外史と大師   作:k-son

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錆び掛けた鈴の音

「------以上になります。いかがでしたか?」

 

とある人目に付かぬ山林にて、眼鏡を掛けた男が説法を説いていた。

 

「ありがとうございました。ご高説、感謝の言葉もありませぬ。」

 

反対側に座していた男、菩提達磨は礼を持って頭を下げた。

 

「いえいえ、もうその口調は結構ですよ?達磨殿?」

 

「...ありがと。まあともかく、久しぶりだな、于吉君よ。」

 

「そうですね。かれこれ、5年ぶりといったところでしょうか。左慈も貴方がくるのを今か今かと待っていましたよ?どうしてもケリを付けたいようで。」

 

「俺が出家したちょっと後だからな?やんちゃもしたけど、もういいだろ。...そうか、もうそんなに経つか...。なんか、お前は全然歳くわないな。」

 

「おっと、私もまだまだいけるのでしょうか。それよりどうです?遥か彼方からやってきたこの漢王朝という国は。」

 

「よく言う。まあ、それを見に来てんだけどな。...なんだけど、まさか儒教を教わりに門を叩いたら、門前払いをくらうとは思わなかった。」

 

「それは、あなたがその格好のまま、入ったからでしょう?もう少し、なんとか合わせられなかったのですか?儒教は、国がやっている学問なのですから。」

 

「まあな。そんな時に于吉に会って、しかも変わりに教えてくれるとはな。儒教者だったのか?」

 

「以前会った時は唯の于吉でしたが、今は道教の人間であって、儒教でなはいのです。それでもこの国にいる者として、基本の知識をもっているだけです。」

 

「まあ、助かった。何かしらで返すから、少し待っててくれ。」

 

「ええ、お待ちしています。」

 

「ちなみに道教って何?」

 

「これも似たようなものです。しかし、またの機会にしましょう。」

 

「...1つ聞いてもいいか?」

 

「はい。どうぞ」

 

「なんで、ここまで俺にしてくれんだ?」

 

「皆、貴方が生み出す変化に期待しているのです。あの2人も。」

 

「だから、それじゃあ意味が分からないって、5年前も言ったろ?これ。つか、あいつらもいるのか?貂蝉と卑弥呼。」

 

「もちろんです。今は別け合って、顔を出せませんがいずれ。」

 

「良い奴ってのは分かるけどな。俺とあの2人でいるときの周りの目が、ちょっとな。」

 

「苦行だと思えば。」

 

「釈迦も苦行自体に意味は無いって残してるからな?」

 

「それはそうと、貂蝉から、届け物を預かってます。...どうぞ。」

 

于吉は下着らしきものを指先でつまみながら取り出した。

 

「...どうすんのこれ。お前も良く持ってこれたな。」

 

「権限上、あまり逆らえないのです..。」

 

「権限?」

 

「いえ、こちらの話です。...まあ、捨てておきますね。これは私から、これからも儒教について学ぶ御積りなら、私の紹介状をお持ち下さい。それなりに役に立つはずです。」

 

「そっちの事情はかなり気になるけど、ここまでされたら見逃さないといけないな。」

 

「どうも。それでこれからは西へ?確か仏道の基礎的な修行で、戒学、定学、慧学の三つでしたね。」

 

「本当によく知ってるな。そうだ、その基礎がまだまだっていう訳だ。」

 

達磨はスクリと立ち上がる。

 

「そうですか。お辛い旅になるでしょうが病にはお気をつけ下さい。旅の成功をお祈りしています。」

 

「そっちもな。目的は今一分からんが、手伝える事があったらいつでも来い。まあ、どこにいるかは探してくれ。」

 

「...あなたは思うようにしてくれれば良いのです...。」

 

于吉は達磨が去った後、言葉を紡いだ。

 

「揚州...だっけか?は、終わりにすっか。次は...どっちだ?大概、地図が欲しいな。」

 

一人旅ということもあり、独り言が激しくなる今日この頃。

とにかく、西という手がかりだけで、導も無く進んでいった。

 

 

 

 

とある河川。

水軍の訓練を行っていた。

 

「遅い!訓練だからといって気を抜くな!」

 

