クロスアンジュ 因果律の戦士達   作:オービタル

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第45話:因果律の戦士達・後編

キオ達はグノーシス・ゼノンとヴィルキスの時空跳躍システムのお蔭で時空の狭間に突入した、その際に時空の狭間の空間に圧巻される。

 

「これが…時空の狭間」

 

「♪〜♪〜」

 

っとキオがサラの歌を詠い始めた。それを手掛かりにこの無限に続く虚数空間からアンジュを探そうというのだろう。

他の、タスクを始めとするラグナメイル組は周囲を警戒しながら進む。自分たちの目指す場所を見落とさないように。そして、

 

「!」

 

その歌声が確かにアンジュの耳に届いたのだった。そしてそれに答えるかのようにアンジュが永遠語りを歌いだす。

 

「…分かってくれたのか」

 

アルフォンスは積年の思いが通じたのか、苦々しい表情でアンジュを見下ろしながら呟く。アンジュの永遠語りは止まることなく、そして、

 

「!」

 

「これって…」

 

「聞こえるね。確かに」

 

「はい」

 

「アンジュ…アンジュだ!キオ!!」

 

タスクの呼びかけにキオが頷く。そして、その歌が聞こえる方に各機機首を向けた。その先にあったのは虚数空間の海に浮かぶアルゼナルの姿だった。アルフォンスは積年の願望がついに達成すると実感し、トリニティ・プロセッサーのウーシア(アルヴィース)とロゴス(メツ)、そしてホムラのモナドを取り出す。

 

「さぁ、アンジュリーゼよ。大人しくヒカリを渡せ……」

 

アルフォンスはアンジュからプネウマの片方であるヒカリを取り出そうとした瞬間、空から空間の裂け目が開き、それにアルフォンスは振り向く。

 

中からグノーシス・ゼノン、ヴィルキス、アレス・バーン、焔龍號、クレオパトラ、テオドーラが現れ、アルフォンスは驚き、急いでその場から離れるが、肝心なことに気づく。

 

「しまった!!」

 

取り出していたアルヴィースとメツ、ホムラのブレイドがそのままであり、キオは急いで回収し、叫ぶ。

 

「ラァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

『ガアアアアアアアアアアアアアアアッ!!』

 

キオと焔龍號が叫んだ声により、アルフォンスの力が不安定になる。

 

「力が!!うわあっ!!」

 

ドラゴンの咆哮がドラゴニウムを狂わせ、サラの体からアルフォンスが離れた。落ちて行くサラを見てキオは急いでコックピットから飛び出し、テレシア化する。

 

タスクもコックピットから出て、キオと共にアンジュに向かって叫ぶ。

 

「サラアアアアアアッ!!!」

 

「アンジュウウウウッ!!!」

 

サラは目を覚まし、向かってくるキオを見て大声でキオを呼ぶ。

 

「キオ!」

 

「タスク!」

 

「サラアアアアアアッ!!!」

 

「アンジュウウウウッ!!!」

 

二人は落ちるサラとアンジュを見事にキャッチする。

 

しかしタスクの方は何故かアンジュの股の方で受け止めるっと言う、こんな状況でもラッキースケベハプニングな展開が起きたのは言うまでもない。

その時にヒルダがタスクに向かって何やら言いたいことを言ったのは分からなかった。

 

タスクはすぐさまアンジュを下ろして謝る。

 

「あっ!ごめん!…あ」

 

タスクはアンジュが涙を溢れ出ているの見て言う。

 

「…怖かったよね」

 

それにアンジュは頷く。

 

「…ありがとう、来てくれて」

 

「皆が力を貸してくれたからね」

 

タスクはそう言ってアンジュは皆の方を向く。

すると先ほどから二人に対し何やら怪しげな行動をしていたヒルダが、アンジュが見た途端にやめて笑顔で手を振る。

 

そしてキオはサラを下ろして、傷が無いか確かめる。

 

「大丈夫か!?怪我は無いか?!」

 

っとそう言った時にサラはキオに抱き付き、キオはサラの方を見る。

 

