ナースなのはさん+α   作:全開

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今月中に更新出来た〜!(汗)

はい、王様ゲーム回です。


今回は、なのは、フェイト、はやて、ユーノ、クロノの5人での王様ゲームになります!

はっきり言ってなのはが振り回されるだけの話です←


フェイトは通常営業ですが

クロノがまさかのアレだったり…

やっぱり兄妹はに…っと、ネタバレをするところでした←



とにかく5人が騒いでいる話です。


【ではここで注意】

※なのは(15)歳設定になります。

※フェイト、クロノは性格改変が酷いため、嫌な方はバックして下さい。

※ラストは少しおまけがあります。



それでも構わないと言う方はどうぞご覧ください<(_ _*)>

誤字脱字がありましたらすみません(汗)


〜5人で王様ゲームなのっ〜

 

 

 

〔ハラオウン家 リビングにて〕

 

 

 

 

「ん〜、折角5人揃ったんやし…なんかしたいなぁ」

 

 ポテトチップスを食べながら呟くのは八神はやて(15)。

 

 

「なにかしたいって、さっきから皆お菓子食べてるよ?」

 

 はやての向かい側に座っている高町なのは(15)がチョコレートを口に入れて言う。

 

「あはは、それにしてもよく集まったよね、このメンバー」

 

 はやての隣で苦笑しながら言うのはユーノ・スクライア。

 

 ここはハラオウン家のリビング、テーブルにたくさんのお菓子とジュースを並べ、休暇を合わせたはやて、フェイト、なのは、クロノ、ユーノは話したりトランプで遊んだりしていた。

 

 

 

「本当だね〜、あ、クロノくんジュースお代わりいる?」

 

 クロノのグラスに飲み物が入っていないのを確認すると、笑みながらなのはは言う。

 

「あぁ、すまない、ありがとうなのは」

 

 クロノのグラスにジュースを注ぐなのは、の無防備なその背中にフェイトが抱きついた。

 

「きゃっ! ちょっ、ちょっとフェイトちゃん!?」

 

 頬を染めて驚くなのは。

 そんななのはを見てフェイトはにやついた。

 

「だってなのはの背中が近くにあったから〜」

 

 スリスリとなのはの背中に頬を擦り付けながら言うフェイト。

 

「い、今クロノくんにジュース注いでるから危ないよフェイトちゃんっ」

 

 苦笑しながらなのはが言うが、フェイトは離れず。

 

 

 

「フェイト、なのはが困ってるから止めてあげなよ」

 

 困っているなのはを放っておけず、ユーノがフェイトに言うが、フェイトはジロリとユーノを睨んだ。

 

《プクク、淫獣さん嫉妬ですか〜? なのはに抱きついてる私に嫉妬ですか〜?》

 

 なのはの背中にスリスリとしながらニヤニヤとユーノに向けて笑うフェイト。

 

※《》は念話です。

 

 

《嫉妬じゃないです、なのはが困ってるから言っただけです》

 

 呆れた表情をしてユーノは言う。

 

《そうだよね、羨ましいよね〜♪ ユーノは男子だからなのはに抱きついたり出来ないもんね〜》

 

 片手で口を押さえてプククと笑うフェイトにユーノは少し苛つくも、深呼吸をして落ち着こうとする。

 

《だから、別に羨ましくなん》

 

 

 

「出来たーっ!」

 

「「「っ!?」」」

 

 突然はやてが万歳をして叫び、なのは、フェイト、ユーノはビクッと体を跳ねさせて驚いた。

 

「な、なにが出来たの? はやてちゃん」

 

「ふっふっふっ…じゃーん! 折角このメンバー集まったんやから、王様ゲームしよか♪」

 

 いつの間に準備したのだろうか、はやては5本の棒が入った箱を手に持っていた。

 

 

「「王様ゲーム?」」

 

 クロノとユーノははやてを見て首を傾げる。

 

「王様ゲームは、この箱に入った棒に番号と『王様』って書かれた棒が入っててな、皆でこの棒を一斉に引くんよ。

 そして、引いたら皆で『王様だ〜れだ』って言って王様引いた人は名乗り出て、○番は○○をする〜とか、○番は○番と○○する〜とか命令して、皆でワイワイ盛り上がるゲームやで♪」

 

 

「へぇ…」

(命令……なんか嫌な予感がするんだけどな…)

 

 はやての説明を聞いた後、ユーノはフェイトをチラっと見た。

 

 フェイトはなのはに抱きついたままにやついて瞳を輝かせていた。

 

 

(王様ゲームっ…命令によってはなのはとあんなことやこんなことが出来る!!)

 

 ふんすっと鼻息を荒くするフェイト。

 

※そんなこと出来ません

 

 

 

「なるほど…楽しそうなゲームだな」

(これはフェイトとなのはの距離を縮めるチャンス…!

 お兄ちゃんに任せろフェイト!)

