ダンジョンで神様を嫁にする為に神を目指すのは間違っているだろうか 作:白人
夕食を食べ終えてしばらく経ったとき、何でもないように神様は言った。
「それじゃあ、ノヴァ君。服を脱いでくれるかな?」
「……………ファッ⁉︎」
ちょちょちょちょっと待て、おおおっ餅つけっじゃなくって落ち着け僕。
今、神様から服を脱げなどというあり得ない言葉を聞いた気がするぞ?
だだだ大丈夫だ。問題無い。
少し冷静に考えてみよう。
あの、神様だぞ?
いつもニコニコ笑顔で、僕が少し揶揄うとリンゴみたいに顔を真っ赤にしてしまって、僕をポカポカ殴って来たり、ものすごく慌てて僕に怒って来たりする可愛いすぎる僕の女神様だぞ?
本当にそんなことがあり得るのか?
いいや、あり得ないだろう。
きっとあれは、若い僕の迸るパトスが暴走してしまって、幻聴が聞こえただけだろう。
そうに違いない。
フッ。そうと分かったなら、僕がこれからやることは簡単だ。
さっさと寝てしまって、煩悩を抑えよう。
ふぅ、やれやれだぜ。
「どこ行くんだノヴァ君。早く服を脱いでベッドに来なよ!」
うわあああぁぁーーーっ幻聴じゃなかったああぁぁーーーーーー‼︎
しかも、ベッドとか‼︎
そんなのもうあんなことやこんなことをやるしかないじゃないか‼︎
それにしても、どうして神様は平気なんだ?
ややっやっぱり長く生きているんだし、そういう経験も豊富なんだろうか?
ちょっと悲しいな…。
ってそんなことよりっ!
これからどうするかだっ!
大体僕は、故郷でもそんなに女の子にモテたりはしなかったから、そんな素晴らしい経験はしていないんだ‼︎
「もうっ!」
あわわわわわああぁぁーーーーーー⁉︎
かかっ神様がこっちに来るぅぅーーー‼︎
まままっ待ってください!まだ心の準備がぁぁぁああーー!
「ふんっ!」
「キャーーャーーアアァァーーーッーーーーー⁉︎」
かかかかっ神様⁉︎そんな服を脱がすなんて!
いいっいや待て!
そうだ!下は死守すれば良いんだ!
幸い、神様は下界いる間、
よしっ!それで行こう‼︎
「もうっ!早くこっちに来ないともうやめちゃうよ。君に
「へっ?」
神様は一体何を言っているんだろうか?
「もしかして、分かってなかったのかい?てっきり僕は君が君のお父さんに教えてもらって、知っているものだと思っていたんだけど…。」
「いいかい?ノヴァ君。ファルナは基本的に身体中どこにでも刻めるけど、大体の人は、背中に刻むんだ。まぁ。その方が見やすいし、更新もしやすいからね。ここまでで質問あるかい?」
「あっあの〜〜。じゃあさっき言っていた服を脱げって言うのも」
「うん?上の服を脱がないと背中が出ないだろう?」
なっなっっなっっっ何いいぃぃぃーーーー⁉︎
じゃっじゃあ僕はさっきまで盛大に勘違いしていたのか⁉︎
はっ恥ずかしすぎるぅぅーーー‼︎
「ん?どうしたんだい?そんなに顔を真っ赤にして……まぁ、いっか!それじゃあ、ベッドにうつ伏せになって転んでくれるかい?」
僕は、なんとかそう言った神様の言葉に黙って従う。
「よしっ!それじゃあ、始めるよ‼︎あっ、一応最後に聞いておくけど、
やっと少し落ち着いた僕は、その言葉にしっかりと答える。
「はい。僕は、ヘスティア・ファミリアに入団したいです。このファミリアじゃないと可愛い可愛い女神様と離ればなれになってしまいますから…。」
「ッっ〜〜〜〜‼︎もうっ!そんなことばかり言ってるといつか後ろから刺されるぞ!」
顔を真っ赤にしてそう言う神様に僕はこう答えた。
「大丈夫ですよ、神様。僕がこんなこと言うのは、神様だけですよ。だから刺されるとすれば、神様からですね。でも、優しい神様にそんなことをさせるようなら、その時はきっと僕が悪いんです。もし、そうなってしまうなら、僕は黙ってその刃を受け入れますよ。」
それを聞いて神様は、さらに顔を赤くする。
「まっッ!また君は恥ずかしげも無くそんなことを言って‼︎僕を揶揄っているんならやめなよ‼︎」
「揶揄ってなんかいません。本心です。」
僕は即答する。
「っッ〜〜〜〜‼︎分かっているさ‼︎僕だって神だ!神に子供たちは嘘をつけないんだぞ!君が嘘をついていないことぐらい分かっているさっ!コンチキショーーーー‼︎」
神様は自分でそう言って恥ずかしくなったのか、ますます顔を真っ赤にする。
「それじゃあ、そろそろ
「ハッ!そっそうだったね。それじゃあ始めようか。」
そう言って神様は、うつ伏せになった僕の上に乗る。
その時、僕のお尻から裏ももに掛けて柔らかい感触が…。
ハッ!こっこれはまさかっ!ゴット・ザ・OSIRIでは‼︎
耐えろ‼︎耐えるんだ!僕‼︎
今耐え無ければ、ステイタスに【お尻狂】とか大変、不名誉なスキルが発現するかもしれないし、大体神様に馬乗りになられた状態で興奮する変態として、神様に永久にステイタスを更新してもらえなくなるかもしれない‼︎
そうなったら、僕はもう生きていけないぞ‼︎
「っッ⁉︎%#*$€^〜〜〜‼︎」
なっ‼︎何だ⁉︎神様が今、形容しがたい言葉を叫んでいたぞ‼︎
まっまさか本当にそんな変態スキルが発現してしまったのか‼︎
そして、それを神様に見られたと。
よしっ!