「サラ…?」

 

「ありがとうございます…キオ。助けに来ていただいて…」

 

キオは一度離れてサラの顔を見ると、彼女の目から涙があふれ出て来たのが分かる。それにキオは申し訳なさそうな顔をする。

 

「…遅れてごめんな、サラ…」

 

「いえ…来てくれただけでもうれしいです」

 

「あと、これ……」

 

キオはサラに渡した婚約指輪を返す。するとサラが思わずキオにキスをする。一部始終を見ていたアンジュ達や隠しカメラで時空の狭間のの映像を見ていたチャールズ達も呆れていた。

 

グノーシス達はアルゼナルの上部に着陸してヴィルキスと焔龍號を下ろす。

その時アルフォンスが現れて、キオ達に問う。

 

「何故だ!?…何故お前達がこの場所にいるんだ!?一体どうやって!?」

 

「言われなくても、分かるだろ……ヴィルキスは完全にお前の元から離れているって言う事を!!」

 

キオは吸血鬼を模したマスクを装着し、両眼のソリッドアイも装着される。

 

「サラは焔龍號に。大丈夫俺が守る」

 

「えぇ」

 

「僕の理想郷の創造を邪魔するか……孫娘に虚言を吹き込むな!!」

 

「お前みたいなゲス野郎がアンジュの先祖?フンッ!ヴィルキスもよくこんな奴をライダーにしたな!」

 

キオはグノーシスから降り、アルヴィースのモナドを抜刀する。対するアルフォンスも自分のモナドを持ってキオに斬りかかる。

 

「タスク!」

 

キオはメツのモナドを取り出し、タスクに投げた。タスクはメツのモナドを見事にキャッチすると、タスクのアレス・バーンのエーテルブレードがメツのモナドと同じ剣へとなる。そしてアンジュとサラは自身の機体に乗る。

 

「あなたが連れてきてくれたのね、皆んなを…」

 

「ありがとうございます、焔龍號……キオ達を連れてきてくれて。」

 

アンジュとサラはそれぞれの機体の操縦桿を握る。その時、指輪と宝玉が強く光だし、同時に二人の中にいたヒカリとホムラが一つとなり、真の姿『プネウマ』へと覚醒する。アンジュの服装がドレスから白のライダースーツへ、サラもライダースーツからピンクのデバイススーツへと変わり、ヴィルキスと焔龍號の形状が変わる。そしてコンソールのモニターには二機の新たな名が表示されていた。

 

 

【ヴィルキス・アルビオン】

 

 

 

 

【焔龍號・破壊ノ紅月式】

 

 

 

 

 

「さぁ!行くわよ、ヴィルキス!」

 

「行きますわよ!焔龍號!」

 

空へと舞い上がるヴィルキスと焔龍號は駆逐形態へ変形して、アンジュとサラはキオとタスクに言う。

 

「皆んな!アルフォンスはゾハルを使って永遠不滅の国を創ろうとしてるわ!止めるにはアイツの機体を破壊するしかない!」

 

「嫌!師匠が言うには、アルフォンスの体はあの機体とデミウルゴスの三つに分かれている!つまり、両方倒さないと世界が守れない!」

 

キオが説明すると、アルフォンスが翼を広げ、アンジュを睨みながら呟く。

 

「……君には分からない、君には理解できない。」

 

ヤルダバオトの右手がヴィルキスに向けられる。っと、空間からエンブリヲのヒステリカ、レイジア、ヴィクトリア、エイレーネ現れる。そしてアルフォンスとヤルダバオトはそれぞれのモナドを持つ。

 

「だから……僕がやるしかない。そうでもしなければ、いずれ世界はまた穢れの連鎖を引き起こす。アンジュリーゼ……愚かな孫娘よ、お前はもう……いい。」

 

アルフォンスの言葉にキオは言う。

 

「永遠に続く世界に何の価値がある?そんな世界、ヘドが出るほど願い下げだ!!」

 

キオはグノーシスを遠隔操作で操り、ヤルダバオトに向かって行く。アンジュ達もヒステリカ達に向かって行く。

 

