ガールズ&パンツァー 恋愛戦車道   作:肉球小隊

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いよいよダー様の作戦が発動するようですが、
果たしてどんな作戦でしょうね?

バレバレかなw


第六十九話   Battle at lunchtime

『こちら偵察3号車、ターゲット1を捕捉……砲撃座標は──』

 

 

 無線から響く偵察隊の通信手からもたらされる情報を元に、重砲部隊の戦車群が仰角最大まで砲身を振り上げたまま砲塔を一斉に旋回させ始める。

 一直線に並んだ戦車が揃って砲塔を旋回させる様は、何処か大艦巨砲時代の戦艦による艦砲の一斉射撃を想起させるものがあった。

 

 

 

 

 

 行き届いた空調により熱くもなく寒くもない快適な環境と、提供されるちょっとしたパーティーのような飲食物、その場に集う人々の身なりもそれなりで実際何かのパーティー会場にも見える。

 だがここは笠女学園艦内にあるAP-Girls専用練習場併設のグランドスタンドであり、集められた人々はAP-Girlsの新設校リーグ戦優勝記念エキシビションマッチを観戦していたのだった。

 地上の観戦エリアとは違い艦内のグランドスタンドは、表向きラブの母であり厳島グループを束ねる亜梨亜の招待客専用のVIP席という事になっていた。

 しかしそれはあくまでもの話であり、彼女の目的は集めたお歴々をしほに紹介する事にあった。

 亜梨亜の真の狙いは西住流の基盤の更なる強化、国際大会を始めプロリーグ設立など重要な表舞台ではやはり西住流こそが要であると考えての事だった。

 そしてそんな表向きの事情以上に、ラブの事故以降親子揃って行方を晦ませた事で、長きに渡り彼女に多大なる心労をかけた事に対する埋め合わせの気持ちが強かったのだ。

 

 

「う~ん、もしかして…いや、もしかしなくても日本戦車道に影響のある関連企業の重要人物が全員ここに揃ってるんじゃ……」

 

 

 後輩であるケイ達がエキシビションに参戦するに当たり、付属のスーパーギャラクシーが各校の戦車を空輸する役目を担っていた。

 しかし如何にスーパーギャラクシーとはいえ1機だけでは輸送力に限界があり、大学の機体を引っ張り出して支援を買って出たメグミは、その謝礼としてこのVIP席に招待を受けていたのだった。

 まあ実際には彼女にぞっこんな笠女の生徒会長、木幡結依が自らに与えられた権限を行使してこの特等席を押さえてしまったのだが。

 その特別な席で周囲の生温い視線を一切憚る事なく、べったりと張り付く結依に翻弄されていたメグミだったが、改めて周囲を見回し自らの置かれた状況に冷や汗を掻いていた。

 

 

「あら?メグミお姉様だってこの席は私の生徒会長権限の招待客ですし、試合以外のイベントに関してもLOVE'S VIPなのですから何も臆する事はありませんわ♪」

 

「いや、だからそういう問題じゃないんだけど……」

 

 

 天然なのか養殖なのか今一つ判然としない結依のとぼけた発言に、メグミはどう切り返したらいいか判断が付き兼ねていた。

 

 

『結依ちゃんて頭の回転が凄く早いし実際成績も常にトップ争いする位らしいし…でも自分の事になるとこの子結構とぼけるんだよなぁ……そう云えばお父様もこの席にいらしたって事は生徒会長の父親だからってだけじゃないわよね……ダメだ、どうせ聞いてもはぐらかすに決まってるし……』

 

 

 藤色の髪をローポニーの三つ編みで纏めた超が付く美少女生徒会長の結依は、そんなメグミの胸の内に気付いてか気付かずか弾力抜群なたわわなマシュマロを彼女の腕にグイグイ押し付けている。

 

 

「う゛ぅ゛…結依ちゃん……」

 

 

 一層周囲の視線の生温さが増したような気がして仕方がないメグミは、それに気付いていないかのように必死に試合の中継映像に集中しているふりをしていた。

 彼女が見ているふりをしている大型モニターには、ラブが美しい深紅の髪を靡かせながらAP-Girlsを引き連れ疾走する姿が映されていた。

 

