ハクは神殺しの権能を確かめるため1人特訓の場にいた
ハク
「はぁっ、、、はぁっ、、これは、キツイな。一度使えばしばらく動けんとは、、自分以外に使うとは言え反動がここまでとは」
本来なら自身にしか使えないものを他者に使う、これだけ聞くと不具合とは言えなんとも便利なものかと言いたくなるが、使うための代償はやはりそれなりに大きいものだった。
この代償は強い弱いに関わらず強制的に術者を長時間行動不能にする、一度でも外せば敗北は必須。
ハク
「そうそううまい話でもないと言うことか、、さて、戻るとしよう」
ハクはクオン、フミルィルの待つ結界内へと戻る
クオン
「あ、おかえりなさいハク、、大丈夫?あまり顔色がよくないかな」
ハク
「あぁ、とりあえず試してきた、、が」
ハクは術を使った瞬間に動けなくなった事を話した
クオン
「それじゃあ確実に仕留めれる瞬間じゃないと勝つ事は、、」
ハク
「そういう事になるな、どうやら回復するにはそれなりに時間が必要なようだ。他者からの回復もおそらく効くまい」
フミルィル
「そうみたいですねぇ、ぱっと見ですが今のハク様は私の回復術では効果はないみたいです。神殺しによって受ける呪いのようなものでしょうか、これはひたすらに時間をかけて解呪されていくようで、、」
フミルィルがハクの体を触り神殺しの反動がどういうものか調べている
ハク
「ここまでのモノとは少々予定とは違うな、できればそれなりに数を撃てればとも思ったが、、、ん?」
ハクが上を向く
クオン
「ハク?どうかした?」
ハク
「兄貴からだ、呼んで欲しいらしいが、、3人?いや4人か?まぁ、いいか」
ハクは状況が理解できていなかったが特に気にとめず帝と他3人を呼ぶ事に
ハク
「ホノカさんもいるだろうが、他2人は感じたこともない霊気だな」
そこに現れたのは帝とホノカ、そしてもう2人は見た目は若い娘と老婆であった
ピキッ!!
ハクの仮面から映像が流れる、そう、ハクオロの記憶である
ハク
「まさか、、其方らは、、」
帝
「ほっほっほ、さすが理解が早いのう。そう、お主の考えているとおりの2人よ」
クオン、フミルィルは未だに誰かわからず混乱している
ハク
「お初にお目にかかります。某はハクオロ殿から仮面を受け継いだハクと申す者。貴女方はトゥスクル様、ユズハ様であらせられますな?」
それを聞いたクオンとフミルィルは驚く
トゥスクル
「かしこまらなくてもよいのですじゃハク殿、この度は偶然にもヤマトの先の帝様と知り合うことができましての。話を聞いているうちに孫娘達やそこにいるユズハの娘までいる事を聞き、さらには会えるとまで言われましてな。死者である身、そんな願いは持ってはならぬと思ってはいたのですが」
ハク
「いえ、よくぞ決心してくださいました。某の力も全てが片付くと使えなくなります。それならば可能な限り再会できるのならば叶えてさしあげたいと考えております。クオン!フミルィル!」
ハクが2人を呼ぶがどうしていいかわからずあたふたしている
ハク
(何をしている!?早くこっちへ、、ん?)
ユズハがいつのまにかクオンの前に立っている
クオン
「あ、、あぁっ、、貴女が、、」
ユズハ
「ハイ、でも、、私には、それを名乗る資格があるかわからない、、幼すぎる貴女を残して、、だから」
クオンはユズハが言い切る前に抱きついていた
クオン
「母、、様!!母様!!」
ユズハ
「クオン、、母と、呼んでくれるのですか?貴女を残して、育てる事もできなかったのに、、」
それを見ていたハク、そして
ハク
「兄貴、この場を少し頼む」
そう言い残すとハクは1人その場を離れる
帝
「こういう時は行動が早いのぅ、昔からそこは変わらんやつじゃ」
帝は笑いながら再会を楽しむ者達を見ていた
ハク
「先代、聞こえるな?」
ハクは念話により状況を伝え可能な限り早く関係者を集めるよう頼んだ
ハクオロ
(そうか、、また会えるのか。わかったすぐに取り掛かろう、だが相当な人数だ。勾玉が足りない)
ハク
「そこは心配無用だ、皆の勾玉から少しずつ力を別の場所に貯めていたからな。一度くらいなら大人数で来ても差し支えあるまい。先代とオボロ皇は勾玉があるからそっちで来い」
迅速に用件を伝えクオン達のいる場へ戻るハク
クオン
「あっハク!何処に行ってたかな!早くこっちへ来て、母様に紹介しなくちゃなんだから!」
ハク
「いや、さっき自己紹介したろ自分は」
クオン
「ちーがーうー、私の夫としてちゃんと紹介したいの。いいからこっちくるかな」
クオンに連れられユズハの前に座らせられるハク
ハク
「再度になりますがハクと申します」
ユズハ
「ハイ、ユズハと申します。ハク様、この度はありがとうございます。こうして娘と会えて、今ではもう愛する人もいて、本当に、ありがとうございます」
ハクはハクオロの記憶の一部を受け継いでいる
その時のユズハはあまりに弱々しく今にも消えそうな、そんな印象だった
ハク
(だいぶ変わった印象を受ける、ハキハキと喋ってるし目も見えているようだ、死者になったことで病気から解放されていると言うことか。皮肉なものだ)
ハク
「今から先代、いやハクオロ殿含む大勢の知り合いが来ることになっています。久しぶりの再会ゆえ心ゆくまで楽しんでいただきたいと思います」
それを聞いたユズハとトゥスクルは驚く
クオン
「何処に行ってたと思ったらそういうことだったんだ。仕事が早いんだからもぅ、昔のハクとは大違いかな、聞いて母様、ハクったら最初はね、、、」
ハク
(最初の戸惑いはどこへやら、、順応が早いなまったく、、)
しばらく親子の会話を聞いていたがそこにハクオロから準備完了の知らせが来る
ハク
(いや!早すぎるだろ!)
それだけ会いたい気持ちが強いと言うことなのか
心の中でツッコミを入れつつもハクオロ、オボロを除く全員をその場に呼ぶハクだった
ちょっと長くなりそうなのでここで一旦切ります