「キオはアルフォンスを!」

 

「ラグナメイルは俺たちに任せてくれ!」

 

タスク達がそれぞれのラグナメイルを相手していると、サリアが相手しているエイレーネからアルフォンスの声が発声する。

 

《愚かな小娘だ。あの皇女の道具にされ、調律者に弄ばれた気分は?》

 

「っ!!」

 

 

キオは黄金のモナドでアルフォンスを相手していた。

 

「無駄だね……僕を殺す事は、未来に終焉をもたらす事になるのに。」

 

「そうさせたのは、お前だろ!!」

 

キオは血戦鬼のリミッターを解除し、目にも止まらぬ速さでアルフォンスの各部に傷を入れて行く。アルフォンスは後方に素早く下がり、体制を立て直す。

 

「なるほど…その姿、正に『闇のクアンタ人』だな!!」

 

「龍装光!!」

 

次にキオは地球神龍と融合し、アルフォンスの腹に蹴りを喰らわせる。しかし、アルフォンスはキオの脚を受け止めており、モナドを振り下ろす。だがキオは思考の力で振りほどき、モナドを構える。

 

「地球神龍との融合化か……異次元人のテクノロジーが…神と対等するか!!」

 

アルフォンスの身体が光りだすと、彼の体から堕天使の白き翼と白き鎧、尻尾と角が生える。

 

「その姿は!!?」

 

「これこそが、“極大”にして“極限”の力を持つ者に赦された『神鎧』。」

 

キオはモナドを構え、アルフォンスに向かいながらモナドを振り回す。しかし、どう言う事なのかキオの攻撃が回避される。

 

「ッ!?」

 

「そして、貴様の思考をも上回る……“夢幻予測視”。“未来視”と“因果律予測”、“思考”を兼ね備えた完全な力。お前の全ての過去と未来を透視する事が出来る!!」

 

アルフォンスは余裕満々の表情を浮かべ、キオにカウンター攻撃が炸裂する。キオはモナドを突き立て、荒い息を吐いていた。

 

「やはりまだ生きているな……だが、これまでだ。もうすぐ時空融合は全てを破壊し、その先に新たなる生命が芽生え、感情も無く、穏やかで、穢れが溢れない世界へと変わろう…」

 

「……それはどうかな?」

 

するとキオの淡白石の義眼が強く発光し、ヤルダバオトと戦っているグノーシスの肩部が露出展開し、そこから眩い閃光が照らされる。

 

「何っ!!?(何だこれは!?……グノーシスの力なのか!?嫌!違う!)」

 

眩い閃光に、目を開けたまま未来視を見ていたアルフォンスの目が眩み、キオはボディーブローでアルフォンスを吹き飛ばす。

 

「まさか……ゾハルだと!!?」

 

アルフォンスが驚いていると、キオはテレシア化し、アルフォンスを睨む。

 

「テレシア化して僕を殺すか…けど、僕は殺しても復活する!」

 

アルフォンスが叫び、キオは咆哮を上げる。そしてアルフォンスの身体が大きくなり、山羊を模した仮面、脚が白き大蛇の尾を持つ龍へと変身した。テレシア化したキオとアルフォンスは肉弾戦を繰り広げる。互いの爪、アルフォンスの剣の如く翼、キオの刃の如く牙が肉を裂く。

 

 

 

 

その頃、フェイト達はデミウルゴスに苦戦していた。機械と生物、偽りの大地と街の瓦礫でできた魔神は笑う。

 

《フッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!!!僕に刃向かうとは100万年早い!!!》

 

「くっ!!調子に乗りやがって!!だが!」

 

アウラがバリアを張っている先に、エーテリオン全艦隊が連携を組み、デミウルゴスの周囲を取り囲む。

 

「全艦隊!一斉砲撃、開始!!」

 

艦隊の主砲やMACガン、ミサイルが一斉に放たれ、デミウルゴスに直撃する。レイナスはボロボロになりながらも、フェイトとココに言う。

 

