ナースなのはさん+α 作:全開
※キャラ崩壊が非常に酷いです。
※フェイトが口調悪くなってます。
※この4話ではなのはさんそんなに看病してないです。←
※レイハさんの出番がありません。←
まだまだ未熟者の為、ん?と思うところがあると思いますが軽い気持ちで読んで下さい…
ではm(__)mペコリ
――――――――――――――
「フェイトちゃんまだ帰って来ないのかな……あ、もうすぐでお粥出来るかも…火止めよっ…」
「大丈夫だよ、まだ15分くらいしか たってないし、何処かで何か買ってたりするんじゃないかな?」
「でも…泣いてたし……私がフェイトちゃんを傷つけちゃったから…」
「いやいや、大丈夫だよ、フェイト泣きながらなのはに大好きだって言ってたじゃないか」
苦笑しながら言うユーノ。
「そうだけど……いきなり出ていっちゃったらやっぱり不安になるっていうか…フェイトちゃんだいじょ」
となのはが話していたところでガチャリとドアが開く。
入ってきたのは
フェイトだった。
「あっ、フェイトちゃ…っ…?」
「フェっ……イ…ト…?」
ドアを閉め、玄関に立っているフェイトを見てなのはとユーノは表情が凍りつく。
「……………」バリッ バリッ
無言でフランスパンをバリッバリッと音を鳴らしながら食べ、泣きすぎたのか赤い目を隠す為なのかサングラスをかけたフェイトがそこにいた。
なんというか、食べ方が
オッサンだ。
「あ、あの……フェイトちゃん…どうしたの…?」
「オジサン…」バリッ バリッ
「フェイト…?」
「変なおじさんに買わされたの………リアル逃○中みたいだったよっ!! 怖かったよなのはぁあああっ!!!」
フェイトは袋に入った数本のフランスパンを投げ捨て、靴を脱ぐと食べかけのフランスパンを片手に泣きながらなのはに抱きつく。
「逃○中って… なんか懐かしいね……一体何があったのフェイトちゃん…」
なのはは苦笑しながらフェイトの頭を撫でる。
「うっ、グスッ……んぐ…」バリッ バリッ
泣きながらもフランスパンを食べるフェイト。
「取り合えずフェイトちゃん、フランスパン食べるの止めよう」
フェイトの肩をガシリと掴んで言うなのは。
「んぐ…っ………ごめっ……さっきね…っ」
フェイトはフランスパンを飲み込むと話し始める。
――――遡る事15分前――――
「おかぁぁさぁああああんっ!!!!」
ダバダバと涙を流しながらただ走っていたフェイト。
泣きすぎて目が赤くなっている。
「百合のなにが悪いんだよぉおっ!!! グスッ…百合で悪いかこの野郎ぉおっ!!!!」
フェイトは足を止め、コンクリートの壁を涙をダバダバと流しながら殴っていた。
「うわぁああーんっ!!」
次第に殴るスピードを速めるフェイト。
「バルディッシュのバカぁああっ!!!!」
バルディッシュ、とばっちりである。
フェイトが殴る度にコンクリートにヒビが入っていく
すると、肩をポンポンと背後から叩かれた。
「誰だよっ、私に今かかわるなぁっ!」
フェイトは大量に涙を流しながらキレ気味に後ろへ振り返る。
「ナクナヨオジョウサン、ナイタラカワイイカオガダイナシダヨ」
フェイトの後ろにはサングラスをかけ、上半身は裸で、半ズボンとリュックを着用し、ボロボロのサンダル履いている、頭の真ん中が禿げた片言で喋るオッサンが立っていた。
「わぁっ!?」
フェイトは明らかにヤバイ雰囲気を持ったオッサンに表情をひきつらせ、思わず一方下がる。
「シツレンデモシタノカイ?」
いい男オーラを放つオッサンにこれはヤバイ、ヤバイぞこれ。
と感じたフェイトは逃げ去る体勢をとる。
が
「カナシンデイルキミニチョウドイイモノガアルヨ」
オッサンはリュックを下ろし、リュックの中からフランスパンを取り出す。
「キミニコノセカイイチカタイフランスパンヲウッテアゲヨウ」
「いや、別にいらないです」
フェイトは真顔でそう答えると猛ダッシュで走り出した。
(ヤバイよヤバイよあのオジサンっ!! かかわっちゃダメだっ、早くユーノの部屋にもどろう!!)
ダダダダダダッ!!!!!!と猛ダッシュで走るフェイトは顔を真っ青にしていた。
(足の速さなら少し自信があるっ!! オジサンなんだから追い付けるわけないし追いかけてこな)
ダダダダダダッ!!!!!!
