デレマスSS集、始めます   作:蓬操

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こんにちは。蓬操です。

デレマスSS投稿、始めます。
基本的に「青春は神憑りにつき……」優先に
のろのろと投稿していきます。

最初は続き物を何話か連載したあとは
1話完結型の投稿へ切り替える予定です。

よろしくお願いいたします。




高らかに歌え!初陣の行進曲(デビューマーチ)

ーーー346プロ入口前ーーー

 

モバP(以下Pで統一)「20代半ばで、プロデューサーになるとは思ってなかったな」

 

P「周りからもお前が? みたいな言い方されたし……不安しかないけど、ここで骨を埋める覚悟で行くか」

 

ーーー346プロアイドル部門 応接室ーーー

 

コンコーン

 

P「し、失礼します!」

 

今西部長(以下部長)「やあ。こんにちは」

 

部長「君が新しく入社したモバPくんだね?」

 

P「はい、モバPと申します。よろしくお願いいたします!」

 

部長「ははっ。もっと肩の力を抜きたまえ。何も取って食いやしないからね」

 

P「緊張しいのは元からです、すみません」

 

P「でも、まさかこんな大手に入社するだなんて思いませんでしたよ……」

 

部長「何でも社長に直接スカウトされたって聞いてるよ」

 

部長「しかし、それとこれとは話は別」

 

部長「私としては君自身の働きぶりを見て判断したいと思ってる」

 

部長「まあ期待してるってことだから、君のペースで頑張るといいよ」

 

P「は、はい! 346プロの一員と認められるよう精進します」

 

P「ところで、俺が担当するアイドルって決まっているんですか?」

 

部長「今のところ、3人の担当してもらう運びになっているが、まだ決まってないね」

 

P「え!? 決まるまでの間どうするんですか!?」

 

部長「こちらが決めるのではない。担当のアイドルは君自身で決めるんだ」

 

部長「フィーリングはとても大事なことだよ」

 

部長「他人の目じゃ見えないものもある」

 

部長「アイドル達と交流するもよし。それから」ガサゴソ

 

P「?」

 

部長「君がまだどこかにいるシンデレラを探すのもいいと思うんだ」スッ

 

P「め、名刺? もう出来てたんですか?」

 

部長「君の目を見て渡してもいいと判断したからね」

 

P「いやいや!? こういうのって研修期間抜けてから渡されるんじゃ」

 

部長「ここに来る以前の君を私は知らない」

 

部長「でも、少なくとも現在の君は目が生き生きとしていて、やる気を感じられる」

 

部長「スカウトは成功したらの話でいいし、まずはこの城のお姫様達を知る所から始めるといいさ」

 

P(さっき骨を埋める覚悟を決めたばかりだ。失敗した経験を活かす最後の機会だと思って……)

 

P「期待に添えるよう、俺に出来る限りを尽くして頑張ります!」パシ

 

ーーー346プロ モバPの座席ーーー

 

P「やっぱり細かい部署も決まらない内は机があるくらいだよね」

 

P「パソコン置いてあるし、データ整理してから城内を探索します」

 

\データセイリチュウ……チョットマッテネ/

 

P「前に使ってたであろう人のデータ残ってるのは会社的に危なくないかな?」

 

P「…………見るのはよくない。ゴミ箱へっと」

 

P「はぁ……整理も終わったし。放浪しますか」

 

 

ーーー346プロ エントランスーーー

 

P(先程まで緊張してガチガチだった自分が居た場所へ戻ってきた)

 

P(頭真っ白だったけど、改めて見てもやはり広いんだな)

 

P(壁には有名な″高垣楓″や″城ヶ崎美嘉″、″小日向美穂″のポスターや、自社アイドル出演のテレビ番組やドラマ、映画の宣伝ポスターが貼られている)

 

??「すみませーん! 346プロダクションのオーディション会場はどこですか!」

 

P(エントランス中に反響するほどの声……元気があっていいじゃないか)

 

P(ん? こちらへ向かってるような)

 

ドカッ!!

 

P「いったいなぁ……」

 

??「イタタタ……ああっ! ご、ごめんなさい!」

 

P「気にしないで。ボーっとしてた俺が悪いんだし」

 

P「それよりも立てる?」スッ

 

??「あははは……すみません」パシッ

 

P「そう申し訳無さそうにしない。折角オーディションに来たんだから、さっきみたいに元気一杯な姿で望まなきゃ損だよ」

 

??「さっき……?」

 

P「俺に時間を割くのももったいない。さっさと会場へ向かった方がいいよ」

 

??「はいっ! ありがとうございました!」タタタッ!

