クロスアンジュ 因果律の戦士達   作:オービタル

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番外編04:克服

エンブリヲからの解放戦争『リベルタス』。世界を作り変え、自由なき幸福を与えようとした神の子 アルフォンス。神気取りの支配者と偽りの神へとなった偽帝が世界を呑み込もうとしたが、世界を守ろうと一人の天の聖杯のドライバーと仲間達によって、彼らの野望は打ち砕かれ、ノーマ達は混沌と差別から解放され、自由を手にしたのであった。

 

 

 

 

 

《喫茶アンジュ》

 

アンジュとタスク、モモカ、パメラ、オリビエ、ヒカルが経営する飲食店であり、キオ達はそれぞれの仕事内容を話していると……。

 

《サラの弱点を探ってほしい?》

 

「そう、試合の時は尻尾が弱点だと分かった。だけど精神的な弱点が必要なのよ!だから協力して」

 

《えぇ〜〜〜〜!?》

 

その後、キオ達は自宅で作戦会議をしていた。

 

「なぁ、どうする?」

 

「アンジュちゃん、本気よ。」

 

「姫さんの弱点は尻尾って分かるけど……」

 

「アンジュの場合はお化けや幽霊……そうだ!!」

 

「キオ、何か考えがあるのか?」

 

「ある。まぁこれは……アンジュやタスクも巻き添いになる。ちょっと皆、これ見て。」

 

キオはオスカー達にある物を見せる。それを見たオスカー達はぞっとし、キオの提案に賛同した。

 

 

 

 

 

 

翌日、キオ達はアンジュとタスク、サラを連れ、古い建造物へと連れてきた。

 

「何……ここ?」

 

アンジュ達が連れられた場所は不気味な病練であった。

 

「え〜〜っと、アンジュがお化け屋敷でサラに再戦したいと言ってきました!」

 

「ハァ!?ちょっと待って!私そんな事言った覚えはないよ!」

 

「まあまあ、それとも……アンジュ。お前お化けが怖いの?逃げるの?このままだとサラに負けるよ♪」

 

「く〜〜〜〜(後で覚えときなさい!このむっつりスケベ!!)」

 

「ほぉ……アンジュはお化けが。ウフフ、これは楽しみですね♪」

 

「なっ!!く〜〜っ!!(このままだとサラ子に負ける!ここは我慢だよ!私!!)」

 

アンジュは決意し、キオ達と一緒に病練の中に入る。そして外で待っているオスカー達は早速準備を進めるのであった。

 

 

 

 

 

館内は不気味であり、壁や天井、そしてボロボロの車椅子、輸血キットが転がっていた。キオ達は不気味な病練の廊下を歩く。キオとサラとタスクは用心深く進むが、肝心なアンジュタスクにしがみ付き、怯えながら歩いていた。

 

「(予想通り♪)」

 

キオはそう思い、インカムを起動し、待機している仕掛け人に命令する。

 

「始めてくれ。」

 

通信を聞いた仕掛け人は位置に着く。キオ達が廊下を進んでいくと、物が落ちてくる。

 

「「「!!」」」

 

「ヒヤァァァッ!!!?」

 

三人の内キオだけは驚くフリをするが、アンジュは予想通りの悲鳴を上げる。

 

「あら?アンジュ、怖いのですか?」

 

「こ!怖くないわよ!!ちょっと驚いて悲鳴上げただけよ!」

 

「「(絶対に怖がっている…)」」

 

キオとタスクは呆れるが、本当の恐怖はまだ先であった。そして医療品がある部屋、病室、手術室、人体実験室、薬品室、診察室、廊下、化粧室、ロッカールームから病練で亡くなった怨霊達(仕掛け人)がキオ達を怖がらせて行く。そして、最後のとどめである『霊安室』へと辿り着く。キオとサラ、タスクは落ち着いているが、肝心なアンジュは冷や汗かきながら青ざめた表情していた。

 

「アンジュ大丈夫?」

 

「もう無理……ごめんなさい…もう許してください…」

 

異常になる程の謝罪に流石のタスクも心配する。

 

「ちょっとやりすぎたなぁ。タスク、リタイアのドアはこの廊下の先だ。」

 

「分かった。」

 

「俺とサラは……このまま続行する。」

 

キオとサラはそう言い、霊安室の中へと入って行く。

 

 

 

 

 

 

 

気分が悪く、目を回しているアンジュを外へ運んできたタスクはアンジュを落ち着かせていると。

 

「イヤァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

「っ!?」

 

出口の方から男女の悲鳴が聞こえ、タスクは慌てて駆け付けると、出口から涙目のサラと慌てるキオが出てきた。

 

「え!?」

 

「ハァ!ハァ!ハァ!サラが突然驚いて、仕掛け人の中を針に糸を通すかのように逃げたんだ。」

 

「だって!…だって〜〜!」

 

「何を怖がったんだ?」

 

キオはサラに問う。そしてキオは中へと入り、確かめる。

 

「あ!これか!」

 

キオが何かを見つけ、ゴミ拾い用のトングで素早く動く“あれ”を一瞬で捕まえる。そして“あれ”をタスクとサラに見せる。

 

「これに驚いて悲鳴を上げたんだな?」

 

それはこの世とは思えなく、男性や女性が嫌う“あれ”(平気な人は呆れる)がカサコソ動く。

 

「イヤァァァ〜〜〜〜!!!!!!それだけは絶対に嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

サラが“それ”を見て、表情がホラーな顔へとなり、自宅へともうスピードで飛び逃げるのであった。

 

「サラマンディーネさん、凄い逃げ方しましたね。」

 

「あぁ……そこまで“G”が非常に苦手だったとは。」

 

キオはGを見る。そして自宅では頭隠して尻隠さず、シーツで身を隠している筈のサラはGが来ないか刀を持って警戒していた。

 

「サラ…いる?」

 

 

 

ガタガタガタガタガタガタガタガタ!!!!

 

 

 

予想以上にサラの身体が震えていた。よっぽどGが苦手らしいと分かり、何でGが苦手なのか問う。サラが言うには、幼い頃、まだ幼いキオと一緒にウルで探検をしていたところ、キオが誤って上にぶら下がっていた蔓を引き、木の根から大量のGが雨のようにサラへと降り注ぎ、彼女の体にはGが纏わりついていた為、彼女にとって『G』は最大の敵であり、トラウマを呼び起こす元凶になったと。それを聞いたキオは呆れ、笑い転げるのであった。

 

「ハハハハハ!!!!」

 

「も〜〜!笑わないでください!」

 

「ご!ごめん!!!で!でも!以外だった!まさかサラの弱点が尻尾とゴキブリだったなんて!……アハハハハハハハ!!!!!」

 

「元はと言えば苦手なったのはキオのせいですよ!」

 

「ごめんごめん……ハァ。…………あ、サラ!Gがいる!!」

 

「えっ!!?」

 

キオの指差す方向にサラは振り向く。壁の端にGが二匹おり、サラの表情がホラーへと変わる。

 

「せぇぇぇぇぇぇぇばぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!」

 

サラは悲鳴を上げながら、自宅で刀を振り回す。これを克服するのは……無理であろう。

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