ガールズ&パンツァー 恋愛戦車道   作:肉球小隊

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お風呂回後半戦w

今回は全編それだけww


第九十五話   まな板の上の恋

「ん♡…や……ちょ…ソコ…ダメ……」

 

 

 高出力なポンプの力で噴出する泡が全身を心地良く刺激するジャグジーバス。

 だがその泡に胸の超弩級なたわわな膨らみをたゆたわせるラブは、弾ける泡とは別の刺激に頬を紅潮させ荒い息で身悶えている。

 そして形の良い唇から言葉にならない声を洩らす彼女の隣にはアッサムの姿があったが、二人の距離は会話を交わすにしても必要以上に近く密着という表現がピッタリな程であった。

 

 

「あなたには本当に感謝していますわ…けれどその気持ちをどのように伝えるべきか迷いましたの……ですがせめてこれ位の事はして差し上げたいと……如何でしょうラブ?私の感謝の気持ちが少しでも伝わりましたでしょうか?」

 

 

 親しい友人同士の会話と呼ぶには余りに妖しい雰囲気を醸し出しながらアッサムがラブの耳元で囁けば、かかる吐息がこそばゆいのか彼女はビクリとその身を大きく震わせていた。

 

 

「やん♡だ、だからアッサ…ム……それはお礼とちが……あ…や……ホントらめぇ♡」

 

「ふふ♪やん♡だなんてまた随分と可愛い声を出しますわね♡」

 

 

 次々生まれる気泡に隠れよく見えないが、アッサムの体勢が微妙に変化する度にラブの唇から艶っぽい声が零れ、彼女の肢体もそれに合わせうねるのが浴槽に踊る泡の中に見え隠れしていた。

 だがいくら泡に隠れているとはいえ、これだけ人のいる場所でラブが色っぽい声を洩らし身悶えていればバレないはずもなく、アッサムがラブを独占するハーレムタイムはそう長くは続かなかった。

 

 

「ちょっとアッサム?少し目を離した隙に何一人で抜け駆けかましていやがりますの?」

 

 

 案の定身悶えるラブの声と高まる感情を必死に耐える表情に更なる劣情を催したアッサムが、より一層彼女を全身を用いた責めをエスカレートさせると、狙い澄ましたようなタイミングでダージリンが待ったをかけるのだった。

 

 

『チッ…この茶坊主……これからという処で……』

 

 

 なまじ付き合いが長いだけに互いの行動が読み易いようで、アッサムのやる事などお見通しだと云わんばかりに彼女の背後に立ったダージリンは、こめかみをヒクヒクさせながらアッサムの肩に置いた手にグッと力を籠めていた。

 

 

「…抜け駆け……?ダージリン、あなた一体何を言っていますの?私達単に他愛のないお喋りに興じていただけですのに」

 

 

 良い処で邪魔に入ったダージリンを忌々しく思いながらも、そんな事はおくびにも出さず取り澄ました表情でアッサムはとぼけて見せる。

 

 

「嘘おっしゃいこのでこっぱち!何を今更白々しい!そんな水溜まりより底の浅い嘘が通用すると本気で思っていますの!?」

 

「で、でこっぱちぃ!?」

 

 

 実は結構気にしているアッサムの地雷を意図的に力一杯全力で踏み抜きに行ったダージリンに、目を白黒させながらも激高したアッサムは、盛大に飛沫を撒き散らしながら立ち上がると牙を剥いて掴みかかった。

 だが一方のダージリンもその程度事で怯むタマではなく、掴みかかるアッサムの両手を迎え撃つように受け止め力比べをするかのように真正面から組み合っていた。

 

 

「誰がでこっぱちですってぇ!?茶坊主風情に言われたくありませんわ!」

 

「茶坊主ぅ!?」

 

 

 組み合ったまま同士討ち宜しく罵り合うが押し合いは力が拮抗し埒が明かず、何とか押し切ろうとした二人は角を突き合うように額を押し付けぐぬぬとか唸り声を上げ始めた。

 