 

 心の中でガッツポーズをとるクロノ。

 まともな性格に見えるクロノだが、実は百合な妹を全力で応援する、百合好きなフェイトのお兄ちゃんである。

 

 まぁ、クロノが百合にハマったのはフェイトが原因なのだが。

 

 ちなみに恋人のエイミィに見つからないよう、百合の薄い本を自分の部屋に数冊隠している。

 

 

 

「王様ゲームかぁ…変な命令しないでよ? はやてちゃん」

 

 苦笑しながら言うなのは。

 

「なのはちゃん、変な命令をするから楽しいんやで、王様ゲームは♪

じゃあ始めるから、フェイトちゃん座ってな〜」

 

「は〜い♪」

(ウヘヘ……なのはと…なのはと…っ)

 

 先程までなのはに抱きついていたフェイトだがなのはから離れ、にやつきながら座った。

 

「なんかドキドキするね」

 

 正座をして言うなのは。

 なのはの頬は少し染まっていて。

 

 

 

「じゃあ始めようか♪」

 

 テーブルに並べられたお菓子を少し退かし、箱を真ん中に置くとはやては笑んだ。

 

 テーブルを囲んで座る5人。

 

【※時計回りに、はやて、ユーノ、なのは、フェイト、クロノで座っています。】

 

 

 そして5人は箱に手を伸ばし、ドキドキの王様ゲームは始まった。

 

 

 

「せーのっ」

 

「「「「「王様だ〜れだ」」」」」

 

 くじを引き終わり、はやての合図と共に同時に言うなのは達。

 

 さてさて、最初の王様は?

 

 

「私やね♪」

 

 棒を片手にニッコリと笑むはやて。

 『王様』の棒を引いたのははやてだった。

 

「じゃあ…2番が1番の耳を甘噛みせよ」

 

 何故か王様口調で命令するはやて。

 はやての命令に二名の体がピクリと跳ねた。

 

 

「えっと…っ」

 

 2番と書かれた棒を片手に苦笑するなのは。

 

「え、なのは2番なの!?」

 

「フェイトちゃんもしかして1番?」

 

「いや、私は4番…っ…」

(なのはがユーノかクロノの耳を甘噛み!? なにそれっ、凄い羨ましいんだけど!!)

 

 4番と書かれた棒を強く握り締めながらフェイトはクロノとユーノを睨む。

 

 すると、クロノは自分は違うと首を左右に動かしてフェイトに訴えた。

 

 だとすれば、残るのは一人だけ。

 

 

「あの…」

 

 頬を染めてなのはをチラっと見るユーノ。

 ユーノの手には1番と書かれた棒が握られている。

 

 

「は、はいはーいっ!! 引き直しを希望します!!」

(なのはに耳を甘噛みなんてさせるかぁあぁっ!!!!)

 

 額に汗を浮かべ、はやてに必死に訴えるフェイト。

 なのはがユーノに顔を近づけて耳を甘噛みするなんて、想像するだけで鼻血が出そうになる。

 

「引き直しなんてルール違反やでフェイトちゃん。

 様子からしてなのはちゃんとユーノくんやね、さ、二人共、王様の命令は『絶対』やで♪」

 

 早くしろとばかりに満面に笑むはやて。

 

 ユーノは染まった顔を俯け、なのははモジモジとしながら瞳を揺らす。

 

 

「な、なな、なのはっ、なのは嫌だよね!? ユーノの耳を甘噛みするなんて!!」

 

 はやてを説得するのは無理だと判断したフェイトは、なのはに話しかける。

 すると、頬を染めたなのははフェイトの方へ振り向き、口を開いた。

 

「だ、大丈夫だよ、フェイトちゃんっ…その…ゲームだし! 平気平気っ!」

 

 あははと誤魔化すように笑いながらなのはは立ち上がり、ユーノのもとへ行くと隣に座った。

 

 

「あ、あ、あああっ、あのなのはっ! そのっ、えっと…っ」

 

 突然隣に座り、自分を見つめるなのはにユーノは顔を真っ赤にして頭は混乱していた。

 

「し、失礼しますっ!!」

 

 恥ずかしいのだろう、顔を真っ赤にしたなのはは勢いに任せてユーノに顔を近づけると、右耳を甘噛みした。

 

「あ…っ…」

 

 ピクンッと体を跳ねさせてユーノが思わず小さな声を上げた、と同時に

 

 

(あの淫獣やろぉおぉぉっ!!!!!!)

 

 フェイトが歯を噛み締めてユーノを涙目で睨み、いつの間にか片手に握っていたう○い棒を握り潰した。

 

(このまま二人の距離が縮んでくれたらええんやけどなぁ…)

 

 なのはとユーノを微笑んで見つめるはやて。

 

「んっ……ご、ごご、ごめんねユーノくんっ!! い、痛くなかった!?」

 

 数秒すると慌ててユーノの耳から口を離し、少しユーノから離れてて言うなのは。

 

「だ、だ、大丈夫だよなのは! そのっ、ありがとうっ! じゃなくてっ!! えっと…っ!」

(あぁああぁ…っ!! 僕は何を言ってるんだっ! 神様ありがとうございます! もう死んでもいいです!!)

