オシュトルは夢を見ていた
死者でありながら寝ていたのである
再び母に会えたからか、ハクを交えたとは言え家族でまた食事ができたからかはわからない
死者の国に戻ったオシュトルは無性に眠く、戻るや否やその場で眠りにつく
オシュトル
「ここは、、俺の家かい、、懐かしいなぁ。夢と認識できるってのも変だが」
そこに2人の幼子がやってくる
オシュトルとネコネである
オシュトル(子供)
「ネコネ、父上の死は辛いか?」
ネコネ(子供)
「えぐっ、、えぐっ、、はいです、、」
オシュトル(子供)
「そうだな、俺も辛いよ、、悲しいよ、でも父上はもういないんだ、だからおにーちゃんが今日からネコネを守ってやる!だから泣くな!」
我ながらとんだ理屈だ、だが、、必死だったのだろう
ネコネや母上を悲しませないように
オシュトル(子供)
「父上にはなれん!だがこれからはおにーちゃんを兄様と呼んでくれ!なんとなくそれっぽいだろ?」
何がそれっぽいのか、、ほんとこの頃の俺はわけがわからん
ネコネ(子供)
「あに、、さま?あに、さま、、、あにさま!」
オシュトル(子供)
「そうだ兄様だ!」
微笑ましいとはこの事を言うのだろうな、確かにネコネに兄様と呼ぶように言ったのは俺だったか
それなりに位の高い家とは言え田舎者だ、言葉遣いなどこの頃は気にもしていなかったな、、
景色が歪む、、
オシュトル
「ここは、、そうか、、やつとの稽古場か」
ミカヅチ
「ゆくぞオシュトル!勝ち越せたまま終われると思うなよ!!」
あぁ、そうか、勝っては負け、引き分け、勝敗は結局つかなかった、、これはその最後の勝負だった
オシュトル
「来るがいいミカヅチ、ここでどちらが上か証明してみせる!」
結局この時は負けた、その前までは一勝勝ち越していたからな、決着はつかないままとなった
オシュトル
「夢と言うより、死ぬ間際に見る走馬灯のようだな、、すでに死んではいるが」
???
「其方は満足できたのか?これほどまでにやり残した事がありながら、その死を受け入れたのか?」
オシュトル
「!?、、誰だ?」
???
「其方自身であり、其方の力であった者」
オシュトルは仮面を触る
オシュトル
「まさか!?アクルトゥルカ、、なのか?」
アクルトゥルカ(オシュトル)
「其方の意思と仮面の力で得た自我、それが私。オシュトル、再度問おう。其方はあれでよかったのか?」
オシュトル
「、、、未練はある。だがそれは死者ならば当然のこと、受け入れなければならぬ」
アクルトゥルカ(オシュトル)
「、、、最後だ、見るといい」
オシュトル
「頼んだぜ、、アンちゃん」
オシュトル
「!!!」
オシュトルが最後の時を迎えた瞬間である
ネコネ
「あぁ、、あぁあああ!!兄様っ!!兄様ぁあ!!嫌!嫌あああぁあっ!!」
オシュトル
「、、、っ!ネコネっ、、、」
アクルトゥルカ(オシュトル)
「私には其方の感情も少しだが混じっている、だからハクがアクルトゥルカになる時、姿は其方と寸分違わぬようにした、皆はまだオシュトルを必要としていたゆえ、、」
オシュトルは悲しむネコネを見ながらアクルトゥルカの話を聞いていた
アクルトゥルカ(オシュトル)
「ネコネに少しでも元気を取り戻してもらいたかった、これは私が望んだ事、結果ハクはネコネの兄として申し分ない存在となった」
オシュトル
「あぁ、だからこそ俺はアンちゃんに感謝している。あのヴライとの戦い、、あれはもう避けられない戦いだった、生きるために全力で戦ったがやつの強さは本物だ、だがそれでもアンちゃんとネコネは守れた、アクルトゥルカよ、俺はな、、それで、、それだけで生きていて良かったと思えたんだ」
アクルトゥルカ(オシュトル)
「あの瞬間、ネコネの邪魔があったのにか?」
オシュトル
「俺たちは兄妹だ、あのネコネの行動は当然の事。悪いとするならそれに対応できなかった俺自身だ。そして政務ばかりで己を強くする事を後回しにしてた、全て俺が負うべき責任だ」
アクルトゥルカはそれを聞いて安心したのか姿をみせる、それは綺麗な白い龍のような存在、アクルトゥルカの力とオシュトルの意思で創造され形を成した者
アクルトゥルカ(オシュトル)
「やはり其方は其方であったか、清く正しく生きたからこそ私が生まれ、其方の力となれた、、オシュトルよ、新しい仮面の力に私の全てを委ねましょう、存分に使うと良いでしょう」
そしてアクルトゥルカはオシュトルの付けている仮面の中に入るように消えていった
最後にアクルトゥルカはハクとネコネの別れをオシュトルに見せる
ハク
「終わったのだ、、全てが、、某のオシュトルとしての役目も、、だからもう、、偽らなくていい、、某を兄と、、」
オシュトル
(アンちゃん、、)
ネコネ
「違うのです!!」
オシュトル
(、、、、)
ネコネ
「兄様は、、兄様なのです!!私の、大好きな兄様なのです!」
ハク
「そうか、、そうだな、、お前も某の大切な、、妹だ」
オシュトル
「もういい、、じゅうぶんだ、、」
そこで視界が暗くなり、気づけば死者の国にいた
そこはオシュトルが1人になるための個室
オシュトル
「自分の部屋にいたのか、、」
仮面から全身に力を流しているかのような感覚
今までより遥かに強くなったと実感できる
オシュトル
「これが、、アクルトゥルカの意思を取り込んだ力か、、」
オシュトルは夢の中での事を思い出す
特に最後のハクとネコネの別れの瞬間を、、
オシュトル
「話には聞いていたが、、実際に見ると、、俺はとんでもねえ事をしてしまったんだな。俺の生き方に文句はねぇが、、アンちゃんにまで強要してしまったからな。謝ったところで気にもしてない事を謝られても困るとか言い出しそうだ、心の内にでも閉まっておくか」
罪滅ぼしとか言うと怒られると思ったオシュトル
黙ってこの戦に全身全霊で挑む事を改めて、さらに強い意思で誓うのだった
お久しぶりです
忙しいですがなんとか空き時間ができたので書きました
メインストーリーが進んだわけではないですが
今後オシュトルの活躍の場を増やしたいと思いパワーアップした次第で
ハクとお別れのシーン、泣けます
あのシーン、好きですw