SAOif 紅の戦姫と蒼の聖女   作:百合好きの獣

50 / 102
戦闘描写は本当に苦手です……!


World Tree 2

 オフホワイトの無機質な通路を、足音を忍ばせながら進んでいく。

 どれほどの距離を歩いただろうか。代わり映えしない通路に距離感が狂いそうだったころ、湾曲した通路の右手側――壁のところにポスターのような何かが貼られているのが見えた。

 あくまでも慎重に駆け寄ると、どうやらそれはこのフロアの見取り図のようだった。

 

 簡素な絵図によると、ここはフロアB……全部で3階層あるフロアの内、真ん中の階層にあたる。

 下のフロアAには様々な施設が格納されているらしい。データ閲覧室、主モニター室、そして――実験体格納室。

 穏やかではない名前があるが、そのどれもに共通している事がある。

 

「何が空中都市……こんなの、ただの研究所じゃない……」

 

 グランドクエスト、世界樹の攻略を達成した種族にはその頂にて待つ妖精王と謁見することができ、光の妖精《アルフ》へと生まれ変わることが出来る。

 だが実際に来てみればどうだ。クリア不可能な難易度を超えた先にあったのは、システム権限でロックされたプレイヤーには入ることの出来ない扉。そしてその扉を抜けるとあるのは空中都市でもなんでもない、ただの研究所じみた空間。

 

「酷すぎる……」

 

 どれだけプレイヤーを冒涜すれば気が済むのだ、このゲームは。

 豪華に飾り付けられたギフトボックスを眼前に掲げ、どれだけ努力してもその手に触れさせず、さらにはその中身ですら空虚な嘘。

 許されざる暴挙だ、とコハルはこのゲームを動かしている誰かへと明確な怒りを自覚した。

 

 でも、それを解決するのは後だ。

 自分が何故ここまで来たのかをコハルは忘れてはいない。全てはアリスを救うために。

 

「待っててね、アリス……今行くから」

 

 迷いを振り切るように呟き、コハルは先へと進む。

 見取り図に書かれていた通りであるのならば、この先にあるのは――特別実験室だ。

 

 

 

 

 

 

 白い通路を抜けた先、簡素な自動扉が開くとそこには広大な空間が広がっていた。

 巨大なイベントホールとでも表現すればいいだろうか、通路と同じく白一色で構成されたその部屋は壁面に一切のディティールが無いため遠近感がまるで掴めない。

 SAOにおけるボス部屋のような場所だとコハルは感じた。

 それだけの空間がありながら、内装はとても質素だ。

 コハルには使用方法の検討も付かない機械群と、そして無数に伸びるコード類。コードの一部はモニターだろうか、大きなディスプレイに繋がっており、ログらしき文字列が高速で流れている。

 残るコードは部屋の中心部、ぽつんと一つだけ鎮座している柱型のオブジェクトへと伸びている。

 オブジェクト自体が発光しているため、中に何があるのかは近づいてみないと分からなさそうだ。

 

 人の気配は無い。

 コハルは足音を極力立てないようにして円柱へと駆け寄り、叫んだ。

 

「――アリスッ!!」

 

 柱型のオブジェクト、その中に居たのは最愛の人――アリスだった。

 SAOで最後に見たときと同じ、深紅のコートに身を包み眠るようにしてその柱の中に囚われている。

 

「アリス……! アリス……ッ!!」

 

 その姿にコハルは我を忘れ、オブジェクトを力任せに何度も殴りつけた。

 しかし返ってきたのは分厚い硬質な壁を叩いているかのような感触で――それは、破壊不能オブジェクトに攻撃をした時のものと似ていた。

 物理的に破壊することは不可能と悟ったコハルは、近くに置かれていたコンソールへと飛びついた。

 ホロキーボードを叩き続け、手間取りながらもようやく見つけたのは《実験中止》のメニュー。震える指先でタップすると、無機質な効果音と共に《権限がありません》という文字が浮かび上がった。

 

「無駄だ、と言っておこう。そのコンソールを使用できるのはゲームマスターと、私だけだ」

 