 

「わ、私他のお湯に浸かってくるね……」

 

 

 突如として始まった醜い仲間割れは隙を生み、ラブにとっては絶好の脱出のチャンスが訪れた。

 ぷるるんとたわわを揺らし泡地獄から抜け出したラブは二人が我に返るより先に、少しでも遠くに逃れようと足早にその場を立ち去るのだった。

 

 

『に、逃げよう…少しでも遠くに……』

 

 

 しかし脱出には成功したはいいがいざ何処に逃げるかと考えたラブは、そこでやっと多数のケダモノが徘徊する風呂という特殊な環境に、安全な場所など何処にもない事に思い至ったのだ。

 

 

「…けど逃げるって何処に……?」

 

 

 ハッとした様子で足を止めかけたラブであったが、そんな所でぼ~っと突っ立ていればいつ次なるケダモノに捕まり好き放題されるか解らないので、慌てて逃げ込めそうな場所を探し始めた。

 

 

「どうしよう…お風呂なんて隠れる処か何処行っても丸見えだし……早く出たいけどもう一度温まらないと湯冷めして風邪ひいちゃうし……」

 

 

 ダージリンとアッサム以外の連中もぼちぼち危ない頃合いだと察したはいいが、安全そうな場所を求めて落ち着きなくキョロキョロするラブの目には周りが全て敵にしか見えなかった。

 

 

「あ…千代美……まほ……」

 

 

 このままでは本当にヤバいと漠然としてはいるが差し迫った危機感に身を震わせたラブは、彷徨わせる視線の先にハーブ湯で溶けかけるアンチョビとまほの姿を認め、縋るような思いで二人の浸かるハーブ湯へと足を向けていた。

 無論タガが外れてしまえばアンチョビとまほとて安心出来る存在ではないのだが、弛緩した様子で湯に浸かる二人に藁にも縋る思いでラブは助けを求めようとしたのだ。

 

 

「千代美お願い匿って!」

 

「あぁ~?匿えってオマエ一体何言ってんだ……?」

 

 

 浴槽の縁に両腕をかけその腕を枕に顎を乗せ、心地良さそうに溶けながら虚ろな目で目の前に立つラブをアンチョビは不審げに見上げる。

 だが切羽詰まった様子で周囲をキョロキョロするラブはそれには答えず、怯えた様子でハーブの香りも心地良い浴槽に足を踏み入れると、犬掻きのような動きでアンチョビの背後に回り込み自分より遥かに小柄な彼女の背中に隠れようとその身を縮こまらせていた。

 

 

「オイィィ…何なんだよ今度はぁ……?今日はマジで疲れてんだからカンベンしてくれよ~」

 

 

 背中にピッタリと密着したラブが押し付ける特大マシュマロのぷにゅぷにゅ感に、アンチョビも内心ではドキドキしながら迷惑そうにしている。

 慣れないティーガーでクセの強い新設校と新生Love Gunを駆るラブまで相手にしたアンチョビとしては、この場でこれ以上の面倒は御免被りたかったのだ。

 

 

「そんな冷たい事言わないで助けてよ!ドイツもコイツも段々目付きがおかしくなって怖いの!」

 

「そんなの毎度の事じゃないか、今更何言ってやがる…頼むから私を巻き込まないでくれ……」

 

 

 疲労感がハーブで溶け出し思考回路まで停止しかかっているのか、アンチョビの言う事は投げやりな上に酷く薄情であった。

 

 

「ちょっと千代美!いくら何でも冷たくない!?」

 

「だからそんなにくっ付くなぁ!ボディーガードならホレ、すぐソコでいじけてる西住に頼めよ……そもそもアイツはオマエ専属の騎士様なんだろ?ならそっちに頼めよ~」

 

 

 早くどっか行けとでも言いたげなアンチョビは指先のお湯でも掃うような仕草で示した先には、浴槽の隅っこで膝を抱え口元まで湯に浸かりブクブクやってるまほの姿があった。

 