 

 プシューと効果音が鳴るのではないかと思うほど顔を真っ赤に染めるユーノは、耳まで赤くなり、頭の中はごちゃごちゃに。

 最早どっちがヒロインなのかわからない。

 

「おうおう、いいよいいよ〜、もっとイチャついてや〜」

 

 からかうように笑いながら言うはやてに、なのはとユーノは同時に口を開く。

 

「「イチャついてないよっ!!」」

 

 

「あははっ」

(どう見てもイチャついてるようにしか見えへんけど…)

 

「もう…はやてちゃんったらっ…」

 

 頬を染めたままなのはは立ち上がり、フェイトのもとへ戻ると座った。

 

 すると

 

「なのはぁあぁっ!!!」

 

 ガバッとフェイトが勢いよくなのはに抱きついた。

 

「フェイトちゃん!?」

 

「うぅっ…イチャイチャしちゃやだよなのはぁ…っ!」

(おのれエロ眼鏡淫獣っ…!!! なのはの可愛い唇を奪ったこと許さないからなぁっ!!!)

 

 嫉妬心に燃えたフェイトは泣きながらなのはの胸に顔を埋め、クロノに念話で話しかける。

 

《クロノ…協力、してくれるよね?》

 

《あぁ、わかってるさ》

 

《クロノが王様になったら、私がなのはの番号を教えるから私となのはに命令を出す、OK!?》

 

《あぁ、僕はいつでも準備OKだぞ!》

 

 この兄妹、ズルする気満々である。

 

 

「フェイトちゃん泣かないで? 何で泣いてるのかわからないけど…べ、別にユーノくんとイチャイチャなんてしてないよ?

 取り合えず、私のハンカチで涙拭いて?」

 

 苦笑しつつ、天使のような微笑みを浮かべてフェイトにハンカチを渡すなのは。

 

(Oh…こんなところに可愛い天使が…もう…食べちゃいたい)

 

 うっとりとした表情を浮かべてフェイトはなのはからハンカチを受け取り、涙を拭く。

 

 

「よし、ええもの見せてもらったし、そろそろ次にいこか♪」

 

 全員の棒を回収し、BOXに入れて言うはやて。

 

「そ、そうだねっ」

 

「うん!」

(次こそは私となのはがあんなことやこんなことを!!)

 

「そうだな」

(百合、百合こそ癒し!)

 

「う、うん…」

(次なのはにあんなことされたら…死ぬかもしれない…っ)

 

 

 そして5人は再びくじを引いた。

 

「「「「「王様だ〜れだ」」」」」

 

 

 さてさて、次の王様は?

 

 

「僕だな」

(百合きたぁああぁっ!!!!)

 

 王様と書かれた棒を皆に見せながらクロノは心の中で再びガッツポーズをとった。

 

「く、クロノが王様なんだっ」

(なのフェイきたぁああぁっ!!!!!!)

 

 そしてフェイトも同じく心の中でガッツポーズをとった。

 

《クロノ、なのはの番号は2番で、私は1番だよ!》

 

《わかった》

 

 

「それじゃあ…1番は2番にキスをしてくれ」

 

「1番は私だよっ!」

 

 嬉しそうにフェイトは笑みながら隣のなのはを見た。

 

 すると

 

「え……に、2番なの…? 2番がフェイトにキスされるの!?」

 

 明らかに先程とは顔色が違うユーノが叫んだ。

 

「「え…」」

 

 クロノとフェイトは思わず同時に声を出した。

 

「もしかして、ユーノくんが2番?」

 

 不思議に思ったなのはがユーノに聞くと、暗い顔をしてユーノが頷いた。

 

 

「え…ちょっ、えぇえぇぇっ!?!! な、何でユーノが2番なの!? なのはが2番じゃないの!?」

 

 思わぬ事実にフェイトは叫んで言う。

 

「私は3番だよ? ほら」

 

 苦笑しながらなのははフェイトに棒を見せた。

 

「いやいやっ!! これどう見ても2番だよ!!」

 

「あー、ごめんなぁ…実は3番の数字書くときちょっとミスっちゃったから、2番に見えるかもしれへん」

 あははと苦笑しながら言うはやて。

「ユーノくんの棒が2番やで」

 

「うそっ!!」

(いーやぁあぁぁっ!!!! 字くらいちゃんと書いてよはやてぇえぇっ!!)

 

 フェイトは心の中で泣いた。

 

 泣いたのはユーノも同じで。

 

(何でよりによってフェイトなんだぁあぁぁっ!!!! さっきので喜んでたのが悪いなら神様ごめんなさい!!)

 

 なのはを巡って日々バチバチとしている二人がまさかのキスを。

 

 そんなこと、出来るわけがない。

 

 

「なのはちゃん、ユーノくんとフェイトちゃんがキスなんやて」

 

「そうだね…人前でするなんて恥ずかしいよね…っ」

 

 顔を青くして硬直しているユーノとフェイトを見てソワソワとするなのは。

 

「なんかこう、モヤモヤしたりしない? ユーノくんがフェイトちゃんとキスするんよ?」

 

「モヤモヤ…? 別に…しないけどどうして? 私元気だよ?」

 

 はやての言っている意味がわからないなのはは首を傾げる。

 

(あかん、まだアプローチが全然足りてないでユーノくん…)

 

 

《ほんと無理だから、私はなのは以外とキスしないって決めてるからっ!!》

 

《それは僕だって同じだよ!!》

 

 

 なのはとはやてをよそに、二人は念話で言い合いをしていた。

 

