クロスアンジュ 因果律の戦士達   作:オービタル

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今回はエリュシュオンの全てとオリジナル主要都市がでます。そしてキオがアイツに怒りをぶつけます。


番外編02:エーテリオンの秘密

 

謎の異空間及び、悠妃のファルシスを討伐したキオ達。エリュシュオンはアウラの都より離れた廃墟に着陸していた。キオはサラ達にエリュシュオンの全てを見せるとモーリス行政長官やナギ軍務長官、ヴァンダム司令官、戦艦インフィニティ艦長トーマス・ラスキーや他の上官にサラ達をエリュシュオン内部の入国許可を得る。そしてキオ達はエリュシュオン内部へ行くためのエレベーターの中にいた。

 

「準備は良い?」

 

そしてエレベーターの扉が開き、目の前の風景がサラ達を魅了する。工業エリア、商業エリア、住宅エリア、飼育エリアが建ち並ぶ居住ユニットであった。テラスから眺めるキオはサラに言う。

 

「どうだ?中々なもんだろ……」

 

「はい、あなた方の技術はとても素晴らしいですわ。ですが…この風景、何処かで……」

 

「そう、このエリュシュオンは……サラ達の世界の500年以上前からある巨大コロニー船なんだ。」

 

「500年以上前!?」

 

「正確に言えば……西暦2095年、人口の増加により、四億七千万人の市民を乗せた恒星間巨大コロニー船『エリュシュオン』は消息を絶った。」

 

「え!?……聞いたことがありますわ、20年後…エリュシュオンとの交信が途絶えた…。」

 

「転移したんだよ…。」

 

「まさか…」

 

「そつ、このエリュシュオンこそが……行方不明になった恒星間巨大コロニー船。そしてこの居住ユニットは俺の一番目のお気に入りの街で、500年以上前のモデルとなった都市からはこう呼ばれている……『NLA“ニューロサンゼルス”』。」

 

キオはそして、サラ達をNLAの街を案内する。街には色んな人々、タツやティビィと同じ【ノポン人】が商業したり、ピザを食べながら人々と話す【マ・ノン人】、住宅エリアの公園で寛ぐ【オルフェ人】商業エリアや住宅エリア、工業エリアで働いたり、のどかな暮らしをする【バイアス人 大樹の一族】と【サンヘイリ人】と獣人の【ラース人】、汚染物を除去する【ザルボッカ人】などの異星人が暮らしていた。そしてキオ達は輸送機に乗り、エーテリオン本部に辿り着く。輸送機から降りるとモーリス行政長官とナギ軍務長官、ヴァンダム司令官やトーマス・ラスキー、ジェイコブ・キース艦長、エイブリー・J・ジョンソン軍曹、エルマ大佐が待っていた。

 

「モーリス行政長官及び、ナギ軍務長官、ヴァンダム司令官、トーマス・ラスキー副館長、キース艦長、ジョンソン軍曹、エルマ大佐」

 

キオとタスクはモーリス達に敬礼する。

 

「君がアウラの民のサラマンディーネですね。キオやロマノフ夫妻から聞きました。もっと早くにあなた方との交流が早ければ、対処できました。」

 

モーリス行政長官はサラに謝罪する。そしてサラ達はエリュシュオンの全ての技術を見せた。NLAの他にモデルとなった主要都市《NLD“ニューロンドン”》《NTK“ニュートウキョウ”》《NOS“ニューオオサカ”》《NPK“ニューペキン”》《NSD“ニューシドニー”》《NBZ“ニューブラジリア”》《NBN“ニューベルリン”》《NKL“ニューカイロ”》の九つの主要都市。エーテリオンの汎用人型機動兵器『ドール』、様々な艦艇、強化人間“スパルタン”、あらゆる異星人のドールと兵器、科学力、艦艇、異文化。そして……。あらゆるクラウドデータが並ぶその空間、サラ達はキオに問う。

 

「ここは?」

 

「ここが……エーテリオンの最重要部分。『LIFE』だ。」

 

「“LIFE”?」

 

「……500年以上前、人類は生き残る術として、自らの体を断ち切り、このデータ内部に保存した。」

 

「え!?」

 

「つまり……モーリス行政長官達やエルマ大佐やここにいる異星人以外の人類は……Blue.Blood通称“B.B”と言うロボットの身体として生きているんだ。」

 

するとエルマやリン、イリーナ、グイン、オスカー達は腕の連結部を外す。それを見たサラ達は驚くのであった。

 

「まさか!!」

 

「そう…このクラウドデータ内のデータがある限り、ここにいる人類は……すぐに生き返ることが出来る。4億7000万人の命を揺り籠に乗せて。」

 

「そんな!では、このクラウドデータに入っているのは!?」

 

「……人類の新たな希望、4億7000万人のDNAと記憶データ、バイオ液……それらが揃えば、失った身体を元の状態に戻し、人類は復活する。」

 

「そんな事が可能なのですか!!?」

 

サラが驚くと、エルマが説明する。

 

「その通りよ、何せ私は……」

 

エルマがLIFEのコンソールに何かをパスワードを打つと、エルマの目のハイライトが消え、倒れる。

 

《っ!!?》

 

