SAOif 紅の戦姫と蒼の聖女   作:百合好きの獣

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何卒、何卒……!


閑話 イフ・ア・スクールライフ

Side アリス

 

 

 

 薬指に嵌まった指輪を、光に翳しながらぽけーっと眺める。

 

 窓から差し込む太陽光を受けて、緑色の光を反射するそれは先日、コハルから貰った結婚指輪だ。

 

「綺麗だなぁ……えへへ……」

 

 コハルと私の、結婚指輪。コハルが私にくれた、贈り物。

 

 頬と目の周りの筋肉がゆるゆると弛んでいくのが意識しなくても分かる。今の私は相当だらしない表情をしているんだろうなぁと思ったけれど、別に誰が見てるわけでもないしいいよね。

 

 今攻略を進めているこの層ではめぼしいクエストはクリアしており、レベルもつい昨日上がったばかりなので、狩りは急ぐ必要も無い。つまるところ今私は暇を持て余していた。

 

 コハルはというと、同じく休みだというアスナの元で女子会をやるのだという。以前私が一度着いていった事があったのだけど、コハルってば私が居るというのに臆面も無くあの時の私が可愛かっただの何だのと言う話をし始めて、恥ずかしいったらありゃしなかった。

 

 アスナはもう慣れているようで、実に楽しそうに相槌を打ってはこちらをニヤニヤとした顔でちら見していた。その上アスナのターンになると、今度はキリトの惚気話が始まるのだ。コハルを除いたらその次位には付き合いのあるあの黒の剣士のあんな話やこんな話を聞いていると、自分の事じゃないのに背中がむず痒くなってくる。

 

 結局その空気に耐え切れず、その次からはコハルを笑顔で見送るだけに務めていた。

 ……あの女子会という名の大暴露大会が定期的に開催されているのは複雑な気持ちだけれど、コハルが楽しそうだから私は何も言えない。恋人に私の自慢話をされるのは悪い気はしないというか、逆に誇らしいのだけれど、それはぜひ私の居ないところで存分にどうぞ。……今度、黒いのと組んで同じ事をやってみようか。いや、やめとこう。私もキリトもそういうキャラじゃない。

 

 それにしても、綺麗な指輪だなぁ。

 

 細いストレートタイプのリングに、石座は細かな模様が入っていてシンプルになりすぎない様意匠が凝らされている。そこに納められた宝石は、透き通るような緑。太陽の光に翳す事で、角度によって紅色にも変わったりするのだけれど、コハルの瞳の色のような緑色状態が私のお気に入りだった。

 

 指輪は、学校の課外授業の工芸体験で作ったことがあるけれど、苦心して作った挙句不恰好な物が出来てしまったのを思い出す。

 

 学校、学校かぁ。

 

 もし、コハルと学校に行けていたら楽しかっただろうなぁ……。

 

 正直、思い出すのも嫌な事ばかりだったけれど、それでもいじめられる前は楽しかったし、中学に上がってからもある人のお陰で少しだけ楽しいと思えるようにはなっていたんだ。

 

 だから、コハルと一緒に学校に行けたら……。

 

 あれ? そういえばコハルって幾つなんだろう。もしかしたら年上かもとは思っていたけど実際の年齢は知らない。学校の友人が~なんて話を聞いたことがあるから、学生であることは間違いないんだけど。

 

 先輩、になるのかな。そしたら、先輩って呼ばなきゃだね。よし。

 

「こ、コハル先輩!」

 

 ……やめておこう。一人で何をやってるんだか私は。

 

 でも楽しそうだなぁ、コハルとの学校生活。

 

 通学路の途中で待ち合わせて、おしゃべりしながら登校して。休み時間とかはこっそりメールでやりとりして、お昼休みは一緒にお弁当を食べて。あ、コハルにお弁当作ってもらうのも良いかもしれない! 放課後はのんびり過ごしたりとか、どこかに寄ったりとか。

