Rewrite if   作:ゼガちゃん

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日常⑦

今朝はなんとなく暑いと感じる気候だ。

とは言え、気温は20ちょっとであるので真夏日みたいな猛暑な訳ではない。

ここのところの気温が低かった反動であろう事は容易に予想ができる。

「瑚太朗さんやないですか。おはようさん」

「おはよう小鳥」

今朝も小鳥と合流して学校へ向かう。

「あれ? あれって静流ちゃんじゃない?」

小鳥の指差す先には特徴的な金髪ツインテールの静流閣下が歩いていた。

こんな時間に会うとは珍しい事もあるもんだな。

「お〜い、静流〜。おはよう〜」

「おはようコタロー」

俺が大声で言ってやると素晴らしい笑顔で朝の挨拶をしてくれる。

「おはよう静流ちゃん」

「お……おは、よう――コトリ、先輩」

「小鳥って呼び捨てで平気なのに」

小鳥が話し掛けると頬を赤くして俺の背に隠れようとする静流。

忘れがちだけど人見知りしやすいんだったな。

これを機にそういった部分もなくなると良いんだが。

「静流がこの時間に登校してるなんて珍しいな」

「バイトで呼ばれて遅くなったんだ」

「バイトって――静流ちゃんが? こんなに朝早く呼び出されるものなの?」

「今日は特別。普段は呼ばれない」

大方ガーディアン絡みだろうな〜。

この頃の俺は何にも知らずに日常を過ごしてたし、ちはやや朱音はガイアだって事もあるし、小鳥はドルイドだって事も知らなかったけどな。

バイト=ガーディアンなのは間違いあるまい。

 

「フーキーンもあるのに大変だな」

「問題ない。支障が出ないようにして貰っている」

さすがフーキーン。

しっかりしている。

「そういえばさ、俺サークルに入ったんだ」

「おや? その情報は小鳥さんも初耳だね〜」

「コタローは何のサークルに入ったんだ?」

「オカルト研究会」

(静寂を伝える擬音の)シーン×2

え? 何? 今の俺ってば滑った?

「なんというか――本当に入ったんだ?」

半分位は話を知ってた小鳥が苦笑気味に聞いてくる。

「サンマ缶研究会かサンマ缶同好会はないのか」

静流はサンマ缶に関する事柄ではないのに不満を抱いたようだ。

いや――まあ、ね〜。

さすがにサンマ缶に関係したサークルとかはないでしょ。

「コタロー。私は決めたぞ」

「想像はできるが発言を許可する」

「サンマ缶同好会を私は作る!!」

手をグッと握り締めて天高く突き上げる。

そんな海賊の王様を目指す麦わら帽子の男が夢を宣言する言い方をせずとも。

「ちなみに今のは冗談だ」

「冗談なのか……」

静流ならやりかねないと思ったんだが。

「それじゃ瑚太朗君。私はガーデニング研究会を立ち上げるよ」

「お前も自分の好きな事に忠実だな!!」

「冗談だけどね」

間髪入れずに告げられた。

分かってるよ。

立ち上げられる程に知り合い居ないのを。

 

「何気にひどいこと言わなかった?」

「言ってない言ってない」

意外と勘が鋭い。

さすがは幼なじみですな。

「ところでコタロー」

「どうした? 静流」

「時間」

腕時計を確認する。

うん。HR開始まであと5分。こっから学校まで走って5分。

言える事は1つ。

「走れ!!」

俺達は全速力で駆けた。

途中で小鳥がバテて俺がおぶる事になった。

俺のその日の体力を使い切ったと言って良い。

小鳥に先に行って貰うと、疲労困憊で下駄箱で倒れた。

発見されたのは2限の授業が始まる時だったりする。

 

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