フェイトの真横でそんな音がした。
フェイトはギギギギッ…と首を動かし、冷や汗を出しながら横を見る。
「フランスパン、オイシイヨッ」
例のオッサンがリュックを背負い、フランスパンを片手にフェイトをガン見して真横で走っていた。
「うわぁああああっ!?!!」
フェイトは更に走るスピードを速めようとする
が
最悪のタイミングで躓き、グルグルと瞬時に二回転をするとズシァアアッ!!と音を鳴らして地面に着地。
「いたたた…っ……」
フェイトはふらつきながらなんとか立ち上がる。
が
「フランスパン、オススメダヨ」
猛ダッシュで走ってきたにもかかわらず、息を乱さずにフランスパンをフェイトに差し出してくるオッサン。
「だからっ、いらないっていったじゃないですかっ!! 何で追いかけて来るんですかっ!!」
「フランスパンカッテホシクテ……コレ、イチオウカタイカラヤクニタツヨ?
ヨクシツレンシタテデカナシンデイルヒトヤイラダッテルヒトガヒトヲナグルノニツカウラシイ」
「物騒だなおい」
真顔でツッコむフェイト。
「というか、フランスパン買ったら追いかけて来ませんか?
犯罪ですからね、まわりからしたら。
上半身裸のオジサンが女の子を泣かせて追いかけ回してるのっ」
「ゴメン、ニホンゴワカラナイ」
「さっきまで片言だったけど日本語喋ってたじゃないですかっ!!!なめんなよコラァッ!!」
フェイトは怒りを露にして叫ぶ。
言葉が荒いのは気のせいなのだろうか。
「いや〜さ、ほら、僕、借金抱えたまま妻に捨てられちゃってさ〜
金もない家もない、妻もいないっ☆
だから、フランスパンを買って僕にお金を恵んでく〜ださいっ♪」
体をクネクネとくねらせ、頬を染めてフェイトに頭を下げるオッサン。
おかげで禿げているのがよく見える。
「気持ち悪いんだよオッサンっ!!! お金がないとかしらねぇよっ! というか片言どころか日本語ペラペラじゃねぇかぁあああっ!!!!!!」
フェイトは怒りを思いきり足にこめ、オッサンを蹴り飛ばした。
「グヘバッ!!!」
コンクリートの壁に蹴飛ばされたオッサンは地面にパタリと倒れる。
「ふざけやがって……このハゲッ!!!」
「は、ハゲだなんて……グエッ…どっか痛めたなこりゃ……」
オッサンは体をプルプルと震わせながらなんとか立ち上がる。
「ハゲだなんて失礼だなお嬢さん……これでもハゲ始めたのは最近で…っ…」
「ハゲ始めた時期とかしらねぇよっ!! 人がどれだけ怖い思いしたかわかってるんですかっ!!!」
「ご、ごめんごめん、どうしても買って欲しくてさ……金無くて服もまともに買えなくて…」
「お金ないのに何でフランスパンなんか持って……」
「……………じ、自分で作った」
「嘘つけっ!!」
「とにかく買って下さいお願いします」
オッサンはフェイトに土下座をする。
(やっかいなのに絡まれたな………何でこうなるんだろう……買ったら帰ってくれるかな…一刻も早くこのオジサンから離れたいっ!!)
「わかりました、買います、買いますからさっさと私の前から消えてくださいよっ?」
フェイトはひきつった表情をしながらそう言うと、ポケットから財布を取り出す。
「あ、ありがとうっ、ありがとうお嬢さんっ!!」
オッサンは涙を流しながらリュックからフランスパンを取り出す。
「で、いくら?」
「3つで5000円」
「高っ!! いやいや、人に買ってって土下座しといてそれはないでしょ」
「ほら、質がいいからっ、材料にこだわってるからっ!」
何故か真顔で言い切るオッサン。
「仮にそうだとしても3つもいらないんですけど……1つでいいです」
「1つだと5000円ですっ♪」
「ふざけてんのか」
フェイトはゲシゲシとオッサンを踏む。
「イダダダダっ!!! ごめんなさごめんなさっ!!」
「はぁ……じゃあもう3つ下さい」
(もういいや、早くこのオジサンから離れられるならさっさと買お…)
フェイトはため息を吐くとお金をオッサンに渡す。
「おぉおっ!! ありがとうっ、ありがとうお嬢さんっ!!!」
オッサンは大量に涙を流しながらフランスパンを袋に入れる。
「いえいえ…それじゃあさようなら」
フェイトはオッサンからフランスパンが入った袋を受け取ろうとする
が
オッサンは袋を離さない。
「ちょっ、あの…離してくださいよ」
「おまけにこのサングラスもあげるよ、僕さ、妻の金勝手に使って離婚迫られて…仕事するの嫌いだから就職も出来なくてさ……金がないから借りまくって借金背負って……」
何故か勝手に自分の人生を話し始めたオッサン。
「いや、あの、別にオジサンのサングラスいらないんですけど… というか話聞くつもりもな」
「本当にありがとうお嬢さんっ! これで1日また生き延びれるよっ!!」
オッサンは嬉しそうに笑みながらフェイトに袋とサングラスを渡す。
「いや、押し売りされただけなんですけどね………というかサングラス…」
「お嬢さん泣いてたけど大丈夫っ、きっと君にはこれから良いことがあるよっ!」
(オジサンに言われてもなぁ……)
「あ、あの…オジサン、これだけは言いますけど、ああいう売り方はしない方がいいと思います。いつか捕まりますよ、絶対。
それじゃあ、さようなら」
フェイトはジト目でオッサンを見ながら言うと、歩いて行く。
「今日はなんか変わった子だったなぁ…」
オッサンはリュックを背負い、やりきったぞという表情をし、歩き出そうとすると
「見つけたぞっ!」
「ストーカー行為、万引き容疑で逮捕するっ!!」
オッサンは男性数人に取り押さえられる。
「えっ…えぇぇ〜…っ……」
オッサンは弱々しい声でそう言うと、男性達に連れていかれた。
「何でこんな目にあわなきゃいけないの……早くユーノの部屋に帰ってなのはに慰めてもらおう……あっ!!今なのはとユーノ二人きりっ!!
