ナースなのはさん+α   作:全開

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皆様、明けましておめでとうございます!

※本日は1月18日。


明けましておめでとうございますとか挨拶する日じゃありませんね…(汗)

お正月はもう過ぎましたが1月ということで初詣編を書いてみました!
何で番外編か…ですか…

本編の展開に悩みに悩みまくってちょっと気晴らしに書いてみただけです(汗)

タイトルにどうしても「なの」をつけてしまう自分がいます。
タイトルに「なの」があってない(汗)



【ここで注意です!】


※この番外編では、ナースなのはさんシリーズから5〜6年後、という設定です。

※もはやナースじゃありません。

※フェイトの妄想が相変わらず変態です。

※ヴィヴィオが出ますよ〜(イェーイ

※ユーなの要素しかありません。

※キャラ崩壊が非常に酷いので苦手な方はバックしてください。

※作者はまだまだ不馴れなので下手です(すみません…)

※レイハさんの出番がありません。

※初詣編1話ではフェイトは少し大人しい?です。

※原作の世界観がまったくありません。



それでもよければ…番外編、出来悪いですが軽い気持ちで読んで頂けたら…


そしていつのまにかUA4千突破!?(汗)

ありがとうございます!!





番外編〈〜お正月〜〉
着物なのはさんの初詣〈1〉〜新年も振り回されますなの〜


―――――――――――――――――

 

 

あれから数年、

 

なのはとフェイトは立派な女性になっていた。

 

 

この日は新年を迎えたばかりの…

 

1月1日。

 

 

そう、この物語は恋する女性達の恋愛物語…

 

 

 

であり…そうではないかもしれません。

 

 

1月1日、この日…新年早々変態な事しか考えていない変態の中の変態、

その名もフェイト・T・ハラオウンが、この日も暴走します。

 

 

―――――――――――――――――

 

【とある神社前】

 

 

 

「「明けまして、おめでとうございます」」

 

着物を着用した女性と少女が一人の女性に向かって一礼する。

 

「うん、明けましておめでとう、なのは、ヴィヴィオ」

 

着物を着用した女性、フェイト・T・ハラオウンはそう言うと屈み、少女の頭を撫でる。

 

「エヘヘ、おめでとう、フェイトママ♪」

 

にこにこと笑みながら言う少女は高町ヴィヴィオ、高町なのはの娘である。

 

 

「はい、ヴィヴィオ、お年玉だよ」

(あぁ……いいよヴィヴィオ…もっとママって呼んでっ!

大丈夫だよ、絶対に今年こそはなのはの夫…いや、妻…、ん…? ま、まあ、ヴィヴィオの本当の親になるから。

取り合えず今年こそは、なのはと結ばれてユーなのルートをbadendにさせて私となのはははhappyendを迎えるっ! それが私の今年の目標!!)

 

※去年も同じ目標でした。

 

 

「あはは、わざわざありがとう、フェイトちゃん。 ほらヴィヴィオ、フェイトママにお礼は?」

 

ヴィヴィオと同様、にこにこと笑みながら言う女性は高町なのは。

これまでフェイトに数々のセクハラをされてきた被害者である。

 

 

「フェイトママ、ありがとう♪」

 

笑みながら言うと一礼するヴィヴィオ。

 

「いえいえ♪」

 

 

「それじゃあ、揃ったし、御詣りに行こうか」

 

ヴィヴィオの手を握り、なのはが言う。

 

「そうだね」

 

「うんっ♪ …本当は…ユーノパパもいたのになぁ……」

 

なのは達と歩きながらボソリと爆弾発言を言うヴィヴィオ。

 

そんな爆弾発言に目を点にする女性二人。

 

一人は顔を赤面に、もう一人は表情を凍らせて硬直。

 

 

(い、いいい、いいっ、いま世界が終わるような言葉が聞こえた気がするけどきっと気のせいなはず…っ…

新年早々耳がおかしいのかな? ははっ、まだ若いのに…よし、今度病院に行こう!)

