼女の怪力は咲夜のパートナーとなった際の特典である。
今ミドウはフォゴの能力――要は身体を炎にしたのだ。
(前回は、こんなことはできなかったってのによ)
完全に瑚太朗の予測の範囲を越える動きだ。
「オラオラッ!! 座ってると、焼き殺すぞ!!」
ミドウの合図を元にフォゴが瑚太朗を燃やそうと動き出した。
「くそっ!!」
真正面から迫る火の玉を、右に身体を傾けながらかわす。
その際に回転しながら身体を起こし、何とか体勢を整えようとする。
「瑚太朗君!! 私も……」
「悪い。手を出さないでくれ」
小鳥の提案は嬉しい。
彼女の協力があればミドウを倒すに至れよう。
だけど、“それは駄目なのだ。”
「こいつは……俺1人で倒さないと“認めてくれないからな!!”」
きっと、この場の全員が何を言うのかと呆れていよう。
構わない。
これは天王寺瑚太朗だから。
全てを救う事を愚かだと言われようが……それこそが“天王寺瑚太朗”という男の選んだ道だ。
「テメェの心意気は買ってやる。だが、オレには勝てねえ」
「そういう事を言うと、フラグにしか聞こえないぜ」
天王寺瑚太朗は立ち上がる。
何度でも、何度だって。
そして見せてやるんだ――
「お前に勝てない未来があるって言うならよ……そんな未来は俺が書き換えてやる!!」
さあ、振るえ。
己の望む未来の為に、そして……皆が笑って暮らせる世界を作る為に。
戦いの第二幕が開いた。
まだまだ戦いは続きます。
ミドウがフォゴの能力を使える件に関してはこちらの判断で勝手にやりました。
作中の瑚太朗君があまりにも強すぎるのでこれくらいの事はできないとミドウじゃ勝てないってきっと
クリボイログを切り捨てたり、キリマンジャロのいる高さまでジャンプしたりしてたしね
あとオーロラが瑚太朗の血液にうんちゃら(適当な解釈)だったのを今更ながらに思い出しました。
さて、ちょっと他のキャラが空気気味になっているのは作者の腕が未熟だからですね。反省反省
次回の更新は日曜日ですが……今はわりとテンションが上がりっ放しなのでもっと早く上がるかもです
今回は最初から最後まで戦闘一辺倒でしたが作者はあまり戦闘描写が不得手なので感想をくれると非常に嬉しいです
それでは次回もよろしく。