「「「へい!」」」

 

この軍の将と思われる女性に対して、残りの水夫は全て男であった。

鈴を備え付けられた曲刀を腰に携え、その女性は全体に激を与えている。

 

「頭!!怪しい奴がこちらを見ておりやしたので、捕縛しました。」

 

「怪しい奴だと...?連れて来い。」

 

「へい!」

 

数分後、水夫数人に取り押さえられた赤い外套を頭から纏った達磨が引き摺られてきた。

髪は雑に伸びておりボサボサ、靴は履いてなく裸足、その髪から耳輪が見えている。

行商にしては軽装で大きな荷物は持っていない。

如何見ても、通りすがりとは思えない。

 

「ちょっと何!?見てただけじゃんかよ!」

 

達磨が暴れた形跡があり、砂だらけである。

 

「...どうした?何故、捕縛していないのだ?」

 

「それが、コイツいくら縛っても気がついたら勝手に外していまして...。」

 

「なるほど。逃げようと企てた訳か...。」

 

「いえ、全く逃げようとしませんでした。」

 

「当たり前じゃねーかよ。逃げる理由がないんだから。それなのに、縛ろうとすんなっつーに。」

 

達磨はふてぶてしく鼻くそを穿っていた。

 

「...貴様、どこから来た。」

 

「漢より更に南の国から....あ、でも東から来た事になるか...。」

 

「東...揚州か!?どこの間者だ。孫家の者か!正直に言え!!」

 

女性は抜刀し、達磨の首筋にピタリと当てる。

 

「なんでだよ。この辺の女性って短気なの多くない?ねぇ君何怒ってるの?生理か?」

 

「....。」

 

サクッ

 

「いって!!こいつ冗談が通じない奴か!最近、女運ないな!碌な事ない!あぁ、血ぃ出てるし。」

 

「黙れ。貴様は聞かれた事だけをしゃべれば良い。...分かったか?」

 

「はいはい。好きにして。」

 

「では話に戻る。孫家の縁の者か?」

 

刀剣はそのままで話を進めていく。

 

「違う。」

 

「それを証明する事はできるか?」

 

「一応、一昨日儒教の方に紹介状を書いてもらったんだけど。これじゃ駄目?」

 

達磨は懐から書状を出し、見せる。

 

「貴様、儒学者なのか?それでは何故、あの様なところでこちらを見ていた。こちらが不振に思うのは当然だろう。」

 

「正確には、仏教ね。大体、お前ら見てたんじゃなくて、河川を見てたんだけど。」

 

問いに答えながら、書状を懐に戻す。

 

「...理由は?」

 

「そりゃ、渡りたいから。あっちは何州って言うんだっけ?」

 

「目的は荊州か。そのついでに我らを調べていたのか?」

 

「しつこい。そんなに暇じゃないんだよ。大体お前らだって何してんだよ。船あるからその手の業者かと思ったじゃねーか。」

 

「ふん。そう簡単に信じられるものか。貴様のような絵に描いた怪しい奴は初めて見た。」

 

女性は強く睨みつける。

 

「頭!こいつ拠点に運んで尋問してみては?」

 

部下の水夫が女性に提案する。

 

「そうだな、その方が分かりやすくて良い。」

 

「運ぶって...荷物扱いかよ。まあ、楽できそうだから悪くないな...。ん?あんたが頭?」

 

「そうだ。錦帆賊の甘興覇だ。」

 

「まーお偉いさんか...。えっと...興覇が字?」

 

「そんなこといちいち確認するな。貴様は立場を弁えろ。」

 

素朴な疑問にも冷たくあしらう。

 

「この男を捕縛しろ。今度は逃げられないように厳重にな。」

 

「だから逃げないって。ここまで目立つ間者なんていないだろ。」

 

「最近、活発になった近くの山賊かもしれん。どちらにしろ、貴様を逃がす訳にはいかん。ここで切ってしまっても良いのだぞ?」

 

「はぁ...。さよですか。」

 

結局、何重にも縄で縛られ運ばれていった。

目的の港までは船で移動し、そこから町に向かうことに。

ちなみに貨物置場で達磨は放置されていた。

 

