うたわれていくもの   作:病弱マン

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すこし戦いの話からは遠ざかりのろけ話になります

ではよろしくお願いします


異界の仕事(2)

ハク

「、、、、お前達、少しは自分を休ませるという考えはないのか?」

 

あれから夜這いが続いてるおかげか皆の勾玉に力を送る作業に支障が出ている

 

ハク

「今はタタリをなんとかしている最中であろう、あまり毎晩来られてもだな。ウルゥル、サラァナの方がまだ聞き分けが良いほうだぞこれでは」

 

反省はしていたはずだが、やはり幸せだったのだろう。そう考えるとあまりキツくも言えなかったが、今回は少し注意をすることになったハク

 

クオン

「うっ、、あの双子より、、」

 

ルルティエ

「ハク様、、申し訳ございません、、ルルティエは、、ルルティエは、、」

 

叱りにくい、、実に、、叱りにくい

 

ハク

「怒ってはいない、だが次はアトゥイ、ノスリも待っているのだろう?自分は一人しかいないのだ、我慢も覚えてもらわねば。現界した時自分はもう人間だ、体力にも限界がある。それにここで負ければ自分が現界することも叶わぬのだ、わかるな?」

 

クオン

「そ、、それはダメかな!!」

 

ルルティエ

「ハク様がいない世界、、、あぁ、、そんな」

 

ハク

「自分もせっかくお前達と夫婦になれたのだ、そのようなことになるのはごめんだ。だから今回はもう我慢だ。良いな」

 

グゥの音も出ない、、はずだが

 

クオン

「じゃあ、、今回は今夜が最後かな」

 

ルルティエ

「そうですね、最後にしましょう」

 

ハク

「、、、、、、、、、、ん、、っ?」

 

最後?いやいやいやいや、昨日で最後じゃないの!?

なんでまだあるみたいな空気になってるの!?

そう考えていると2人はいつのまにか巡回に出ていた

 

ハク

「ちょっ、、、、、、どうして、、、こうなった?」

 

ハクは女心が心底わからないと思った

 

ハク

「ふぅ、、しかしこれ以上滞るわけにもいくまい、今回で終わらさなければな。」

 

そう言うとハクは勾玉に力を注ぎ始めた

 

場所は変わり巡回中のクオン、ルルティエ

 

クオン

「あ、、危なかったかな、、一緒にいながらお預けとか冗談じゃないかな」

 

ルルティエ

「そうですね、でも次からは自重しないといけませんね。ノスリ様とアトゥイ様にも」

 

クオン

「人型の浄化が終わらないとやっぱり私達も幸せにはなれないものね、、、でも今晩は譲らないかな!」

 

ルルティエ

「ちょっと気が引けるのは確かですけど、、」

 

クオン

「それはそれ、これはこれかな」

 

ルルティエ

「クスっ、そうですね。さぁ、巡回頑張りましょうクオン様」

 

クオン

「了解かな」

 

巡回をしている最中2人は今まで見た事のない墓を見つける、普段の巡回では見つけられなかったくらいの場所にあったのだから今まで見つけられなかったのも無理はなかった

 

クオン

「これは、誰のお墓かな、、」

 

ハク

「兄貴とホノカさんのだ、現界すればまた作るつもりだがこっちでもとりあえず、な」

 

ハクが2人と合流する

 

ルルティエ

「先の帝とホノカ様の、、」

 

クオン

「そっか、、私はあの時しかゆっくり話せなかったけど、なんだかお茶目な方だったね」

 

ハク

「まぁ数百年とは言え弟の名前すら忘れるくらいだったしな。お茶目ですましていいのかわからんが」

 

クオン

「ハク、、その、、本当の名前は、、」

 

ハク

「自分はハクだ、昔の名はもう捨てた。それに今はもうこの名は気にいってるんだぞ?それではダメか?」

 

ルルティエ

「クオン様、もうハク様はハク様です。オシュトル様でもなくオンヴィタイカヤンの時の名でもなく、それでいいと思います」

 

クオン

「うん、そうだね。ごめんね今更、ありがとうかな、、ハク」

 

そう言うと3人は中央に戻る

 

ハク

「とりあえず勾玉の力を使うことができるようになった、巡回の任ごくろうだった、明日はまたタタリの浄化に入るだろう。よって今日はゆっくり休むこととして」

 

クオン

「却下かな」

 

ルルティエ

「却下ですね」

 

ハク

「し、、しかしだな、タタリとの戦いでは体調管理をしっかりせねば、、」

 

クオン

「ハク、もしかして、、迷惑、、かな?」

 

上目遣いで見つめるクオン

 

ハク

(迷惑なわけないだろう、、自分だってタタリとの事がなく現界できているなら断るような真似はしない!)

 

ハク

「だ、だめだだめだ、いくら言われても事は急を要するのだ!タタリはまだまだいる!そんな時にこう毎晩のようにだな!!」

 

クオンとルルティエがなお上目遣いで訴える

 

ハク

「ぐっ、、、、こ、、今回だけだぞ」

 

クオンとルルティエの表情が明るくなる

そして3人は寝室に向かう

 

 

現実世界

 

アトゥイ

「はぁ、今頃クオンはんとルルやんは幸せの絶頂におるんやろうなぁ。なあノスリはん?」

 

ノスリ

「う、うん、いいんじゃないか。幸せならなによりだ、うん」

 

アトゥイ

「ノスリは〜ん?ウチの言ってる幸せの絶頂ってのはぁ、、ごにょごにょ」

 

ノスリの顔がみるみる赤くなる

 

ノスリ

「なっ、、、なっ、、なぁぁあ!!」

 

アトゥイ

「いややなぁノスリはん、ウチらもそうなるんよ?ほら、想像してみ?ここらへんがキュンキュンせーへん?」

 

ノスリ

「も!もういいぞアトゥイ!!わ、私はちょっと政務に入る!!」

 

オウギ

「おや、姉上、本日の政務なら先ほど終わらせておいたのでどうぞアトゥイさんとの会話を続けてください。それではまた」

 

ノスリ

「オ、、オウギ〜〜!!」

 

アトゥイ

「なら大丈夫やな〜、そんでな〜ノスリはんのその立派なもんを使うて〜〜、ごにょごにょ」

 

ノスリ

「〜〜〜〜〜〜っ!!!そ!そんな事を!!?」

 

ネコネ

「アトゥイさん、そのままだとノスリさん倒れてしまうですよ。ほどほどにお願いするですよ」

 

アトゥイ

「えぇ〜、でもいい加減この手の話題慣れてもらわんとなぁ、おにーさんもこっちに戻ってきたら毎日誰かの相手せなあかんやろうしなぁ。なんならネコやんも混ざるけ?」

 

ネコネ

「遠慮しとくですよ、興味がないわけではないですが私は兄様の妹なので」

 

アトゥイ

「ネコやんは中々焦らなくなったなぁ、前までは焦って言葉が出んくなる感じやったのになぁ。なぁネコやん、ネコやんは恋愛せんのけ?」

 

ネコネ

「兄様を超える魅力を持つ男性が現れたらすると思うですよ」

 

アトゥイ

「ネコやん、、それ、、無理やぇ」

 

ネコネ

「そうですか?なら最終的に独身のままです」

 

アトゥイ

「これはおにーさんに相談せんとあかんなぁ、、ぶつぶつ」

 

密かにネコネを引き入れるために画策し始めるアトゥイだった

 




どうもお疲れ様です

今年もあとわずかですね

皆さまどんな1年だったんでしょうね。
自分は祖父が亡くなったりといろいろありました


それではまた次回作で〜

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