《何で2番ユーノなのっ!! 本当ならなのはとキスしてたのに!!》

 

《そんなこと言われてもくじで引いたんだから仕方ないじゃないか!》

 

 言い合いばかりして行動しようとしない二人を、クロノは興味なさそうに、なのははソワソワとしながら、はやてはため息を吐いて見ていた。

 

 

「ちょいちょい、お二人さんはいつになったらキスするつもりなん?」

 

「「したくないよっ!!」」

 

 はやてに向けて二人は口を揃えてそう叫んだ。

 

(流石に二人が可哀想だな…仕方ない、ここは妹とユーノの為にも僕が……一肌脱ぐか)

 

「なのは」

 

「なあに? クロノくん」

 

「今の僕はまだ王様だ、ということで命令を変更する。

 3番のなのはは1番と2番にキスをしてくれ」

(フェイト、一肌脱いでやったぞ)

 

 全然一肌脱いでいないクロノ。

 犠牲になったのはなのはだけである。 

 

「えぇっ!? わ、私が!? ま、待ってよクロノくん! 何で私を巻き込むの!」

 

 突然のことに顔を一瞬で染めるなのは。

 

「なるほど、その方がええなぁ。 うん、それでいこうかなのはちゃん」

(フェイトちゃんはともかく、ユーノくんは喜ぶやろうし)

 

「何がええなぁなの!? 完全に私巻き込まれただけだよね!?」

 

 思わずはやてにツッコむなのは。

 

 

「私…私なのはになら……キスされてもいいよ…」

(ナイスクロノっ!! 今度18禁百合本たくさんプレゼントしてあげるよ!!)

 

「ぼ、僕もなのはになら…いいよ…」

(神様本当にありがとうございます!!!!)

 

 頬を染め、モジモジとしながら言うフェイトとユーノ。

 

「何でいいの!? 嫌がってよ!!」

 

「まあまあ、なのは。 二人がこう言ってるんだ、この際何処でもいいからキスしてやってくれ。 あ、別にフェイトは唇でもいいんだぞ、同性だしな、コホンッ」

 

 途中まで真顔で言うクロノだが、最後辺りは頬を染めて言った。

 

「同性だからって流石に唇にはしないよっ!!」

 

 

「「なのは…」」

 

 キラキラと瞳を輝かせてなのはを見るフェイトと、恥ずかしそうにしながらもなのはを見るユーノ。

 

 二人の視線がなのはに突き刺さって。

 

 

「なのはちゃん、二人が待っとるよ」

 

 なのはの肩をぽんっと軽く叩いて言うはやて。

 

「そんなぁ〜…っ」

 

 涙で瞳を潤ませて言うと、なのははため息を吐いた。

 

 そして、決意するとフェイトの方へ振り向いた。

 

 

「フェイトちゃん…」

 

「なの」

 

チュッ…

 

 フェイトがなのはの名を呼ぶ前に、頬を染めたなのははフェイトの頬にキスをした。

 

「ふぇ…っ…」

 

 フェイトはボンッ!と効果音を鳴らして顔を真っ赤した。

 

(な、な、なのはの唇がっ…唇が私の頬にぃいぃぃ…っ!!!!)

 

 キスされた頬を手で押さえ、フェイトは脳内でキスシーンをリピート再生する。

 

 

 そしてその頃

 

「な、なのは…っ」

 

 なのははユーノの隣へ再び座り、顔を近づけていた。

 

「ユーノくん…」

 

チュッ…

 

「あぅ…っ」

 

 ユーノもフェイトと同じくボンッ!と顔を真っ赤にし、バタリと倒れた。

 

「ゆ、ユーノくん!?」

 

 倒れたユーノになのはは驚く。

 

(幸せ過ぎて今にも死にそうです…)

 

 

 

「あはは、幸せそうやなぁ」

(ユーノくんはともかく、何でフェイトちゃんはあんなに嬉しそうなんやろ…)

 

 ユーノを見てはやては微笑みつつ、フェイトを見て首を傾げた。

 

(ごちそうさまでした)

 

 なのフェイを見て何処か上機嫌なクロノ。

 クロノもまた、なのはがフェイトの頬にキスするシーンを脳内でリピート再生していた。

 

 

「あはは、幸せそうなお二人さんには悪いけど3回目、始めようか」

 

 棒を回収しながら言うはやて。

 ユーノとフェイトは火照った顔を冷ますためにうちわで扇いでいた。

 

 

そして始まった王様ゲーム3回目、

 

「「「「「王様だ〜れだ」」」」」

 

次の王様は…

 

 

「私だ」

 

 なのはだった。

 

「なのはが王様か〜、なのはにならどんな命令されても私は平気だよっ」

 

 嬉しそうに笑みながら言うフェイトになのはは苦笑する。

 

「えっと、じゃあ…3番の人は4番の人をハグして下さい」

 

「お、3番は私やね」

 

「4番は僕だ」

 

 3番ははやて、4番はクロノということで

 

「じゃあ、はやてさんがハグしてあげますよ〜♪」

 

 はやては優しげに笑みながらクロノを抱き締めた。

 というよりクロノの顔を胸に埋めさせた。

 