 背後から突然聞こえた声に、コハルは咄嗟に飛びのき抜刀する。

 声の主は裾の長い白衣を纏った、研究者然とした様相の壮年の男性だった。白髪交じりの黒髪を後ろで束ねた男は、こちらへとゆっくりと歩み寄ってくる。

 

「……貴方は誰ですか。ここでアリスに何をしてるんですか!」

 

 コハルが叱責するように叫ぶと、男は眼鏡をついと持ち上げ言った。

 

「それは私の台詞だ、と言っておこう。侵入者君。どうやってここまでたどり着いたのかね。ここには関係者以外入れないはずだが」

「……世界樹を攻略してきたんです」

 

 警戒を解かずにコハルが言うと、男は驚いたような声を上げた。

 

「ほう! あのクリア不可能に設定されている世界樹をかね! だがしかし、そこから先は管理者権限でロックされていたはずだが」

「そこまで私が言うとお思いですか」

 

 コハルの突き放すような台詞に、男はくつくつと笑った。

 

「それもそうだ。重要なのは今ここに君が侵入出来ているという結果だ、と言っておこう。……ふむ、では自己紹介をしよう。私は冷泉右京(れいぜいうきょう)。アーガスの社員でこの特別実験室を任されている」

 

 男――冷泉は口の端を愉快そうに吊り上げ、続けた。

 

「ここで何をしているか、という事だが――特別実験だ、と言っておこう」

「特別……実験……?」

「ああ。――例えば、事故に会う寸前など人間は脳の処理能力が大幅に上がり、その他の視覚や聴覚の機能をカットすることで思考を加速させることが出来る。私が行っているのはそれを更に発展させ、意図的にその加速を起こすことが出来ないか……という実験だ。だが、残念ながら被検体に恵まれず、私の満足の行く実験に耐えられる被検体は存在しなかった。――だが」

 

 冷泉は視線を円柱の中のアリスへと向け、笑った。

 

「彼女は素晴らしい被検体だ。他の実験体とは格が違う。フルダイブへの適正もそうだが何よりも、脳の処理能力が素晴らしい。彼女はどこかで思考加速を経験したことがあるのか、大脳の一部が著しく発達しているのだよ。これまで様々な人間の脳を見てきたが、彼女程の逸材は見た事が無い!」

 

 冷泉は興奮したように早口で、まるで憧れのアイドルを語って聞かせるかのような口調で捲くし立てた。コハルはその姿に狂気を感じ、一歩後ずさる。

 

「特別実験とはね、侵入者君。時間加速の研究だ、と言っておこう。彼女は今、加速した世界の中で――戦闘を続けている」

「戦闘……?」

「ボスラッシュ……という言葉を知っているかな。次々とボスが現れ、連続して戦うゲームのモードの一種だ。彼女が居る加速世界ではソードアート・オンラインにおけるボスが次々と現れている。第一層から百層まで――現在彼女は九十五層まで到達している」

 

 冷泉の言っていることが理解できず、コハルはただ絶句することしか出来ない。

 それが確かであれば、アリスは今の今まで、解放されたはずのSAOで戦い続けていることになる。それも恐らく、一人で。

 

「なんで、そんな事を……」

「何故、か。それは上の指示だ、と言っておこう。この実験は軍事訓練用のソフトウェア開発にも影響を及ぼしていてね。しかし肝心の戦闘プログラムがまだ完成しておらず、やむを得ずSAO上のボスデータとの戦闘訓練という形を取っているだけなのだよ」

「そんな理由で……許せない……!」

 

 コハルは身体の内側から湧き上がる怒りに身体を震わせた。きつく拳を握りしめ、ぎりぎりと音が鳴る。

 この男は、ただ仕事だからという理由でアリスを拘束せしめ、あまつさえ意思を奪い、戦闘を続けさせている。

 その事実が、コハルに怒りと憎悪を抱かせた。

 だが、睨みつけるようなコハルの視線を受けても尚冷泉は余裕な態度を崩さずにふんと鼻を鳴らした。

 

「許せない、だからどうしたのか、と言っておこう。疑問に思わなかったのかね? 何故私がぺらぺらと、企業秘密を話したのかを。それはね、君をここから無事に帰す気はないということだよ。私の部署とは違うが、他の部署では記憶の操作や感情の操作を研究しているところがあってね。君を拘束し、そちらへと引き渡そう」