「頭はあの男をどう見ます?」

 

「さあな。」

 

「もし、本当に孫家とかでしたら、一気に攻勢を仕掛けてくるのでは?」

 

「だとしても、我らは我らの誇りの為に戦わねばならん。...すまんな。苦労を掛ける。」

 

「あ..いえ、すんません。余計な事を。」

 

「......持ち場に戻れ。」

 

一時雰囲気が暗くなったが、切り替え持ち場に戻っていった。

 

「........。貴様、何をしている。」

 

「あ、もうバレた?さすがだね。ちょっと用を足しに。」

 

甘寧の背後でこそこそしていた達磨が顔を出す。

 

「あの縄を本当に解くとは。しかしこうなった以上、覚悟してもらう。」

 

甘寧は抜刀し、間合いを詰める。

 

「危ね!」

 

「...今のをかわすか。やはり只者ではないな。正体を現せ!!」

 

先程よりも速度を上げ切りかかる。

 

チリーン

 

「鈴..か?洒落てんね。」

 

それを皮一枚でかわす。

 

「!!貴様...本当に何者だ!ここは船の上だ。そう簡単にこの揺れに対応できない。それでもかわすのか。」

 

「まあ、迷ってる人間なんていつもより力が出ないものなんだから。」

 

「!?聞いていたか...。」

 

甘寧の形相は更に厳しくなる。

 

「まあ落ち着けって、酒飲む?」

 

達磨は胡坐を掻き、懐から酒瓶を出した。

 

「...どうでも良いが、どこから出した?ええい!あまりこちらを舐めるな!」

 

「別に毒なんか入ってないよ。そんなに怖がる事ないって。にしても良い鈴だね。でもちょっと錆ついてんじゃない?」

 

更に懐からお猪口を二つ出し、酒を注ぐ。

 

「まあ、呑みねえ。」

 

「ふざけるな。貴様の相手などしていられるか。おい!誰かある!男が逃げ出しているぞ!!」

 

「頭!!ああ!本当に逃げ出してる!」

 

「この野郎!あの厳重な縄をどうやって。」

 

わらわらと集まり、どんどん大勢に囲まれた。

 

「おいおい、この人数分はないよ。どうすんだよこれ。」

 

「行け!!」

 

一気に押し寄せ、達磨に迫る。

しかし、達磨はその全てをかわした。

酒瓶の紐を口にくわえ、両手にもつお猪口から酒を零さずに。

 

「ほへほ。ほほふほほ!(やめろ、こぼれる!)」

 

「っち。どけ!!」

 

甘寧の正真正銘の本気の一撃を振るう。

 

「な!?」

 

達磨は下から上へ切り込む甘寧の腕を足場にしながら、跳躍し距離をとる。

そして、お猪口を甘寧の口に捻じ込んだ。

 

「毒。入ってなかっただろ?」

 

「く....うわぁああああ!!」

 

その気になれば、やられていた。

微かに感じた敗北感に抗うように、闇雲に切りかかる。

その度に無理やり酒を飲まされ、それでも動き回った為、酔いが回る。

 

「あ、もうほとんど今ので使っちゃった。ま、いいや。後は俺のーっと。」

 

足元がおぼつかない状態までに翻弄されて、最終的には武器まで奪われ、達磨の澄ました顔を見るしか出来ない。

 

「もう少し風流を感じたいところだ。で...何を焦ってんだ?」

 

「黙れっ!!何故だ、何故届かない!?私はこんなものなのか!これでは皆に申し訳がたたない!!」

 

「お前、酔うの早いから。そんなに動き回るから...。にしても、武器にも文化を感じるねぇ。」

 

すると達磨はもう1本酒を取り出し、胡坐を掻きながら夜空を見上げる。

周囲の兵は手が出せない。甘寧の激情が兵の動きを止めるほどだった。

そして、先程で兵達が数十人がかりでも傷1つつけられなかった達磨に対して、包囲以上のことが出来なかった為である。

達磨は酒の肴に、武器を鑑賞を行い鈴を手に取る。

 

「この鈴、大事なモンなら手入れくらいしろ。」

 