「わぷっ!」

 顔に当たる柔らかい感触に顔を真っ赤にするクロノは、慌ててはやての手を振りほどき、離れた。

 

「な、何するんだはやて!」

 

「なにって、ハグやけど?」

 

 

「はやてちゃんったら大胆っ…」

 

 キャッと一人で盛り上がるなのは。

 隣にいるフェイトは完全に別の世界へ行っていて。

 

「まったくっ…はやては…っ」

(柔らかかった…じゃない!! 僕にはエイミィがいるだろう! 落ち着け僕っ)

 

 火照った顔を慌てて冷まそうとジュースを一気飲みするクロノ。

 

 

「よし、じゃあ4回目行くよ〜」

 

 回収した棒を箱に入れ、言うはやて。

 

 

4回目の王様ゲーム、

 

 

「「「「「王様だ〜れだ」」」」」

 

次の王様は…

 

 

「私だ」

 

 ふにゃけた笑顔を浮かべてフェイトが言う。

 

「じゃあ、4番と2番ポッキーゲーム」

 

 こういう時こそなのはの棒を覗き込んで命令すれば良かったものを、先程のキスのせいで頭がお花畑なフェイトは思い付きもしなかった。

 

 

「に…」

 

 2番と書かれた棒を片手にクロノが呟いた。

 

「え、クロノが…2番…?」

 

 先程の熱は何処に行ったのか、再び青い顔をしたユーノが言う。

 

「ま、まさかユーノが4番か…?」

 

 クロノとユーノは表情がひきつり、ユーノは自然と視線をそらした。

 

 

 

「ぷっ…あはははっ!! クロノくんとユーノくんが、ポッキーゲームっ!」

 

 お腹を押さえて爆笑するはやて。

 

「わ、笑っちゃダメだよはやてちゃんっ……えっと、こっちは気にしないで…キスしていいよっ、二人がキスするところ見ないからっ!」

 

 何故か顔を真っ赤にし、手で顔を覆って言うなのは。

 クロノとユーノはツッコんだ、

 

((なのは…指の隙間凄く開けてガン見してるじゃないか…))

 

 

「もう、次にいけないから早くしてよ二人共。

 クロノ、ユーノ女顔だし、女子だと思えば出きるって、キスの一つや二つ」

 

 他人事なので無表情で言うフェイト。

 ポッキーを手に取ると、無理矢理クロノにくわえさせた。

 

「いや、あの」

 

「つべこべ言わずさっさとする! ユーノは女子だよ女子! ユーノちゃんだよ!」

 

「女子……」

 

 クロノはユーノをジっと見た。

 女子だと言われればユーノはそう見える。

 

「そう思えばなんとかいけそうだ」

 

「なんでだよっ!!」

 

 真顔で言うクロノにユーノがツッコんだ。

 

 

「よし、じゃあするぞ、ユーノ」

 

「え、ちょっ、まっ!」

 

 ユーノに顔を近づけると、クロノはユーノの口にポッキーを入れ込んだ。

 

 

その頃の三人娘は

 

 

「あはははっ!!!」

 

 クロノはともかく明らかに嫌そうな顔をしているユーノを見て、はやては目に涙を浮かべて笑う。

 

「く、クロノくんとユーノくんが…っ」

 

 はやての隣でクロノ達を見てなのはは頬を染めつつガン見し、フェイトは…

 

「早くしてよ〜」

 

 お菓子をムシャムシャと食べながら興味なさそうに見ていた。

 

 

「はやては笑わないでよ! なのははこっち見過ぎ!! そこ(フェイト)少しは興味持って!? というかクロノ顔近い!!」

 

 ポッキーを通して徐々に迫るクロノの顔にユーノは顔を真っ青にする。

 

「仕方ないだろう、ポッキーゲームなんだから、んっ」

 

「きゃっ」

 

 クロノがユーノともうすぐ、というところでポッキーを折り、何故かなのはが声を上げた。

 

 

「なんや〜、キスしないんか〜」

 

 何処か残念そうに言うはやて。

 完全に面白がっている。

 

「酷いよ三人共!! 他人事だからってはやては笑うし、なのはは凄く見てくるし!! フェイトに至っては興味無し!」

 

 目に涙を浮かべながら言うユーノ。

 

 

 そんなユーノに三人娘は顔を合わせると口を開き、

 

 

「「だってユーノくん無駄に可愛いから」」

 

「だって本当に興味ないんだもん」

 

 同時に言った。

 

「無駄に!?」

 

 満面の笑みで言うはやてとなのはにユーノは複雑な気持ちになり、苦笑してツッコむ。

 

 

「ねえ、もういい? そろそろ次したいんだけど」

 

 ムスッと頬を膨らませて言うフェイト。

 

「はいはい♪ じゃあ5回目行くよ〜」

 

 皆の棒を回収し箱に入れ、笑みながらはやてが言うと、5人は再びくじを引いた。

 

 

 

「「「「「王様だ〜れだ」」」」」

 

 次の王様は…

 

 

「僕だっ」

 

 ユーノだった。

 

「ユーノくんが王様か〜」

 

「ユーノくんは面白い命令してくれなさそうやね」

 

「面白い命令か…」

(面白い命令って……言われてもなぁ…そんな直ぐには思いつかないよ)

 

 王様と書かれた棒を片手に考え込むユーノ。

 

「あ、じゃあ…2番は3番の頭を撫でて下さい。 ちなみに…そうだな…3番は犬になりきって」

 

 考えに考え、なんとなく思いついたユーノの命令を聞いて、フェイトが目を光らせた。

 

「はいっ!! 2番私です! 3番はだれ!?」

 

 だれと言いつつなのはを見つめるフェイト。

 なのはは手に握っている棒の数字を見て苦笑すると、口を開いた。

 

「3番は私だよ」

 

 

「な、なのはが3番っ…」

(き、きたっ…なのフェイまたきたぁああぁっ!!! しかもユーノの命令で!?