 

 冷泉は、口角を歪め邪悪に笑い、言った。

 コハルは短剣を抜き放ち構える。このまま男の言うとおりにさせてたまるかと、いつでも飛びかかれるように腰を落とした。

 しかし、冷泉は「だが――」と口を開いた。

 

「クリア不可能な世界樹を突破してわざわざここにたどり着いた侵入者君に、チャンスをやろう」

「チャンス……?」

 

 臨戦態勢を崩さず、コハルは訝しげに顔をしかめた。

 

「今から出現させるデータに君が勝つ事が出来れば、君と、その被検体を無事に帰してやろう。……もちろん、ここに関する記憶は消させてもらうがね」

「……そんなことして、あなたに何の得があるっていうんですか。それに、その約束をあなたが守る保証も無い」

「得ならばある、と言っておこう。データとの戦闘記録が手に入るからな。公には出来ないデータゆえ、戦闘記録の収集が困難なのだよ。……そして、保障に関しては信じてもらうしかないな。そもそも、君に選択の余地は無いと思うが?」

 

 冷泉の言うとおりだった。この男の言うとおりにするのは癪だが、アリスをあの装置から解放するためには冷泉の操作が必要だ。

 

「……わかりました。どんな相手だろうと倒してみせます。その代わり、約束は守ってもらいますよ」

「ふっ……いいだろう。最後に、君の名前を聞いていなかったな。侵入者君」

「……コハルです」

 

 コハルが名乗ると、男は面食らったように目を見開いた。

 

「これは驚いた。まさか君が――くくっ、中々面白いじゃないか。それでは、健闘を祈るよ。《蒼の聖女》コハル君」

 

 何故コハルのSAO時代の二つ名を知っているのか。それに驚く間もなく冷泉はメニューを操作した。

 瞬間、コハルと冷泉の間に魔方陣めいた何かが浮かび、無数の文字列が出現した。

 その文字列は巻き上がる風のように編まれていき、ある形をとり始める。少しずつ形成されていくそれは、人の形をしていた。

 文字が完全に人の形を取った瞬間、眩く光を放った。眩しさにコハルは手を翳し目を細める。

 やがて徐々に光が収まり――果たして

 

 現れたのは、黒の剣士だった。

 

 

 

 

 

 

「えっ……? キリトさん……なんで……」

 

 漆黒のロングコート、二刀を携えた黒髪黒目の剣士。

 それはSAOをクリアに導いた《黒の剣士》そのものだった。

 だが、キリトは先ほどアスナを助けるため別の道に進んでいったはず。それが何故ここに現れたのかコハルは困惑し動揺を隠すことが出来なかった。

 

「ALOはSAOのサーバーを引き継いでいる。その中にSAO内のアバターデータ及び戦闘データもあってね。AIを研究している部署がそのデータを元に作ったのが……《黒の英雄》だ、と言っておこう」

 

 冷泉はにやついた表情のまま、そう言った。

 

「作ったはいいが、あまりにも強すぎてね……研究者達では歯が立たず満足に戦闘データが得られなかったのだよ。それほどまでに強いデータだ、君に勝てるかな……?」

 

 黒の剣士キリトは、コハルの憧れの一人だ。

 その強さに、何度救われてきたことだろうか。

 剣の手ほどきを受けたこともある。隣に立って戦った事は何度もある。そのどれもで、彼の強さを間近で実感してきた。

 そのキリトが今、敵として立ちはだかっている。

 

 だが

 

「誰が相手でも……負けるもんか……!」

 

 コハルには、負けられない理由があった。

 コハルには、引けない理由があった。

 それならば、誰が相手だろうと逃げるわけには行かない。

 

 向こうはSAOでの最終データ。こちらはALOの初期データであり、スキル等育っているはずもない。

 装備の差も、こちらは店売り装備であちらはSAO時代での最強装備。

 技量等は比べるまでも無く、その差は歴然としている。

 

 圧倒的不利。

 

 でもそれがどうしたというのだ。

 

 弱くたって、立ち向かわなければ勝てない。

 

 勝たなければ――取り戻せないッ!!

