うたわれていくもの   作:病弱マン

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オシュトル対ボーンズ

オシュトルはキウルと共にオーツであるボーンズと戦っていた

 

オシュトル

(強い、、、が、おそらくヴライの方が危ないな。ならば、、)

 

オシュトルはボーンズと距離をとりキウルの近くにまで下がる

 

オシュトル

「キウルよ、ここは某に任せよ。其方はヴライの援護に向かってくれ。あのヴレイと言うやつ、、想像以上だ。見た感じクオン殿とネコネも向かっているようだ。頼む」

 

それを聞き頷くキウル

 

キウル

「わかりました、兄上、、必ず勝ってください!」

 

そう言うとすぐさまヴライの援護に向かうキウル

 

ボーンズ

「、、、まぁヴレイは強いからな。致し方ないが、舐められたものだな俺も」

 

オシュトル

「ふっ、そう言うな。某もまだまだ本気ではない、お主を倒すための強さくらいは持っているつもりだ」

 

ボーンズがそれを聞き今まで抜かなかった剣を抜く

 

ボーンズ

「いいだろう、ならば見せてもらおうか。その強さってやつを!」

 

オシュトルもまた剣を抜く

 

オシュトル

「仮面よ、力を使うぞ!」

 

アクルトゥルカの意思がその声に応える

オシュトルの仮面が少し変形する

その変化は微々たるものに見えるが強さは格段に上がる

 

オシュトル

「ハクに背負わせてしまった業、家族を置いて先に逝ってしまった罪。ボーンズよ、其方を倒すことで少しでも償えると信じて、このオシュトル、全身全霊で其方を倒す!」

 

ボーンズ

「お前の都合など知らん、大人しく斬られろ!」

 

2人の斬撃が飛び交う

 

徐々にオシュトルが押され始める、斬撃の数がわずかながらボーンズの方が上だったようだ

 

オシュトル

「くっ、、!!」

 

一旦距離をとるオシュトル

 

ボーンズ

「どうした?大口叩いた割にはその程度か?ならば拍子抜けにもほどがあるな」

 

それを聞きオシュトルは笑う

 

オシュトル

「ははは、、やっぱ堅苦しいのは性に合わねーな。もうちょい自由にやるとするか」

 

そう言うと髪をぐしゃぐしゃとした後どこからか顎用のつけひげまで取り出した

 

オシュトル

「これでよしっと、あー仮面は外せねーから仕方ねーか」

 

そう、ウコンである。オシュトルの強さはヤマトの中でも一二を争う強さではあるがウコンとしての強さはまた別モノであった。基本に忠実な型ではなく自由に振る舞える太刀筋はオシュトルの時より数段上の強さになっていた。さらに、、

 

ウコン

「仮面、、もう一段階上へいくぜ」

 

初めての力の解放だったのかアクルトゥルカ自身が力を抑えていた、それに気づいたウコンが遠慮はいらないと言わんばかりにアクルトゥルカを後押しする

 

ボーンズ

「ふん、気持ち次第でどうにかなるほど俺は甘くないぞ?」

 

ウコン

「そうかい?俺は大事だと思ってるぜ、こういう切り替えは、、な」

 

なっと言った瞬間ボーンズの右頬に傷がつき血を流していた

 

ボーンズ

(な!、、なんだ、、なぜ傷が、、それなりに距離は離れている。間合いの外にいるはずなのに何故!?)

 

ウコン

「間合いだぜボーンズ、そこもな」

 

ウコンの背後にアクルトゥルカの姿がボンヤリとではあるが見えてきた

 

ウコン

「さぁ仕切り直しといこうか!」

 

再び2人の斬撃が飛び交う、、が

もはやオシュトルの斬撃は別モノであった

数すらもボーンズを超え、一太刀が強くボーンズの斬撃を全てかき消していた

 

ボーンズ

「はぁっ、、はあっ、、まだだ!!」

 

ボーンズの剣に何かがまとわりついていく

骨のようだ

 

ボーンズ

「お前達は知らんだろうがボーンという言葉は骨を意味する!俺はその骨を増殖することができる、剣に纏わせれば貴様の斬撃に負けることはない!さらに!」

 

体中から骨を出し鎧のように纏わせる

 

ボーンズ

「これで貴様の攻撃は効かん!終わりにしてやるぞ!」

 

ウコンはそれを聞き呆れたように口を開く

 

ウコン

「長々と説明ごくろうさん、だがその程度で得意げになられても困るぜ。、、、ハアアッ!!」

 

ウコンの渾身の一撃が放たれる

 

ボーンズ

「ば、、ばかな、、こんな」

 

ボーンズを纏っていた骨が見事に剥がされる

 

ウコン

「、、、鎧だけしか壊せなかったか。なかなか硬いじゃねーの」

 

ウコンはすかさず間合いをつめる、そして

 

ボーンズ

「ふ、、、ふふ、、見事だった。恐るべき強さだな、、しかし、、こうも簡単にやられるか、、オーツも、、もはや、、、終わりかもしれんな」

 

ウコン

「いいんじゃねーか、限りあるから楽しいんだろ命は。俺も短いながらも楽しんで生きてきたつもりだぜ?お前は充分長く生きたんだ、正々堂々と負けた今思い残すこともないだろう?剣に生きたのならな」

 

ウコンはボーンズの剣を見て続けた

 

ウコン

「良い剣だ、ちゃんと磨かれている。だからこそわかるんだよ」

 

ボーンズ

「ふふ、、良かったら持っていけ。確かに妙な満足感だ、オシュトル、、いやウコンか?どっちでもいいが、お前と戦えて、、よかっ、、、、」

 

言い切る前にボーンズは浄化された、剣だけを残して

 

ウコン

「ふぅ、、俺の方こそ、偉大なるオンヴィタイカヤンの剣士と戦えてよかったぜ。さて、、」

 

一息つくわけにもいかない、ウコンはすぐさまヴライ達の気配を探る

 

ウコン

「なんとか持ちこたえているみてぇだな。アンちゃんの方は心配するだけ無駄か、、よし!いくか!」

 

 

場所は変わりキシタルのいる丘

 

キシタル

「あのオシュトルというやつ、めちゃくちゃ強いな。ボーンズはかなり強い部類のオーツだったんだが。残るはガシャグラとヴレイか、ガシャグラが思いの外強いな、、おそらくハクは救援には迎えないか。あのオシュトルとクオンと言うやつ次第になってきたな」

 

相変わらず見てるだけで何もしようとはしないキシタル、数少ない休憩時間を満喫しているといったところか

 

キシタル

「やりやすくはなったが、オーツはまだまだいるからな、面倒な事だ」

 

愚痴をこぼしつつも戦いを見るその表情はどこか楽しげでもあった

 

 




まぁ、ボーンズ言ってもうたしね、、骨だよねww

しかしヴレイか、、名前似せすぎたけどヴライとの因果関係はありませんww

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