 

 

 

 

『そう……履帯を失っただけで足回りにダメージはないのね?』

 

「ええ、最後はトップスピードでぶっちぎったし、その後点検もして問題ないのは確認済みよ」

 

 

 執念深く追って来たリゼにお返しとばかりに履帯を切られたアーニャの10TPであったが、幸いな事に10TPはクリスティー式を採用していたのでそのまま装輪走行で危機を脱していたのだった。

 

 

『それは良かったけどこの後履帯はどうするの?回収して巻き直すなら援護するけど?』

 

「その必要はないわ、市街地戦だから装輪で充分にやれるもの」

 

 

 団地から脱出後再集結したフサリアの豆戦車達は、一時的に退避した小さな公園の木陰で周囲を警戒しながら点検と小休止を取っていた。

 

 

『それじゃあまだ私達と合流はしないのね?』

 

「まだ幾つか試したい事があるの…こんな機会滅多にない事だから……」

 

『解った、でも充分気を付けてね』

 

「了解」

 

 

 砲塔の縁に腰を降ろしラブと無線でやり取りしていたアーニャが交信を終えると、それを待っていたようにコマンダーキューポラから顔を出した10TPの砲手が、試合開始直前に支給された笠女給養員学科謹製のランチボックスを手渡して来た。

 

 

「アーニャも今のうちに食べておきなさいよ、見張り交替するから」

 

「ええ、そうさせて貰うわ…え?凄い……」

 

 

 ランチボックスとステンレス水筒を受け取ったアーニャはボックスの蓋を開けて中身を見た途端、日頃は猛禽を思わせる鋭く美しい瞳を驚きで丸くしていた。

 

 

「あぁ、アーニャでも驚く事があるのね…でもまぁ解るわ……試合の前に参加選手全員にお弁当が支給されるのもビックリだけど、この豪華さは何?って感じよね」

 

「……」

 

 

 アーニャが開いたボックスの中には、お店で買ったら幾らするのと聞きたくなるようなレベルのステーキサンドがぎっしりと詰められていた。

 

 

「あの学食もそうだけどさ、何て言うか普通の高校で出るメニューじゃないわよね」

 

「そうね……」

 

 

 上の空で短く答えたアーニャがボックスの中からサンドイッチを手に取ると、恐る恐るといった感じで齧り付いた。

 

 

「…美味しい……」

 

「でしょう?お茶……アーニャは何を選んだの?」

 

「え?コーヒーだけど…ウソ……」

 

 

 サンドイッチに続き勧められるままにステンレス水筒に入れられたコーヒーを口にしたアーニャは、さらに驚いた様子で水筒の中を覗き込んでいた。

 

 

「そうなのよ、コーヒーまで学食で驚いたアレなのよね」

 

「ダルマイヤー……」

 

 

 保温性に優れたステンレス水筒から湯気と共に立ち昇るコーヒーの深い香りに、食欲を刺激されたらしいアーニャが黙々とステーキサンドの消費を始める。

 

 

「もう太っ腹とかそんな域は越えてるわね……この笠女の校名入りのランチボックスとステンレス水筒も食べ終わったらそのままお持ち帰りしていいらしいし」

 

「ホントに……?」

 

「あれ?アーニャ聞いてなかったの?」

 

「…うん……」

 

 

 日頃戦車に乗っている時にアーニャがこういった表情変化を見せる事はなく、彼女の反応に満足したのか10TPの砲手を務める少女は口元に微かな笑みを浮かべていた。

 それに気付いていないアーニャは洒落ていて且つ可愛らしいデザインのランチボックスと水筒を暫く交互に眺めていたが、ふと我に返ると再びサンドイッチを口に運ぶ作業に戻って行った。

 

 

 

 

 

『う~む、それ程遠くに行ったとは思えないが、ラブのヤツめ一体何処に雲隠れしたやら……』

 

 

 花の国でのエニグマとの戦闘終了後、ラブとAP-Girlsの捜索を偵察部隊任せにする事なく、隊長であるまほも自ら率先して捜索に加わっていた。

 

 

『ったくな~、目立ちたがりのクセに隠れるのも得意とか矛盾したヤツだ……けどアレだな、この状況って何と言うか凄く贅沢なんじゃないか?』

 

