ハク
「ようやく準備が整ったな」
ハクの力が増しクオンの力も借りる事により勾玉を使わずに全員を時間制限なく呼びだす事に成功する
ハクオロ
「無駄ではなかったとはいえいらなくなったと言うのも寂しいものだな」
ウルトリィ
「ふふ、喜びたい所ではありますが確かに寂しい気持ちはありますね」
勾玉は主にハクオロとウルトリィ2人で作った物、数も相当数がある
ハク
「いや、まだまだ使い道はある。憶測の域を出ないゆえ今はまだなんとも言えないが」
しかし全員が集まるのは初めての事、各々話が尽きないのか中々本題に入れない
ハク
「う〜む、どうしたもんかね、、」
クオン
「まぁ死者もいるこの場は奇跡みたいなものだから、今日くらいは多めに見てもいいんじゃないかな。私とハクで時間制限の壁も越えられたし」
確かにこの奇跡を早々に終わらせるのもどうかと感じるハク
ハク
「そうだな、、それならば、皆!聞いてくれ!」
皆一斉にハクの方を見る
ヤクトワルト
「お、早速行くかい旦那?こっちはいつでも行けるじゃない」
オシュトル
「だな、死者側も準備できてるぜ」
ハク
「ああ、本来なら今すぐオーツの場へ行くつもりだったが、せっかく時間制限もなく皆を呼べるようになったのだ、今日一日は皆この場で好きに過ごしてくれ。決戦は明日とする」
それを聞いた一同は一瞬戸惑いながらもせっかくの機会を楽しむ事にしたのだった
帝
「しかしムネチカよ、お主も変わり者じゃのう。まぁそれはそうと余の義妹になったわけじゃがどうじゃ?この際お兄さんと呼んでくれても構わぬぞ?」
ムネチカ
「そ!そんな畏れ多い事小生には、、」
アンジュ
「ムネチカよ、むしろそこで遠慮する方が失礼にあたるのではないかの?」
ウォシス
「そうですね、家族になったのならそれくらいは自然とこなしてほしいものです、ここでは堅苦しい決まり事があるわけでもないのですから」
アンジュ、ウォシスの兄妹がムネチカを弄りだす
ムネチカ
「なっ、、ひ、卑怯であるぞウォシス!聖上まで!」
アンジュ
「何の事かのう?ウォシス兄様、余はムネチカお姉様が何を焦っているのかわからぬのじゃが?」
ウォシス
「ええ、私もわかりかねますねアンジュ」
なんとも息が合っている2人
ハク
(あの兄妹息合いすぎだろ、、)
エルルゥ
「ユズハちゃん?さすがにくっつき過ぎじゃないかなぁ?」
ユズハ
「最後の機会くらい譲って欲しいですエルルゥさん、ハクオロさんは皆のハクオロさんですから機会は平等にしないとダメです」
エルルゥ
「うぐっ、、で、でも!」
トゥスクル
「エルルゥや、譲っておやり。食い下がるとオボロみたいに見えるよ」
それを聞いた途端肩を落とし引き下がるエルルゥ
カルラ
「ふふ、主様も罪なお方です事。ウルト、トウカ、こっちにいらっしゃいな。こっちはこっちで楽しみましょう」
クロウ
「あの頃と比べてずいぶん腕を上げたじゃねーか!」
ヤクトワルト
「そう思ってたんだがねぇ!それでもついていくので精一杯じゃない!」
ベナウィ
「中々に読みづらい動きではありますが、まだ少し荒さがあるようですね」
オウギ
「ヤクトワルトさんもヤマトで随分と腕を上げましたからね、それを上回るクロウさん、そして貴方は本当に高い壁である事を実感してしまいます」
皆それぞれ楽しんでいるようだ
アトゥイ
「なぁなぁおにーさん?ちょっと修練場借りてもいいけ?」
ハク
「もちろん構わんが特訓か?」
アトゥイ
「そぅそぅ、ちょっとクオンはんとな」
クオンとの特訓、いまやクオンはハクと大差ない力を持っている。そのクオンを相手に1人で戦う、無謀にも思えたがアトゥイはいつもその無謀にも思える相手に戦ってきた
ハク
「わかった、それでは行くとするか」
ハクはクオン、アトゥイ、そしてネコネを連れ修練場に向かった
アトゥイ
「ごめんなぁクオンはん無理言うて」
クオン
「気にしないで、私も力の使い方に慣れておきたいから」
ハクとネコネは離れた場所で見る事に
ハク
「しかしいくらアトゥイと言えども今のクオンには、、」
ネコネ
「私もそう思いますがアトゥイさんはいつも予想外の結果を出してくるですから、八柱最強は伊達ではないのですよ」
アトゥイの顔が真剣になる、いつもの戦闘狂スタイルではない
ハク
「これが、今のアトゥイか」
その表情だけでアトゥイが今までのアトゥイとは別物である事を感じさせる
アトゥイ
「いくぇ、クオンはん」
アトゥイが仕掛ける、クオンはアトゥイの攻撃を軽くいなし続ける
クオン
(今までのアトゥイとはまるで違う、強い、、でも!)