 

「そっちこそカンベンしてよ!アレが一番頼りにならないって千代美だって知ってるクセに!」

 

 

 二人揃って中々に酷い言われようだが、余程堪えたのかすっかりいじけた様子のまほは確かにあまり頼りになりそうもなかった。

 

 

「どっちが酷いんだよ全く……」

 

 

 逆ギレ状態なラブの態度にブツクサと文句を言うアンチョビだが、いつケダモノに襲い掛かられるか解らぬとあってはラブもそれ処ではなく、切羽詰まった表情で目じりに涙を溜めじ~っとアンチョビの背中を睨み付けていた。

 

 

『…こうなったら何かあった時には巻き添えにしてやるんだから……覚悟しとけ千代美……』

 

 

 精神的に追い詰められたラブが何とも腹黒い事考え口元を卑屈に歪ませていると、彼女が恐れるその時は突然にやって来たのだった。

 

 

「Hi♪こんなトコにいたのね、探したわよ~?」

 

「うぁ……?げっ!?」

 

 

 底抜けに能天気な声と共に現れたケイはナオミではなく杏を連れていたが、彼女の腕は堂々と杏の腰の辺りに回されていた。

 

 

「や~や~ラブ♪ウチ(大洗)もお風呂だけは結構自慢だったんだけど、これは負けたね~」

 

 

 ケイと密着した杏も満更でもない様子で話の合間に二人で視線を絡め、その視線は性的欲求に溺れた者特有の熱を帯びドロリと濁っているように見えた。

 そして信じ難い事に全身のアチコチに真新しいキスマークを付けていて、つい今しがたまで一戦交えていたのが丸解りだった。

 

 

「…アンタらヒトのガッコのお風呂で一体何やってくれてんのよ……?」

 

「え~?ナニってナニに決まってんじゃん♪」

 

「このおバカ──っ!」

 

 

 ふしだらという表現がぴったりな表情でデレデレと杏のお尻を撫でるケイの外道っぷりにラブがキレたが、杏が蕩けた顔でケイにしな垂れかかると二人のケダモノぶりに彼女の目は死んでいた。

 

 

「アンジー……」

 

 

 自分でその関係を進展させたとはいえ、公衆の面前で堂々と乱れた姿を晒す二人にラブは言葉を失い呆然とする。

 

 

「ったくなんだかなぁ…こんな事ならアリサをこっちに呼んどけばよかったわ……」

 

「ひっ!な、ナオミ!?」

 

 

 今にもその場で第二回戦をおっぱじめそうな二人に絶句するラブは周囲への注意力が散漫になり、彼女の存在に気付くのが遅れその声に驚き再びアンチョビの背中に飛び付いていた。

 

 

「うひゃあ!今度はなんだぁ!?」

 

 

 華奢なアンチョビの背中を余裕で覆い尽くすラブのたわわがムギュっと押し付けられた感触に、耳まで真っ赤にしてアンチョビは悲鳴を上げたのだった。

 

 

「う…あ……ゴメン……けど!」

 

「だからドサクサに人の胸を鷲掴みにするなぁ!っつか揉むなぁ!」

 

 

 抱き着いたアンチョビの胸に回されたラブの両手は、まるで手ブラをするように程良く膨らんだ彼女の胸をガッツリ掴んでいた。

 そしてすっかり怯えたラブの震える手はアンチョビの胸を微妙なタッチでモミモミしてしまい、敏感な先っちょを刺激されたアンチョビは色っぽく身悶えるのだった。

 

 

「び…微妙な振動を与えるな……イヤ、それより早く手を離せ……あん♡」

 

 

 背中に押し付けられたラブのたわわの感触と絶妙な先っちょへの刺激で、頭の中が真っ白になりそうなアンチョビは再びGO TO HEAVEN寸前の処まで追い込まれていた。

 

 

「あらラブ、これはまた随分と大胆な…ですがアナタがアンチョビと二人だけで楽しい思いをするのは正直あまり感心出来ませんね……」

 