 

 ビットマンのコマンダーキューポラから周囲を探索しつつアーニャ達同じステーキサンドを頬張っていたまほは、たった今齧ったサンドイッチを眺めながらふとそんな事を思うのだった。

 試合中の腹ごしらえにも拘わらず彼女が口にしているのは、高級品を扱うデパ地下で強気な価格設定でも余裕で通用しそうなレベルの逸品な上に、水筒の中身も好みのダルマイヤーだった。

 それを慣れ親しんだビットマンで走り回りながら頂くとなれば、ちょっとしたドライブ気分になるのも頷ける話だった。

 そして付け加えるなら背後には威風堂々としたティーガーの隊列が続き、更にそこにアンチョビの姿まであるのだから、彼女の口元が緩むのも無理のない事だろう。

 

 

『しかしコレ本当に美味しいな…今まで試合中に何か口にするとすれば、()()()レーション位で後は精々カロリーバーやらチョコレートとかだったからなぁ……笠女と係わってから何かその辺の常識が全部覆された気がするぞ……あ、でも安斎のトコも似たようなもんか……』

 

 

 周囲に鋭い視線を奔らせながらも頭の中ではそんな事を考えていたまほは、コーヒーで喉を湿らせると二つ目のサンドイッチに手を伸ばすのだった。

 

 

 

 

 

「ここまではまあ順調と言っていいわよね…メイプルがシャーマン2両喰ったのはさすがにちょっと予想外だったけど……」

 

 

 まほ達がなし崩しとはいえダージリン発案の作戦を実行に移す為にラブ達を探して動き始めた頃、ターゲットのラブはその裏をかくように三年生連合がスタート地点としたサッカーコートで、呑気にもAP-Girlsのメンバー全員でランチタイムを取っていた。

 前線に於いて最初に攻撃を受けた場所はその後安全であるなどといった話もあるが、彼女の場合その逆で最初に攻撃した地点をちゃっかり休憩場所にしていたのだ。

 

 

『こういう事するからあの人達がキレるのよね……』

 

 

 Love Gunを中心に極端に間隔の狭い一列横隊でサッカーコートの中心に陣取り、全員が砲塔に腰を降ろしランチボックスを開いている。

 そんな中相変わらずな図々しさを発揮するラブに白い目を向ける凛々子は、彼女が何かやらかす度に振り回され苦々し気な顔をする者達を思い出し大袈裟に溜息を吐いた。

 だが彼女の溜息など一切気にも留めずラブはランチのステーキサンドをパク付き、その隣では愛がいつも通りの無表情ながらも甲斐甲斐しくラブの面倒を見ていた。

 

 

『コイツら……』

 

 

 言っても無駄なのが身に染みて分かっているので、凛々子を始め誰もその事でツッコミを入れる者はいないが、内心では皆凛々子と似たような事を思っているだろう。

 

 

「取り敢えず引き際も充分心得てるみたいだから、あの子達は好きにさせても問題なさそうね~」

 

 

 二つ目のサンドイッチを平らげコーヒーで一息吐いたラブは、ここまでの処予想以上の成果を上げている新設校連合に対し高得点の評価を与えていた。

 フサリアのアーニャが10TPの履帯を切られてはいるが、クリスティー式を採用する車両故に市街地戦であれば走行面で問題もなく、今後の作戦行動にも何ら支障をきたす事もなかった。

 

 

「ま、私としちゃ最終局面まで全車健在でいてくれれば何も言わないわ」

 

 

 まほ達を相手に戦う新設校の一年生にしれっと高いハードルを設定するラブだったが、これこそが試合に先立ち彼女が新設校の参加者達にただ一つ与えた課題だったのだ。

 彼女がこの課題を与えた理由の根底には、厳島流が唯一絶対の是として掲げる百折不撓の精神が大いに関係していた。

 だが、それ以上に彼女が重視していたのは試合を最後まで戦い抜く事で得られるもの、一年生しかいない新設校というだけで練習試合の相手が中々見付からず、彼女達に最も不足していた実戦でしか手に入れられない経験値だった。

