ダンジョンで神様を嫁にする為に神を目指すのは間違っているだろうか 作:白人
前回の後書きにも載せましたが、アビリティの表記に誤りがございましたので、修正致しました。
今後は、この様な事が無いようにしたいと思います。
今後とも、よろしくお願いします。
あれから直ぐに、神様にランクアップしてもらった僕の今のステイタスはこうだ。
ノヴァ・イグニス 男 16歳
Lv. 2
力: B706→I0
耐久: B720→I0
器用: A842→I0
敏捷: A812→I0
魔力: E429→I0
剣士: I
≪魔法≫
【 フィアンマ・エスパーダ・コンヴォカツィオーネ】
・装備魔法
・詠唱
【
【
【
【
【来たれ!
【】
【】
《スキル》
【】
発展アビリティの剣士は、それしかなかったので、仕方なく取ったんだ。
まぁ、たった一週間と少しで剣士の発展アビリティがあっただけでも、結構ましなんだろう。
それで、ギルドへのランクアップの報告なんだけど…。
全然信じてもらえなかった。
いや、気持ちは分かるんだ。
現在の最速ランクアップが半年で、いきなりポッと出の僕が一週間でランクアップしたって言うのは、僕だって信じないと思う。
でも、エイナさんに信じてもらえなかったのは、ちょっとショックだった。
まぁ、そのおかげで僕のランクアップは、ギルドの一番奥で、ギルドの主神ウラノス様が直々に僕のステイタスのレベルの部分が2になっていることを確認してもらったんだけど…。
その後ウラノス様は、このことを発表しないことにして下さった。
理由は、あまりにも早すぎてオラリオに混乱を招く恐れがあるからだそうだ。
これについては、全面的にこちらの思惑に沿っていたので、直ぐに了承したんだけど、その後ウラノス様は、もしギルドからの依頼があれば、積極的に協力するようにと言われた。
僕は、自分に出来る事であれば…と、少し曖昧な返事を返して、その日はギルドからホームへ帰った。
何にせよ、騒ぎにならなかったのは良かった。
あのままだと、他の神々に目をつけられるところだったから…。
「それじゃあ、
「ああ、行ってらっしゃいっ!ノヴァ君!」
そして、僕は今日もダンジョンに潜る、少しでも早く彼女の隣に立てるようになるために…
「行っちゃったか…」
僕は、そう小さく言葉を漏らす。
僕はこないだからずっと僕の頭を悩ましている、彼のスキルについて考える。
【
・早熟する。
・
・
・一定条件で、ステイタス超向上。
・緊急時、ステイタスの自動的更新。
ランクアップする直前に見た彼のスキルがこれだ。
まず、新しい効果が二つほど増えている事に突っ込みたいが、問題はランクアップした後のことだ。
【
・早熟する。
・互いに
・互いの
・一定条件で、ステイタス超向上。
・緊急時、ステイタスの自動的更新。
・愛する人が近くに居ればいるほど、ステイタス及び、ステイタス上 昇率に高補正。
僕は、どうせランクアップしてしまうなら、本当はこのスキルについてノヴァ君に言ってしまうつもりだった。
でも、こんなはっきりと書かれたら、誰だって言いたくなくなるだろう、僕だってそうだ!
あの日は、僕も恥ずかしがっているノヴァ君が可愛くて、ついあんな事を言っちゃったけど、冷静になってこんなモノを見たら、言える訳が無いじゃないかッ!
そして、僕はこのスキルのことをまた見なかったことにした。
僕は、ダンジョンに行く前に武器屋に寄って、一番安いナイフを買う事にした。というのも、前回ミノタウロスと戦ったときに使っていた剣がへし折れたからだ。
新しい剣を買わないのは、主に金銭的な事情があるからだけど、一応、他にも理由がある。
昨日僕は、自分のステイタスに記された魔法を見て疑問に思ったことがあった。
特に一番疑問に思ったのは、装備魔法という点について。
いや、だって可笑しいだろう。
普通、装備というものは振っただけで火を噴き出したり、一発撃っただけで
だから、僕は思った訳だ。
もしかしたら僕は、この魔法の使い方を間違えたのかもしれないと。
まぁ、あの時は、そんなことを考えている暇は無かったから仕方ないけど、いちいち一発で
それにそれほどの魔法を持っているにも関わらず、魔導の発展アビリティが発現しないのは可笑しい。
そこで僕は、この魔法の詠唱の部分に注目した。
まあ、それしか書いてなかったから、注目せざるを得なかったんだけど…。
すると、そこにはこう書かれていた。
【
【
【
【
【来たれ!
