クロスアンジュ 因果律の戦士達   作:オービタル

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第23話:黒き罠

早朝…、アウラの民がアウラを奪還するべく総力を持って進攻する為、戦力を集結させていた。

 

「ヴィデルの民、シルフィスの民、待機完了」

 

「ジェノムスの民は、まだ?」

 

「川を渡るのに数護符掛かるようです。」

 

その様子に外に居たキオ達、その中でヴィヴィアンは感心していた。

 

「お~!ドラゴンのフルコースなり~!」

 

「まさに総戦力…」

 

「まだまだいるな…。」

 

キオ達納得していると、するとタスクの耳元にドクターゲッコが....。

 

「タ〜ス〜ク〜さん♪」

 

「ぞぉ~!?」

 

タスクはビックリして見て、ドクターゲッコーはタスクの腕に抱き付く。

 

「もっと人型の成人男性を観察するいいチャンスでしたのに、残念です♪」

 

「あ、そうですか......」

 

「次回は是非、私と交尾の実験を.....」

 

アンジュがタスクの首根っこを引っ張って、ドクターゲッコーに言う。

 

「御免なさいドクター、これは貴女の実験用の珍獣じゃなくて。私の『騎士』なの」

 

「えっ?」

 

「あ、はい....」

 

アンジュの言葉にタスクとドクターゲッコは唖然とし、タスクとアンジュの様子にヴィヴィアンとオスカーは思わずからかう。

 

「全く、この馬鹿夫婦が〜♪」

 

「ヒューヒュー♪」

 

二人の行動にアンジュは思わず頬を赤くして、すぐさまヴィルキスの元に行く。

 

「な!何よ!ほら!!行くわよ皆んな!!」

 

「あ、ああ」

 

「お~!」

 

慌てて追いかけるタスクとキオ達、テンションよく付いていくヴィヴィアン。

 

そしてドラゴン達が集結して、大巫女が皆の前に現れる。そして大巫女はアウラの民達に宣言をする。

 

「誇り高きアウラの民よ、アウラと言う光を奪われ幾星霜…ついに反撃の時が来た。今こそエンブリヲに我らの怒りとその力を知らしめる。我らアウラの子!例え地に落ちてもこの翼は折れず!!」

 

その言葉にドラゴン達は雄叫びをあげて、それにヴィヴィアンもつられるように興奮しながら吠えた。

宣言が終えてサラは焔龍號に乗り込み、皆に告げる。

 

「総司令!近衛中将サラマンディーネである! 全軍出撃!!」

 

焔龍號が発進して、それに続くかの様にナーガとカナメの蒼龍號と碧龍號が続き、ドラゴン達もその後を追いかけるように出撃した。

 

「さぁ、私達も出ましょう。全艦隊、発進して!」

 

チャールズとマリアを乗せたエルマのドレッドノート『キルグナス』の主翼部が前翼に変形し、『白鳥』と思わせる形態へとなり、空を航空する。キルグナスを追うかのように、エリュシュオンから“戦艦 インフィニティ”と“戦艦 ヴィニディケーション”エーテリオン艦隊が次々に発進していく。そしてアービターやサンヘイリ人のアサルトキャリアとエリート艦隊、ガ・デルグ殿下のドール部隊、バイアスのドール部隊、エーテリオンのドール部隊が発進する。キオ達もそれぞれの機体を発進させ、インフィニティに付いて行く。タスクの方はアレスの最終改造の為、ブロードソード戦闘機にヴィヴィアンを乗せ、アンジュは後ろにモモカを乗せていた。

 

「行ってきまーす!」

 

ヴィヴィアンは見送っているラミアに言う、特異点に向かっている中でタスクが妙に笑っている事にアンジュが気付き、通信で問う。

 

「何?気持ち悪い」

 

「ああ、いや嬉しくてさ。君が俺の事を騎士として認めてくれたのが」

 

「ああ~そう言えばそう言ってたね。」

 

「まあ分からなくもないよ、タスク君はアンジュちゃんの騎士。アンジュちゃんがタスク君の事を認めた事だけでも凄い事なんでしょう。」

 

ノアがタスクの考えてる事に納得するかのように頷く。

そしてヴィヴィアンがある事を問う。

 

「ねえねえ、ドラゴンさん達が勝ったら戦いは終わるんだっけ?」

 

「えっ?ああ…多分そうだね」

 

「そしたら暇になるね、そしたらどうする?私はね、戦いが終わったら皆をご招待するんだ。あたしん家に♪皆は?」

 

「そうだな〜、そうだ!俺はルーさんの店を手伝う!結構商売繁盛って言うからなぁ!」

 

「俺は“コレペディアン”所属して、キオのお母さんが住んでいたとされる大地『ウル』で様々な場所に行ってその場所の調査をする。」

 

「私は“コンパニオン”かな、あのユニオンは何でも屋だからフリーである私に最適かな。」

 

「私は…“ランドバンク”。鉱物やドラゴニウムを調べて研究してみたい♪」

 