「『フェメル、ココル……』」

 

「母上!!」

 

「お母さん!」

 

「『私の命は長くありません……私はこれからデミウルゴスの外角に穴を開けます。その間に、貴方達はテレシアの力で強力な一撃を放ってください。』」

 

「そんな!!」

 

「『頼みましたよ』」

 

レイナスは一気にスピードを上げ、周囲にエーテルを纏い、槍を形成する。

 

「『……アデル。貴方の子達は立派になりましたよ。』」

 

レイナスはそう言い、デミウルゴスの胸部に直撃し、消滅した。

 

「っ!!!母上えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

 

フェイトは断末魔の叫びを上げ、天馬型のテレシアへとなり、ココも自分の力を信じ、鳥型のテレシアへとなる。だが二人の前にボロボロになったメシアが立ち塞がる。

 

「『待て!!ここから先は通さない!!偉大なるアルフォンスの計画を終わらせる訳にはいかないのだ!!』」

 

メシアは神託杖を掲げ、ロンギヌスの槍を形成し、放つ。迫り来るロンギヌスの槍が二人に突き刺さる瞬間、黒騎士のアレスがロンギヌスの槍を切り裂いた。

 

「『黒騎士!!?』」

 

黒騎士は黒いブレードを突き構え、目にも止まらぬ速さでメシアの心臓を突き刺した。

 

「『……あ…ああ……』」

 

「……行け、エルダーの兄妹よ。」

 

「……恩にきる!!」

 

フェイトとココは急いでデミウルゴスの心臓が見えている胸部へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

その頃、サリアはエイレーネから発声しているアルフォンスの声を聞いていた。

 

《あの女を裏切った気分はどうだ?それとも、仇討ちに来たのか?》

 

「えぇ……貴方を倒すためにね!!」

 

サリアはエイレーネを蹴り飛ばし、ブレードを振り上げる。

 

「これは!アレクトラの仇!!」

 

《ハァ…やっぱり愚かだ。》

 

するとエイレーネの目が光り出し、同時にクレオパトラ達の制御が操られてしまい、クレオパトラ達はアンジュ達にライフルを構える。

 

それにサリアは叫ぶ。

 

「ハッ!!逃げて!!」

 

「え!?」

 

アンジュ達はサリアの言葉に思わず聞き、クレオパトラ達のビームライフルを避ける。乗っているヒルダは操作出来ない事に慌てる。

 

「何だよ!どうなってるんだよ!?」

 

 

 

 

キオはエーテルレーザーを放つが、アルフォンスは尻尾でレーザーを弾き返す。

 

「邪魔をするな!ティオル!!私は世界を救おうとしているのだぞ!」

 

「それのどこが世界を救うだ!!」

 

キオはエーテルストームを放つが、アルフォンスはキオの後ろに回り込み、先端が鋭い突起でできた尻尾でキオの右肩を貫く。

 

「グッ!!!」

 

「私は知っている……この先の未来、また争いが起こる!!人間は何も変わらない!!」

 

アルフォンスが呟いている隙を狙って、元の姿へと戻り、アルフォンスの腹目掛けてモナドを突き刺した。

 

 

グノーシスとヤルダバオトはエーテルブレードを展開しながら、戦う。

 

《ティオル……所詮人間は戦わずにいられない。僕が争いを止めなければならない。》

 

アルフォンスの言葉に、サラが言う。

 

『だから人々の感情を無に変え、自由のない幸福を与えると。』

 

サラはレイジアを吹き飛ばし、アルフォンスに言う。

 

「愚かなのは貴方の方ですわ、無法人類!」

 

《サラ!》

 

「その通りよ!貴方の方が傲慢すぎるわ!!」

 

「アンジュも……その通りだ!!」

 

キオはグノーシスと同時に、アルフォンスとヤルダバオトを蹴り飛ばす。

 

《「俺達は、この支配から開放する!!」》

 

そう聞いていたサリアは自分の考えに気が付く。

 

