うたわれていくもの   作:病弱マン

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クオン覚醒

 

クオンに封印されている病を力に変える

クオンにとって最大の試練とも言えるだろう、その試練が始まろうとしていた

 

ハク

「落ち着いているようだな、今更頑張れだの健闘を祈るだのは言わん。ただ、待っているぞクオン」

 

そう言われクオンはハクを少し見つめた後振り返り試練の場へと向かう

 

周りにはハクオロを始めトゥスクルの面々、そしてアンジュ率いるヤマトの面々、さらには死者の者たち

現状集められる人数を最大限集めた形となる

 

ハクオロ

「なんと言うか、とんでもないな、、この面子ならば何にでもできてしまいそうな気がするほどに」

 

ハク

「実際可能であろうな、此度の件以外ならばだが」

 

そう、これだけの強者がこれでもかと揃ってなお勝てる保証はない、むしろ低いまであるだろう

ハクはそう感じざるを得なかった

 

ハク

(故にクオンの力の解放は成功するに越した事はない、だが少しでも失敗の可能性が上がったその時は、、)

 

ハクの心配をよそに儀式は始まろうとしていた

 

ユズハ

「いいですかクオン、落ち着いて一つ一つ対処していけば必ず成功しますから、母を、トゥスクル様を信じてね」

 

クオンは笑顔で頷く

 

トゥスクル

「では始めるとしようかの」

 

クオンの意思で病の封印は解かれたその瞬間、待っていたとばかりにクオンの中から力が暴れだした

封印されて解放されたからかユズハの病とは比べ物にならないくらいに大きく禍々しい力、それはもはや周りの者達が目視できる段階にまで達していた

 

ハク

「溢れ出す力が目視できるほどか!自分の時とはまるで違う!こんなのはいくらクオンでも!!」

 

ハクが予想外の出来事によりクオンに近寄ろうとした瞬間、クオンは手を前に出し

 

クオン

「大丈夫だよ、、まだまだいける、、からっ」

 

そう言いハクが来るのをとめた

 

ユズハ

「トゥスクル様!」

 

トゥスクル

「ふふ、、強い子じゃ、ならばこの老いぼれも気合を入れんといかんなっ!」

 

次の瞬間トゥスクルの姿に変化が起きる

 

ハクオロ

「若返って、、いるのか?」

 

トゥスクル

「いくよユズハ!しっかりついてきな!」

 

トゥスクルとユズハが暴れている力の大半を押さえ込んでいた

 

ユズハ

「クオン、後は少しずつ力を取り込みなさい!」

 

それを聞いたクオンが暴れている力の一つを自らに宿し始める

 

しかしトゥスクルとユズハもかなり疲弊している、この状態を長時間維持するのは無茶が過ぎると判断したハクとハクオロ

 

ハク

「ウルゥル!サラァナ!そしてフミルィル!力を貸してくれ!2人の負担を軽減する!」

 

ハクオロ

「ウルト!カミュ!」

 

2人の指示によりトゥスクルとユズハの援護を始める5人

 

そしてハクはクオンの元に向かう

 

クオン

「ハク、私は、、大丈夫、、だから」

 

ハク

「止めにきたわけではない、クオンなら必ず成功するさ。だが少しだけ手伝わせてくれ」

 

そう言ってハクはクオンの額に人差し指を当てる

 

ハク

「気休めにしかならんがな」

 

そう言い残してハクは再びユズハ達の援護にまわる

 

クオン

(あぁ、、痛いなぁ、、辛いなぁ、でも皆が手伝ってくれてる。ここで頑張らなきゃ、意地を見せなきゃ、、ハクの妻として!失格、、かな!)

 

次の瞬間

 

トゥスクル

「これは!とんでもないねぇ、、」

 

クオンが一気に力を取り込み出した

 

ウルゥル、サラァナ

「有り得ない、少しずつ取り込むだけでも激痛が襲うはずです」

 

だがクオンは目を閉じまるで寝ているかのように落ち着いていた

 

クオン

「うん、ありがとうかな。皆これから仲良くね、これからもよろしくね」

 

クオンの目が開いた瞬間

 

一同

「!!」

 

皆が瞬時に気付いた、クオンの力が今までとは比べ物にならないくらいに上がっていると

 

シノノン

「おぉー!あねご!すごいぞ!ぶわーって!ぶわーってなってるぞ!」

 

なんならシノノンまで違いがわかるほどに

 

ハク

「これはすごいな、下手したら自分より、、」

 

ユズハがクオンに駆け寄る

 

ユズハ

「驚きました、まさか一気に取り込むなんて、、大丈夫でしたか?」

 

クオン

「うん、ごめんねユズハ母様。私は大丈夫」

 

そしてクオンからユズハに抱きつくと

 

クオン

「ありがとう、会えただけでもすごく嬉しかったのにハクの力になれるようにしてくれて」

 

それを聞いた瞬間ユズハは少女のように泣いてしまう

 

トゥスクル

「娘にああ言われちゃ泣くのも仕方ないだろうねぇ、苦労した甲斐があったよ」

 

その姿に真っ先にエルルゥが突っ込みだす

 

エルルゥ

「ってかおばあちゃん何それ!?すっごく綺麗、じゃなくて何で若返ってるの!?」

 

トゥスクル

「まぁ死者だからねぇ、力を最大限使いたい時は相応の若さが必要という事さね、少しばかり口調まで若返ってしまう時があるのが欠点じゃの。恥ずかしいったらないよ中身はただのバァさんなのに」

 

アルルゥ

「そっくりだけど、なんか負けた気分」

 

トゥスクル

「ふふ、ならもっとそっち方面も努力あるのみだねぇ。諦めるのはまだまだ早いんじゃないかいアルルゥ?」

 

アルルゥ

「んっ!分かった」

 

そしてハクの方を向くトゥスクル

 

トゥスクル

「どうです?クオンの仕上がりは」

 

ハク

「想像以上、、としか言えませんな、正直ここまでのものとは」

 

トゥスクル

「まぁ本来は力に変えるなんて思いもしない代物ですからの、それでもワシも貴方と同様、想像以上でした」

 

クオンが小走りでハクの元にやってくる

 

クオン

「ハクっ、その、、ちゃんとやれたよ?」

 

ハク

「あぁ、ちゃんと見てたさ。だが一気に取り込んだんだ、疲れていないか?」

 

クオン

「うん、むしろ元気すぎるくらいかな?」

 

ハク

「そうか、ならば、、フミルィル達の回復が終わり次第向かうとするか」

 

オーツへの交渉のためついにハク達が動きだす

 

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