うたわれていくもの   作:病弱マン

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アトゥイ覚醒

ハクは眠っているアトゥイを抱え結界内に戻っていた

そしてアトゥイを寝室にて休ませしばらくその様子を見ていた

途中からクオン、ノスリ、ネコネがやってくる

 

さらにしばらくするとアトゥイに異変が起こった、とてつもない力がアトゥイから発せられているのだ

 

クオン

「ハク、これは、、」

 

クオン、ネコネ、ノスリは驚きを隠せないでいたがハクはなるほど、そういう事かと納得していた

 

ハク

「おかしいと思った、アトゥイの異常なまでの戦闘を楽しむあの状態、あれは海神の力ゆえだったのか。アトゥイもまた内に神を宿す存在という事か」

 

クオン

「それって、私と同じ、、」

 

ハク

「あぁ、さすがにウィツァルネミテアほどではないがな、今まではその力に振り回されてたゆえ力を一部しか引き出せなかったのだろう。だが先のクオンとの特訓で神自身がアトゥイを依代と認めた、そして今アトゥイと神が1つに混ざり、、覚醒する」

 

その直後アトゥイが目を覚ます

 

アトゥイ

「おにーさん、、クオンはん、、ネコやん、、ノスリはん、、あはは、おはよーさん♪なんか恥ずかしいとこ見せてもうたなぁ」

 

先の特訓での事だろう

 

ハク

「ふむ、、どうやら自身に起きた変化、すでに理解しているようだな」

 

アトゥイ

「うん、戦いを楽しむのは今でも変わらんけどなぁ、ちゃんとそれだけじゃない、未来に向けて戦う姿勢、おにーさんを必ず取り戻す決意、、それにウチの中にある何かが力を貸してくれるのを感じるんよ」

 

ノスリ

「はぁ、これはもう八柱最強は覆せそうにもないな。だが友として家族としてこんなに嬉しい事もない!さすがはアトゥイだ!」

 

ネコネ

「私もずいぶん強くなった自覚はあるですが、さすがに姉様とアトゥイさんにはもう勝てる気がしないのですよ」

 

ノスリとネコネが若干悔しそうにしながらもアトゥイの覚醒を喜んだ

そしてアトゥイとクオンが見つめ合う

 

クオン

「うん、これだとさすがに勝敗はわからないかな」

 

アトゥイ

「そうやなぁ、勝てるかもしれんけど負ける可能性も十分あるって感じやなぁ、でももうクオンはんとやるのはやめとくえ。訓練でもどっちか死にそうやしな〜」

 

ハクはアトゥイに眠る神の力に気付く事ができなかった、アトゥイ本人ですら気付いてなかったのだから仕方がないと言えばそうかもしれない、だが

 

ハク

(やれる事は全てやらなければいけなかったのに気付く事ができなかった、、こうなってしまうと何かを見落としているのではないかと疑心暗鬼になってしまうな、、本当にこのまま決戦へと向かって大丈夫なのか、しかし時間をそんなにかけるわけにもいかぬ、、か)

 

アトゥイ

「おにーさんまた難しい顔してるえ、どうせうちの状態を見て決戦へ行くにはまだ早いんじゃないかとか思ってるんやろ?ウチの力が上がったんは偶然でもあるんやからそんな奇跡みたいな物を全部待ってるわけにもいかないえ、早く終わらせて皆で幸せになろ?」

 

ハクはそれを聞き吹っ切れた

 

ハク

「ああ、そうだな、その通りだ。こんな時にまで慎重になっていてはいつまで経っても動けんしな。ありがとうアトゥイ、決戦は予定通り明日にする。頼りにしているぞ皆」

 

そしてしばらく話した後ハクはその場を離れ自室に戻った

 

ハク

(着実に流れは来ている、決戦は明日もはや変更はない、だがもう一手欲しい、、何かないか、、何か)

 

「辛気臭い顔をしているな弟よ」

 

ハク

「兄貴!?その姿はっ!」

 

「あぁ、ウォシスとライコウのおかげでな。なんとか間に合った、だが若返ったとはいえ戦う力があるわけではない、余にできるのはただ一つ、全盛期のこの頭脳、そして其方の力で試してみたい事がある。その仮面の、さらなる強化を」

 

ハク

「、、、考えなかったわけじゃない、だが可能なのか?この仮面のスペックはもう粗方引き出されている。これ以上となると根本的な部分を変えにゃならん、今から着手して到底間に合うとは」

 

「だからこそこの体になったのだよ、この姿から老ぼれになるまでの数百年分の時間をこの小さな結界内でその仮面を強化する、外の時間はほぼ止まっているからな」

 

ハク

「なっ、、!いや、確かに時間が動いていない」

 

まさか明日を迎えるのにいきなりそれが数百年先になるとは

 

ハク

「せめてやる前に一言言ってほしかったが」

 

「どうせやるのだから変わらんだろう、さぁ始めるぞ。なぁに早く終われば自然と結界も解ける。結界の解除はその仮面の力が一定の値に達した時だ、さぁ頑張るぞハク!」

 

ハク

「はは、なんか昔を思い出すな。ん?」

 

「なんだ、結界に入ってくる者だと?」

 

そこにはクオンとアトゥイがいた

 

クオン

「時間がやけに遅くなったと思ったら、ここが原因かな」

 

アトゥイ

「みたいやなぁ、おにーさんと、、誰?」

 

ハク

「なるほど、神の力か、、兄貴だよその人は」

 

クオン

「えっ?帝様?なんでこんなに若返って、、あぁ死者だから」

 

「これは誤算だったな、まぁ確かに何事も例外は付き物か。ちょうどいい、人手が増えたのだから作業も捗るというものだ」

 

帝は2人に経緯を説明し協力しともらうよう頼んだ

神の力を持つ2人だ、仮面の強化に使える事も考えられる

 

クオン

「まぁやれる事はやらないとかな」

 

アトゥイ

「外の時間は止まってるとは言うてもおにーさんと帰る時間が体感的に伸びるのは嫌やなぁ、先の帝様?できるだけ早う終わらせてな?」

 

ハク

「そうだな、なるべく早く終わらせるに越した事はない。早速始めるとしようか」

 

仮面の強化に取り掛かる4人、数百年かかると思われていた作業はクオン、アトゥイのおかげでなんと3年で終わったのだった

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