うたわれていくもの   作:病弱マン

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放ったらかしの代償

ハクは誰が来るか恐怖を覚えながらも呼びかけに応じて2人を呼び寄せる

 

そこにはクオンとフミルィルがいた

 

ハク

「そ、、息災であったか2人とも?今茶でも出そう」

 

ガシッ

 

ハクの肩をクオンが鷲掴む

その力は尋常ではなく握りつぶされんばかりの力がこもっていた

 

ハク

「いだだだだだっ!!クオン!無くなる!肩が無くなる!」

 

クオンはニッコリと笑いながらも身体中から怒気のようなものが出ているように見えた

 

クオン

「ハク?お茶とかいいから、フミルィルに任せておいて?私達はちょ〜っとお話する必要があるかな」

 

ハク

「ひっ!!」

 

フミルィル

「あらあら、それではお茶の用意でもしてきますね。クーちゃん?あまりやりすぎないようにね」

 

フミルィルが茶の用意をするためにその場を離れる

 

クオン

「さぁ私達はこっち。大人しくついてくるかな」

 

クオンの尻尾がハクの頭に巻きつきハクの自室へと引っ張る

 

ハク

「付いていくから!締め付けないでくっ!いだだだだだっ!」

 

そして自室に連行されるという意味不明な状況になり正座をさせられるハク

 

クオン

「さぁハク?1ヶ月以上も私達を放ったらかしにしてどういうつもりかな?」

 

ハク

「い、いや特訓を、、、」

 

クオン

「ん?」

 

ハク

「ひっ!」

 

ハクは下手な言い訳は逆効果だと悟り両手を地につけ土下座のような型になり

 

ハク

「すまん、、、」

 

クオンは少し驚いた表情を見せた後ため息混じりに話し始める

 

クオン

「大変な時だってわかってる、ハクと過ごしたいと言うのも我儘だってことくらい、、わかってるかな。でも私達は、、それでも、、」

 

ハクはクオンが何を言いたいのかはわかっていた

オーツに勝てる保証もない、そして三年以上も自分を探しようやく叶った再会、それなのに放ったらかしにしたのは自分の責任だ、ハクはクオンを頭を撫でながら抱きしめる

 

ハク

「そうだな、こんな自分のためにここまでしてくれるお前達を放ったらかしにするなどやってはいけなかったな。すまなかった」

 

そこにフミルィルが入ってくる

 

フミルィル

「あらあら、ダメですよクーちゃん。訪れてすぐ伽に入るなんてがっつき過ぎです、めっですよ」

 

クオンが涙を拭きながら離れる

 

クオン

「ち、違うかな!ちゃんと説教しようとしてたんだから!そしたらハクが、、、ぶつぶつ」

 

フミルィル

「ハク様、オーツとの戦いは予断を許さないでしょうけど夫婦の時間と言うのもまた有限のものなのですよ。あまり放置をするのも酷というものだと思いますがいかがです?」

 

あんなにふわふわしたフミルィルでさえ少し棘のある言い方をさせてしまうほど今回の件は重いようで

 

ハク

「そう、だな、、ネコネやアトゥイ達にも謝らないとな」

 

クオン

「ちょっと、ううん、しばらくは覚悟してもらうかな、頑張ってねハク」

 

ハク

「あぁ、まぁ決して嫌な訳ではないしな。人数が多いのは否めんが」

 

そこにいきなりハクに対してとてつもない殺気が放たれる

そこにはハクオロの制止を今にも振り切りそうなオボロの姿が

 

クオン

「お父様達!?」

 

ハク

「なんだなんだ!?先代!どうなっている!」

 

ハクオロ

「い、いやぁ!すまんな!新しく勾玉を作っているのだがオボロがお主の所へ連れて行けとしつこくてな、連れてきたのはいいが着いた途端に殺すとか言い出して、、あー!くそ、落ちつけオボロ!」

 

オボロ

「離せ兄者!クオンを汚しておきながら放ったらかしていた男なぞこの手でぶち殺してくれる!」

 

ハクはそれを聞くと全てを理解する

 

ハク

「つまり、聞いていたのかさっきの会話を」

 

それを聞くとクオンが真っ赤になる、そしてオボロに近づくクオン

 

クオン

「お父様?娘を心配しているのは痛いほどわかるかな、でもね?」

 

クオンの口だけはニッコリしている、そう口だけは

 

クオン

「娘の夫婦生活を盗み聞きして口を出すのは、ちょっとだけ常識が、、ナッテナイカナ」

 

ハクオロは身の危険を感じたのか1人だけ帰ろうとする、、が

 

クオン

「ハクオロ父様?何処にいくのかな?」

 

隙などあろうはずがない

 

ハクオロ

「い、いやそろそろ政務に戻らなければ、、な」

 

クオン

「散々ここにサボりにきておきながら言うセリフではないかな、とりあえずオボロ父様はシメておくから次からは来ないようにして」

 

ハクオロ

「ハイ!!」

 

ハク

(初めて聞いたぞ、あんな声の先代は、、)

 

そしてオボロを完膚なきまでにシメたあとハクオロと共に元の世界に帰らせた

オボロの懐に事のあらましを書いたのを忍ばせておいたらしくベナウィに見つけてもらうよう工夫もしたらしい

なんでも罰として過去例に見ない大量の書簡を2人にとの事

決して逃さず見張りも3倍に増やすこと

 

政務はハクもそれなりにこなしてきたからその苦しさはわかっていた

どうやらトゥスクルにおいてクオンの力は未だに絶大なものなのだと再認識するハク

 

ハク

「さすがに同情せざるをえんな、だがまぁ相手がクオンなら逆らう事もできんか」

 

怒りという怒りを全てハク、オボロ、ハクオロにぶつけたからかスッキリした様子のクオン、笑顔がとても綺麗だ

 

ハク

(やれやれ、先代達には悪いがこの笑顔がもらえるだけ役得だな)

 

フミルィル

「それじゃあクーちゃん晩御飯の支度お願いしますね、しばらくハク様を預かりますから」

 

クオンは一瞬不満そうな顔になったが、まぁ仕方ないかと言ってその場を離れる

 

その後はフミルィルと茶を飲みながら他愛ない会話が始まり食事の時を迎えたのだった

 

クオンの作った料理は見た目も味も絶品だった

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