SAOif 紅の戦姫と蒼の聖女   作:百合好きの獣

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お待たせしました。最終章、開幕です

この話は原作1巻から文章の流用があります


剣の世界1

◇Side アリス

 

 

 

「偵察隊が、全滅――!?」

 

 2024年11月7日。第七十五層ボス攻略戦当日。私とコハルは、今日付けで戦線に復帰するというキリトとアスナに呼び出され――そこで、恐ろしい事実を聞かされた。

 

「五ギルド合同で送った偵察部隊二十人。その内ボス部屋に入った十人が、突然扉が閉まって閉じ込められ、そのまま――」

「そんな……十人も……?」

 

 今回のボス戦は、かなり苦戦するだろうということは私も予想していた。今までのフロアボスの内、二十五層と五十層のボスだけが他のフロアに比べ異様に強かった事から、クォーターポイントでのボスは強敵であるという可能性が高かったからだ。だとしても、危険なボスなら最低限の情報だけ得て、脱出することは攻略組なら難しくないはず――

 

 ふと、頭にとある状況が過ぎった。考えうる限り、最悪の状況。

 

「結晶無効化空間……?」

 

 私の疑問に、キリトは重々しく口を開いた。

 

「ああ。……これは俺とヒースクリフの見解だが、七十四層のボス部屋も結晶無効化空間だったことから、これからのボス部屋全てに適用されている可能性が高い」

 

 最悪だ。

 

 結晶無効化空間は今まで迷宮区で稀にしか確認されていなかったトラップの一つ。それが設定されているエリアでは、全ての結晶アイテム――回復結晶や、転移結晶、解毒結晶等が使えなくなる。凶悪なトラップとして攻略組の中では最も警戒するべきトラップとして知れ渡っていたのだけど……。

 それが、ボス部屋に存在する。つまり、HPを回復するにはポーションで回復するしかなく、転移結晶での脱出も不可能。フロアボスという強敵に対するこちらのハンデとしてはあまりにも重過ぎる。

 

「ボス出現直後にボス部屋の扉は閉まるから、偵察は不可能。初見で、撤退も出来ない上でのクォーターポイントのボスだ。……正直、今までとは比べ物にならないくらいの危険性がある。だから、これを聞いた上で参加するかどうかを決めて欲しいんだ」

 

 そう言い残して、キリトとアスナは去って行った。……ボス攻略は午後1時から。それまでに、答えを出さなければならない。今回のボス攻略に参加するか、しないのかを。

 

 そんなもの、考えるまでもなく決まっていた。

 

「ねえコハル――」

「私だけ残っててなんて、言わないでね」

 

 私の台詞は、コハルによって遮られる。

 

「嫌だよ私。自分だけが残って、アリスが危険な場所にいくのをただ見てるしか出来ないだなんて。アリスが行くなら、私も行く。これは絶対なんだから」

 

 有無を言わせないようなコハルの様子に、私は心の中でそうだろうなぁと納得していた。再会してからコハルは頑固になっていたというか、こうする! と決めたらもう梃子でも動かなくなるのだ。その頑なさは一体誰に似たんだか。

 しかし、今回はコハルに折れてもらう必要は無かった。

 

「違うよ。むしろ、その逆。私は攻略のためにも参加するけど……コハルには、付いてきて欲しいんだ」

「……いいの?」

 

 自分で絶対付いていくなんて言っておきながら、あっさりと同行を認めた私にコハルは少し不安そうだった。そんなコハルがおかしくて、くすりと笑う。

 

「うん。コハルには……一緒に居て、私を見てて欲しい。一番近く、私の側で。コハルが見てくれてる、側に居てくれるだけで……私はどんなに強い相手だって負けないから」

 

 あの日、決意した事。

 私は、皆を守る英雄になんてなれない。だけど、たった一人。コハル一人の為の英雄になら私にだってなれるはず。ううん、違う。なってみせる。

 誰よりも大切な彼女を守る。そう思うだけで不思議と力が湧いてくるんだ。

 

