うたわれていくもの   作:病弱マン

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ハクの覚醒(前編

事はトゥスクルの提案からだった

 

トゥスクル

「ハク殿、オボロとの手合わせからそれほど時間は経っておらぬが、その力、、存分に奮ってみてはいかがか?ここにはそれに耐えきれる猛者が揃ってますからのぅ」

 

確かに、

ハクオロの指揮による一騎当千の猛者達による猛攻はハクにとってこの上ない特訓にもなる

 

ハク

「しかし危険もありましょう、万が一という事もありえる。せっかくの再会の機会故にあまりそういった事は避けたいと思っていたのですが、、」

 

トゥスクル

「なにもただの特訓のために提案したわけではないですぞ、ユズハとこの老いぼれの力をもってその神の力に少し後押しができるかもしれないと思いましての。伊達に長い事死者でいたわけではない故、いかがかの?」

 

なにやら考えがある模様、そうまで言われてはハクも断る理由がない。実際問題ミコトや守護者と戦うには力不足である、やれる事は何でもやっておきたい

 

ハク

「では、お願い致します。正直これ以上はどうやって力をつけるか迷っていたのも事実ですから」

 

ユズハ

「本来ならハクオロ様にお渡しする予定でした、相当危険な力ですのであまり気が進まないのですが、事情が事情なので、、」

 

どうやら危ない代物のようだ

 

ハク

「まぁ仕方ありますまい、このままでは圧倒的に不利な戦いになるのは火を見るより明らか、その差を少しでも縮める事ができるならいくらでも耐えてみせましょう。クオン達のためにも」

 

クオンがそれを聞いた途端に真っ赤になる

 

ハク

(そろそろ慣れてはくれんものかね、こっちまで恥ずかしくなるだろ)

 

トゥスクル

「ならば早速取り掛かりますかの、ハクオロや、オボロと腕利き達をここへ」

 

ハクオロはトゥスクルの言われた通り皆を集め戻ってくる

 

ハクオロ、ベナウィ、クロウ、トウカ、カルラ、ウルトリィ、オボロ、ドリィ、グラァ、アルルゥ、カミュ、そしてエルルゥ

指揮はもちろん遠距離、近距離、術や獣の攻撃、ありとあらゆる攻撃がとんでくる、なおかつ防御面まで完璧、もはやこの連中だけで国が落とせるのではないかと思ってしまう

 

クロウ

「さすがにこのメンツを一人で相手にするとか、冗談がすぎやせんかねぇ」

 

トゥスクル

「いかに神の力と言えど分が悪いじゃろうな、じゃが一度ハク殿にはその力すべてを使い空っぽになっていただかねばならん。そのためのお主らじゃ、むしろハクオロ達が負けては困るのじゃよ」

 

ベナウィ

「なるほど、ならば遠慮は無用、、という事でよろしいですね」

 

ハク

(怖ぇなおぃ、、)

 

ハク達は修練場に転移、そして今までに無い最も過酷な訓練が始まろうとしていた

 

クオン、フミルィルは参戦せずハクを心配そうに見つめる

 

ハク

(目的は自分の力を使い果たす事、、この連中ならば耐え切り尚且つ自分を負かす事ができるだろう、、)

 

ハクは強化の術を自身に施す

 

ハクオロ

「少し痛い思いをするかもしれんが、許せ。ベナウィ、クロウ、オボロ、カルラにトウカ、頼んだぞ」

 

五人が瞬時にハクを囲み牽制し始める

 

カルラ

「剣はあの子に渡してしまいましたから、今回は素手でやらしてもらいますわよ。決戦までにはもう一振り用意いたしますけど」

 

クロウ

「あんなもんをまた作らせられる連中が可哀想になってくらぁ、ねぇ大将?」

 

ベナウィ

「クロウ、集中しなさい。油断すると包囲を破られますよ」

 

余裕がある、だが隙はない。ハクは崩しやすいのは何処か、いや誰かを探していたが、、いない、五人ともまるで隙がない。何処かを崩そうとすれば残りの4人が必ず仕掛けてくる、その連携をこの連中は難なくこなすだろう、ハクはそれを確信していた

 

ハク

(囲まれた時点でかなり動きが制限されている、が)

 

一つだけ穴があった

 

5人とも超が付くほどの武の達人であるが、カルラは武器が無くそこをフォローしようとトウカが若干寄っている

オボロは1人でなんとかしようとしているからか少し離れ気味、クロウは自分んとこの大将は大丈夫と踏んでいる、ベナウィ本人もまたオボロのいるあたりを崩しにかかると見ているようだ、つまり

 

ハク

(狙うはベナウィ、ここが最善だがここまでは読まれていると見ていいだろう。なら狙うは)

 

ハクは振り向きトウカのいる場所へ向かう

 

他の4人がすぐさまトウカの場所へ集まる、連携が早い

 

結局ハクは5人同時に相手をすることになるが、本気を出したハク相手に苦戦する5人

 

ベナウィ

「くっ、、これは」

 

クロウ

「なんてヤロウだ、俺たちの攻撃を全部捌ききってやがる」

 

5人の攻撃をなんとか凌いでいるハクだが

 

ハクオロ

「散!」

 

その号令と共に5人はその場を瞬時に離れる

 

カルラ

「すこし口惜しいですけど、仕方ありませんわね。さすがにあれの巻き添えはごめんですもの」

 

ウルトリィとカミュによる術攻撃がハクを襲う、とてつもない重力によりハクの動きが止まる、その真上にはドリィ、グラァが待機していた

上から降り注ぐ矢の雨、それは術による超重力によりさらに貫通力が上がりハクを襲うのだった

 

クオン

「ハクっ!!」

 

トゥスクル

「耐えるのじゃクオン、ハク殿は必ずこの試練を乗り越える。信じてあげるのじゃ」

 

ハク

(くそっ、まさか重力で動きを封じるどころか上からの攻撃の威力を底上げしてくるとはな、、この矢、、完全に貫通してるな、、いててて)

 

矢の攻撃が終わると重力も解かれたがすぐさまアルルゥを乗せたムックルが攻撃を仕掛ける

畳み掛けるように先ほどの5人も続けざまにハクに攻撃を仕掛けていく

 

恐ろしいまでの完璧な連携、ハクはもう傷だらけで満身創痍なのだが、、

 

ハク

「意識、、、は、、ハッキリしてるんだが、、な、、痛くてもう気絶したいくらい、、だ」

 

トゥスクル

「ユズハ、準備はよいか?」

 

ユズハ

「はい、トゥスクル様。いつでもいけます」

 

トゥスクル

「ハクオロや、皆を下がらせるのじゃ。あとは任せよ」

 

ハクオロが皆を引き上げさせる

 

ハクオロ

「後は頼みます、お気をつけて」

 

トゥスクル、ユズハによるハクへの最後の試練が始まろうとしていた

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