「ノンナ…この状況の何処を見れば……あ、このノンナはダメなノンナじゃん……」

 

 

 ナオミに続き彼女の前に姿を現したノンナはいつも通りの落ち着いた口調ながらも、その腕の中にはテディベアでも抱くようにくたっとしたカチューシャを抱いていた。

 そして彼女の腕の中のカチューシャをよく見ればそのミニマム可愛い身体には、杏と同様全身に万遍なくキスマークが印され、だらしなく半口開けたまま白目を剥いていたのだった。

 

 

「カチューシャ…ノンナ、アンタまで何やってくれてんのよ……?」

 

「あらこれはまた何とも異な事を…ナニってナニに決まってるいるでしょうに……そうだ、もし宜しければエキシビションマッチに勝利したご褒美として、特別にカチューシャ様を()()()()にも抱っこさせてあげましょうか?」

 

「え?ホント!?……じゃなくって!」

 

 

 思いもよらぬノンナの一言に釣られ一瞬だけパッと顔を輝かせ喜びかけたラブだったが、直ぐにハッとして我に返ると首を左右に激しく振り良からぬ考えを頭から追い出した。

 そして日頃のノンナからは想像も付かぬ下品さにラブは信じられぬといった面持ちで、一見いつも通り見えてその実狂気に支配された彼女の顔をマジマジと見たのだった。

 

 

「やっぱコイツもダメだった……」

 

 

 凍れる青い瞳に狂気の光を宿し微笑むノンナを前に、盾代わりにしたアンチョビを抱いたままガクブルするラブであった。

 

 

「や…だから微妙な振動らめぇ……♡」

 

 

 だがそのガクブルは一層アンチョビの敏感な先っちょを刺激し、押し寄せる快感の波にアンチョビは独り蕩けた顔で陥落寸前の崖っぷちに立たされていた。

 

 

「おかしな人ですね、何をそんなに怯えているのですか?」

 

「ひっ!いや!それ充分怖いから!」

 

 

 アンチョビの存在など目に入っていないかのような態度で、抱き抱えたカチューシャの頭を薄っすらと含みのある笑みを浮かべいい子いい子するノンナの姿に、心地良いハーブ湯に浸かっているにも拘わらずラブの背筋は凍り付いていた。

 

 

『や…やっぱり壊れた時のノンナが一番ヤバい……』

 

 

 ジワジワと距離を詰めるノンナにラブもアンチョビを盾にしたまま後退るが、ハーブ湯は周囲を南国を意識した植物に囲まれ退路はなかった。

 

 

「ちょっとノンナ?私達のいない間に何を勝手にやっていらっしゃるのかしら!?」

 

「ゲ…この声は……」

 

 

 何とかこの場を逃れないとマズい事になると焦るラブが、何処かに逃げ道はないかと落ち着きなくキョロキョロしていると、凡そ考え得る限り最も最悪なタイミングで一番聞きたくない声が聴こえて来た。

 

 

「ダージリン……」

 

 

 アッサムと仲間割れをしている間に隙を見てジャグジーバスから逃げ出したラブであったが、付き合いも長く互いに引き際をよく心得ているのか早々に手打ちをしたらしい二人は、まるで何事もなかったような顔でいつものように揃ってそこに立っていた。

 

 

「折角楽しく()()していましたのに…いつの間にかいなくなってしまうなんて、あなたも随分とつれない事をなさいますのね……」

 

「何よその小芝居は……」

 

 

 お楽しみの最中に横槍が入りその隙に逃走されたラブにアッサムが大仰な仕草で嘆いて見せれば、そのあまりのわざとらしさにゲンナリした様子でラブはぼやきの言葉を洩らすのだった。

 だが二人が合流した事で最悪な面子が勢揃いし、いよいよ危険な状況になったと頭の中がパニックを起こし掛けたラブは、アンチョビを抱えてハーブ湯から飛び出そうとした。

 だがそんな彼女の行動などお見通しだとばかりに先回りしたダージリンとアッサムは、がっしりとラブの肩を押え込むとハーブ湯の浴槽に突き落としていた。

 