 

P「……また、ぶつかっても責任は取れないね」

 

P(でも、彼女……俺の思うアイドル像とかなり近いな。オーディションに来てなかったら、スカウトしてたのになぁ)

 

P「いやいや。スカウトよりも、最初は事務所内のアイドルを調べなきゃ」チャリッ

 

P「ん? なんか落ちてるみたいだ。流れ星のキーホルダーあの子の忘れ物かな? 後で事務員さんに届けておこうか」

 

P「さて改めて出発だな」

 

ーーー346プロ 噴水広場ーーー

 

P「こんな開けた庭まであるのか」

 

??「……この孤独もまた、運命という奴か」

 

P「!!?」バッ!!

 

??「何だい? ボクに何か用かい?」

 

P「誰もいないと思った矢先に、背後から声がすれば誰だって振り返るよ」

 

??「それはそれは、悪いことをしてしまった。すまない……プフフ」

 

P「なんか可笑しかった?」

 

??「キミの驚いた顔を思い出したら……フッ」

 

P「そんなの風船を割れば、いくらでも見せてあげるよ?」

 

??「お兄さんは、割と小心者だね」

 

P「否定はしないよ。でも、そんな小心者もいつかは自らを信じ、前を向いて歩き出さなきゃならない」

 

??「なんのことだい?」

 

P「俺自身のことだよ。1つ聞いていいかな?」

 

??「…………」コクッ

 

P「翼の折れた鳥は、もう1度空を飛べるかな?」

 

??「翼は再生したりしない。だから飛べない」

 

P「理屈はそうかもしれないね。だけど諦めが悪くて、空を飛ぶ夢を、誰かに託すことは出来るんだ」

 

P「飛べなくなって気付かされた鳥は、今まさにその誰かを探しているところなんだ」

 

??「よく……わからないな」

 

P「君が好きそうな雰囲気と言葉で話したけどわからない……か。じゃあ最後に……」ガサゴソ

 

P「俺はモバPと申します。この度346プロのプロデューサーになったので今後ともよろしくね」

 

??「ああ……これはどうもご丁寧に」

 

飛鳥「ボクは二宮飛鳥。これでもアイドルやってるんだが、キミはボクを知らないようで悲しいな」

 

P「そもそもアイドル業界に疎かったから仕方ないさ」

 

飛鳥「じゃあ何故、この世界に足を踏み入れんだい?」

 

P「君に伝わるように言うなら、巡り合わせかな。ここに来たのは偶然だけど、未知の世界へ向かう勇気と覚悟を持って来たからさ」

 

P「今は一緒に世界を回ってくれるシンデレラを探してるんだよ」

 

飛鳥「そうなのか……」

 

P「定員が3名までって決まってるみたいだけど、良かったらまた話をさせてくれるかな?」

 

飛鳥「いや、ボクはもう既にアイドルに……」

 

P「名刺の連絡先に連絡すればいいから。じゃあね」

 

飛鳥「ちょっ……話を聞いて……行っちゃったか」

 

飛鳥「意地を張って、何をしているんだボクは……!」

 

ーーー346プロ レッスン場ーーー

 

ルキトレ「こちらがレッスン場です」

 

P「案内してくれてありがとうございます。今日から入った新人なものでして」

 

ルキトレ「いえいえ、わたしもトレーナー始めて、まだ日の浅い新人ですよ」

 

P「そうなんですか。お互い、日々精進していきましょうね」

 

ルキトレ「はい! よろしくお願いします」

 

P「それで本題ですが、まだ担当がついていないアイドルを紹介していただけますか?」

 

ルキトレ「そうですね。まずはあちらでダンスレッスンを受けている″原田美世″さんです」

 

ルキトレ「ここに通うのも、持ち前の車で来たり、車自体のメンテナンスできる女の子です」

 

P「業界の垣根越えてますね。自分が言うのも難ですけど」

 

美世「ふっ! はっ!」

 

P(真剣な表情が凛々しくて爽やか。動きのキレも良いとは思うけど……)

 

ルキトレ「次に、歌詞の読み合わせをしているのが″クラリス″さん」

 

ルキトレ「彼女はシスターさんでもあって、歌唱力は申し分ありません」

 

クラリス「~♪」

 

P(ただ口ずさんでるだけでも、その美声の魅力につい惚けてしまう……いかんいかん)

 

ルキトレ「プロデューサーさん?」

 

