うたわれていくもの   作:病弱マン

45 / 68
家族

 

ハク

「さて、始めるか」

 

ハクはまず生者を呼び出す

 

トリコリ

「ここは、、?ネコネ?」

 

トリコリ、ネコネとオシュトルの母でありハクにとっても母同様の存在である

 

ネコネ

「母様?見えてるですか?」

 

ハク

「ここでは死者との境界が曖昧だからな。怪我はともかく目などの病気であればなんとかできる、それでも見える程度だがな」

 

トリコリ

「そうですか、それではあなたがハクですね?」

 

目が不自由でハクの姿はほとんど見えてなかった彼女だが

その声でハクの存在を確信していた

 

トリコリ

「母を置いて一度は逝った事は後でたっぷり聞かせていただきます。ですがまずは、、」

 

トリコリはハクを抱きしめる

 

トリコリ

「ネコネを守り、オシュトルの意思を継ぎ最後まで国のため戦ってくれて感謝します。そして、生きていてくれてありがとう。本当に、、ありがとう」

 

ネコネ

「母様、、、」

 

ハク

「ご心配をおかけしました事、大変申し訳なく思います母上、、、」

 

ハクは涙をこらえながらそう伝えた後

 

ハク

「それではやつも呼び出します」

 

ちなみにネコネは大号泣、クオンも泣いている

 

トリコリ

「そうですね、信じられない事ですが本当なのですね、、オシュトル、、」

 

ハク

「はい、それではしばしお待ちを。ミカヅチよ、其方も心の準備はよいか?」

 

ミカヅチ

「うむ、まさかこのような事になるとはな」

 

ハクが死者を呼び出す

 

その場に現れたのは、オシュトルとライコウ

 

トリコリ

「あぁ、、本当に、、オシュトルなのですね」

 

オシュトル

「母上、お久しゅうございます。親より前に世を去った事、誠に申し訳なく思っております」

 

トリコリ

「えぇ、、ですが貴方はお役目を最後まで果たしたとハクから聞いております、それはもう立派な武士の姿であったと。誇りなさいオシュトル、そして私も貴方を誇りに思います」

 

そう言うとオシュトルを抱きしめる

 

 

ライコウ

「ふん、無様な姿と笑ってやりたい所だが、経緯を知っている以上そうも言えんな」

 

ミカヅチ

「笑ってくれても構わんがな。兄者はこれからやつと?」

 

ライコウ

「中々に面白い男よ、俺自身はハクがいる以上そこまでやる事はないがな」

 

兄弟の会話かどうかは怪しいがそれなりに会話が長く続いているようだ

 

ハクはしばらくその場を離れクオンと一緒にいた

 

クオン

「家族っていいね、ハクもそう思わない?」

 

ハク

「だな、ミカヅチもなんだかんだで会話してるしな」

 

クオン

「本来なら叶わない事なんだね、、これも」

 

ハク

「そう、、だな。自分達だけこんな経験ができる、本来ならそんなにズルイ事はない。だがまぁ、この戦いの褒美と考えればまぁ、良いんじゃないか?」

 

クオン

「そうかな?まぁ私はまたハクに会えただけでも幸せなのだけど」

 

そう言うとハクにもたれかかる

 

ハク

「あぁ、だからこそ勝たねばな」

 

アトゥイ

「あぁ〜、クオンはん抜け駆けはズルイぇ〜」

 

アトゥイ、ノスリ、ルルティエ、フミルィルが2人の元に

 

クオン

「わ、私は正妻だからこれくらい許されるかな!」

 

アトゥイ

「あかんよ〜、こんな時だけ正妻の立場使うのは〜。皆に不満が募るぇ〜、な?」

 

クオン

「ぐぬぬぬ、、仕方ないかな、、じゃあハク、今回は私達は帰るね」

 

ハク

「あぁ、すまないな。自分もオシュトル達のとこに戻るとするよ」

 

ふと周りを見るとミカヅチの姿がない

 

ハク

「もうよかったのか?」

 

ハクはライコウに話しかける

 

ライコウ

「別れはすませた、俺たちはそれでじゅうぶんだ。後はお前達家族の時間だ、ではな」

 

そう言うとライコウも消えていった

 

ハク

「やれやれ、あっさりしているもんだ。だがまぁあの2人はそれでいいのかもしれんな」

 

そう言いながらハクは家族の元に戻る

 

ネコネ

「あっ、兄様何処に行っていたですか。せっかく家族が揃ったのです、早くこっちに来るですよ」

 

ハク

「あぁ、すまないな。少しクオン達と話していた」

 

トリコリ

「さて、ハク?いろいろ報告があるのでしょう?」

 

ハク

「そうですね、事後報告になった事をお許しください。此度の件でこのハク、ネコネを含め数人の妻を迎える事になりました。本来であるならば事前に挨拶をしなければいけなかったのですが自分の状況がそれを許さずこのような形での報告になったことを大変申し訳なく思っております」

 

トリコリ

「ふふ、そうかしこまらないでくださいな。貴方がネコネを妻に迎えたということは正真正銘私の息子になったということ。喜ばしいことでしょう?」

 

オシュトル

「お、よく考えたらアンちゃんは俺の義弟ってことか。そりゃいい」

 

トリコリ

「ふふ、オシュトルのその口調も懐かしいですね。貴方が武士である道を歩んでからは他人行儀な口調になって母は少し寂しかったのですよ?なんなら昔のように「お母さん」と呼んでくれても」

 

オシュトル

「あ、、あー、、それはちょっと照れくさいですな。某もそれなりに大人でありますから」

 

ネコネ

「おにー様も肩の力を抜いてくださいです、家族揃って楽しく過ごすですから」

 

そんなどこの家族でもあるような楽しい時間を過ごす事になった4人

二度と訪れないであろう機会だ

だからこそ大切にしなければならない機会

 

ハク

「家族とはこんなにも楽しく、安らぐものなんだな、、久しく忘れていたよ」

 

四人は一緒に食事をし、いつ終わるかわからないくらいに語り合った

 

オシュトル

「さて、とりあえず一度戻る事にするか。アンちゃん明日も頼めるかい?」

 

ハク

「あぁ、すまないな。緩和されたとは言えずっとと言うわけにはいかんからな」

 

オシュトル

「なに、数日間はネコネも母上もいるのだからまた明日来ればいいだけよ」

 

トリコリ

「しかし良いのですか?大変な時なのでしょう?」

 

トリコリは現状を理解している、だからこそ気まずいのだろう

 

ハク

「確かに大変な時ではあります、が、こういう機会を作るのも大事だと思っています。ですからあまり気に病む必要はありませぬ、この数日間が四人で暮らせる最後なのですから母上もどうか楽しんでください」

 

ハクの説得に涙するトリコリ

 

トリコリ

「わかりました、ではお言葉に甘えさせてもらいます。」

 

そしてオシュトルを見送った後ネコネが甘えてきた

 

トリコリ

「ふふ、まさか娘のこんな幸せそうな顔を見る事ができるなんて、ネコネよかったわね、ステキな旦那様で」

 

ネコネ

「えへへ、、はいです」

 

トリコリ

「ハク、妻がたくさんいるのはわかりますが、どうかネコネを頼みます」

 

ハク

「はい、必ず幸せにしてみせますので安心してください母上」

 

真っ赤になるネコネ

 

ハク

「さて、少し勾玉に力を送る。ネコネと母上は先に休んでいてくれ」

 

その場はそこで解散となった

 

 




ちょっと走り書きになりましたがお許しください
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。