 

ギギギッ…と恐る恐る首を動かし、ヴィヴィオを見るフェイト。

額には汗が浮かんでいる。

 

 

「ちょっ! ちょっとヴィヴィオっ! ぱ、ぱぱぱっ、ユーノくんをパパだなんて…っ!」

 

顔を真っ赤にして恋する乙女状態のなのは。 そんななのはを見てフェイトの瞳は死んだ。

 

「だってママ、ユーノさんが好きなんでしょ? ならユーノさんは私にとってパパだよっ」

 

エヘヘ、と頬を染めて言うヴィヴィオ。

そんなヴィヴィオの発言にフェイトの心はSLBで撃ち抜かれた。

 

 

(待って…っ…お願いだから待ってぇ…っ……爆弾投下され過ぎてわけがわからなっ………ユーノがなに? フェレットは可愛いねって? 何でなのはの顔があんなに赤いの?何でいきなり恋する乙女になってるの?

だれ…っ…誰がパパだってぇえぇっ!?!)

 

フェイトは心の中で叫び、頭に浮かぶユーノを脳内で再起不能になるまで殴っていた。

 

 

「な、なに言ってるのヴィヴィオっ、これは私の片想いなだけでっ……ユーノくんと一緒になれるかはわからないし…っ…それに私の片想いだけでユーノくんはパパになりません!」

 

「えー…?」

 

ムスッと剥れるヴィヴィオ。

 

「もう、ユーノくんの前でパパだなんて呼ばないでよ?

呼んだらどうなるか……わかるよね? 高町ヴィヴィオちゃん?」

 

ニッコリと笑みながら言うなのは。

 

「ひっ! は、はいっ! 高町ヴィヴィオっ、約束守りますっ!!」

 

なのはの笑みに顔を青くし、ガタガタと震えながら敬礼するヴィヴィオ。

 

「うん、わかったならいいよ、ヴィヴィオ」

 

「は、はは…っ…」

 

ヴィヴィオは額に汗を浮かべて苦笑する。

 

そんな二人の横で、

 

 

(パパ…っ……パパっ…いつから…いつから二人はそんな関係に…っ…

なのははいつからフェレットを好きに!? 二人はもう体を重ねた関係に!?

何でもない素振りをしてなのはにあんなことやこんなことをしたのかあの淫獣はぁあっ!!!!)

 

フェイトは唇を噛み締め、叫ぶのを堪えていた。

なのはの話など耳に入っていない。

 

 

「よし、じゃあ御詣り、行こうか、フェイトちゃ」

 

屈んだまま固まっているフェイトを見て言うなのは

 

をフェイトは立ち上がり、ガシリとなのはの肩を掴んだ。

 

 

「フェイトちゃんっ!?」

 

「フェイトママ?」

 

 

「どうして……どうして言ってくれなかったの…っ……

ユーノといつからそんな関係に!? どこまでいったの!?

まさか妊娠なんてしてないよね!?」

 

涙目になりながら叫ぶように言うフェイト。 なのはは顔を青くして回りをキョロキョロと見る。

 

 

「にんしん?」

 

ヴィヴィオは目を点にしてなのはを見る。

 

「ち、ちがっ、違うのヴィヴィオっ、落ち着いてよフェイトちゃんっ!お願いだから叫ばないでっ、ね?」

 

なのははフェイトを落ち着かせようとするが、落ち着くわけがなく。

 

 

「なんだなんだ?」

 

「なにかしら?」

 

「揉め事か?」

 

フェイトの叫び声を聞いた人々が回りに集まってきた。

 

 

「私はっ…私はずっとっ、ずっとなのはのこと…っ……私はなのはのことがっ」

 

涙で瞳を潤ませながら告白しようとするフェイトだが、上手くいくわけがない。

 

 

 

「あ、なのはっ!」

 

少し離れた場所から男性がなのはの名を呼んで走ってくる。

 

 

 

「ユーノくんっ!」

 

なのはは男性の、ユーノの声を聞くと振り向いた。

 

 

「……っ…! あのねっ、なのは、私っ」

 

ユーノの声を聞いて一瞬顔をしかめるも、勢いにのせて告げようとするフェイト。

 

「あっ、ユーノさんだっ! ユーノさーんっ!」

 

ヴィヴィオは走ってくるユーノを見て嬉しそうに笑むとユーノに向かって手をふる。

 

 

そう、なのはの名を呼んで走って来たのはフェイトの恋のライバル&なのはが想いを寄せている、というより本人達は気づいていないが両想い中のユーノ・スクライア。

 

決してフェイトの邪魔をする為に来たわけではない。

毎度毎度彼のタイミングが良いだけだ。

 

 

 

「は…ははっ……久しぶりだね…ユーノ…っ…」

(わかってた、上手くいかないことくらいわかってた。 わかってたんだ…っ…)

 

フェイトは涙をポロポロと流しながらユーノを見る。

 