P「はい? なんでしょうか?」

 

ルキトレ「いえ、ボーっとなさってたみたいだったので」

 

P「彼女の口ずさんでる声が非常に良くて、つい聞き入ってしまいました」

 

P「あ、あそこで何やら色んな表情しているあの子は?」

 

ルキトレ「ああ″中野有香″ちゃんですね。有香ちゃんはキュートな子ですけど、空手を嗜んでいて大人1人なら簡単に吹っ飛ばせます」

 

P「なんでアイドル要素の少ない紹介ばかりなの?」

 

P(意外と身長が小さくて……あ、いまキャピって微笑んだ顔かわいいなぁ)

 

P(みんなに名刺……渡しておこう)

 

ーーー346プロ エントランスーーー

 

P「一通り見学出来たし、事務所内のアイドルに挨拶出来て一石二鳥だな……ん?」

 

??「…………」グスッ

 

P「あの子は、確かオーディションに行った……キーホルダーの忘れ物もあったし」タタタッ

 

P「相席失礼するよ」

 

??「……へぇ?」

 

P「こんにちは。元気が無い所に悪いね」

 

??「分かってて、近くに来るってひどくない?」

 

P「その通りだね。オーディションの結果も察してしまったし」

 

??「嬉し涙かもしれないじゃん!」

 

P「それならもっと笑って泣きなよ」

 

P「やっぱり君は俯いてる姿より、エントランスで大きな声を響かせて、キラキラした姿が似合うよ」

 

??「そ、そうなの?」ヒクッ

 

P「そういえば自己紹介してなかったね。はい、俺はモバPと申します。今日から346プロのプロデューサーになった新参者です」

 

??「名刺? 私に渡してどうするのさ!」

 

P「いやぁ、スカウトの体裁上渡さないと締まらないと言うか」

 

??「…………え? いまなんて」

 

P「俺が君をスカウトするってことだよ。担当するアイドルを決めるのは一任されてるからね」

 

P「俺はプロデューサー1年生だから、君もアイドル1年生として一緒に始めようよ」

 

??「初心者同士で、何が出来るって言うの?」

 

P「世界をまだ知らないって事は恐いものも知らないって事さ。それを知るまでは、がむしゃらに元気に進んでいけばいいんだよ」

 

??「…………」

 

P「それでさ」

 

??「?」

 

P「君の名前、教えてくれないかな?」

 

??「…………」

 

P「ん? 聞こえないよー?」

 

未央「……っ本田未央! 15歳です!」

 

P「あっははは! やっぱりそれぐらいの元気が君には丁度いいんだよ!」

 

未央「言わせておいて笑わないでよ!」

 

P「まあまあ落ち着きなって」

 

未央「うぅ~……」

 

P「では、未央でいいかな。今後ともよろしくね」スッ

 

未央「よ、よろしくお願いします! プロデューサーっ!」ガシッ!

 

ーーー346プロ モバPの座席ーーー

 

P「初日で1人決まったのは大きいな。残りの2人はどうなるかね……」

 

P「さて未央の為にも、明日から営業にも出ないと!」

 

P「あ、でも宣材写真撮ってないや……」

 

P「宣材のカメラマンくらいいるかな、こんなにデカイ会社なら」

 

ーーー4日後 346プロ 撮影所ーーー

 

P「いやぁ、なんとか取り付けて良かったわ」

 

未央「今日までずっとレッスンだったね☆」

 

P「見た目通り、ダンスも歌もパワフルで良いけど、まだ荒削りって感じたよ」

 

P「最初の仕事はデビューイベントにしたいし、レッスン頑張ってよ」

 

未央「おおっ! モチベーション上がるぅ~♪ 」

 

未央「ねえねえっ、その時は友達呼んでもいいかな?」

 

P「ライブの規模によりけりかな。」

 

P「企画が決まらないことには、そういった話は出来ないんだ。ごめんね」

 

未央「そうなんだ……」ショボン

 

P「でも、未央が輝くための最初の一歩に相応しい舞台を用意出来るように頑張るから!」

 

P「君が落ち込んでると、俺も落ち込むから。互いに笑顔でいような!」




拙い話を読んでいただきありがとうございます。

3~4話でまとめ切る予定でいます。
1話は中途半端な所で終わっているので、
投稿後に追記の可能性があります。

未完のままの投稿は申し訳ありません。
投稿しないとお蔵入りになりそうだったので
ついしてしまいました。

今後ともよろしくお願いいたします。

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