 

「ぶふっ!な、何すんのよ!」

 

「バカヤロウ!あれ程私を巻き込むなと言っただろうが!」

 

「ち、千代美!?」

 

 

 アンチョビを抱えたままドボンと浴槽に沈んだラブは盛大に水柱を上げながら立ち上がると、沈んだ際に解けた長い髪から飛沫を撒き散らしながらダージリンとアッサムに食って掛かった。

 しかし巻き添えで彼女と同様に結い上げた髪が解けたアンチョビに、突き放すようにどやされるとショックを受け目じりに涙を浮かべるのだった。

 

 

「あらあらお二人共、こんな所で喧嘩とは感心しませんわ」

 

「オマエが言うな……」

 

 

 ついさっきまでアッサムと掴み合いをしていたダージリンにしれっと言われたラブは、目じりに涙を浮かべたまま彼女を睨み付けるが、面の皮の厚いダージリンにそんなものは通用しない。

 それ処かどうにかこの窮状から脱しようと三度盾にしたアンチョビの背中に密着し、ムニュっと圧縮されたラブのたわわに欲情しだらしなくその口元を歪め、零れた涎を手の甲で拭ったりしている。

 

 

「く、来るなこのケダモノ!それ以上近寄ったら後で絹代さんに言い付けるわよ!」

 

 

 両手をモミモミさせながら変態丸出しで迫るダージリンに、ラブは苦し紛れな脅し文句を突き付けるが、その程度の事で暴走する紅茶女を止められるなら誰も苦労はしないだろう。

 

 

「あら?やれるものならやって御覧なさい、そんな事をしてもあの子がより一層激しく私を求めるだけの事ですわよ?」

 

 

 ラブの脅し文句を軽く受け流すように口元に手の甲を当ててコロコロと笑ったダージリンは、如何にも小馬鹿にしたような口調でそう言い切ると、淫靡な笑みを浮かべペロリと唇を舐めて見せた。

 

 

「くっ…この腐れ外道が……」

 

「何とでも仰い……それよりいい加減観念したら如何?もう何処にも逃げ場はなくてよ?いつまでそうしてアンチョビの後ろに張り付いてるおつもり?」

 

 

 サディステックに目を細めたダージリンは、値踏みでもするようにラブとアンチョビを一纏めに淫らな視線で遠慮なくねめつける。

 

 

「おいダージリン!私は関係ないだろう!」

 

 

 目の前のポンコツが完全に見境をなくしている事に焦ったアンチョビは、ラブの巻き添えにされるのを回避しようと必死だが発情期のケダモノにその声は届いてはいなかった。

 

 

「やーっておしまい!」

 

『アラホラ──』

 

「バカモノ──────っ!」

 

 

 何処かで聞いたようなセリフと共に指を鳴らしたダージリンと、それに乗っかるおバカなケダモノ達をアンチョビが罵倒するが、こうなってはもう止まらない事は彼女もよく解っている。

 

 

「よ、寄るなこのエロゾンビども──────っ!」

 

 

 ケダモノ達が一斉にハーブ湯に飛び込みモミモミする無数の手が胸元に向かって伸びて来ると、恐怖に駆られたラブも悲鳴を上げるが完全に手遅れだった。

 

 

「や、ちょ!いきなりソコぉ!?えぇ!アンジー!?」

 

 

 あっという間に取り囲まれたラブはたわわに伸びる手を遮るのに必死だったが、いきなり彼女の本丸に指が這いその時なって小柄な杏が背後に密着している事に気が付いた。

 

 

「あら角谷さん、おやりになるわね♪」

 

「いやぁ、わたしゃこの通りの身長だからねぇ……こっちなら簡単に手が届くんだよ♪」

 

「手が届くって…あぁんヤメ……!」

 

 

