うたわれていくもの   作:病弱マン

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オボロとの対決

 

ハクはオボロと戦うため修行場へと来ていた

無論ハクオロやクオン、ユズハ達も来ている

 

ハク

「さて、国を築き数多くの戦を経験してきたほどの猛者だ。力を使わない状態を考慮すると本気を出さねばな」

 

離れた所でハクオロ達が見ている

 

ユズハ

「二人共大丈夫でしょうか、、心配です。兄様はどうして、、」

 

ハクオロ

「オボロもすでにハクを認めているよユズハ。だがあの男はこの上なく不器用だからな、何かしらのケジメをつけなければしこりが残るのだろう。ハクもその事を理解しているからこそ対決という形で皆に納得させたのだろう」

 

そう、オボロもまた馬鹿ではない

仮にも一国の皇だ、人を見る目は充分ある。ハクオロが国を築く前から兄と呼んでいた事からもそれは明らか

そのオボロが未だにハクに対してあの態度なのだ、やはりケジメが必要なのだろう。ユズハに先立たれ、託された娘だからなのかハクオロを認めた時より厳しいのもわからなくもない

 

ハク

(まぁ、それを抜きにしても皇女との婚約だ。国としてかなり重要な案件にもなる)

 

クオン

「ハク、、、力を使わないって、、大丈夫なのかな、、」

 

ハクを心配する者がやはり多い、神の力を使えばそうでもなかったかもしれない。しかし相手はあのオボロ、今やベナウィですらそう簡単に彼を負かす事はできない

 

オボロ

「力を使わない、ふん、、俺も舐められたものだと言いたいところだが、、」

 

ハク

「クオンとの事を認めてもらいたいだけだからな、勝ち負けではない、だろう?」

 

オボロ

「その通りだ、許せよ。貴様に非はない、あるとしたら俺だ。いくぞ!」

 

2人の戦いが始まった

 

やはり力を使わない状態ではかなり押されるハク

 

ハク

(なるほど、、っ!やはり素の力ではかなり差があるな、、だがっ!)

 

ハクが神の力を使わないのにはもう1つ理由があった

それは素の自分の力を確認すること、今まで何かと強化状態で戦っていたハク、獣型を倒してた時でさえ神の力を少しは使っていたからだ

だからこそ元の力を確認しておく必要があった、オーツを、そしてかの大神を倒すために

 

ハク

(所々隙を見せているが、、すべて罠だな、中々に面倒だ)

 

オボロ

「、、、、ふん、なるほどな。眠りから覚めてわずか数年でここまで強くなるか。確かに驚異的な成長速度だ、ならば1つ上げるぞ」

 

ハク

「なっ、!?」

 

オボロの速度が上がる

 

ベナウィ

「さて、、ここからが本番ですね」

 

オボロがハクに攻撃を連続で当てていく

 

クオン

「ハクっ!!」

 

クオンがハクに駆けよろうとするがハクオロによって止められる

 

クオン

「離してっ!ハクがっ、、」

 

ハクオロ

「信じてやるのだクオン、オボロを、そして何よりハクを」

 

そしてオボロが最後の一撃を繰り出そうとしていた

 

オボロ

「くらえ!!」

 

ハク

「ここだ!!」

 

ハクはオボロの最も力の乗った一撃をひたすら待っていた、その一撃を見極める目だけは数々の強敵と戦ってきたからこそ自信をもっていた。そこにカウンターを合わせる。その威力は自身の力に相手の勢いもプラスされる、だがこれは自身も最大の一撃になるため外せば大きな隙を生む、ハクはそれを承知の上でカウンターの一撃を放つ

 

オボロ

「がっ、、、はっ!!」

 

オボロの顔面にハクの拳がめり込む

 

ハク

「はぁっ、、!はぁっ、、!どう、、だ!?」

 

オボロはその場で倒れ起き上がろうとはしなかった

 

オボロ

「、、、、、くくく」

 

ハク

「、、、終わった、、か」

 

オボロ

「ハハハハハ!!見事!見事だったハク!さすがはクオンの認めた男だ!」

 