 

「はっ、はぁっ…はぁ…っ……えっと…何でフェイトは泣いてるの?」

 

走って乱れた息を調えながらユーノはフェイトを見て苦笑する。

 

「別に泣いてないよ…目にゴミが入って痛いだけだよ…っ…」

 

「そうなんだ…」

(絶対嘘だな…)

 

「ね、ねえ、ユーノくん…お仕事だったんじゃなかったの…?」

 

なのはが頬を染めながら言う。

 

「あはは…ちょっと司書の皆に気使われちゃってさ。

一時間休憩貰ったから急いで来たんだよ、まあ…後40分ぐらいしかないけど…ごめん。」

 

ユーノは腕時計を見て苦笑する。

 

「ううん……休憩の間に来てくれただけでも凄く嬉しいから…ありがとう、ユーノくん。

御詣りまだしてないから一緒にしよう?」

 

「うん」

 

お互い照れながら言う二人からは甘々な雰囲気が溢れ…

 

 

フェイトはそんな二人を涙で潤んだ瞳で見つめていた。

 

「フェイトママ大丈夫?」

 

「うん、大丈夫だよ、ヴィヴィオ…っ…」

 

フェイトは優しく笑むヴィヴィオに思わず抱き締めた。

 

「えっと…よしよし♪」

 

ヴィヴィオはフェイトの頭を撫でる。

 

(ヴィヴィオがなんだか子供の頃のなのはに見える……)

 

 

 

―――――――――――――――――

 

【フェイトの妄想】

 

 

『フェイトちゃん、大好きだよ…』

 

 

『フェイトちゃーん♪』

 

 

『フェイトちゃん、一緒に…お風呂入ろ…?』

 

 

『キスしようよ〜』

 

 

『ひゃっ! もう、そんなところ触られたらっ、もっと触ってほしくなっちゃうよ…』

 

 

―――――――――――――――――

 

 

 

「…まっ…! ……ママっ…! フェイトママっ!! 鼻血っ、鼻血が出てるよっ!」

 

顔をひきつらせて言うヴィヴィオ。

 

 

「なのひゃあ〜…」

 

フェイトは完全に妄想の世界に行っている。

 

「わわっ、フェイトちゃん鼻血がっ! しっかりしてフェイトちゃん! 鼻血が着物についちゃうよっ」

 

なのははティッシュをフェイトの鼻にあてる。

 

「………ハッ! あれ、なのは? どうしたの?」

 

なのはの声を聞き、妄想の世界からフェイト・T・ハラオウン、帰還。

 

「どうしたのじゃないよっ、フェイトちゃん鼻血がっ」

 

「え、鼻血? あ、ほんとだ。」

 

「もう…まだ御詣りしてないんだから着物汚しちゃダメだよ」

 

苦笑しながら言うなのは。

 

「エヘヘ…ごめんね」

(あぁ……今までのは全部夢だったんだ。 今日は私となのはとヴィヴィオの3人で初詣に来たんだ。

そう、『3人』で…ユーノは仕事、いるはずがないんだから。)

 

ユーノはいない、そう思い込み、目の前のなのはを見て笑むフェイト。 なんとも幸せそうな表情だ。

 

 

 

「あ、3人共着物だったんだ」

 

フェイトから居ない者扱いされているユーノがフェイトの着物を見て気付き、ヴィヴィオ、なのはの順で見て言う。

 

 

(夢じゃなかった…っ…)

 

ユーノの声が聞こえ、フェイトは一瞬で真顔になった。

 

 

「もー、今気づいたんですか? それで、うちのママの着物姿っ、どうですか?」

 

なのはの後ろに立ち、なのはを立たせてクルリと一周回らせると、笑みながら言うヴィヴィオ。

 

「ちょっとヴィヴィオっ…」

 

顔を赤らめてヴィヴィオを見るなのは。

 

「なに恥ずかしがってるのママっ、折角着物着たんだし、ユーノさんにじっくり見てもらわないとっ」

 

「じっくりって…っ…」

 

なのはは顔を赤くしたままチラッとユーノを見る。

 

「えっと……うん…綺麗だよ、なのは。 似合ってる。 後で写真撮ってもいいかな…?」

 

頬をほんのりと赤く染めながら言うユーノ。

 

「あ、ありがとうっ…うん…いいよ」

 

先程よりも顔を真っ赤にし、恥ずかしさに顔を俯ける。

 

(ママが照れてるっ…)

