二年放置とか笑えないですね…
間違えてこぼれ話のほうに一度投稿してしまいました
いろいろあった週末も過去の物となり、俺はアリーナにいた。クラス代表決定戦という名の意地のぶつかり合いをするためだ。
「なにをボサっとしている!初起動で教官を伸したお前ならあんな奴瞬殺してしまえるだろう」
控え室に応援にきていた箒が強い口調で息巻いている。どうやらセシリアに何か言われたらしい。高飛車なお嬢様の処世術はとりあえず敵を作ることから始めることのようだ。
「そろそろ始めるぞ。ISを装着して射出口に立っておけ」
千冬姉が控え室にやってきて指示を出す。セシリアの方には山田先生が行っている。びくびくしながらセシリアに話しかける山田先生が目に浮かんできた。
「対戦はピットを出た瞬間から開始する。なに、二人同時にカタパルトで撃ち出してやるからタイミングは気にするな」
「わかったよ。千冬姉」
「織斑先生だっ」
軽く、拳骨を落とされる。その後、肩を叩かれた。
「オルコットのすました鼻っ面を叩き折ってやれ、一夏」
激励の言葉とともに千冬姉は控え室を出ていく。
「千冬さんの言うとおりだ!一夏よ、私も観客席から応援しているからな」
そういい残して箒も控え室から出ていった。無人になった控え室を後にして、ピットに入り白式を展開し、拡張された視界に表示される使用手順に従ってカタパルトに機体を固定する。
―Injection unit can not be operated―
拡張視界に警告が表示された。程なくして、アリーナに備え付けられたスピーカーから千冬姉の声が流れる。
「これより一年一組のクラス代表決定戦を行う。対戦カードはセシリア・オルコット対織斑一夏だ。この試合で勝ったものがクラス代表だ。開始の合図は両者の機体がアリーナ内に入った瞬間とする」
「山田先生、カタパルトの操作をお願いします」
―Ready―
マイクを切り忘れたのか、千冬姉の声が小さく聞こえた。もうすぐ始まると思うと零﨑の血が騒ぐ。
―Go―
体感速度が低下していく中で、視界に投影された赤の[Ready]の文字が緑の[Go]になり、ISが前へと打ち出された。
刹那、飛び込んできた白桃色の光弾を雪片の腹で弾き飛ばす。磨き上げられた雪片の刀身を鏡のように使い、セシリアの打ち出す光弾を反射させる。刀身への衝撃はないが、レーザーの持つ熱量によってじりじりとシールドエネルギーを削られていく。
「ほら、避けきれていませんわよ。その貧弱な盾がどこまで持つのかしらね」
「こいつは盾じゃなくて刀なんだけどなっ、と」
セシリアからの通信に声を返しながら少しずつ彼我の距離を詰める。射程の差はいかんともしがたい。カタパルトの加速を利用して一気に距離を詰めるつもりだったが、アリーナの端からの射撃に対応するために速度を緩めてしまった。セシリアはカタパルトの射出口の下に陣取って精密な射撃を叩き込んでくる。位置的に、加速度をPICで押し殺して即座に射撃姿勢をとったらしい。
「さっさと終わらさせていただきますわよ!」
セシリアの周囲に浮いていた
「のわっ!」
一斉に飛んできた光弾を飛び上がって躱すが、白式の足を掠め、シールドエネルギーが削られた。
「飛び道具使いすぎだろうがよっと!」
「よくもわたくしのティアーズに傷をつけてくれましたわね!万死に値しますわっ」
「そんなに大事なら宝物箱にでもしまっときやがれ」
光弾を避けつつ、雪片を振るう。
「っ!スターライトがっ」
後退したセシリアの体のあった場所、そこに打ち込まれた雪片がライフルを両断した。セシリアは銃身から先を切り飛ばされたライフルをこちらに投げ、即座に後退した。セシリアの操る非固定浮遊部位の射撃がその密度を増す。
「甘く見すぎていたようですわね。ですが、この私とティアーズの奏でるワルツを踊り切れますか?」
「踊れないワルツは欠陥品だぜ?」
密度を増した光弾に白式の装甲を溶かされながらも、高速で前進する。研ぎ澄まされた感覚に道が見えた。
「零落白夜っ!」
「くっ、インターセプター!」
量子変換によって取り出された短剣を、雪片が断ち切りつつセシリアのISのシールドエネルギーを0にする。アリーナのブザーが鳴った。
「両者エネルギーゼロによりこの試合を引き分けとする」
千冬姉の声に集中が途切れる。
「織斑、オルコット、ピットに戻れ。試合終了だ」
指示を聞き、ようやく現実に思考が追いついた。
……引き分け?
続きが浮かばんのよね…
誤字修正10/30