 

「――やぁっ!!」

 

 コハルは限界まで身体を低くし、したから突き上げるように短剣を繰り出した。

 

 それをキリトは感情を映さない瞳で、右手の剣でパリィしようと腕を振るった。

 

 剣が接触する寸前、コハルは持ち手を順手から逆手へと変え、短剣をくるりと回すことで軌道を逸らす。

 

 お互いの腕がすれ違い、コハルの短剣がキリトの喉元へと到達し――甲高い金属音と共に弾かれた。

 

 キリトは空いていた左手の剣でもってコハルの剣を防いだのだ。

 

 反撃を受けないように、コハルは弾かれた勢いでそのまま後方へと跳躍する。

 

 数歩バックステップをし、距離を取るが――キリトはその距離を一歩で詰めてきた。

 

 弾丸のようなスピードで眼前まで迫り、両の剣を暴風雨の如く振り回す。

 

 剣の一撃一撃が全てこちらの急所を狙っており、一撃でも受け損なえばあっという間にこちらのHPが削り取られてしまうだろう。

 

 コハルは極限まで意識を剣へと集中し、ようやく防ぐことが出来ているという状況だ。

 

「くっ……はぁっ!!」

 

 振るわれた右手の剣を渾身の力で跳ね上げ、そのまま空いた胴へと前蹴りを叩き込んだ。

 

 だがその蹴りすらももう片方の剣で防がれてしまい、ダメージには至らない。

 

 ダメージこそ通らなかったものの、ようやく距離を離すことが出来、コハルは荒くなった呼吸を落ち着けようと大きく息を吐いた。

 

 ――やっぱり、強い……!

 

 戦う前から分かっていた事だが、実際に相対してみるとその実力に舌を巻きそうになる。

 

 二刀流……二本の剣による攻撃は反撃の隙を敵に与えず、その防御は容易く抜くことが出来ない。

 

 だけど、付け入る隙は――ある。

 

「……ふっ!!」

 

 短く息を切り、一息に懐へと飛び込む。

 

 当然のようにキリトは剣で迎撃してくるが、短剣で滑らせるように受け流し、さらに距離を詰める。

 

 お互いの顔がくっつきそうなほどの至近距離――距離零の超接近戦をコハルは仕掛けた。

 

 キリトはやりづらそうに距離を離そうと身体を捩るが、コハルは必死に食らい付き零距離を保ち続ける。

 

 右手の剣を打ち払う。

 

 左手の剣を、柄を殴り逸らす。

 

 ここまで渡り合えているのは、キリトがソードスキルを使用しないから。

 それを使用されれば、いかに剣の軌道をそらしたところで攻撃力の差で無理矢理押し切られてしまうだろう。

 だが恐らく、ソードスキルは使用しないのではなく、出来ないのだろう。

 ALOにはソードスキルが実装されていないから、SAOのサーバーが移植されているとはいえキリトのデータがソードスキルを使えないのは当然だった。

 それであれば、十分に渡り合える。

 

 さらに

 

「……そこっ!」

 

 右の剣は短剣で受け止め、左の剣は腕を掴み押さえつける。

 

 本物のキリトならば、その超人的な反応速度でもって腕を掴む前に叩き落されていただろう。

 

 データが故の、行動選択までの僅かなラグ。それが絶好の隙になる。

 

 そして両手が使えずとも、この世界ではまだ攻撃手段は残されていた。

 

「|エック・フレイギュア・ヴレッド・ヴィンド!《風よ撃ち抜け!》」

 

 あの世界に無くて、この世界にある――魔法。

 

 発動起点は、コハルの左手。

 

 若葉色の風の弾丸が、キリトの剣を弾き飛ばし、体勢を大きく崩した。

 

 ――キリトさん、ごめんなさいっ!