 フハハハッ、悔しいでしょユーノ!

 自分の命令でなのはと私がイチャつくところ見るなんて!!)

 

 キラーン☆と目を光らせ、ユーノを見るとにやつくフェイト。

 ユーノは眉をピクッと動かし、ジト目でフェイトを見る。

 

「ぐっ…!」

(しまったっ…よりによってフェイトが喜ぶ命令を出しちゃった…っ)

 

 自分の出した命令に後悔するユーノ。

 

「犬……ペットか…」

(なのはがフェイトのペット、つまり犬なわけだ。

 フェイトの頬を舐めたり…ベッドで一緒に寝たりするのか…)

 

 クロノは瞼を閉じ、その光景を想像する。

すると

 

「ゴフッ!!」

 

 何を想像したのだろうか、顔を赤くして吹き出した。

 

 

「ど、どうしたんやクロノくん」

「だ、大丈夫!? クロノくん!」

 

「どうしたのクロノ…」

 

 はやて、なのは、ユーノの順で突然吹き出したクロノに声をかけるが、クロノは片手で顔を覆い、無言で何度か頷いた。

 

(ぼ、僕としたことが変な想像をしてしまったっ…いくらペットとはいえそんなところを舐め)

 

※クロノのエロエロ妄想タイムに入りそうな為強制終了。

 

 

 

「なーのーはっ♪」

 

 我慢できない、とばかりにフェイトが腰を振ってなのはに抱きついた。

 

「ひゃあっ!?」

 

 突然抱きつかれ、頬を染めて驚くなのは。

 そんななのはの項を、フェイトは指でそっと撫でた。

 

「はぅ…っ…」

 

 擽ったさにピクッと体を跳ねさせるなのはを見たフェイトは妖しく笑む。

 

「なのははね、今から少しだけ私のワンちゃんになるの。 王様の命令は『絶対』だから、出来るよね?」

 

 なのはの耳元でフェイトはそう囁くとなのはから離れた。

 すると、なのはは小さく頷き、上目遣いでフェイトを見つめる。

 

「可愛いよ、なのは」

(か、可愛すぎるっ…そんな上目遣いで見られたら…っ…今すぐ押し倒したいっ! 別の意味で可愛がりたい!!)

 

 ふにゃけた顔をして、震えながらなのはの頭を撫でるフェイト。

 

(なんかこれ…恥ずかしい…)

 

 フェイトに撫でられながらなのはは顔を真っ赤にして顔を俯けた。

 

 

 

 そんな百合モード全開の二人をユーノは頭を抱えて、はやてはきょとんとして見ていた。

 

(フェイトが暴走したら止めなきゃっ…というかなのは可愛い…っ…じゃなくて!! 僕までそんなこと言ってどうするんだっ!)

 

(なんやろ……二人は付き合っとるんかっていう雰囲気やな…)

 

 なのはとフェイトを見つつ、隣で頭を抱えては首を振るユーノ見て、はやてはお菓子を食べながらユーノの肩をポンッと叩いた。

 

《ファイトやで、ユーノくん…》

 

《はやて…》

 

 

 

 一方、ユーノとはやてをよそにイチャつくなのはとフェイトは…

 

 

「あ、あの…フェイトちゃん、撫でるのもうやめない…? 髪が乱れるんだけど…」

 

 フェイトに撫でられながら苦笑するなのは。

 

「髪が乱れてもなのはは可愛いよ」

 

「え? えっと…あ、ありがとう…」

(い、いつまで撫で続けるつもりなんだろう…)

 

「ねぇ、なのは、『わんっ』って言って?」

 

 うっとりとした表情でなのはを見つめながら言うフェイト。

 命令に関係無いことまでなのはにさせようとしている。

 

「え? そ、そんな命令なかっ」

 

「お願い…ダメ?」

 

「うっ…」

 

 瞳を潤ませて言うフェイトになのはは苦笑すると、ため息を吐いた。

 

「はぁ…仕方ないなぁ……わん…っ…」

 

 モジモジとしながら小さな声で言うなのは。

 

「もういただきますっ!!!!」

(もう我慢できないぃいぃっ…!!)