「アリス……。分かった。ずっと見てるから、アリスの事を。何があっても、絶対」

「コハルは、私が守るよ。どんなことがあっても、必ず」

「私だって守られるだけじゃないんだよ。私も、アリスの事を守るから」

 

 ああ、それはなんて心強いんだろう。

 コハルが側で私を守ってくれるなら、もう恐れる事なんて何もない。

 

 ぎゅっと、コハルを抱きしめる。とくん、とくんというコハルの心音を聞きながら私は目を閉じた。

 私の背に、コハルの手が回される。より強く彼女の体温を全身で感じる事が出来た。

 この温もりを、失ってなるものか。守り抜いてみせるんだ、どんなに敵が強くても。

 

 決意を新たに、私達は七十五層攻略へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 七十五層コリニア市のゲート広場には、既に攻略チームと思しき集団がいた。一目で高レベルと分かるその集団は、ピリピリとした緊張感に包まれている。その中で見知った顔があるのを見つけた私達は、声を掛けようと集団に近づいていった。

 

「ディアベル、来てたんだ!」

「やあ、アリスさんにコハルさん。この前は世話になったね」

 

 白銀の鎧に身を包んだディアベルは、私達に気づくと歯を見せて笑う。

 

「ディアベルさんも参加されるんですね。ギルドは大丈夫なんですか?」

「心配してくれてありがとう。ギルドは発足したばかりだから、色々と大変なのは確かなんだけどね。それでも闘えない人達を守りながら、ゲームを攻略するって俺が言いだしたんだ。参加しないわけにはいかないさ」

 

 ディアベルはそう言うと、元《DKB》の今回ボス戦に参加するメンバーと最後の打ち合わせをすると言ってその場を去った。

 すると今度は入れ替わるようにして、二人の男性が近づいてくる。

 

「ようおめえら! 元気してたか? って聞くまでもねえか」

「クライン! それにエギルも!」

「おいおい俺はおまけ扱いかよ……」

 

 悪趣味なバンダナを頭に巻いたクラインが、私達に挨拶するように片手を上げながら近づいてくる。その横ではおまけ扱いされたのが気に食わないのか、両手斧を携えたエギルは不服そうな顔でこちらを睥睨していた。

 

「あはは、冗談だよ。というかエギルも参加するんだね。なんだか意外」

 

 エギルは最初の内こそ最前線で共に戦う仲間だったが、自分の店を持って以来ボス攻略戦にはたまに顔を出す程度で商売に専念していた。お店は大丈夫なのだろうか。そういえば何度かお世話になった事はあったけど、繁盛しているようには見えなかった。もしかして、売れてないのかな……。

 

「意外とはなんだ意外とは。今回はえらい苦戦しそうだからっていうから商売投げ出して加勢に来たんじゃねえか。この無私無欲の精神を理解出来ないたぁ……」

「よく言うぜ、常に閑古鳥が鳴いてるくせによぅ」

「なんだと!?」

 

 憤慨したように大げさな身振りで喋り続けるエギルの肩を、クラインがぽんと叩いて諌る。それに怒ったエギルが、今度はクラインに噛み付き……といった所で、私達の後ろから声が掛けられた。

 

「無私の精神はよーく分かったよ。じゃあお前は戦利品の分配から除外していいのな」

 

 声の主はキリトとアスナだった。

 キリトは私達に「よう、やっぱり来たな」と挨拶するとエギルににやりと笑みを向けた。

 すると途端にエギルは狼狽し始めた。

 

「そ、それはだなぁ……」

 

 情けなく口篭るエギルに、クラインと私達の笑い声が重なった。それを見たアスナがキリトを呆れたように叱ると、今度は私達だけじゃなく集団全体に笑みが広がる。

 緊張感がいい感じに解れた事を悟り、ほっと胸を撫で下ろした。良かった、これで皆今まで通りの戦いが出来そうだ。

 緊張はいいスパイスになる事もあるけれど、過ぎた緊張は動きをぎこちなくし、失敗を招く。一人のミスが全体の生死を左右するボス戦では、余分な肩の力は抜くに限る。

 