「そうね…いつも真っ正直に向かっているアンジュだもん。私も…真っ直ぐに進むわ…あんたなんかに従うは真っ平ごめんよ!!」

 

っとそれに反応するかのようにサリアの指輪が反応して光り、クレオパトラの機体の色が青色に変化する。

 

「何だと?!」

 

アルフォンスはクレオパトラの変化に驚く。

 

「アタシも…くそみたいな男の言いなりにはならねぇ!!」

 

するとヒルダの指輪も輝き、それにテオドーラが赤色に変化する。

 

キオ達と戦っているアルフォンスはそれに驚き、サリアとヒルダはヴィクトリアとエイレーネを破壊する。

 

《何で!?何でだよ!!どうして分かってくれないの!!世界の平和の為にしている事なのに!!何で!!?》

 

《「“人間”だからだ!!!」》

 

キオの言葉にアルフォンスは驚く。

 

《「支配を打ち壊す!!好戦的で反抗的なイレギュラー!それが人間だ!!」》

 

キオはアルフォンスの左腕を切り裂き、アルフォンスを睨む。

 

「ヒイッ!!」

 

アルフォンスは恐怖し、今度はアンジュが言う。

 

「貴方は、その傲慢差にエンブリヲに捨てられ、妬み恨んだ。だけど、エンブリヲと同じだわ!!」

 

「ああ!それにアンジュ達がノーマで生まれたのも何かの縁だって事、俺には分かる!エンブリヲとお前から世界を否定して!壊す為に!!」

 

「ええ!!それに今なら分かります!キオが何故アンジュ達の世界に来た理由も!! キオはアンジュ達や私達の世界を救う為に呼ばれた事に!そして…愛する者を護る為に来た理由も!貴方を倒す為にも!!!」

 

キオの言葉にアンジュやタスクとサラが言い、他の者達はヒステリカや他のラグナメイルを一つ残らず撃破して行く。意思のない機体に無限の可能性を秘める人間相手に勝つのは不可能だからだ。

アルフォンスは歯を噛みしめながら怒鳴る。

 

《「ふざけるな…………ふざけるなっ!!!!ふざけるなっ!!!!ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!まだ負けてもいない!!3度目の敗北なんて認めない!!僕は神の子であり無法人類 デミウルゴス!!!!穢れた魄に満ちた人類に救済を齎らす真の神!!!これで最後だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」》

 

アルフォンスが空を飛び、ヤルダバオトの腹部からユグドラシル砲が展開される。

 

《「違う!!お前は神でも何でもない!!力で感情を支配するなんて、そんなの神でも何でもない!!!!!」》

 

キオは黄金のモナドを持ち、空中に三角形を描く。三角形に『神』『滅』『聖』そして『王』『愛』『人』漢字が浮き出て、モナドを構える。そしてヤルダバオトのユグドラシル砲が先に放たれ、γ線レーザーが浮き出る瞬間、アンジュとサラ、タスクの機体からディスコード・フェイザーとアーガラスキャノンが放たれ、ユグドラシルを同時にぶつかって行くがγ線レーザーは消滅する。

 

《「そ!そんな!!!!」》

 

「アルフォンスゥゥゥゥゥッ!!!!!」

 

キオとグノーシスはエナジーウィングを展開しながらモナドを構えると、グノーシスが100体に増えた。

 

《「っ!!!???」》

 

100体のグノーシスは次元跳躍を使い、ヤルダバオトの各部や四肢を切り裂いていく。そしてキオも夢幻予測視でも読み取れない無茶苦茶な速さでアルフォンスの翼を切り落とし、両眼を切った。

 

《「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ァァァァァァァァ!!!!!!!」》

 

神の翼と因果律の未来を見通す力を失ったアルフォンスはアルゼナルの地へと落ちる。

そして動けなくなったヤルダバオトに向けて水色、紫色、翠色に輝くΔ状のビーム『トリニティ・スプリーム・ブレイカー』が回転し、ヤルダバオトに炸裂する。ヤルダバオトを包み込むビームがヤルダバオトを塵に変えた。

 