 それをこの一戦でまほ達を纏めて相手にする事で荒稼ぎさせる事こそがラブの真の目的であり、その為の課題が最終局面まで生き残れというものだったのだ。

 普通に考えれば最強とも呼ばれる世代の上位に位置するまほ達を相手に、新設校の一年生だけで戦うのはあり得ないし荷が重いと思われる事だろう。

 しかし極短期間で指導対象を成長させるのはラブの得意とする処であり、これこそが彼女の指導者として才能を発揮する場面であった。

 中学時代から後輩を指導する際に既にその才能の一端を発揮していたラブであったが、この才能があったからこそ母であり先代家元である亜梨亜も彼女にその座を譲ったのだった。

 元々が才能を持った者達を集めた集団とはいえ、そんな彼女の指導があったからこそAP-Girlsもデビュー早々に化け物じみた強さを発揮する事が出来たのだ。

 そして今そのラブの指導の下、新設校連合の選手達は、真綿が水を吸う勢いでままほ達を相手に経験値を一気に積み上げているのだった。

 

 

「それはいいけど私達はどうするのよ?今日は殆ど何もしてないじゃない、この試合は私達の新設校リーグ戦の優勝記念のエキシビションマッチなはずだけど?」

 

 

 風林火山と共に後衛部隊に奇襲をかけた以外にAP-Girlsはここまで特に目立った動きはしておらず、さすがに鈴鹿もラブに対して一言言わずにはいられなかった。

 彼女もこの試合で新設校に経験値を積ませたいという主旨と、まほが晶達と手合わせしたがっていたという裏事情も理解してはいた。

 だが碌々戦いもしないうちにこうしてランチのステーキサンドを口にする事に抵抗があった鈴鹿としては、そう問わずにはいられなかったのだ。

 

 

「解ってるクセに……」

 

 

 三つ目のサンドイッチを齧りかけていたラブは鈴鹿の皮肉交じりの問いに手を止めると、ぷうっと頬を膨らませながら鈴鹿を睨んで見せた。

 

 

「子供かよ?」

 

「何を今更……」

 

 

 既にサンドイッチを全て平らげていた夏妃の呆れたような呟きに、更に呆れたような声で凛々子が呟きを重ねる。

 毎度の事と言えば毎度の事だが、ここでそれ以上何か言うとラブが拗ねて更に面倒なので、二人も一瞬火花を散らしかけたがそこで踏み止まる事にしたようだった。

 しかしそんな周囲の反応などお構いなしに、尚も愛だけは独りラブの世話をし続けていた。

 

 

「恋、食事が済んだら眼鏡をこっちに変えておいて……少し日差しが強くなって来たから」

 

 

 少し拗ねかけていたラブに食事の続きを促した愛は、瑠伽にLove Gunから彼女の眼鏡が複数納められた専用の保護ケースを用意させ、その中からミラーコートのゴーグルを用意していた。

 

 

「最近思うんだけどさぁ、私がこのミラーコートのスポーツゴーグルかけると見た目怖くない?」

 

 

 虹色に輝き周囲の景色を映すレンズを指差したラブは、今度は自身の顔を指差しながらちょっと悩むような表情を浮かべていた。

 ノンナを軽く10㎝は上回る高身長に加え飛び抜けた美貌の持ち主のラブであったが、自分ではそのクールと称される顔立ちがキツイ部類であると思っていた。

 特に事故で深手を負って以降、その傷を覆い隠す為に前髪を大きく落としているので、その印象は増々強くなっている事も自覚しているようであった。

 だがそう思っているのは彼女自身のみで、ラブに救われたAP-Girlsのメンバー達に誰一人そんな事を思っている者はいなかった。

 

 

「何故そんな事を言うの…?誰かにそんな事を言われたの……?もし恋にそんな事を言ったヤツがいるならそいつは私が潰すわ……」

 

 

 ラブはあくまでも自分で感じている事を口にしたに過ぎなかったが、彼女の存在が自分の全てである愛はその発言を自虐とは取れなかったようだ。

 

 

「え…?あ、愛あなた何言ってんのよ……?」

 

 