 

 ぽかぽかとした陽光を浴びながら、椅子の背にもたれかかり、目をつぶる。

 

 コハルと過ごすもしもの学校生活を、暇に任せて私は妄想することにした。

 

 

 

 

 

 

 朝。気温が徐々に上がっていく過程の、気持ちの良い時間帯に私は息を切らせながら待ち合わせ場所に向けて小走りで駆けていく。ちゅんちゅんとそこかしこから聞こえる、朝の風物詩たる鳥の囀りは一体なんていう名前の鳥のものだったかな。

 

 角を曲がると、そこは待ち合わせ場所の十字路。既にコハルはそこに居て、私を見つけるとにこりと笑って手を振ってきた。

 

「コハル! おはよ! 待たせちゃった?」

「おはようアリス。私もちょっと前に来たばっかりだから大丈夫だよ」

 

 少し遅れてしまったことを謝ると、コハルはにこにことした表情を崩さないままこちらへと歩み寄る。

 

「あ、ほら。リボン曲がってるよ?」

「あれ? ほんと? 寝坊しちゃって慌てて来たから……」

「直してあげるね……と。うん、これで良しっと」

 

 コハルの伸ばしてきた手に顎を上げて首元を晒すと、少しのくすぐったさと共に曲がっていたリボンの位置を戻してくれた。

 

「じゃあいこっか?」

 

 差し出された手を取り、学校へ向けて歩き出す。私達の待ち合わせ場所から学校までは少し距離があり、時間帯もあってか人の姿は殆どない。こうして朝、こっそりコハルと手を繋ぎながら登校するのが楽しみで、まだ早朝と呼べる時間帯から待ち合わせていたりする。

 

「今日は水泳の授業あるの?」

「うん。あれ嫌なんだよね……」

「なんで?」

「男子の視線が……」

「あぁ……」

 

 視線を下げると、それに釣られてコハルの視線も私の胸に向かい、納得したような相槌を打つ。泳ぐのは嫌いじゃないんだけど、なんていうか、こう、すっごい見られてるのが分かるから憂鬱だ。

 

「アリス大きいもんね。……また大きくなった?」

「え、何で分かったの」

「愛の成せる技かな」

 

 なんだそれ。ふふんと誇らしげなコハルに苦笑する。

 

 最近また下着がきつくなってきたので、そろそろ買い替えに行かなければと思っていたところだった。張ってる感じがして痛いし、激しく動いても痛いし、なにより目立つし。女子としての尊厳もあるから無いよりはいいけれど。それにしたってこんなに大きくなくてもいいと思う。

 

 その事をこの前コハルに話したら、満面の笑みで盛大に揉みしだかれて大変な目にあったから口には出さないけれど。

 

 しばらく他愛の無いおしゃべりをしていると、もう少しで学校に着くというところまでやってきていた。楽しい時間は本当にあっという間だ。名残惜しいけれどコハルと繋いでいた手を離す。コハルと付き合っているという事は当たり前だけれど秘密なのだ。

 

「それじゃあ、またお昼にね」

「うん」

 

 校舎に入り、昇降口にて分かれる。私とコハルは学年が違うので、教室のある階も違う。

 

 離れてしまうのは正直言って寂しい。私がもっと早くに生まれていればコハルと同じ教室で授業を受けられていたのにな。そうすれば、退屈な授業も今よりもっと楽しいものになっていただろう。今でこそ仕方ないと割り切ってはいるけれど、そういうもしもを想像してしまうのもまた仕方の無い事だと思う。

 

 自分の教室に入ると、やはりというかまだ誰も来ていなかった。窓の外には、朝練をしている生徒達が一生懸命声を張りながら部活に打ち込んでいる姿が見える。

 