「神である僕は!!!!僕は!!!!僕はっ!!!!……、負けてなぁぁぁぁぁぁいっ!!!!!!」

 

断末魔の叫びを上げるアルフォンスに向かっていくキオは黄金に光り輝くモナドを掲げる。

 

《「これで終わりにする!皆んな思いは、神を超える!!!」》

 

キオはそう言い、上空へと舞い上がり、一気に急降下しながら一気に振り下ろして斬り込むと、何処からか別の声がアルフォンスの耳に響く。

 

 

 

 

 

 

 

『僕達は、僕達の力で神を斬り、そして、未来を切り開く!』

 

 

 

 

 

『これで終わらせる!そして、進むんだ!』『未来に!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!!?」

 

そして黄金のモナドがアルフォンスのモナドを切り裂き、彼の体を一刀両断した。それと同時にフェイト達の方も露出したデミウルゴスの心臓に目掛けて、ココと一緒にエーテル粒子を溜め込み、同時に放った。デミウルゴスの心臓の破壊、アルフォンスの体の一刀両断、ヤルダバオトの消滅により、時空融合が止まると同時に止んで行く。

 

「人は確かに過ちを犯す。けど!そんな人だからこそ!限りある今を生きて、世界を輝かせ、未来へ照らす!!』

 

キオは黄金のモナドを上に掲げ、アルフォンスを照らす。体が爆発して行くアルフォンスは断末魔の叫びと悔しさを吐く。

 

「うああああああああ!!!!そんな!……僕は!……世界の傷みを……止めたかっただけなのに!!!うああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

アルフォンスの体が膨れ上がり、ビックバンの様に弾け飛び、光がキオを包み込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キオを包み込んだ白い光は消え、キオはある所に立っていた。草花が生い茂った丘、そして目の前の一本杉にフードで顔を隠した男性が立っていた。

 

「ここは?」

 

「ようやくここにたどり着いたな。」

 

フードの男はキオを見る。

 

「お前は?」

 

「……私はアデル・オルド。お前の本当の父親だ…」

 

「!!」

 

キオは実の父親に驚く。

 

「無理もない……既に私はこの世から消え、今はこの地を守る聖霊として彼等に任を押し付けられた。ハハハ♪」

 

「彼等?」

 

「俺達だ……」

 

「?」

 

っとキオの後方から現れたのは何と、ここにいないはずの勇人とアレクサンダーであった。

 

「師匠に!?爺ちゃん!?」

 

「ビックリだろ?」

 

「何で爺ちゃんがここに!?」

 

「……答え合わせと行こう。」

 

アレクサンダーの体が光り出し、彼の姿が若返り、黄金の装飾や禍々しい翼を広げていた。

 

「爺…ちゃん?」

 

《我が名はカオス……あらゆる宇宙と時空、次元を創りし原初神である。》

 

「…………は?」

 

《分からぬか?……本当の“神”であり、ゾハルを回収しにきた。》

 

カオスはゾハルを縮小し、小さくした。

 

《愚かだ、こんな物の為に人は堕落する。人間と言うのは面白おかしい種だ…弱い奴は、嫌いだ。だが、群れを成せば勇気が湧く。仲間がおれば、神にすら抗う。》

 

「もし抗いましたら?」

 

「…………その時は、お前等も消滅させる。」

 

カオスは微笑むと、キオの頭を撫でる。

 

「さて、私はもう帰る…キオ、これから私の記憶は世間から消されることになる。皆からの記憶にはいないが、お前の記憶にはいる。それにもうお前は立派な戦士だ……」

 

「爺ちゃん…」

 

「心配するな…私は元の世界に帰るだけだ。会いに来ても良いのだぞ、その時は“孫”も連れて来な♪」

 

カオスは微笑みながら、勇人と共に別世界へと帰るのであった。

 

「さて…私もそろそろ戻らないと。兄妹仲良く、そして未来へ輝かせろ…」

 

「……本当の父さん!!」

 

謎の異空間が歪み、キオは空間から放り出された。

 

 

 

 

 

「き…お…………きお……キオ……キオ!!」

 