身近にあった布を酒に浸し、鈴の内側を磨き始めた。

 

「何をしている!返せ!さもなくば...っく!!おのれー!!」

 

甘寧は立ち上がり奪い返そうとして躓き倒れるが、必死に取り返そうと手を伸ばす。

髪留めは解け、表情は悲壮感に染まる。

 

「返す返すよ、泣きそうにまでなんなくても。...ん、よし。謝罪はする。一応でいいから受け取ってくれ。...申し訳ない、先程までのこの音色が泣いているようだったので、勝手ながら磨かせていただいた。」

 

達磨は手入れを止めて、手渡し鈴を指で弾く。

鈴は『チリーン』と鳴り、とても綺麗な音色を奏でた。

周りの静けさと合わさり、心まで響いた。

 

「うん。月とよく合わさって、心が和らぐねぇ。よいしょ.....飲むかい?」

 

甘寧を強引に起こし、座らせてその前にお猪口を置く。

 

「...貴様は何がしたいのだ。おちょくってるだけなのか?」

 

「はっきりとした理由はない。が、お前には酒が必要だと思ってな。酒は百薬の長なんて漢人もなかなか良い事を言う。きっと染み渡る。」

 

「少なくとも貴様には関係がないぞ。」

 

「余計な事なんだろうな。ま、自己満足もいいとこ。最初はその鈴が気になったってのもある。聞いただけだから答える答えないは自由さ。」

 

「...本当に錆びていたとはな。...もういい、馬鹿らしくなった。」

 

甘寧はお猪口を手に取り、一気に飲み干す。

 

「そうそう。偶にはこんなこともあるって。」

 

「その元凶がよく言う。...お前達、持ち場に戻れ。」

 

「いやしかし...。」

 

「今のを見ただろう。この男に逃げる気は無い。逃げようと思えばいつでも逃げられたのだからな。ここは私に任せていい。」

 

「へい...。」

 

甘寧は先程までの雰囲気から少しだけ物腰柔らかくなり、兵達をこの場から解散させた。

 

「悪いね。」

 

「ふん。偶にはこういうこともある...。1つ聞く、貴様から見て私は弱いか?」

 

「さあ?普段を知らないからなんとも。」

 

「普段..か。そこまで私は揺らいでいたのか。」

 

「心当たりはあるんだろう?」

 

「ある。しかし、貴様だけには言わん。」

 

「あらら。聞くだけ無駄か。」

 

「当たり前だ。いいから注げ。」

 

「はいはい。」

 

澄んだ空気に酒が注がれる音と、風に揺られた鈴の音だけが響く。

 

「ん。良い音だ。それに心地よい風、これだから船はいいよね。」

 

「...貴様は今の世を如何見る?」

 

酒がかなり回ったのか、甘寧は少しだけ心にあった想いを言葉にする。

 

「まだ何とも。それを見極める為の行脚だ。まだ正しい判断はできない。」

 

「それに、それだけの武をもっているのだ。どこかに仕えたりしないのか?」

 

「しないね。興味がない。俺には俺の生き方があり、それに反している。そう簡単には曲げない、曲げられないんだ。そっちもこんな賊なんてやってる割には、心が腐っていない。何故戦ってる?」

 

「我らは我らの誇りの為に。そして、今にもどこかの軍勢が攻めてくるだろう。それでも我らは戦う。」

 

「そうか...。ま、いいさ。後悔などしないようにな。少しでも恥だと思ってるなら、直ぐにでも辞めた方がいい。...なんか酔いが回ってきた。ふぁあああ~...お休みぃ..。」

 

そして夜が更け、達磨は捕縛された身でありながら普通に寝ていた。

 

「おい!もう寝たのか?....分からん男だ。しかし、こうやって酒を上手いと感じたのは久しぶりだ...。」

 

甘寧は1人でゆっくりと飲み干していた。

 

「悪くない。」

 

明朝。

船上では、兵達が騒いでいた。

 

「か、頭!!またいなくなりました!!」

 

「何だと!?探せ!!(今更逃げたというのか!?)」

 

またしても達磨が姿を消した為、総員で捜索をしようとすると

 

「いました!!あそこです!!」

 