 

 フェイトは鼻血を出しながら再びなのはに抱きついた。

 

「きゃあぁっ!?! ふぇ、フェイトちゃん鼻血出てるよーっ!!」

 

 

「わっ、フェイトなのはから離れて!」

 

 慌ててユーノはなのはのもとへ駆け寄ると、フェイトを引き剥がした。

 

「フェイトちゃんティッシュ鼻に詰めて、そして落ち着くんや」

 

 フェイトにティッシュを渡しながら言うはやて。

 

 

「なのひゃ〜…っ」

 

 目をハートにし、ティッシュを鼻に詰めながらフェイトはなのはの名を呟く。

 

「あかん、完全に夢の世界や…」

 

 

「な、なのは大丈夫!?」

 

「あ、ありがとうユーノくんっ、助かったよ」

 

 心配そうに見るユーノに、苦笑しながら言うなのは。

 

「困ったなぁ〜、この様子やとフェイトちゃんは少し休憩やね。 王様ゲームは4人でしようか」

 

「え、まだ王様ゲームするつもりなの? はやてちゃん」

 

「じゃあ次ラストにしようか?」

 

「そうだね、フェイトも休んでるし…クロノも流石に……あ…れ…?」

 

 苦笑しながら言うユーノは、隣にいる筈のクロノを見た、がクロノはいなかった。

 

 そして下を見ると

 

 

 真っ赤な顔をしたクロノが倒れていた。

 

 

「ク、クロノーっ!?」

 

 ユーノは慌ててクロノを揺するが、真っ赤な顔をしたクロノは何故か少しにやけていて。

 先程のなのフェイを見て完全に妄想の世界へ旅だってしまったようだ。

 

 

「ダメだ…完全に夢の世界に行ってる…」

(何でにやけてるんだろう…)

 

 揺すっても起きないクロノを見つめながらユーノは表情をひきつらせる。

 

「クロノくん大丈夫かなぁ…」

 

 不安げにクロノを見るなのは。

 

「多分疲れて寝てるだけだと思う…」

(にやけて寝るほど疲れてるんだな…クロノは…)

 

「フェイトちゃんもクロノくんも夢の世界に行ってるみたいやし…

 ここは3人で王様ゲームしよか♪」

 

 箱を持って笑みながら言うはやて。

 

「えぇっ!? 3人でなんて少なすぎるよ! それに1人が王様引いたら誰が命令受けるのか分かっちゃうよはやてちゃん!」

 

「そうだよはやて!」

 

「えー? 次でラストでええからしようよ〜」

 

 な?な?と笑みながら言うはやてに、二人はお互い顔を合わせて見ると、ため息を吐いて口を開いた。

 

 

「仕方ないな…」

 

「次で終わりだからね、はやてちゃん」

 

「やった♪ ありがとうな、ユーノくん、なのはちゃん♪

 じゃあ、6回目ラスト、行くよ〜」

 

 

 

 そして3人は6回目のくじを引いた。

 

 

「「「王様だ〜れだ」」」

 

 

 ラストの王様は…

 

 

「私やね」

 

 はやてだった。

 

「あはは、最初に戻ったね」

 

 軽く笑いながら言うなのは。

 はやて→クロノ→フェイト→なのは→ユーノと来てラストは最初の王様になったはやて。

 

「ラストの王様は私か〜…最後やからなぁ……最後くらい…思いっきり楽しんでもええ?」

 

 満面の笑みで何故かなのはを見つめるはやて。

 

「な、なんか嫌な予感…っ」

 

 はやてに見つめられ、なのははブルリと震えた。

 

「なのはちゃん何番?」

 

「いやいや、それ聞いたらダメでしょはやて」

 

「そうだよはやてちゃん」

 

「女子にしか命令できないんよ…だから…ね?」

 

 手を合わせてお願い、というはやてになのはは苦笑しつつ口を開く。

 

「一体どんな命令するつもりなのはやてちゃん……えっと…1番だよ…」

 

 渋々答えたなのはに、はやてはパァアッと表情を明るくさせ、微笑んだ。

 

 

「じゃあ、1番は王様に胸を揉ませよ♪」

 

 にっこりと笑みながらしれっととんでもないことを言うはやて。

 なのははピシリと硬直し、手に持っていた棒を床に落とした。

 

「ゴフッッ!!!! は、ははは、はやてっ!?」

 

 まさかの命令にユーノは顔を真っ赤にして吹き出す。

 

 

 

「あ、あの…今変な命令が聞こえた気がするんだけど……私の聞き間違え…だよね?」

 

 真っ青な顔を俯け、なのはは言う。

 

「聞き間違えやないで、なのはちゃん……ちょっと…大きくなった?」

 

 いつの間になのはの背後に移動したのだろうか、はやては満面の笑みでそう言いながらなのはの胸を揉んでいた。

 

「きゃあぁああぁっ!?!!」

 

 顔を真っ赤にしてなのはが叫んだときには遅く、もみもみとはやてはなのはの胸を揉む。

 

 

(こ、ここ、これはっ…刺激がつよ…っ…)

 

 ユーノには刺激が強すぎたのだろう、顔を真っ赤にしたままバタリとユーノは倒れ、夢の世界へと旅立ってしまった。

 

 

「いやぁ、スッキリした♪」

 

 満足気に笑みながら、はやてはなのはの胸から手を離す。

 はやてに胸を揉まれたなのははプルプルと震えていて。

 

「これでなのはちゃんの胸もフェイトちゃんみた」

 

 次の瞬間、話している途中のはやての顔になのはの肘が飛び、ヒットした。

 