 自分の席に着き、手持ち無沙汰になった私は教科書を広げた。といっても、やることが無いからただ広げているだけで真剣に勉強するわけではないのだけれど。以前こうして教科書を流し読みしていたら、見回りだったのか担任の教師が私を見つけ「朝早くから勉強とは感心だな」と勘違いしてくれたので、何もしないよりは自然かと、それ以来この時間は教科書を斜め読みしている。

 

 何故、早朝に一緒に登校したのにこうして分かれたかというと、それは周りの目を気にしての事だった。私とコハルは、昼休みや放課後に一緒になって行動することが多い。それだけならまだ、仲の良い先輩後輩という事で通せるけれど、それが朝早くから一緒に登校して授業が始まるまで一緒に居るとなると、少し話が変わってくると思ったからだ。

 

 学生というのは、そういう些細な事でも大げさに噂にする。もしその現場を他の生徒に見られたら、たちまち「あの二人はデキてる」だの何だのといった噂が広まってしまうだろう。いや実際にはデキてる訳だからなんら間違ってはいないのだけれど、それでこれ以上窮屈な思いをするのも嫌なので早朝の逢瀬は慎重かつ秘密裏に行っているのだ。

 

 早く昼休みにならないかなと、運動部の掛け声をBGMに、ちくたくと進みの遅い時計に念を送りつつ私の朝は過ぎていく。

 

 

 

 

 

 

 お昼だ!

 

 授業が終わるや否や、そそくさと教科書を片付けてから中庭へと向かう。その途中で声を掛けられた。

 

「おすー、今日もコハル先輩とご飯?」

「おす。 うん、そうだよ」

「仲いいよねぇ二人とも。たまには私達ともご飯食べようね」

 

 クラスメイト達にごめんねと謝りつつも先を急ぐ。さっきの休み時間に届いたメールでは、今日は私の大好物を入れてくれたらしい。その事を思い出すと、私のお腹が急かすようにきゅるると鳴いた。あと少しだ頑張れ私のお腹。

 

「お待たせー!」

 

 校舎中庭には大きなソメイヨシノの木がある。この学校が出来たときからあるというその木を囲むようにぐるりとベンチが4つ設置されていて、その内の一つが私達のお気に入りの場所だ。

 

 ベンチには既にコハルが腰掛けていて「お疲れ」と言いながら早速お弁当を用意してくれた。

 

 コハルの手作りのお弁当。私の一日の楽しみの一つであり、午後からの授業を乗り切るための活力だ。

 

「わぁ……!」

 

 可愛らしいクマのイラストが描かれた、ピンク色のお弁当箱を開けると、色鮮やかなおかず達が出迎えてくれた。プチトマト、煮物、シャケにレタス。そして――

 

「玉子焼き!」

 

 私の大好物である玉子焼き。

 

「頂きます!」

「ふふ、召し上がれ」

 

 はやる心を抑えながら、玉子焼きを一つ口に運んだ。

 

「んーーっ! 美味しい!」

 

 うっすらと焼き目のついたそれは、頬張った瞬間じゅわっと優しい甘さが口内に広がる。歯を立てると少しの抵抗もなく噛み切る事ができ、いい感じの半熟部分がとろりと口の中を蹂躙していく。

 

「アリスって本当に玉子焼き好きだよね」

「確かに好きだけど、コハルのが特別! 一番好きなんだよ」

 

 コハルの玉子焼きは本当に美味しい。味付けが私の好みにどストライクなのだ。

 

 もちろん他のおかずだって美味しい。丁寧に下処理された野菜も、味の染み込んだ煮物も美味しい美味しいと言いながらあっという間に平らげてしまった。

 

「ごちそう様でした……!」

「お粗末様でした」

 

 感無量である。

 

 ほぼ毎日こんなに美味しいお弁当を作ってくれるコハルには感謝が尽きない。

 

「今日は放課後、どうする?」

「そうだなぁ……」

 

 食休みと、ベンチに背を預けコハルと談笑をする。たまに吹く柔らかな風が、暖かい気温と相まって気持ちが良い。

 