 午後1時丁度。転移ゲートから新たに数名が現れた。真紅の長衣に巨大な十字盾を携えたヒースクリフ。そして側付きの二名と……あれは、ノーチラスとユナだ。

 ヒースクリフ達の登場に、攻略チームには最初とはまた別の緊張が走る。単純なレベル的強さであれば、このゲーム内ではほんの僅かだが私が一番高く、次点でキリトとヒースクリフという風に続く。しかし、チームとしての結束感は別格の物があり、紅白のギルドカラーを除けば装備は皆バラバラだけれど、その身に纏う雰囲気は圧巻の一言で、第一層で見た軍のメンバーとは迫力が一線を画していた。

 

 ヒースクリフ達はプレイヤーの集団を二つに割りながら真っ直ぐにこちらへと歩いてきた。威圧されたようにクラインとエギルが数歩下がる中、アスナは涼しい顔で敬礼を交わし、キリトは飄々とした態度を崩さなかった。

 やがて目の前で立ち止まったヒースクリフは私達に頷きかけると、集団に向き直って低く、だけど良く通る声で言葉を発した。

 

「欠員はないようだな。よく集まってくれた。状況はすでに知っていると思う。厳しい戦いになるだろうが、諸君の力なら切り抜けられると信じている。――解放の日の為に!」

 

 ヒースクリフの力強い叫びに、プレイヤー達は一斉に鬨の声で答えた。

 ……それにしても、ディアベルといいヒースクリフといい、コアなネットゲーマーの集団の中でよくもこれだけのカリスマ、指導者の器を持った人物がいたと思う。ゲーマーは――特に、廃人クラスのネットゲーマーというのはいきおい社会性に欠けるというか、個人で完結してしまっている人物が多いように思う(これは私の偏見だけれど)。

 私は今までやってきたネットゲームでギルド等に所属した事はないのだけれど、トップギルドのギルマスともなればそれだけのものが求められるのだろうか。二人とも、現実世界では何をしていたんだろう……。

 

 私の視線を感じ取ったのか、ヒースクリフはこちらを向くと私と……そしてキリトに対してかすかな笑みを浮かべ、言った。

 

「キリト君、そしてアリス君。今日は頼りにしているよ。《二刀流》と《英雄之剣》という他には二つと無い力、存分に揮ってくれたまえ」

 

 言われるまでも無い。キリトと同時、無言で首肯する。それにしても、死闘を目前にして崩れないこの余裕は流石最強のプレイヤー筆頭というか。キリトですら緊張を隠せていないというのに、ヒースクリフの声は低く落ち着いており、平時となんら変わらないように見える。

 

「では、出発しよう。目標のボスモンスタールーム直前の場所までコリドーを開く」

 

 言って、腰のパックから濃紺色の結晶アイテムを取り出すと、その場のプレイヤー達から「おお……」という声が漏れた。

 回廊結晶(コリドークリスタル)は、任意の地点を記録し、そこに向かって瞬間転移ゲート開くことが出来るアイテムだ。その利便性に比例して稀少度も高く、強力なモンスターのドロップか迷宮区のトレジャーボックスからしか手に入らない。そんな貴重なアイテムをあっさりと使用した事に、プレイヤーからは感嘆とも驚愕とも言える声が漏れたのだった。

 

 そんな皆の視線をまるで気にも留めず、ヒースクリフは「コリドー、オープン」と起動コマンドを口にする。プレイヤー間で取引されるとうん百万コルもする超高価なクリスタルは瞬時に砕け散り、彼の前に青く揺らめく光の渦が出現した。

 

「では皆、ついてきてくれたまえ」

 

 私達をぐるりと見回したヒースクリフは、紅衣の裾をひるがえし、青い光の中へ足を踏み入れた。その姿は瞬時に眩い閃光に包まれ、消滅する。間を置かずに《KoB》のメンバー2人が後に続いて消えた。

 ノーチラスとユナは私に気づくとじゃあ後でと言うように小さく手を振り同じく光の中に消えていった。

 

「アリス! コハル!」

 