サラやアンジュ、ヴィヴィアン、モモカやアウラの民達は驚くと、中枢部から何かが出てくる。それはコールドカプセルであり、ハッチが開く。中から現れたのは白く透き通る肌、黒のスーツ、白銀の結晶の髪を持つ女性……エルマ本人であった。サラ達はそれに驚く。

 

「これが……私の本当の姿。このエーテリオンの技術やドール、設備を教えたのが私なの。」

 

「まさか…あなたが!?」

 

「えぇ、このエーテリオンの指導者のモーリス行政長官やヴァンダム司令官、ナギ軍務長官は敵の目を欺く為の仮装、私こそが、このエーテリオンの最高指導者なの。」

 

エルマはその全てを話した後、大巫女の前に立つ。

 

「まさかお主がエーテリオンの本当の指導者だったとは。」

 

大巫女がそう言うと、エルマも大巫女に言葉を放つ。

 

「如何かしら?私達の技術は…」

 

「……確かに、エーテリオンの技術は測り知れない。我らの科学力よりも栄えている。それで、お主達は何故我らに接触して来たのだ?」

 

「……率直に言わせてもらうわ。あなた方アウラの民と私達エーテリオンの友好条約及び、エンブリヲと総裁“X”に対抗する為、あなた方と同盟を結びに来たの。」

 

大巫女や他の者達も驚く。

 

「それはつまり、我らに力を貸すと言う事か?」

 

「えぇ…デウス・コフィンの艦隊はあなた方ドラゴンよりも強大な兵器と艦隊を持っている。エーテリオンならそれに対抗できるわ。」

 

「「…………」」

 

互いは睨み合うと、先に動いたのは……。

 

「……良かろう。我らアウラの民はお主等と同盟を結ぶ。」

 

大巫女の放たれた言葉に議論はなく、こうしてエーテリオンとアウラの民は同盟を結成した。

 

 

 

 

 

エルマが大巫女と話している一方、キオはエリュシュオン軍刑務所にある男を監禁していると聞いて足を運んたが、キオはその男を見て驚く。

 

「ここから出せ!私は神聖ミスルギ皇国皇帝 ジュリオ・飛鳥・ミスルギ!!私を解放しろ!反逆者どもめ!」

 

何と、アルゼナル襲撃の際に総裁“X”によって量子次元反応弾の爆破で殺された筈のジュリオが囚われていた。助けたのはジョンソン軍曹とアービター、ガ・デルグ殿下とガ・ボウらしい。ジュリオは監視兵に怒鳴りながら釈放を求めるが、監視兵は厳しい表情をしながら無視する。するとキオが現れるとジュリオは悲鳴を上げる。キオは怒りの表情でジュリオに言う。

 

「どうだ屑野郎。今の気分は……」

 

「ふざけるな!!覚えておくが良い!エンブリヲ様がきっとお前達を蹴散らしっ「エンブリヲがどうした……言っておくがアイツはお前を助けない。」えぇっ!?」

 

「エンブリヲは呑気にマナに頼りきって生きているお前達“豚”共に呆れている。この意味が分かるか?」

 

「な、何を!?」

 

「タスクが言っていた。世界を壊し、新しい世界に作り変える。プッ!フフフフフフ、アハハハハハハハ!!」

 

「な!?何が可笑しい!!」

 

「いやぁすまない……それに賛同したお前が屑で馬鹿で愚かだと思ってつい……っ!!!」

 

するとキオが壁に向けて拳をぶつける。拳は壁を貫き、ジュリオを恐怖に陥れる。そしてキオは血が滲み出ている拳を壁から引き抜き、ジュリオを睨む。

 

「言っておくが“世界を壊し、世界を作り変える”……その後の世界にお前達はこの世に居ないだろうなぁ」

 

「何だと?」

 

「エンブリヲは……お前達マナ派の人間達を新世界に連れて行くつもりはない。奴は新世界で新たな人類を作るだろう。誰もお前を助けには来ない。そして俺達はデウス・コフィンに囚われているジュライ・飛鳥・ミスルギとソフィア・斑鳩・ミスルギを助け出す。」

 

「何だと!!?アンジュリーゼに加担したあの二人が生きているだと!!?」

 

「ジュライ皇帝陛下とソフィア皇妃殿下は俺の両親とサラの母親と少し縁があってなぁ。二人を救出した後、俺達はお前の大将であるエンブリヲと総裁“X”を潰す!せいぜい屑妹と共に崩壊した世界で絶望していろ!!」

 

「ば!馬鹿が!エンブリヲ様に刃向かうなどと!不可能だ!!」

 

「不可能を可能にする…その目で大将が泣き叫ぶ姿を絶望しながら見ているが良い!!アンジュの父と母は新しく創るミスルギ皇国の王座にアンジュを付かせるだろうなぁ!」

 

「嘘だ!!私こそがミスルギ皇国皇帝だ!!解放しろ!!!」

 

しかし、誰もジュリオの言葉に耳を貸すものはいなかった。

 

「監視兵、防音シャッターをしておけ。あいつの声を聞いてるだけで耳触りがする。」

 

「同感だ。」

 

監視兵はジュリオの監禁室の防音シャッターシステムを起動する。すると徐々にジュリオの馬鹿でかい声が薄々と小さくなり、やがて聞こえなくなるのであった。

 

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