「甘いものでも食べに行こうよ」

「ご飯食べたばっかりなのに、また食べ物の話?」

 

 くすくすとコハルが笑った。仕方が無いじゃないか。この身体は燃費が悪いから、今はお腹一杯でも放課後にはまたお腹が空いてしまうだろう。

 

「あ、そういえば」

 

 放課後どうするかという話がひと段落ついた頃、コハルがふと思いついたかのようにぽんと手を叩いた。

 

「アリスって、私の事呼び捨てにするよね」

「えっ? ……うん」

 

 確かに私はコハルの事を敬称をつけて呼んだりしないし、敬語も使わない。けどそれはいつからだったかな。最初のほうは流石にちゃんとしていたと思うんだけれど……。

 

「それがどうしたの?」

「いや、たまには先輩って呼んで欲しくて」

「え、何故」

「なんとなく」

 

 どういうことだ。

 

「えぇ……えっと……」

「わくわく」

 

 わくわくとか口に出して言う人初めて見たよ! 言葉通りに私を見つめる目にはあらんばかりの期待が込められてるし。

 

「えっと、その……先輩?」

「……なんで疑問系なの?」

 

 恥ずかしくて……。けどコハルはご不満のようだ。ワンモアとやり直しを要求してきた。

 

「うぅー……先輩」

「も、もう一回」

「えぇ!? ……コハル先輩」

 

 私がコハルをそう呼ぶと、どうしたことか「はぅっ!」と胸を押さえて蹲ってしまった。少しの間唖然として見守っていると、コハルはゆっくりと頭を上げて――

 

「アリス……今日一日、私をそう呼ぶこと。先輩命令ね」

 

 と満面の笑みでのたまった。

 

「えぇぇぇぇぇーーーーーーっ!?」

 

 

 

◇Side コハル

 

 

 

「えっと、どうかな」

 

 今日の女子会のテーマは『理想の学校生活』だった。だから、アリスと送る理想の学校生活を語ってみたんだけれど……。

 

 目の前に座る親友は、目頭を押さえて何事か考え込んでいた。もしかしてお気に召さなかったのかな。

 

「えぇっと……いくつか突っ込みたいところはあるんだけれど……とりあえず、なんでアリス視点なのよ」

「流石に自分視点で話すのは恥ずかしいかなって……」

 

 アリスの視点で話していたからあれで済んだけれど、私の内面まで考慮してしまうと多分大変な事になる。実際に体験した訳じゃないけど、アリスにコハル先輩だなんて呼ばれたら凄い事になっていると思う。きっと見開き数ページに渡って妄想が爆発している。

 

「まあ、確かにそうよね……。あと、あれ。アリスのキャラ違いすぎない?」

「違わないと思う。アリス、私と二人でいるとあんな感じだよ」

 

 アリスは人見知りをする。知らない人とは露骨に距離を取ろうとするし、知った顔でもそれほど仲良くないと素の彼女を見せることはしない。アスナやキリトさん等、仲が良い人達の前だと確かに無邪気なのだけれど、私と二人きりの時はそれに輪をかけて天真爛漫でいるのだ。

 

 攻略に参加している時のアリスはキリッとしていてカッコいいし、二人きりだとふわふわしていてもの凄く可愛い。そのギャップに何度やられた事か。

 

「へぇ……その状態のアリスはちょっと見てみたいかも」

「残念だけど、純真モードのアリスは今のところ私専用なんだ」

「まあ、そうよね。恋人にしか見せない一面っていうのもあるでしょうし」

 

 あの状態のアリスに甘えられるのは、全幅の信頼を置かれているようでとても誇らしい。

 

 さて、それでは……

 

「じゃあそんなアスナはどういった一面をキリトさんに見せているのかな?」

「えぇっ!?」

 

 突然のパスにアスナは酷く狼狽した。こちらの妄想を存分に披露したのだから、今度はアスナの番だ。

 