 

ヴィヴィオはそんななのはを見てプククと口を手でおさえて笑うのを堪えていた。

モジモジと恋する乙女状態のなのはを見て不思議に思うユーノ。

そんな3人に空気扱いされているフェイトは立ち上がり、ガシリとユーノの肩を掴む。

 

「4人揃ったし御詣り、行こうか」

 

ニッコリと笑みながら言うフェイト。

声が少し震えているように聞こえるのは気のせいだろうか。

 

「あ、あの…フェイト…?」

 

ただ肩を掴んでいるように見えるがフェイトの手には力が入っており、ユーノは痛みに表情をひきつらせる。

 

「休憩の間にわざわざなのは達に会いに来てくれてありがとう、ユーノ」

 

刺があるような言い方でニッコリと笑みながら言うフェイト。

 

「えっ……あの…えっと…っ…フェイト、僕なにかし」

 

「よし、じゃあ行こう、なのは、ヴィヴィオ」

 

フェイトはヴィヴィオの手を引いて境内へ入る。

 

 

《なにかしたかって? 笑わせないでよユーノ……新年早々なのはに告白しようとしてた私の邪魔をしたのはどこの誰かな?

なんでユーノはいつも空気が読めないの!?》

 

なのは達の前では話せないため、念話でフェイトはユーノに話しかける。

 

《新年早々告白!? いや、というか別に意識してそのタイミングで来たわけじゃないしっ、空気読めないのはどっちかと言うとフェイトの方がっ》

 

《意識して来たわけじゃないとなると余計に腹立つんだけどな…っ…》

(なのはという私の女神の心を奪っておきながらっ……ユーノ…私は諦めないからね、なのはへの愛なら負けないし。

フッ、私とヴィヴィオとなのはは3人で楽しむからユーノは後ろから1人でついて来るといいよ)

 

フェイトはふと隣にいるなのはを見る

 

 

 

 

「……あ…れ…? ヴィ、ヴィヴィオ、なのはは?」

 

隣にいるはずのなのはがいなかった。

フェイトはキョロキョロと回りを見渡すが、人混みでなのはが見当たらない。

 

「ママなら多分、後ろの方にいるんじゃないかな? ユーノさんと二人きりになりたいみたいだ」

 

「なのは達のところに戻ろう、ヴィヴィオ」

 

ヴィヴィオが言いかけている途中で言うと、フェイトは真顔になった。

 

「え? フェイトママ?」

 

(着物姿のなのはを見て興奮したユーノがなのはを襲ってるかもしれないっ…

二人きりになったのを良いことに隠れてあんなことやこんなことをしてるかもっ…)

 

 

―――――――――――――――

 

【再びフェイトの妄想】

 

 

『だ、だめだよユーノくん…っ…人に見られちゃうよっ…』

 

『大丈夫だよ、ここからは見えないだろうし。 なのはの胸…柔らかいね』

 

『やっ、揉まないでっ、ひゃあんっ…!』

 

『凄い硬くなってるよ、これ』

 

『擦らないでっ、あぁんっ! はぅ…っ、それだめっ……やぁ…っ』

 

 

――――――――――――――――

 

 

 

(ユーノに着物をはだけさせられて…胸揉まれながら乳頭を指で擦られて喘ぐなのは……たまらんっ…)

 

フェイトは妄想の中のユーノに体を愛撫され、喘ぐなのはを妄想し、恒例のアレがポタリと着物に落ちる。

 

 

「フェイトママ鼻血っ! また鼻血が出てるよっ!」

 

ヴィヴィオは慌ててハンカチをフェイトに渡す。

 

「え? あっ、ほんとだっ」

 

フェイトはヴィヴィオのハンカチを鼻にあてる。

 

「フェイトママ…着物に血ついちゃってるよ……まあ、黒地だったから良かったけど…」

 

「ごめんね、ヴィヴィオ。 ハンカチは今度洗って返すね」

(たまらんって言ってる場合じゃないっ…実際になのはとユーノが体重ねてたら新年早々大問題だよ。

なのは待ってて、今助けにっ…変態淫獣から助けるからっ!!!!)