 突如氷点下の殺気を放出し始める愛にラブは驚いた顔をするが、他のAP-Girlsのメンバー達からすればそれすら惚気の類にしか思えないらしく、全員が馬鹿々々しそうに鼻を鳴らしていた。

 傍から見れば誤解を受けるかもしれないが、どんな状況でも彼女達はマイペースだった。

 

 

 

 

 

「見付けた…見付けたけど普通こんな手使わないわよ……」

 

 

 ラブ達が昼食を終え一休みしていたその頃、物陰から密かに彼女達を監視する目があった。

 ダージリンの指示でラブとAP-Girlsの捜索に出ていた偵察隊のクルセイダー3号車の搭乗員は、たまたまサッカーコートの近くまで来た際、もしここに隠れてたら笑うよねなどと言い合っていた。

 最初は確かに笑い話であったが念の為にとクルセイダーを止めると、徒歩でサッカーコートに接近しそこにラブ達の姿を認め呆れて呟きを漏らしたのだった。

 

 

「どうする?私達でまず仕掛ける?」

 

「いや…さすがに私達だけでちょっかい出すのはちょっとね……」

 

 

 まだAP-Girlsのメンバー全員が車外で寛いでいる姿が確認出来たが、もし異変を察知すれば即応する事が容易に想像出来た上に返り討ちに遭うのが目に見えていたので、3号車の車長はその選択肢を否定する事しか出来なかった。

 

 

「とにかく発見したのだからダージリンに連絡よ、それと西住隊長にも応援要請を出しましょう」

 

「そうね……さすがに私達だけじゃあの怪獣達は相手にしきれないわ」

 

 

 車長の冷静な判断に攻撃を提案しかけた少女も納得し、二人は見つからぬように身を低くしながらも足早にクルセイダーに戻って行くのだった。

 

 

 

 

 

「そう…そんな所にいましたか……相変わらずふざけてますわね……いえ、何でもありませんわ、それでは引き続き監視をお願いします」

 

 

 3号車からのラブ発見の報に重砲部隊は俄かに色めき立ったが、その居場所を聞いた途端ダージリンの眉間には深い縦皺が入っていた。

 しかし彼女とてそんな事でいつまでも腹を立てて時間を無駄にする訳にも行かず、即座に重砲部隊に作戦を開始する檄を飛ばし始めるのだった。

 

 

「これよりオペレーション・ボッシュバスターを開始する!各員手順通り作業を開始せよ!」

 

 

 ダージリンの命を受け、重戦車群が一斉に砲身を仰角最大まで振り上げ砲塔を旋回させ始める。

 だがその重戦車の列の中程、IS-2の砲塔上で指示を出していたノンナは作戦とは関係のない少し違う事を考えていた。

 

 

『ボッシュバスターだなんてまほさんが聞いたら怒りそうな作戦名ですね…それにあの砲は射程が足りなくて役立たずな気がします……』

 

 

 第一次大戦中にイギリスで開発されたものの、その射程の短さから結局火を噴く事なく役目を終えた18インチ列車榴弾砲を脳内に思い浮かべたノンナは、その名前を引き合いに出した段階でこの作戦は失敗かもしれないと小さく首を左右に振っていた。

 

 

『元々がギャンブル要素の強い作戦…あまり期待はしない方がいいでしょうね……』

 

 

 ダージリンには悪いと思いつつも、ノンナはふとそんな事を考えてしまうのだった。

 但しこれでやっと試合も大きく動くだろうとは彼女も思ったらしく、その後の展開について独り抜け目なく思案もするノンナであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふん!どうせそんなこったろうと思ったよ!」

 

 

 尚、ダージリン達と同様にラブ発見の無線連絡を耳にしていたまほは、その発見場所を聞いた途端低い声で吐き捨てるようにそう言い放ち、アンチョビに深い溜息を吐かせていた。

 

 

 




三年生連合の反転攻勢は果たして上手く行きますかね?
ラブ相手の戦闘中、冷静さを保てるのってノンナとアッサム位しかいない気がww


昨夜地元デパートが店じまいするニュースの第一報をネットで見ましたが、
コロナの影響をひしひしと感じるニュースでした。
元々事業規模縮小してたし経営が思わしくなかったんですけどね……。
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