 次々と剣士達が転移する中、そろそろ私達もという時に声を掛けられた。

 気が付くと、随分と人が集まっている。ボス攻略戦の噂を聞きつけて見送りに来てくれたのだろうか。見回してみると、声の主はその観客集団の中に見つかった。

 

「リズ、サチ……それに、黒猫団の皆も」

「お見送りに来てあげたわよ。わざわざ店を閉めてまで来てあげたんだから、負けたら承知しないわよ!」

「アリス……コハル……お願い、気をつけて……」

 

 元気一杯に手を振るリズに、目を潤ませながら祈るようなサチ。ケイタ、ササマル、ダッカーも口々に応援の声を口にしてくれていた。

 私はコハルと目を見合わせ頷くと、リズ達に向かって手を突き出し、笑いながら答える。

 

「皆! 行ってくる!」

 

 そのままコハルと共に光の中へ足を踏み入れる。

 仲間の声援に背を押され、もう恐れるものは何も無かった。絶対に勝つ。生きて帰ってくるという決意を胸に、私の視界は閃光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 軽い眩暈にも似た転移感覚の後、目を開くとそこにはもう迷宮の中だった。……随分と広い回廊だ。壁際には太い柱が列をなし、その先に巨大な扉が見て取れる。

 七十五層迷宮区は、わずかに透明感のある黒曜石のような素材でくみ上げられていた。ごつごつと荒削りだった下層の迷宮とは違い、鏡のように磨き上げられた黒い石が直線的に敷き詰められている。空気はひんやりと冷たく湿っており、薄い靄がゆっくりと床の上をたなびく様は、さながらゲームのラスボス直前といった様相だ。

 しん、と静まり返った回廊が、より決戦直前という雰囲気を盛り上げている。

 

「……なんか……やな感じだね」

 

 私達に少し遅れて転移してきたアスナが、寒気を感じたように体に両腕を回し言う。

 今日に至るまで、数多くの迷宮区を攻略しボスモンスターを倒してきた私達は、その棲家を見ただけで主の力量を何となくだけれど測れる様になっていた。

 アスナが感じたとおり、回廊……というより、その先の重厚な扉から嫌な予感が実体を持って放たれているかのごとく重々しい雰囲気が伝わってくる。

 

「……大丈夫だよ。アリスは、私が守るから」

 

 私の不安を感じ取ったのか、コハルは耳元で優しくささやいた。

 

「私も、コハルを守るから。だから、側に居て。離れないでね」

「うん」

 

 身体の震えを誤魔化すようにコハルを一度抱擁し、放す。決意を確かめるように心の中で反芻すると、次第に不安は薄れて行った。

 周囲を見回すと、三十二人のプレイヤーたちが三々五々集まってメニューウィンドウを開き、装備やアイテムの確認をしていた。その表情は一様に硬い。

 

「アリス、すまない。ちょっといいか」

 

 私もスキルセットの最終確認と調整をしていると、キリトが声を掛けてきた。

 

「お前だけには、話しておきたい事があるんだ」

 

 私だけに話しておきたい事? コハルに目配せをすると「じゃあ、私はアスナと最終確認してくるね」と離れていった。

 キリトに伴われ、近くの柱の陰まで移動すると、キリトは少し呻吟すると口を開いた

 

「本当は、お前にも言うか迷ったんだ。ボス戦前に余計な事を考えさせたく無かったから。けど、俺の思ってる事が本当なら――アリス、お前にも協力して欲しい」

 

 これはアスナにも話して無い事なんだ、と前置きするキリトの次の言葉を、ごくりと唾を飲み待つ。

 やがてゆっくりと語られたキリトのある推測は、私の予想を遥かに超えていた――

 

 

 

 

 

 

「コハル、お待たせ」

「あ、もうお話は終わったの?」

 

 キリトの話を聞き終えた後、私は再びコハルの元へと戻っていった。コハルは微笑んで私を迎えると、開いていたメニューウィンドウを閉じた。

 

「……何を話してたか、聞かないの?」

 