これについても、少し可笑しい。
普通なら、態々一つの文章毎に区切る必要は無い。
何故なら魔法とは、
なら、途中で区切るというのは、意味の無いことだ。
けど、ステイタスというものに関して、そんなことはあり得ない。
仮にも、神の奇跡である
意味の無いことなんてしないだろう。
そこで僕は、一つの仮説を立ててダンジョンに来た訳だけど…。
「さて、どこで実験するか…。」
今いるダンジョンの入り口付近はあり得ない。
こんな超弩級の秘密を、いつ誰が人が来るかわからない場所で試すなんて絶対に出来ない。
僕もレベル2になったんだから、一応中層にも行けるはずなんだけど、エイナさんには、まだダンジョンでの経験が全然足りて無いからダメって言われてるし、どこか良いところは無いかなぁ?
そうよく考えてみると、一つ思い出した。
確か中層直前の12階層は、深い霧に覆われているらしい。僕の場合、顔がバレなければ良いので、そこなら良いだろう。
「ここが、12階層か…。」
僕もレベル2になったので、ここまでこれといって苦戦することは無く、ここまで来ることができた。
ナイフも案外、手に馴染んだし…。
「11階層も結構霧が凄かったけど、ここは桁違いだなぁ。」
とりあえず、ここならあまり周りを気にせず、自分の魔法の実験ができそうだ。
それでも今度からは、顔を隠せるフード付きのマントを付けて来よう。
それから僕は、少しでも遮蔽物の多い場所をナイフでモンスターを倒しながら探した。
「おっ!ここは、良いかもしれない。近くに大きな岩があって周りから見えにくいし、それなりの広さもある。」
僕はそこでやっと、今日の実験を開始する。
「それじゃあ、誰も来ないうちにやっておくか。」
まず、
となると、一番使用魔力が少なそうな一文のみの詠唱をしてみるしかない。
【
…………………………よしっ‼︎
仕切り直しだ‼︎
いや、別に全然気にして無いから‼︎
むしろワザとだから‼︎
全然、恥ずかしくなんか無いから‼︎
と、僕は誰にかわからないが、見苦しい言い訳をして考え直す。
そう、実験に失敗は付きものだ!
なら、次の案を試そう。
大体、考えが浅はかだったんだ。
この文だけでは、意味が成り立たない。
一文だけで意味があるとすれば、第四文と第五文だろう。
ここで、この魔法が装備魔法であることを考えると、第五文を詠唱することで、何かしらの効果が得られるはずだ。
そうと決まれば、すぐ実行しよう。
【来たれ!
すると、身体から炎が上がり、手元にあの時の赫い剣とは、少し違う赤い剣が現れる。
身体から、魔力もそれほど減った感じはしない。
「やった‼︎成功だ!」
僕は、あの時と少しだけ見た目が違う剣を見る。
あの剣は、もっと赤いというよりも赫いといった方が似合う感じの剣だった。
やはり、消費魔力の少なさから、質の方もグレードダウンしているようだ。
僕は、とりあえずその剣の威力を確認する為、さっきの大岩を斬って見る。
ジュッ‼︎
短い何かが溶けるような音がして、剣が大岩に埋まる。
なっ何を言ってるのか分からないと思うが、僕にも何が起こったのか分からない。
手品とか、幻覚とか、そんなチャチなもんじゃ断じて無いぜ。
もっと恐ろしいモノの片鱗を味わったぜぇ。
っと、思考停止してる場合じゃなかった。
大体さっきから、普通にモンスターがやって来ている。
さっき上がった炎の所為だろう。
とりあえず、この剣?魔法?の威力を試させて貰おう。
………あえて言おう。この剣ヤバい。
さっきから現れる全てのモンスターが一撃で溶けたり、燃えたりして、死んでいく。
オークなんて、この剣に当たっただけで、身体の脂肪が燃焼(物理的に)して、一瞬で全身火だるまになって死んでしまった。
しかも、何故か魔石が残る謎仕様。
このお陰で僕の今日の収入は、今までになく、大漁になることが間違いない。
更に、一度出すと次に出すまで、魔力を消費しないという親切仕様。
もう至れり尽くせりすぎて、言葉が出ないよ。
でも、これじゃあ全くステイタス延びないよなぁ〜。
僕は、赤い剣を左手に持ち替えて、右手にナイフを構える。
これは、僕の身体から離れると、恐らくこの赤い剣が消えてしまうからであって、断じて、ナイフと片手剣の二刀流って、ちょっとカッコ良くね?などと言った不純な動機ではないことを理解してもらいたい。
おっ‼︎構えてみたら意外としっくり来るぞっ!
これからは、こうやって戦うのも良いかもしれない。
あっ!また次のモンスターがやって来た。
フッ、この剣?(右手ナイフ、左手魔法)の錆にしてやろう。
はあぁ〜〜。
今日は、有意義な実験をすることが出来た。
帰ったら、ヘスティア様にも伝えよう。
彼女もきっと驚くに違いない。
僕はそんなことを考えながら、その場を後にした。