死のう。
今、死のう。
すぐ死のう……って待て‼︎
まだ、そうと決まったわけじゃない‼︎
まだ、挽回のチャンスはあるはずだ!
「ええっと、ノヴァ君?(ビクッ⁉︎)こっこれが君のステイタスだ。」
ノヴァ・イグニス 男 16歳
Lv. 1
力: I0
耐久: I0
器用: I0
敏捷: I0
魔力: I0
≪魔法≫
【】
【】
【】
≪スキル≫
【】
あれっ?
別に可笑しなとこ無くないか?
まぁ、僕が弱過ぎると言うことを抜きにして……。
「あの〜、神様?これが僕のステイタスですか?」
僕は少し不思議に思って尋ねる。
「あっああ、そっそれが君のステイタスだよ。」
神様は少し顔を赤くしてこちらを見ようとはしないが、そう言った。
………良かったぁぁぁああーー‼︎
本当に良かった!
怪しげな変態スキルなんかが発現して居なくて本ッ当に良かった。
神様の様子がおかしかったのは良く分からないけど、きっと僕に馬乗りになって、恥ずかしかったとか、そんなことだろう。
よしっ!
明日から、ダンジョン探索頑張るぞぉーー!
「それじゃあ、神様。僕明日からダンジョンですし、もう寝ますね!お休みなさーい。」
「ぁっ!」
うん?
神様が何か言いかけたような気がするけど、まぁ、いっか。
今日は、安心して良い夢が見られそうだ。
はぁーーー。
ノヴァ君はもう勝手にソファに行って寝ちゃったけど、あんなものを見てそう簡単には寝られないよね〜。
≪スキル≫
【
・早熟する。
・
・
・一定条件で、ステイタス超向上。
こんな明らかに僕のこと大好き過ぎて発現したみたいなレアスキル言える訳無いじゃないか。
それに、[一定条件]って、つまりそういうことをしろってことだよね?
そんなのムリッ!
絶対ムリー‼︎
いや、べべっ別にノヴァ君が嫌いだからとかじゃなくて、むしろハッキリと僕に想いを告げてくれる男らしさは、カッコいいと思うし……。
でっでもそれとこれとは、話が違うって言うか何というか…。
だってほら、僕ってば天界でも有名な処女神の
それに、あんなスキルを持っている事が他の神にバレたら、僕はめちゃくちゃ揶揄われるだろうし、ノヴァ君だって面白がられて、大変な目に遭ってしまうに違いない!
そうだ!
そうだよ‼︎
だから僕は、あの時々、本音がポロポロ溢れちゃうノヴァ君には秘密にしたんだ‼︎
だから決して、僕が恥ずかしかったから伝えなかった訳じゃ無い‼︎
無いったら無い‼︎
ああもう!
こんなに僕が君の事を考えて心を乱しているって言うのに、なんて幸せそうな顔で寝ているんだ!
君って奴は‼︎
ハッ!そうだ‼︎
いつも僕が揶揄われてばかりだから、今回は僕から悪戯を仕掛けてやろう!
フフフッ、起きたときに君の驚く顔が目に浮かぶようだっ!
よしっ!
そうと決まれば、顔に落書き…ってペンが無いな…。
なら、トマトジュースで死んだように見せかけて……ってこれもトマトジュースが無いし、大体そんなことをしたら、ノヴァ君が早まって自殺しちゃいそうだし……。
あっそうだっ!
何だかんだ言って、ノヴァ君も男の子だ!
僕が添い寝してあげたら、きっと驚くに違いない!
そうと決まれば、早速、作戦決行だ!
よしっ!ノヴァ君めっ!
明日起きたら、驚いて変な声を上げるがいい‼︎
あれっ?近くで見ると結構可愛い顔をしてるなぁ。
それに身体はやっぱり男の子なんだって思うくらい固いし、身体がとってもあったかいし、なんだかとっても安心するなぁ。そういえば今日は、色々あって疲れたし、なんだか眠くなってきたなぁ〜zzz。