 私がキリトと何を話していたのか。それを聞こうともしないコハルに、つい問うてしまう。するとコハルは少し困ったように頬を掻くと、言った。

 

「気にならないって言ったら、嘘になるけどね。けど、キリトさんがわざわざアリス一人だけに話したんだし、きっと理由があるんだと思って。……まさか、浮気じゃないよね?」

「違うよ! ……ありがとう、コハル」

 

 わざとらしく身体を竦ませるコハルに、叫びながら浮気という線を否定する。そして何かを察して聞かずにいてくれることに対してのお礼も。

 コハルは「当然。信じてるもの」と優しく笑みを浮かべた。

 

「皆、準備はいいかな。今回、ボスの攻撃パターンに関しては情報が無い。基本的には《KoB》が前衛で攻撃を食い止めるので、その間に可能な限りパターンを見切り、柔軟に反撃して欲しい」

 

 回廊の中央で、十字盾をオブジェクト化したヒースクリフががしゃりと装備をならし、言った。

 

「ユナ君……吟唱(チャント)を」

「はい」

 

 ヒースクリフの合図で、ユナがリュートを鳴らし高らかに歌い上げる。

 

 吟唱スキル――《ブレイブ・ハート》

 

 吟唱スキルは、同時に一つの効果しか受けられないため、戦況に応じて歌を変える必要がある。戦闘開始前によく選ばれるのは、HPの底上げをする効果だった。

 バフが掛かるまでの数十秒間、私達は目を閉じ歌に耳を傾ける。それは、戦士達を奮い立たせる雄雄しく力強い歌。じわりと体に暖かい何かが広がるのを感じると同時、視界の端に浮かぶ自身のHPバーにバフが掛かったことを知らせるアイコンが点灯した。

 

「では――行こうか」

 

 あくまでもソフトな声音で言うと、ヒースクリフは無造作に黒曜石の大扉に歩み寄り、中央に右手をかけた。全員に緊張が走る。

 キリトが、並んで立っているエギルとクラインの肩を背後から叩き、振り向いた二人に向かって言った。

 

「死ぬなよ」

「へっ、お前こそ」

「今日の戦利品で一儲けするまではくたばる気はないぜ」

 

 男性三人がふてぶてしいやり取りをする中、大扉が重々しい響きを立てながらゆっくりと動き出した。プレイヤー達が一斉に抜刀する。私も腰に下げた剣帯をぱちりと外し愛剣――《想剣・ヴォーパルソード》を構えた。隣ですらりと短剣を抜いたコハルに視線を送り、互いに頷く。

 最後に、十字盾の裏側から長剣を音高く抜いたヒースクリフが、右手を高く掲げ、叫んだ。

 

「――戦闘、開始!」

「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおォッ!!!!!」」」」」

 

 完全に開ききった扉の中へ、ヒースクリフが走り出す。全員が雄たけびを上げながら続く。

 第七十五層ボス攻略戦の幕が今、上がった――




・七十五層ボス攻略戦参加メンバー
 原作では三十二名でしたが、ここではユナとノーチラス、アリスとコハルの四人を加えて三十六名の六パーティからなるフルレイド。原作との相違点でもう一人ディアベルが参加していますが、彼は原作で参加していたであろう別のプレイヤーと入れ替わりとなっています。

・吟唱スキル
 一度に掛けられる効果は一つまで。また、バフが完全に掛かるまでに時間が少しかかるデメリットがある。しかし、その分効果は劇的で、戦況に応じて使い分けることで大幅な戦力アップが期待できる。尚、吟唱スキルを使用するには金属鎧を装備できず、リュート等楽器を持つ必要があることから盾も持てないためチャンターは紙防御。

・アリスの愛剣《想剣・ヴォーパルソード》
 七十層のラストアタックボーナス。元はヴォーパルソードという装備名だったが、《英雄之剣》スキルで両片手剣化した際に名前が変化している。キリトのエリシュデータに比べると攻撃力は幾分落ちるが、その分装備者の敏捷ステータスを上昇させる効果があり、性能は魔剣クラスの名に恥じない一品。
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