 

「はやてちゃんっ……少し頭冷やしてね…っ…」

 

 なのはの攻撃を受けてバタリと倒れたはやてを、涙で潤んだ瞳で見つめながらなのはは呟いた。

 

 はやても夢の世界へと旅立ってしまった。

 

 

「もう…お嫁にいけない…っ」

 

 顔を両手で覆い、声を震わせて言うなのは。

 

 なのはの回りには夢の世界へ旅立ったフェイト、クロノ、ユーノ、はやてが居て。

 

「ん……あ、あれ…? 何でユーノくん…まで寝てるの…? は、はやてちゃんはともかくっ、何でユーノくんまで寝てるの!?」

 

 自分の後ろで寝て…気を失っているはやてを揺すりながらユーノを見て、なのはは言うがはやては目を覚まさない。

 

「皆寝ちゃったの!? お、起きてよっ、折角集まったのに皆寝ないでよー!」

 

 はやて、フェイト、ユーノ、クロノと順番に揺するが誰も起きなくて。

 

 

「嘘でしょ…起きてってばー!」

 

 もうすぐで時刻は15時。

 広いリビングで1人叫ぶなのは。

 

 他の4人は…

 

 寝ている者も入ればにやけている者もいて、はやては気を失っているだけだが。

 

 

 1人残されたなのははこの後、テーブルの物を片付けると、いつの間にかはやての隣で眠りについた。

 

 

 

〔数時間後〕

 

 

「ただいま〜」

 

「フェイトただいま〜」

 

 一緒に出掛けていたのだろうか、クロノとフェイトの母であるリンディ・ハラオウンと、フェイトの使い魔であるアルフが帰ってきた。

 

 

「ありゃ、皆寝ちゃってるよ」

 

「あらあら…♪」

 

 二人はリビングを見るとお互い顔を合わせてクスリと笑った。

 

「余程遊んだのね、まだもう少し寝させておきましょうか♪」

 

「うん! 皆仲良さそうに寝てて微笑ましいね」

 

「そうね」

 

 なのは達を見てにっこりと微笑むリンディとアルフ。

 

 すやすやと眠るなのは達は、時折微笑んで寝ていたらしい。(はやては除く)

 

 

 

 

  終わり

 

 

 

 

〔おまけ〕

 

 

 

「いやいや!! 私だけ気失ってるっておかしいやろ!」

 

「は、はやてちゃんがいけないんだからねっ、い、いきなり揉んできたりするから!」

 

「揉んだ!? 何を揉んだの!? なのはの何を揉んだのはやて!!」

 

 はやての肩をガシリと掴み、鼻息を荒くして言うフェイト。

 

 

「あはは…っ」

(刺激が強すぎたなあれはっ…)

 

 あの光景を思い出し、顔を真っ赤にして苦笑するユーノ。

 

「ユーノ、なのはは犬と猫、どっちがいいと思う? 兎というのもありだな…」

 

 ユーノの隣で真剣な表情をして言うクロノ。

 

「いや、1人だけ何の話ししてるの。 というか言ってる意味がわからないよクロノ」

 

 突然意味がわからないことを言うクロノに、ユーノは真顔でツッコんだ。

 

 

「何を揉んだのはやてぇええぇっ!!!」

 

 はやてを激しく揺すりながら言うフェイト。

 激しく揺すられ、答えるにも答えられないはやては目に涙を浮かべている。

 

 

一方男子は

 

 

「じゃあ…ハムスターとかか?」

 

「だから何の話し!?」

 

 真剣な表情で意味のわからない話しをするクロノに、ユーノが必死にツッコんでいた。

 

 

「何か私だけ空気……じ、次回からは多分本編だから出番が増えるといいなっ」

 

 1人だけ相手にされないなのはは苦笑しながら呟く。

 

 背後から鼻血を垂らしたフェイトが迫ってきている事を知らずに。

 

 

「きゃあぁああぁっ!?!!」

 

「なのはぁーっ♪」

 

 

 自分もなのはの胸を揉もうとしたのだろう、フェイトの手はなのはの胸に伸びたが、触れる前になのはの肘が飛んだ。

 

 

 バタリと倒れるフェイトを、ユーノは真顔で、クロノは完全に妄想の世界に、はやては苦笑しながら見ていた。

 

「て、照れるなのはもかわ…い…っ…」

 

 フェイト、気絶。

 

 

「ということで、次回もリリカルマジカル頑張ります☆」

 

「何がということでなの!?」

 

 何事もなかったかのように笑むなのはに、ユーノが背後からツッコんだ。

 

 

 

 変態フェイトさんとなのは達の騒がしい日常は、まだまだこれから。

 

 ユーノ曰く、ツッコみが毎日追い付かないらしい。

 

 

  終わり

 




読んで頂きありがとうございました!<(_ _*)>


はやての関西弁、違和感あると思います、すみません(汗)


これではやてとクロノの出番は…

何故なら多分次回からは本編だからです。


本編書こうとしている間に番外編思い付いちゃうんですよね〜(汗)
ですが次回こそは本編を!

長らくなのはさんナース服着てないですからね!


ではでは、次回も良ければよろしくお願いします。
番外編書いたらすみません(汗)←




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