 全身を同時に責められ腰砕けながらも、満員の通勤電車状態で密着されたラブはその場にしゃがみ込む事も出来ず、快感という名の地獄で息も絶え絶えに喘いでいる。

 そしてそれは完全に逃げ遅れ巻き添えを喰らったアンチョビも同様で、ラブと一纏めで責められる彼女も白目を剥き失神寸前だった。

 

 

「ち、千代美助け…あ……ダメじゃん……」

 

 

 巻き添えにする気でいた事も忘れ都合よくアンチョビに助けを求めたラブだったが、既に彼女も陥落間際である事に気付くと絶望的な呟きを洩らしていた。

 

 

「F●ckin'!ちょっとラブ!アンタまた大きくなってんじゃない!」

 

「どれどれ?まぁ、本当ですわ!これはお仕置きが必要ですわね!」

 

「や…アンタ達交互に甘噛み……やめ……」

 

 

 モミモミの後に左右のたわわを別個に持ち上げて見せたケイとダージリンは、濁った瞳でアイコンタクトを交わすと時間差攻撃で先っちょに吸い付き甘噛みを繰り返す。

 

 

「あ…や……お尻に頬擦りとか変態にも程が……!」

 

「ナオミさん、何て顔してますの……?」

 

「アッサム…鏡見てから言えや……」

 

 

 ラブのお尻のほっぺを左右から挟み込むように頬擦りを繰り返すナオミとアッサムは、互いに軽蔑するような事を言いながらも決して頬擦り事態を止めようとはしなかった。

 

 

「本当に悔しいまでに美しくくびれて……」

 

「ちょ…ノンナぁ……!?」

 

 

 相変らずくったりしたままのカチューシャを小脇に抱えたノンナは、完全に逝った目付きでラブの前に跪くとラブの良く締まった腰に空いた腕を回し、うっとりとした表情で彼女のおへそに舌を這わせ始めた。

 

 

「くっ…止めてノン……ナ、な、何考えて……あぁん……」

 

「何って見ての通りですよ?あなたのおへそを堪能しているのです…あら、カチューシャ様御目覚めですか?さ、おっぱいの時間ですよ♪」

 

 

 自分はラブのおへそを味わいつつ器用にラブの胸元にカチューシャを掲げたノンナは、昼寝から目覚めた幼子をあやすように優しい声音でとんでもない事を口走っていた。

 

 

「や!?ノンナ何を言って──」

 

「…おっぱいの時間……Мать(ママ)……」

 

「か、カチューシャぁ!?」

 

 

 目覚めたばかりの寝惚けまなこで目の前の特大サイズのたわわをぼんやりと眺めていたカチューシャは、ノンナのおっぱいの時間という言葉を反芻しながら小さな手でワシっとラブのたわわを鷲掴みにすると、ロシア語でママと呟き一切躊躇する事なく豪快にその先っちょに吸い付いた。

 

 

「ちょ────っ!そんな激しく吸っちゃらめぇぇぇ!」

 

『お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛────っ!』

 

 

 赤ちゃんかとツッコミの一つも入れたくなるような勢いでちゅ~ちゅ~と音を立て、カチューシャがラブの先っちょを吸う倒錯的な光景に周囲は齧り付きで感嘆の声を上げる。

 だが吸い付かれるラブの方はそれ処ではなく、その強烈な刺激にイヤイヤをするように首を激しく左右に振りながら上体を大きく仰け反らせていた。

 

 

「あ…ま……まほ!アンタそんなトコでボケっとしてないで何とかしなさいよ!」

 

 

 激しく首を振ったラブの視界の隅、ハーブ湯の浴槽の端っこでこの騒ぎに唯一参加していなかったまほは、まだ独りで膝を抱え虚ろな表情でブクブクの続きをやっていた。

 そんな彼女の存在に気付いたラブは、自分でこんな状態のまほが一番頼りにならないと言っておきながらも、逃げ出したい一心からまほという名の藁に縋ってしまったのだった。

 

 

「まほ!聴こえないの!?しゃんとしなさいよ!」

 