「----- ----- ---」

 

達磨は船頭でお経を唱えていた。

漢には、仏教がそこまで浸透していない。しかし、皆は止めることなく見つめていた。

 

「........。」

 

甘寧もまた、ただただ魅入っていた。

 

「---- ----- -- ----- ---.....。あ、おはようさん。...すまん、日課なんだ。」

 

「...それは何だ?何時からしていた。」

 

「俺、出家した身でね。仏教のお経さ。始めたのは一刻前かな?朝日が昇る前くらい。」

 

「...認めよう、貴様は賊でも間者でもないという事を。今のを見れば認めざるあるまい。近くの港に寄ろう。その後は好きにするが良い。」

 

「ああ。ありがとう、感謝するよ。迷惑料くらいは受け取ってくれ。」

 

「いらん。それよりも名を、名を聞いても良いか?」

 

「菩提達磨だ。字は無い。また、会うこともあるかもな。」

 

「そうか。では、その時には必ず貴様に一撃を与えられるよう、精進しておこう。」

 

「えぇー、そう言うの嫌いだな。もっと雅なのがいいんだけど?」

 

「ふふ、今回は貴様に乗ってやったのだ。次は私の番だろう。」

 

甘寧は目を瞑りながら、少し微笑んでいた。

 

「ほぉー笑えるんだ。いいモン見れた。」

 

「...なんの話だ。見間違いじゃないのか?」

 

「あ、そういう性格?」

 

直ぐに無表情になり、誤魔化す甘寧。

 

「....とにかく。武人として借りは返させてもらう。」

 

「武人ね...。まあ、嫌だけど。」

 

「貴様の意見など聞いていない。その時の私の気分を当てにするのだな。」

 

「ったく。この辺りの女性は我が強くていけねぇや。」

 

達磨は面倒になってしまい、匙を投げる。

それを甘寧は満足そうに見ていた。

 

半刻後、港に着いた船から達磨は船から降りた。

 

「興覇ちゃん?」

 

「とりあえず、ちゃん付けは止めろ。...なんだ?」

 

「事情はよく知らんが、もう少し頑張ってみな。世の中ってのは面白くてね、必死に頑張った事は何かしらの形に変えて戻ってくる。だからきっと良いことあるぜ。興覇ほどのことだ、何か人生を変えてしまう程の事が起きるよ。俺が保障する。」

 

「勝手な事を言う。だが、覚えておこう。我らは恥じる事無く戦い続ける...そしてまた会おう、お互い生きていれば。」

 

「どうかしたか?何か良い雰囲気じゃないの。」

 

「ふん。教徒の者を手荒に扱って祟られたくないだけだ。今一度名乗ろう、甘寧、字は興覇だ。」

 

「ああ、忘れないさ。世話になった。幸福を祈っている。」

 

後日、袁術の命令により攻めてきた孫呉により、錦帆賊は敗北する。

甘寧も誇り高く最後まで抗っていたが、捕縛された。その勇猛ぶりに目を付けた孫策の説得により降伏した。

そして、孫策に護衛を命じられた甘寧は、孫権との運命的な出会いを果たした。甘寧は孫権の器の大きさに心服し、忠誠を誓う。

錦帆賊はまるまる、孫呉の水軍として加えられ、彼女らの人生は一気に変わったのだ。

 

 

甘寧は孫家の為、江賊時の事は語らず胸に秘め続けた。

時折、鈴を磨く行為が見受けられており、当時の事を恥じているわけではないのだろう。

『鈴の甘寧』という江賊時代の名を、しっかりと胸を張り受け止めたのだから。




達磨伝説その1
中国武術で有名の少林寺。そこに武術を伝えたのは、何と隠そう菩提達磨だった、という説があります。
達磨は古代インド武術を習得しており、旅の途中で賊を成敗した事もあるとのこと。
官軍の訓練と己の習得した武術、そしてヨガを組み合わせた修行の為の体作りが少林寺拳法の始まりという伝説です。
他にもムエタイにも強い影響を与えたとも言われており、達磨拳というものが現在も残っています。

余談ですが、ドラ○エⅢにも強く影響を与えたとか....
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