しまったっ…というか……絶対目腫れてるよね…」
フェイトは片手に持っているサングラスを見る。
「………一応かけるか…」
フェイトはサングラスをかけるとフランスパンを袋から取り出し、食べる。
「………………」バリッ バリッ
「案外……美味しいかも…」バリッ バリッ
「それに…そんなに固くないし……」バリッ バリッ
フェイトはオッサンのようにフランスパンを食べながら、なんだかんだユーノの部屋へと向かっていった。
―――――――――――――――――
「ということで……歩いてたらいきなり変なオジサンに話しかけられて、逃げたら追いかけられて…フランスパンを押し売りされて……怖かったよなのはぁ〜っ」
フェイトは泣きながらなのはの胸に顔を埋める。
※一部自分にいいように内容を変えてフェイトはなのはとユーノに伝えてます。
「そ、それは怖かったねフェイトちゃん…よしよし…」
なのははフェイトの頭を撫でる。
(なのはの胸っ、なのはに撫でられてるっ、見るがいい、見るがいいぞユーノっ!フハハハッ!!)
フェイトは内心で高笑いしながらなのはの胸にフニフニと顔を暫く埋めていた。
「にしても3つで5000円って特なのか損なのか…素材がいいからって…」
フェイトの心配よりそこなのかユーノ。
「あっ、お粥っ! ユーノくんのお粥っ!温め直さなきゃっ!」
なのははハッとユーノにお粥を作っていた事を思いだし、慌ててフェイトから離れるとキッチンへ向かった。
「あっ、なのはぁ…っ……チッ…」
なのはが自分から離れ、俯くと小さく舌打ちをするフェイト。
「ねえユーノ、フランスパンいる?」
玄関に投げ捨てたフランスパンを指さしながら言うフェイト。
「いや、流石に投げ捨てられたフランスパンはちょっと……」
「そっか…いらないからユーノに押し付けようと思ったのに……チッ…」
フェイトは小さな声でボソッと呟くと小さくまた舌打ちをする。
「フェイト、心の声漏れてる」
「ん?あっ、そうだった、お粥で思い出したっ!」
(そうっ! ユーノに…フフフッ……私も看病してあげるって言ってたんだった…♪)
フェイトはニヤリとにやついた。
「ねえ…フェイト、いまさらなんだけどさ、サングラス…外さないの?」
「あ」
フェイトはサングラスを外すと
投げ捨てた。
「ちょっ! ここ僕の部屋なんだけどっ!?」
「サングラスあげるよ」バリッ バリッ
フェイトは座るとフランスパンを再び食べ始めた。
「いやっ、今投げたから完全に壊れてるよねっ!?というかいらないよっ!!」
「じゃあ捨てておいて?」バリッ バリッ
「自分で捨ててくれよっ!! フランスパンもサングラスも投げ捨ててさっ!!」
「あんまり叫ぶとなのはが心配するし、熱が出るよ〜」バリッ バリッ
フェイトは真顔でそう言いながらフランスパンを食べ続ける。
「誰のせいでっ…」
ユーノが段々とイライラとしはじめていると
「お待たせ〜、お粥温まったよ〜って、どうしたの?」
「別に何でもないよ、なのは。 お粥美味しそうだね〜、今度私が風邪引いたら作ってくれない?」
「あはは、いいよ♪ でも風邪ひくのはいいことじゃないからね?
ユーノくん、お粥出来たから食べて?」
「あ、うん、ありがとう、なのは。」
お椀にお粥を注ぐなのは。
そんななのはを目を光らせて見るフェイト。
そして、そんな二人に振り回されるユーノ。
なのはさんの看病、まだ後もう少し続きます。
はい、えー……フェイトをはっちゃけさせ過ぎましたゴメンナサイm(__)m
もはや別人ですね、すみません(汗)
あ、フェイトがハゲッって言ったのを書いて後々思ったんですけど、別に例の豊○議員を意識したわけではありません(汗)
では、良ければ次回も読んでいただけたら…嬉しいです(ペコリ
不定期で投稿するつもりでしたがこのままいけばなんとか完結させれそうな予感…