「…ラブ……?」

 

「やっと気が付いたの!?早く何とかして!」

 

 

 ちゅ~ちゅ~モミモミやりたい放題なケダモノ達にもみくちゃにされるラブの悲痛な叫びに、漸く反応を示したまほはゆらりと立ち上がると、フラフラとおぼ付かぬ足取りでラブの下へと向かった。

 

 

「…ら……ブ……ラブ……」

 

 

 うわ言のように呟き続けながら距離を詰めるまほは凡そ役に立ちそうもないが、今のラブはその程度の判断も付かない程に追い詰められ(まほ)の救援を待ちわびていた。

 

 

「は…早く助けに……あぁぁぁぁ~♡」

 

 

 カチューシャのちゅ~ちゅ~に煩悩を一層刺激されたケダモノ達はローテーションでラブを責め続け、もう何度目か解らぬ絶頂を迎えたラブは官能的な悲鳴を上げ全身を小刻みに痙攣させる。

 

 

「ラブ…ラブ……ね……」

 

 

 フラフラと頼りないまほがラブの下に辿り着くとその異様な雰囲気にケダモノ達も呑まれ、モーゼが海を割ったように左右に分かれ漸くラブも解放されたのだった。

 

 

「…ま……ほ……」

 

「……」

 

 

 力なく湯の中に膝を突き水面にたわわをぷかぷかさせるラブが荒い息でその名を呼ぶと、まほもまた彼女の目線に合わせるようにその場に膝を突いた。

 

 

「え?ナニ……?」

 

「ラブ…ラブ……ねえ……ねえさん……」

 

「は……?」

 

「…ねえさん……姉さんごめんよぅ!」

 

「きゃっ!?」

 

 

 ブツブツ呟くまほを訝しみラブが耳を傾けると、突如覚醒したようにクワっと目を見開いたまほは勢いよく力任せにラブの胸に飛び込むと、その谷間に顔を埋めそのまま左右にグリグリし始めた。

 

 

「ぎゃ────っ!」

 

 

 猪のように突進し熊のように抱き締めたまほに驚き盛大に悲鳴を上げたラブは、この時漸く助けを求める相手を間違えた事に気が付いたがそれは完全に手遅れであった。

 

 

「は…離せまほ……!」

 

「姉さん許してくれよぅ!」

 

「このおバカ────っ!こんな時に妹属性発揮するなぁ!」

 

 

 暴走して力の制御の出来ないまほに蹂躙されるラブは遂にブチギレたが、その程度で西住製の重戦車を止められるはずもなく、まほのグリグリに抗う事も出来ずされるがまま攻め落とされていた。

 そして思いがけぬ姉妹丼に限界まで欲情したケダモノ達は義勇軍気取りでまほの援護に回ると、ミストサウナや炭酸バスに打たせ湯など所を変えては交代でラブを責め続け、全てが終わった頃には過去最高の被弾数を記録した彼女は、全身くまなくキスマークを刻み付けられたのだった。

 

 

 

 

 

「アイツら……」

 

 

 全ての煩悩を発散したケダモノ達からやっと解放されたラブは、独りジェットバスの水流に身を委ね川面浮かぶ落ち葉のように漂っていた。

 

 

「あれ…愛……?あぁ……」

 

 

 そんな彼女の直ぐ傍をパートナーである愛が彼女と同様に放心状態で流されて行ったが、声を掛けようとしたラブは愛も盛大に被弾し全身がキスマークだらけな事に気が付くと、それきり声を掛ける事は出来なかった。

 だがこれはラブと愛に限った事ではなく、AP-Girlsのメンバー全員が似たような状態で広大な浴場のアチコチでプカプカと浮かび流されていたのだった。

 

 

 




毎度の事ながらR指定大丈夫かなぁw

久しぶりのサービス回でしたが如何だったでしょうか?
ポンコツなケダモノぶりもさらに磨きがかかったと思うのですが、
これ以上行くとR-15じゃ無理がありそうですねww
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