クロスアンジュ 因果律の戦士達   作:オービタル

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遅れてすみません!


第4話:反抗期

静寂な夜……タスクがいる孤島で、二人はそれぞれの機体で言い争っていた。キオの“デバイス”である【セイレーン】、タスクの“ドール”【Ares】が戦闘していた。セイレーンは腰部のフレシキブルアームに搭載されているビーム砲からビームサーベルを展開し、タスクもアレスのハンドウェポンであるエナジーヌンチャク“VAJRA”を展開し、ビームサーベルを振り払う。

 

「過去の事で逃げるな!!タスク!!」

 

「うるさい!!もうほっといてくれっ!!」

 

二体のロボットが上空で戦っている中、砂浜で大剣と刀を持った二人の会話はさらに激しくなる。何故二人がこうも争っているのか……それは数十分前に遡る事であった。アルゼナルから逃げ切ったキオは孤島で探していたタスクと出会う。

 

「お前がタスクか?」

 

「あぁ……」

 

するとタスクの後ろから半身機械、夜叉のようなブレイドが現れる。

 

「そのブレイド……タスクの?」

 

「“ヴァサラ”だ……お前のブレイド、普通ではないなぁ」

 

「その通り♪」

 

今度はアルヴィースも現れ、自己紹介する。

 

「僕はアルヴィース……キオのブレイドでね♪」

 

「それよりタスク……君に招集命令が来たんだ。デウス・コフィンが動こうとしている。」

 

「………悪いが、断る」

 

「え?」

 

「それで何を得られる?……これ以上、俺に関わらないでくれ……」

 

「けど、あなたがいないと、エルマさんやリン達も……」

 

「ほっといてくれ!!」

 

「っ!!……そうですか、なら」

 

するとキオはモナドを突き構える。

 

「強制的に連れていくまでだ!!」

 

キオは大剣を構えると、タスクもヴァサラから刀を受け取り、鞘からエネルギー式の刀を抜く。

 

「やれるものなら……やってみろ!!」

 

タスクは端末を使い、森の中に隠していたドール“Ares”が現れる。キオもセイレーン・デバイスを脳波で操る。【白きデバイス】と【黒のドール】は遠隔操作で空中を舞い、争う。キオとタスクは剣と刀の刃をぶつけ合う。

 

「“ダブルスピンエッジ”!!」

 

「“ワイルドエッジ”!!」

 

それぞれのドライバーアーツが炸裂し、お互いの意見もぶつかり合う。

 

「いい加減にしろ!!タスク!!逃げてばかりだと、デウス・コフィンの思う壺だ!!」

 

「ほっといてくれ!!」

 

タスクは過去の事に悔やむ。自分の無力差に父と母、仲間達の命をエンブリヲに奪われ、指輪を失ったジルもエンブリヲの恐怖に怯えたあの日……。彼はエンブリヲに殺される直前、エルマさんやリンや軍曹が率いるエーテリオンに助けられ、父と母、仲間を殺したのはXが率いるデウス・コフィンだと分かり、タスクはスパルタンへとなった。しかし、未だに彼の恐怖心はエスカレートし、任務を放棄した事……。そして……

 

「過去の事で逃げるな!!タスク!!」

 

「うるさい!!もうほっといてくれっ!!」

 

キオとタスクは剣と刀を振り回しながら、アルヴィースとヴァサラに言う。

 

「アルヴィース!」

 

「ヴァサラ!!」

 

それぞれのブレイドが武器を持ち、アーツを放とうとしたその時、上空からペリカン降下艇が飛来し、キオとタスクに通信回線が入る。

 

『お前達!!いい加減にしろぉっ!!』

 

声の主はジョンソン軍曹であった。どうやらリンがキオの通信回線が開いていた状態であったため、その通信を聞いて急いでジョンソン軍曹に報告したと思われる。

 

砂浜で土下座されている二人はジョンソン軍曹に怒りのお説教が来る。

 

「馬鹿かお前達は!!」

 

さらにジョンソン軍曹の拳骨が二人の頭を殴る。

 

「「痛っ!!」」

 

「キオ!お前は状況というものが分かっているのか!?」

 

「……はい」

 

「……何だそのだらしない返事は!!」

 

「は、はい!!」

 

「後でインフィニティに帰ったら……ヴァンダムのトレーニングが待っているぞ♪」

 

「ヒィィィ〜〜〜ッ!!それだけは勘弁してください!!」

 

「それとタスク!」

 

「はい!!」

 

「過去の事で迷いながら逃げんじゃねぇ!!使命を全うしろ!!」

 

「はい!!」

 

タスクも気合の入った声でジョンソン軍曹に敬礼し、キオを連れて行く。

 

「タスク…」

 

「?」

 

キオは振り返り、タスクに言う。

 

「……悪かったな、いきなり剣を突き付けて…」

 

「え?……あぁ、俺の方こそ…ごめん」

 

「……戦場から逃げたらダメだぞ…」

 

「?」

 

「俺は……Xに囚われている父さんと母さんを助ける。絶対に…」

 

キオはそう言い、降下艇に乗り込む。ペリカンが特異点の中に入って行く光景を見るタスクは考える。

 

「逃げたらダメか……“押し付けられた使命”から…フフ」

 

「ん?タスク、何を笑っているのだ?」

 

隣にいるヴァサラが少し笑っているタスクに問い掛ける。

 

「いや、あのキオって言う彼……“強い”な♪」

 

「……そうだな」

 

ヴァサラはそう言い、タスクと共に森の中へと姿を隠すのであった。




次回……キオが“あの世界”に飛ばされます!
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