 

 コハルの短剣がキリトの胴を薙ぎ、直後頭上から振り下ろされる。

 

 十字の剣閃が、データのキリトを切り裂いた。

 

 一瞬の静止。

 

 キリトのデータはその身体を文字列へと変え、四散した。

 

「……はぁっ! ……はぁっ!! ……勝った……!」

 

 肩を上下させ、荒くなった息を整えようとあえぐように呼吸を繰り返す。

 

 強かった。だが、勝った。

 

 ぱち、ぱち。

 

 軽く手を打ち鳴らす音が聞こえ、振り返る。

 冷泉は靴音高く、拍手をしながらこちらへと歩み寄ってきていた。

 

「素晴らしい……素晴らしいっ!! まさか本当に勝ってしまうとは!! 《黒の英雄》のデータは最強装備の研究者が戦っても五分と持たなかったというのに!!」

 

 冷泉は大仰な身振り手振りで感動を表しているようだった。しきりに素晴らしいと繰り返し手を打ち鳴らしている。

 

「だが……残念だ、と言っておこう。コハル君、私は君が欲しくなってしまった」

 

 冷泉が指を鳴らすと、その足元から再び黒の剣士――キリトのデータが現れた。

 

「なっ……! 約束を破るんですか!!」

「ああ、すまない、と言っておこう。私には君の約束を守ることより、君を研究したいという欲求の方が勝ってしまったのだよ」

 

 ぞくりと、冷たいものが背筋を走った。

 嫌悪感がコハルの全身を襲う。

 冷泉は……この男は人を人として見ていない。ただ、実験動物として価値があるか無いかで評価しているのだ。

 

「だったら、何度だって倒してみせる……! 私はアリスを諦めない……っ!」

 

 何度あのキリトと戦闘になろうと、何度でも倒してみせる。

 短剣の柄を硬く握り直し、コハルは視線を上げ――思わず短剣を取り落としそうになった。

 

 目の前には、キリトのデータが十体も並び剣を構えていた。

 

「データだからこそ、何度でも呼び出せる、複製できる。一対一で倒されてしまうのであれば、複数で当たらせてもらおう」

「そんな……」

 

 コハルの足元から、絶望が這い上がってくる。

 一人でも苦戦したというのに、それが十体。

 こんなの、勝てるわけが……。

 

 諦めかけた、コハルの脳裏を様々な光景が過ぎった。

 

 世界樹で、夥しい量のガーディアンに立ち向かっていったキリト達。

 

 デスゲームの中で、希望を捨てず多くのプレイヤーを纏め上げ、前に進もうとしたディアベル達。

 

 そして――

 

 絶対強者であるヒースクリフを相手に、敢然と挑み、そして勝った――アリス。

 

 アリスはどんな強敵だって、諦めなかった。

 怖くないはずが無いのに、勇気を持って果敢に挑んだ。

 

 だから

 

 ――お願いアリス、勇気を分けて……!

 

 震える手がなんだ。

 震える足がなんだ。

 

 それは戦えない理由にならない。

 

 戦う理由は

 戦う力は

 

 アリスから貰ってる――!

 

「行きますっ――!!」

 

 コハルは剣を取り、真っ直ぐに駆け出した。

 




・NPC《黒の英雄》
 SAO時代のキリトのアバターデータを読み込み、戦闘データを元にAIが組まれ産まれたもの。
 装備、戦闘スキルはSAOのものを流用している。
 作ったはいいがあまりにも強すぎて研究員がALOにおける最強装備で挑んでも誰も勝てなかったためお蔵入りとなっていた。
 コハルが勝てたのは実際のキリトの強さを知っていた事と、魔法というイレギュラーがあったから。

・冷泉右京
 アーガス社員であり須郷の部下の一人。研究チームの内、意図的な思考加速を起こさせる研究を行っている。
 意図的な思考加速とは機材を解さず脳の処理能力を増大させることであり、人間の持ちうる潜在能力の底上げを目的としている。

・ボスラッシュ
 軍事訓練用に開発されていたシュミレーションシステムがまだ完成していないため、加速世界の実験場としてSAOのデータを流用。本来は加速世界で軍事演習や戦闘を行い、現実の短い時間で成果を出す事が目的。
 加速された世界(体感時間が引き伸ばされた状態)に慣らすことで、思考の加速をしやすくさせている。
 また、ごく僅かであるが思考操作を行っており、「戦わなければならない」という義務感をアリスは感じている
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。