クオンはアトゥイの隙をつき一撃を入れる
アトゥイ
「っ、、!」
が、アトゥイはこの一撃に耐え反撃に出る
クオン
(そんな!手応えはあったのに)
アトゥイはさらに攻撃の速度を速める、しかも槍の軌道がどんどん読みづらくなりクオンを追い詰める
ハク
(アトゥイは今まで戦いを楽しむスタイルだった、それはそれで強かったが何処かで負けても悔いはない、仕方がないと思っていた節があった。だが今はもはや次がない、必ず勝つと言う強い意志が見られる。クオンの一撃をもらいながらも耐えれたのはその強い意志からだろう、だがそれでもこれは)
しばらくしてアトゥイの顔から疲れが見えだす、だがそれでも速度は落ちない、むしろさらに速くなってきている
クオン
「アトゥイ、貴女は!」
アトゥイ
「クオンはんだけやないっ、、はぁっ、はぁっ、、ウチだっておにーさんの、力にっ、、!」
アトゥイがついにクオンの動きをとめる事に成功する
アトゥイ
「ウチもおにーさんの、妻なんやから!!」
アトゥイの渾身の一撃、クオンはそれを真正面から受けきる
クオン
「つっ、、、」
アトゥイ
「やっぱ、、強いなぁクオンはん」
アトゥイはその場で膝をつく
クオン
「アトゥイ、、」
そこに離れて見ていたハクとネコネが現れる
ネコネ
「アトゥイさん、すごいのです。まさかここまで強いとは想像もしてなかったのです」
素直に感心するネコネ
ハク
「まさか今のクオン相手にここまでやるとはな、正直自分も驚いている」
クオン
「でも、納得してないんだよね?アトゥイ」
アトゥイ
「そう、、やなぁ。すごく、、悔しい、ウチ、、まだまだなんやって」
そう言うと涙を流していた
ハクはクオンとネコネに目配せして先に結界へと帰す事にした
クオンは最後に
クオン
「アトゥイを、、お願い」
ハク
(さて、ここからは自分の出番だな)
アトゥイ
「気ぃ使わせてしもたなぁ、、ごめんなおにーさん、、」
本気で勝ちに行きそれでも届かなかった、それが悔しくて仕方がないのだろう
ハク
「結果は上々と言いたい所だが、やはり悔しいのだな」
アトゥイ
「うん、1番になりたいわけでもないんやけどなぁ、、ウチ、おにーさんにまた会えるまでハ柱としてすごく頑張ってきたつもりなんよ。その過程でハ柱最強とか言われだして、、天狗になってたんかなぁ、今ならおにーさんの力になれる、きっと楽しむ戦いじゃなくて本気に勝ちに行けば誰にでも勝てるって、、全然そんな事なかったけど、、」
ハクはアトゥイを抱きしめる
ハク
「ありがとうアトゥイ、そして今までお前に散々甘えてきてすまなかった。自分の前ではもういいんだ、素直になってくれアトゥイ」
アトゥイ
「あ、、あぁあっ、、ウチすっごく辛くて!いつも通りでいないと迷惑やって!だからっ、だからっ!」
ハク
「ああ、そうだな。アトゥイ、、ありがとう。皆を影からずっと支えてきてくれて」
アトゥイは全てを曝け出し泣いた、今までにないくらい
アトゥイ
「すぅ、、すぅ、、」
ハク
「泣き疲れたか、、今はゆっくり寝るといい。アトゥイの力は必ず必要になる、頼りにしているぞ」
そして結界内に戻りアトゥイを運んで行きアトゥイが目覚めるまで待つハクとクオン達だった