 アスナは顔を真っ赤にしながらうんうんと唸りしばらく葛藤していたが、やがて観念したのか口を開いた。

 

「うーんと……まず、朝起きたらスマホを確認して――」

 

 恋人との理想の生活について花を咲かせる。時計を見ると丁度昼を過ぎた辺り。まだまだ時間は沢山あるから、この後もたっぷりと語り尽くせそうだった。

 

 

 

 

 

 

 少し遅くなっちゃったな……。

 

 有意義な、実に有意義な女子会という名の妄想大会は楽しくて、あっという間に時間が過ぎていった。

 

「ただいま」

 

 ホームに帰り、木製のドアを開けながら廊下の奥に向かって声を掛けるが、果たして返事は無かった。

 

 寝ちゃったかな?

 

 時刻は夜の20時頃。寝るには少し早い気がするけれど、今日は一日何もないと言っていたし先に寝てしまっているかもしれない。

 

 リビングに入り、ウィンドウを操作して照明をつけると……アリスが、机に突っ伏していた。

 

 何事かと思い駆け寄ると、すやすやと静かな寝息を立てていたのでほっとする。

 

 安心はしたけれど、このままだと寝辛そうだ。ゲームの中だから風邪を引く心配はないけれど、それでもベッドで寝たほうがいいはずだ。

 

 起こすために手を伸ばし――ぴたりと止める。

 

「むにゃ……」

 

 天使かと思った。

 

 アリスを起こさなければという理性と、この可愛らしい寝顔をもう少し眺めていたいという本能がせめぎ合い、争う。

 

 そして本能が勝った。

 

 そっと、起こさないように顔に掛かった髪をどけると、彼女の顔が露になる。

 

 ふわふわの赤茶色の髪に、やや丸みを帯びた輪郭は彼女のあどけなさを存分に表していて、そこに散りばめられた各パーツはそれぞれが整っている。

 

 アリスは良く私を「美人だ」と褒めてくれるけれど、私から見ればアリスは十分に「美少女」だった。

 

「っと、いけないいけない」

 

 つい見惚れてしまっていたけれど、起こさなきゃ。気持ち良さそうに眠っているから忍びないのだけど。

 

「アリス、起きて」

 

 肩に手を置き、優しく揺する。すると「んぅ……」と細い紙くずを擦れあわせるような弱い反応と共にアリスが目を開けた。

 

「んー……」

「こんなところで寝てると風邪引いちゃうよ。ベッドで寝よう?」

 

 風邪は引かないのだけれど、つい現実のつもりでそう口に出してしまった。

 

 未だ眠そうなアリスは、目を擦りながら唸っている。ふにゃふにゃと蕩けた様子の彼女は可愛らしく、額縁に入れて飾っておきたい程だけれど今は心のアルバムに仕舞っておくに留める。

 

 あ、そうだ。

 

 ピコリン。

 

 起動したスクリーンショット機能に彼女の寝惚けた姿を記録した。彼女に見つかってはまずいので自身の画像用ストレージの奥深くに隔離しておく。

 

 写真を撮った音に反応したのか、アリスの双眸が私を捉えた。そしてとろんとした目つきのまま―― 

 

「あー……コハル、先輩……おかえりぃー……」

「………………………………」

 

 ……………………

 …………………………

 ………………………………

 …………………………

 ……………………

 

 時が止まった。

 

「………………………………え」

 

 え。

 

「ん……あれ? あ、コハル、おかえり。 あー、うとうとしててそのまま寝ちゃったのかな。今何時だろ……わ、もうこんな時間なんだ。ごめんねコハル、もしかして心配させちゃった? ……あれ? コハル? もしもし? もしもーし? コハ――わきゃっ!?」

 

 理性は無残にも散って行った。残るは本能のみ。魂の命ずるままに、私はアリスへと襲い掛かった。

 

 




ウチのコハルちゃんは肉食系です(真顔)

どうしてこうなった……。
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