倒れたキオに驚き、サラ達は必死にキオを呼んでいた。そして空間から放り出されたキオは目を覚ます。

 

「ハァッ!!!…………サラ?」

 

「……良かった、気が付いて。見て…」

 

キオは空からやって来るアウローラ達に気付き、まだ飛んでいたオスカー達とフェイト達がインフィニティ達と共にゆっくりと海面に着水して元に戻った…オリジナルのアルゼナルに入るのだった。

 

皆がアルゼナルの甲板に上がり、そこでヴィヴィアンが皆に言う。

 

「ここでクイズです!何処でしょうかここは?」

 

「とっても見覚えあるような~…」

 

《ようこそ、我らの星…真なる地球へ》

 

っと上空でドラゴン達と飛ぶアウラが皆に言い、それを見たロザリーは思わず引いてたことに誰も気付かない。

 

そしてヴィヴィアンがアウラに問う。

 

「ねえねえ!なんでアルゼナルでっかくなったの~?」

 

《時空が解放されて、全てがあるべき場所へ戻ったのです。そしてドレギアスも消滅して…次元の破壊は阻止されました…。時空融合も停止し、世界が解放されました…戻ったのです。世界が…貴方達の手に》

 

アウラの言葉を聞いて、ジュン達はレオン達の元に行く。

 

 

キオ達はアルゼナルの上部から海を眺めていた。

 

「終わったのね…リベルタスが」

 

「ああ、終わったよ…全てね」

 

そう呟くタスクとアンジュ、キオはその場に座り海を眺めていると、キオの身体から地球神龍とアルヴィースことウーシア、メツことロゴス、ヒカリ、ホムラことプネウマが出てくる。

 

「ようやく終わったね、キオ…これで僕やロゴス、プネウマの使命は終わった。」

 

するとアルヴィースとロゴスとプネウマの体から粒子が放出され、足が透けて来た。

 

「アルヴィース!?」

 

『ブレイドとしての使命が終わったのです。痛みはありませんか?』

 

「平気……僕達は別の地球で作られた相違転移管理コンピュータだから。キオ、これでお別れだね」

 

「そんな!ブレイドは不死身の筈!」

 

「僕達はこの世界に存在してはいけないブレイドなんだ。別世界の干渉にもなってしまう。そうなれば時空改変で君の存在が消滅する。」

 

「でも!でも……分かったよ!アルヴィース……」

 

キオは泣き崩れながらアルヴィースを抱く。そしてタスクはロゴスと握手をし、アンジュとサラはプネウマと一緒に涙を流しながら別れを言う。

 

「タスク!俺に会いたかったら生まれ変わって来い!」

 

「アンジュ、サラ、これでお別れだね」

 

「あなたも、ヒカリ!」

 

「別れは寂しいですが、元気で、ホムラ!」

 

そしてアルヴィース達の体が粒子へとなって行くと、アルヴィースがキオに告げる。

 

「最後に一つ、君にプレゼントがある。受け取ってくれ……」

 

そしてアルヴィース達の体がついに粒子へと変わり、空へ舞い上がる。すると空から、巨大な大陸が現れ、海面へと着水する。大きな波がアルゼナルを襲うと思ったが、地球神龍がアルゼナルをバリアで囲み、大津波から皆んなを守った。キオはその大陸がウルと分かると、彼の隣にフェイトが現れる。

 

「アルフォンスは消滅したけど、エルダー皇国は戻らない。母上も父上の所へ旅立たれた…」

 

「けど…本当の父さんと母さん、そして爺ちゃんが言っていた。どんな世界にも滅びはある。そして彼らにさよならの涙が穢れた魄を洗い流してくれる。本当の父さんが言っていた…未来へ輝かせろと……。」

 

《…………》

 

「……さて、俺たちも行こう。自分の足を動かし、自分達で歩み、そして未来へと輝かせる為に!」

 

こうしてキオ達の戦いは終わり、自分の足で未来へ希望を託すために歩むのであった。

 




次回、最終話じゃ!!
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