 

「別にいいよ、洗ってもらわなく」

 

「行くよヴィヴィオっ!」

 

フェイトはヴィヴィオが言いかけている途中なのを気にせずに手を引き、ヴィヴィオを引きずるように無理矢理引っ張ってなのは達のもとへ向かった。

 

「ちょっ! わっ、フェイトママっ、待ってっ、イダダッ、痛いっ、痛いよっ! フェイトママってばーっ!!!!」

 

目をグルグルと回し、尻を地面にぶつけ、痛みに涙を目に浮かべて叫ぶヴィヴィオの声はフェイトに届かなかった。

 

 

 

【その頃のなのは&ユーノ】

 

 

「フェイト達先に行っちゃったね」

 

苦笑しながらユーノはフェイト達が行った方を見て言う。

 

「そうだね…」

(フェイトちゃん……私の為にユーノくんと二人きりにしてくれたのかな…

フェイトちゃんも応援してくれてる、はやてちゃんに言われたように、恥ずかしがってばかりじゃ伝わらないもんねっ…)

 

なのはは頬をほんのりと赤く染め、深呼吸をする。

 

「じゃあ僕達も行こうか、多分フェイト達あっちで待ってるだろうし。

人多いからはぐれないようにしないと」

 

ユーノはなのはに手を差しのべる。

 

「え…?」

 

「ほら、人多いからさ、はぐれないように…手…繋いだ方が良いかなって……」

(別に意識するようなことじゃないのになんか恥ずかしくなってきた……)

 

段々と頬を赤く染めるユーノ。

思わずなのはから視線をそらした。

 

「あ…えっと……そうだね…あ、ありがとう、ユーノくん…」

 

なのはは真っ赤になった顔を見られないように顔を俯け、ユーノの手に自分の手を重ねた。

 

「うん…じゃあ行こう」

(なのはの手…あたたかいし綺麗だな…)

 

ユーノはなのはの手を握り締め、二人は境内へ入る。

 

「フェイトちゃんとヴィヴィオ、もう参拝しちゃったかな?」

 

「待ってると思うけど…どこにいるのかな…」

 

キョロキョロと回りを見渡しながらフェイトとヴィヴィオを探すユーノ。

 

(ユーノくんと二人きり……フェイトちゃんとヴィヴィオが作ってくれた時間…

ユーノくんは休憩時間を使ってわざわざ来てくれた………

…ユーノくんへの気持ちに気づいたのは数ヵ月前……でも…なんだろう、ユーノくんの事はつい最近じゃなくて…数年前から好きだったんじゃないかな……)

 

なのはは自然と優しくユーノの手を握り返し、歩みを止めた。

 

「なのは…?」

 

ユーノも歩みを止め、小さくクスッと笑むなのはを見てきょとんとする。

 

「ユーノくん……あのね…私…っ…」

(恥ずがってばかりでなかなか伝えられなかったけど……フェイトちゃんとヴィヴィオが応援してくれてる…

伝えた後がこわいけど…でも…伝えないままでいるのは嫌だから…)

 

なのはの心拍は上昇し、頬が赤く染まる。

恥ずかしさに視線をそらしたくなるが堪え、ジッとユーノを見つめる。

 

「なのは…?」

 

「わ、私ね…っ…ユーノくんのことっ……す」

 

 

 

「なのはぁっ!!!!」

 

なのはの名を呼ぶ声と共になのははガシリと誰かに肩を掴まれた。

 

 

「へ…?」

 

なのはは目を点にする。

 

 

「やっと見つけたよなのはぁっ! 良かった、何もされてないねっ、本当に良かったっ…」

 

フェイトはなのはの着物が乱れていないか確認するとにこにこと微笑む。

 

そんなフェイトとは裏腹に、なのはの頬に滴が伝う。

 

 

高町なのは、人生初の告白、親友に阻止され失敗。

 

 

 

「え…? ちょっ…ちょっとなのは…? 何で泣いてるの…?」

 

フェイトは放心状態のなのはを見て顔を青くする。

 

「な、なのは何で泣いて!?」

 

ユーノも同じくなのはを見て顔を青くした。 自分が何かしたのではないかと勘違いして。

 

 

「ち、違うのっ…ちょっと目にゴミが入っただけで…っ…別に泣いてるわけじゃないのっ…」

 

なのはは涙を拭いながら笑むが、涙が止まらない。

 

そんななのはを見て二人は更に顔を青くする。

「ゆ、ユーノっ、なのはに一体なにしたの!?」

 

原因が自分だと知らないフェイトはユーノを責める。

 

「ぼ、僕はなにもしてないよっ!! あっ…手繋いだのが嫌だったのかな!?」

 

「手?」

 

