ミックスジュース   作:ふくつのこころ

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銀魂×呪術廻戦

銀時と歌姫は腐れ縁くらいの関係。
五条はクソ生意気な後輩。
夏油はクソ生真面目な後輩。
家入はクソ可愛い後輩。
七海はクソ不機嫌な後輩。
灰原はクソ明るい後輩。

冥冥はなんかこわいひと。
夜蛾はマダオ。
そんな認識の銀さんへみんなから。

「(やる時はやるし、頼りになるけど、尊敬はしてない)目が死んでる奴」


第呪訓:バカみてーに信念通そうとする奴に悪い奴はいない

 

「はいはいはい、ちょっと待て待て待て。

お前ら今『最強』とか『革命』とか言ってるけどさ、 結局どっちも『俺が世界を変える!』って中二病の延長線じゃねーの?」

 

屋上のフェンスにだらしなく腰掛けた男が、棒付きキャンディーを口にくわえたまま面倒くさそうに言った。

 

五条悟 16歳。

夏油傑 16歳。

家入硝子 16歳。

 

そして目の前にいる、なぜか常にパーマが死にかけている白髪の3年生。

 

坂田銀時17歳。

 

「先輩こそ何しに来たんですか。昼休み終わってますよ?」

五条がサングラスをずらしてニヤつく。

 

「いやー、たまたま通りかかったらさ、

下の校庭で1年生が『特級呪霊です!』とか騒いでて、

お前らが『任せろ』って飛び出してったから、

どうせ死ぬなと思って見に来ただけ」

 

「はぁ? 俺らが死ぬわけないだろ。最強だぞ?」

 

五条が指を鳴らすと、無下限が一瞬だけ空気を歪ませる。

 

銀時はあくびをしながらジャンプの袋を放り投げた。

 

「最強ってのはな、

『俺が最強だから誰も死なせねえ』って言いながら、

結局周りを守りきれなくて泣く奴の枕詞なんだよ。

……あーあ、また言っちまった。俺ってほんとクサいな」

 

夏油が静かに眉を寄せる。

 

「坂田先輩は……どうしてそんなことを言うんですか?

私たちは、呪術師として非術師を守るために戦ってる。

それが正しいと信じてる」

 

銀時は片目をつぶって、夏油をじっと見つめた。

 

「……お前、いい目してんなぁ。

まだ汚れてねぇ。

でもその目、2年後くらいには絶対濁るよ。

俺が保証する」

 

「保証とかいらねえよ」

五条が笑いながら割り込む。「てか先輩、去年の交流会で特級2体同時に相手して勝ったってマジ?」

 

「マジも何も、勝ったあと3日寝込んだだけだよ。

あれはもう『勝った』じゃなくて『生き残った』って感じだったし」

 

家入がタバコをくわえながらぼそっと。

 

「先輩、あの時治療室に来たよね。

内臓半分ぐちゃぐちゃでよく立ってられたなって思った」

 

「硝子ちゃん、あん時俺の腹開いて『うわっ、ジャジャ馬みたい』って言ったの忘れてねーからな」

 

「忘れてないよ。面白かったから」

 

五条と夏油が同時に「えっ」と顔を見合わせる。

 

そこへ、屋上の扉が勢いよく開いた。

 

「オイコラ!坂田ァ!またすっぽかしたって!?」

 

現れたのは、銀時の同級生の庵歌姫。

顔を真っ赤にして、明らかにキレ気味だ。

 

銀時は「うへぇ……」と顔をしかめる。

 

「何? また俺のせい?あのねー、よろず屋銀さんならいざ知らず。いまは学生よ?期待しないでもらえる?」

 

「わけわかんないこと言うな!

さっき職員室で『新入生は可愛いらしいっすねぇ。懐かしいなぁ、五条と夏油は特にヤバかったっすよ』って大声で言ってたの誰!?

私、隣の教室で丸聞こえだったんだけど!?」

 

「……あー、そういや言ったわ」

 

「言ったわ、じゃねーよ!!」

 

歌姫が持っていたプリントの束を銀時の頭に叩きつける。

 

五条が腹を抱えて笑い転げ、

夏油は苦笑いし、

家入は「いつものことだね」と煙を吐く。

 

銀時は頭を押さえながら、ふと五条たちを見た。

 

「なぁ、お前ら」

 

「ん?」

 

「もしよ……もしだぞ?

俺みたいに、守りたいものを全部守れなくて、

それでもだらだら生きてる先輩を見ても、

まだ『正しい』って信じられるか?」

 

五条は即答した。

 

「信じねーよ。

俺たちはそうもならねえしよ」

 

夏油は少し間を置いて、静かに言った。

 

「……信じたいです。

先輩がそうやって生きてるなら、

私たちはもっと強くならなきゃいけないって、そう思います」

 

銀時は、ふっと笑った。

いつものだらしない笑いじゃなくて、

どこか切なげで、どこか優しい顔だった。

 

「そっか。

……なら、まぁいいか」

 

そう言って立ち上がると、

ジャンプの袋を拾い、歌姫の頭を軽く小突いた。

 

「ほら、泣き止め。

俺が奢ってやるから、歌姫はメロンパンでも食って落ち着け」

 

「誰が泣いてるってのよ!」

 

屋上は一瞬、いつもの喧騒に戻った。

 

でもその時、夏油ははっきりと感じていた。

 

この面倒くさい先輩がいる限り、

自分たちはまだ、

「最強」とか「正義」とかいう言葉を、

軽々しく吐き続けられるんだろうな、と。

 

――少なくとも、

この先輩がいるうちは。

 




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