そう、殴るだけでは駄目だったのだ、自分を殴り飛ばしてこそ息子と認められる。対決を提案しそれすらも成し遂げた、これでクオンを任せられる。オボロはハクを心から認める事ができたのだ

 

オボロ

(まぁ、、あのまま勝ってたとしても認めてはいたのだろうが、、な、、)

 

ハク

「はぁ、、、はぁ、、、とりあえず、、はぁ、、戻るとしようか、結界内であれば、、はぁ、、はぁ、、回復できるしな、、」

 

ハクの疲れようが何やら尋常ではない、神の力に慣れすぎていたのか素の自分の制御ができなかったようだ。

 

一同は結界内に戻りハクは自室にて休憩を、クオン、フミルィルはそれに付き添う形に

 

オボロはと言うとすぐに元気になりユズハ、トゥスクル、エルルゥ、アルルゥ、カミュ、ウルトリィ等に散々説教されていた

 

トウカ

「力の差はそれなりにあったはず、それを覆すとはやはり、、」

 

カルラ

「それはどうかしら、殺す気のない攻撃ならばただ痛みを耐えればすむ話、最初から殺す気で攻撃していればまた別の結果になっていたのではなくて?まぁ今回に限ってはそれはありえない話なのだけれど、、」

 

戦闘特化型とも言える連中はまた別で話をしていた

 

場所は変わりハクの自室

 

ハク

「すまん、力を使わない状態でどこまでやれるか今後のためにも確認しときたくてな」

 

クオン

「今回はお父様の無茶に付き合ってくれただけなんだし謝らないで、ありがとうハク、、これでお父様も認めてくれるだろうから」

 

クオンがハクの手を握りジッとハクを見つめている

 

フミルィル

「ハイハイ、クーちゃん?ちょっとハク様の体調確かめますからどいてください?」

 

クオンがムーっと言いながらその場をフミルィルに譲る

 

フミルィル

「、、どうやら力を使う前提の動きを力を使わずに行なっていたために起きた症状のようで間違いないですね。これは下手したら強化の術より体に負担がかかるものですから今後は気をつけてくださいね」

 

フミルィルがそう告げると皆にハクの容体を伝えるためその場を再びクオンに任せる事に

 

クオン

(やった!)

 

クオンが再びハクの手を握り見つめる

 

ハク

「ク、クオン?そんなに顔を見てどうしたのだ?何かついてるのか?」

 

クオン

「ううん、見たいから見てるだけかな。ハク、、最後の一撃、とてもかっこよかった、、よ」

 

ハク

「ハハ、、さすがに生身であのオボロ殿に勝つにはあれしかなかったのでな。決まったのは喜ばしいことだがそこに至るまでは無様な姿だったろう」

 

クオンが首を横に振る

 

クオン

「そんな事ないかな、とても、、とても素敵だった。ハク、、大好きだよ」

 

しばらく2人は手を握り会っていた

 

オボロ

「そうか、無事だったか、、」

 

ハクオロ達はハクの無事を聞くと一気に緊張が解けたのかその場に座り込んだ

 

トゥスクル

「オボロよ、あのような事二度とするでないぞ。気が気ではないわい、、まったく」

 

ユズハ

「無事でよかったです。クオンもきっとベッタリなんでしょうね、、ハクオロ様、せっかくですから私達も」

 

ユズハがハクオロの腕にしがみつく、せっかく会えたこの機会に可能な限り甘えたいのか、しかしそれを見てものすごい形相の女が1人、そう、、もちろんエルルゥである

 

エルルゥ

「ハクオロさん?せっかくの再会だからってちょっと距離、近すぎません?」

 

ハクオロ

「エ、エルルゥ?今回ばかりはその、、だな」

 

元の世界に戻った時どうなったかはもはや語る必要もないだろう

 

トゥスクル

「一国の主とは言えあまりハメを外すでないぞ、暴君になればいずれ滅ぶのは必定じゃからの」

 

ハクオロ

「も、もちろんですよ」

 

こうしてこの奇跡の再会はまだまだ続くのであった

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