フェイトはユーノの手を見た。

おうおう、手を握り締めあっているではないか。

フェイトは真顔で二人の手を引き離した。

 

「な、なのはっ、今ユーノの手をなのはから離したからねっ! だから泣かないで、ね?」

 

フェイトはなのはの頭を撫でながらユーノをジト目で見る。

 

「ち、違うのっ…ユーノくんは悪くないの…っ…」

 

 

《ごめんね…っ…フェイトちゃんっ…折角私とユーノくんを二人きりにしてくれたのにっ…

私…なかなか勇気が出せなくて…っ…もっと早く勇気出して告白すれば良かったっ……》

 

涙を拭いながら念話でそうフェイトに言うなのは。

フェイトの心は再びSLBで撃ち抜かれた。

 

 

(え…? 告白…?誰に? あ、私に? ははは、私に告白するなら別に泣かなくても……私が時間を作った?

何の話? なのはとユーノを二人きり? 私が好んで二人きりにさせるわけがないよ。 ユーノに告白…告白するつもりだったの?新年早々!?)

 

フェイトは目を点にして必死に混乱する頭を動かしていた。

 

 

「……ハッ! あれ…って、イタタッ…お尻が痛い〜っ…もうっ、フェイトママっ!

……え…っ…………何でママ泣いてるの!?」

 

空気扱いを暫くされ、グルグルと目を回していたヴィヴィオは目を覚まし、お尻を擦りながら立ち上がると涙目のなのはを見て驚く。

 

「あはは、ちょっと目にゴミが入っちゃってね…って! ヴィヴィオ着物が汚れてるじゃないっ!」

 

そう言うとなのはは砂で汚れたヴィヴィオの着物を叩く。

 

「えっ、あ…あはは…ごめんなさい…」

 

ヴィヴィオはフェイトに引きずられ、汚れた着物を見て苦笑する。

 

「なのは、その…僕のせいでならごめん…」

 

「だから、ユーノくんはなにも悪くないよ。 気にしないで、ね?」

 

笑みながらそう言うなのは。

 

「ママ、何かあったの?」

 

「何でもないよ、気にしないで」

 

 

 

「あはは……いきなり泣いてたからビックリした…ね、フェイト」

 

苦笑しながらフェイトに言うユーノ。

 

「……そうだね」

(何で気づいてないのユーノ……なのははユーノに告白しようとして上手く告白出来なかったから泣いてたのにっ…

というか笑いながら言わないでよっ…こんなに可愛いなのはが想ってるのに気づかないのが腹がたつからっ…

あ、でも気づかれたらヤバイよっ! そうだよっ、ユーノがなのはの想いに気づいたらなのフェイルートが完全に消える!

それだけはダメっ…でもなのはがあんな風に泣くのはなんだか少し辛い…うぅっ…)

 

適当に返事をしながらそんな事を頭でグルグルと考えるフェイト。

 

 

「というか…お詣り、さっきから行こうって行ってまだ行ってないよ、ママ。

お賽銭早く投げたいよ〜っ」

 

「あっ! そうだよお詣りっ! おみくじも引かなきゃいけないし、ユーノくんの時間もあるし早く行かないとっ!」

 

「そうだね、それじゃあ行こう」

 

「フェイトちゃん、行こう?」

 

ボーッとしているフェイトに言うなのは。

 

「あっ……うん、そうだね」

 

「お賽銭投げて、お願いして、おみくじ引いた後は屋台に寄りたいな♪」

 

「おみくじかぁ…取り合えず健康でいられるかが気になるかな」

 

苦笑しながら言うユーノ。

日々書庫に隠っているため体が心配らしい。

 

「おみくじ…恋みくじ、引いてみようかな…」

 

ボソッと小さい声で呟くなのは。

 

(恋みくじ…うん、私も引いてみよう。)

 

ニヤリとにやけるフェイト。

なんだかんだで今から参拝をする4人。

 

 

 

フェイトの暴走はまだもう少し続く。

 

 

―――――――――――――――――

 






読んで頂き、ありがとうございました!



はい、本当は…本当は別作品として投稿しようかと思ったんですけど…
番外編にしちゃいました…

それにしてもなのはよりフェイトが目立ってフェイトが主人公みたいになってますね…(反省反省…


ということで、番外編、まだ後1話か2話ありますので読んで頂けたら嬉しいです。


この作品はR-18にするべきか未だに悩んでます(汗)


ではでは、次回と本編もよろしくお願いします。<(_ _*)>

更新は不定期です。
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