「うちはタスクとダグと同じ“アヴァランチェ”だな!キオは?」

 

オスカー、オリバー、ノア、マリアンナ、アンがそれぞれの夢を未来を想像し、キオも自身の夢とこれから先の事を言う。

 

「俺は……俺はやっぱり“インナーセプター”だな。人々の護衛や要人警護、サラを守る“防人(騎士)”なる。それに幼い頃……サラに約束したんだ。サラの……婿さんになる為に。」

 

キオの言葉にタスク達は驚愕する。

 

「おいおい……キオの奴ここでとんでもねぇ爆弾発言を言いやがったなぁ。」

 

「あぁ、ビックリ…」

 

「さすが幼馴染、約束を守る男は最高よ」

 

「将来のお嫁さんを悲しませないでね♪」

 

「期待しているぞ!」

 

「あ、あぁ!タスクの方は?」

 

「えっ?俺~? 俺は…海辺の綺麗な街で小さな喫茶店を開くんだ。アンジュと二人で…店の名前は天使の喫茶店アンジュ、人気メニューはウミヘビのスープ……」

 

「タスク…」

 

「えっ?何?」

 

「お前それはやめとけ……今、未来視でお前のゲテモノ料理が出されてバイアスが悲鳴を上げいる。」

 

「え!?本当に!?」

 

「うん……」

 

「分かった。あっ!でもまだ他にあるんだ。二階が自宅で子供が四人……」

 

「ヴィヴィアン、殺していいわよ」

 

っとアンジュが機嫌を悪くしてヴィヴィアンに言い、それにヴィヴィアンは「ガッテン!」と言って銃を取り出してタスクに向ける。

 

「あ、嫌!………俺はただ、穏やかな日々が来れば良い…ただそう思ってるだけさ」

 

アンジュはタスクの言葉にただ黙って聞いていて、次にヴィヴィアンがグレイスとアンジュに問う。

 

「じゃあ、アンジュは?」

 

「私は…」

 

そしてカナメが皆に言う。

 

「特異点開放!!」

 

すると皆の目の前にシンギュラーが解放されて、それにとヴィヴィアンが見開く。

 

「凄い…」

 

「おお~!開いた!」

 

開放と共にサラがドラゴン軍に向かって叫ぶ。

 

「全軍!我に続け!!」

 

その言葉と共にとドラゴン達はシンギュラーに突入して行き、向かっている中でアンジュはタスクが言った言葉、喫茶アンジュの事を考える。

 

「(悪くないかもね…喫茶アンジュ)」

 

そう思いながらも皆はシンギュラーに向かって行き、インフィニティも付いていった。

 

 

そしてシンギュラーを抜けてキオ達は見渡す。

 

「ここは…」

 

「ここでクイズで~す! 此処は一体どこでしょうか!クンクン…正解は!あたし達の風、海、空でした~!」

 

そしてエーテリオン艦隊もシンギュラーを抜けて、偽りの世界に侵入した実感を感じるのであった。

 

「ようやく戻って来たんだ…」

 

「ええ…」

 

サラは座標が違っている事にすぐに問う。

 

「到着予定座標より北東4万8000…?! どうなっているのですか!これは!」

 

「分かりません…!確かに特異点はミスルギ上空に開く筈…!」

 

っとその時サラの機体のレーダーに警告熱反応が表示され、それにサラは前方を見る。

 

すると目の前にミサイルが無数に飛んで来て、それにドラゴン達は光の盾を展開し防御する。

 

「何事!!」

 

煙が晴れた途端に無数のドラゴン達が海に落ちて行き。

ガレオン級が吠えた途端に緑色のビームがガレオン級の頭部を吹き飛ばして撃ち落とす、それにサラは目を見開く。

 

「あれは…!」

 

サラが目にしたのは、黒いヴィルキスとバンシー・デバイス、双子のニールネール、黄土色のズハッグ、デウス・コフィンのフォルトゥラー艦隊とカタストロフィー艦隊、さらに巨大ドールであるズハッグ20機とゼルン5隻が待ち構えていた。

 

「何ぞ?……あれ!?」

 

「黒いヴィルキス!?」

 

アンジュ達が言うと、黒いヴィルキス達はビームライフルを突き付け、ドラゴンとドール達に奇襲を仕掛ける。ドラゴンとエーテリオン艦隊ドール部隊は黒いヴィルキス達のビーム光弾を回避するが、TEEチェイサーやバグズ、タイタン・デバイス、ガーゴイル・デバイスに撃墜されて行く。

 

「これは!?」

 

「待ち伏せです…!」

 

サラが言った言葉にナーガとカナメは驚きを隠せない。

 

「待ち伏せ?!」

 

「では!リザーディアからの情報は…!?」

 

「今は敵の排除が最優先です!!」

 

そう言ってサラ達は龍神器達を駆逐形態に変形させて、ドラゴン達に言う。

 

「全軍!!敵機を殲滅せよ!!」

 

サラが先頭に進み、その後にナーガやカナメもあとに続くのであった。

 

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