「気が散るから二人はちょっと黙ってて!」
『いや…私らなんも言ってないだろ……』
それは中央駅前からパン屋に向かう段階で既に解っていた事だった。
『……』
アンチョビとまほを引き連れパン屋を再訪したラブは、二人が買い物を終えると早々にシュビムワーゲンを預けた駐車場に取って返し、彼女の自宅である小原台の城に帰るべく再び狭い運転席に乗り込もうと小さなシートと格闘していた。
「ま、待たせたわね…二人も乗って頂戴……」
待つ事暫し、この日二度目の見ている方が恥ずかしくなる羞恥プレイを見学させられた二人がラブに促され赤ら顔で後部座席に乗り込むと、ラブは逃げるようにシュビムワーゲンを発進させて米が浜通を走り抜けて行った。
「ん……」
そして米が浜通の外れ、嘗ては海軍料亭と呼ばれ東郷平八郎や山本五十六も足を運び、残念ながら謎の火災で焼失したコマツの跡地前の交差点でラブは殺風景な国道16号線に合流せず、そのまま多少は眺めの良いよこすか海岸通り目指してアクセルを踏み込んだ。
「や……」
車というものは例え直線道路であっても何の操作もせずに真っ直ぐ走れる物ではなく、ドライバーは常にステアリングを微妙に操作する必要があった。
ましてラブの乗るシュビムワーゲンは設計が優れているとはいえ、それは当時の技術ベースで考えればな話な上に、製造後軽く70年を超える車両であるため、いくら亜梨亜の指示で最大限のアップデートが施されていたとしても操作性は現代の車の足元にも及ばず、運転時のステアリング操作が煩雑であろう事は容易に想像が出来た。
「あん……♡」
例えばこれがまほやエリカ辺りならばドイツの古い軍用車両の扱いにも慣れている上に、ラブに比べはるかに小柄なので特に何の問題もなく運転が出来るだろう。
『……』
だがここで一番の問題となるのは運転しているのがラブであるという点であり、乗り降りひとつとっても苦労する彼女の規格外なプロポーションがステアリング操作の妨げになっていたのだ。
コンパクトさを武器に高い機動力を発揮するシュビムワーゲンはその運転席も当然狭く、彼女にとってその狭さは致命的なもので、胸のたわわに焼き上がった特大メロンパンは完全に行き場がなく、みっちりとステアリングホイール上に圧し掛かっていたのだった。
結果、ステアリングを操作すると当然彼女のメロンパンの南半球は擦られて、その刺激にラブの顔色は徐々に赤みを帯び、唇からは色っぽいハスキーボイスで喘ぐような声が漏れ始めていた。
右に左にステアリングを切る度に、ラブのたわわな特大メロンパンも左右に踊る。
そして彼女が逃げ場のない運転席で身悶えながら喘ぎ声を洩らす様は、後部座席に座るアンチョビとまほにすればご褒美なのか罰ゲームなのか判らない光景だった。
その光景から目を逸らす事も耳を塞ぐ事も出来ず、ただ絶望的な表情でモジモジしながら目の前で展開する何ともエッチなカオスを傍観するしかなかった。
しかしステアリング相手に悶え扇情的な声を洩らすラブ自身も、背後から漂う悶々とした息遣いと視線には気が付いており、それに耐え切れなくなった彼女は自らが原因であるにも拘わらず突如としてキレると、理不尽極まりない事を言って二人を困惑させたのだった。
「なぁ西住、さっき目の前に城が見えたのにまだ辿り着かないのか……?」
何も言っていないのに黙れなどと無茶な事言うラブに逆らう事も出来ない二人は、これ以上彼女がヘソを曲げると面倒だとただひたすら口を噤んでいた。
しかしその一方でステアリングを切る度に結局は色っぽい声を洩らしてしまうラブは、羞恥心に目尻に薄っすらと涙を浮かべていたのだった。
そんな三人を乗せたシュビムワーゲンは春の穏やかな午後の陽射しの下、猿島を左手に厳島本家の居城のある小原台を目指し馬堀海岸沿いを走行していた。
それから海沿いの眺めの良い国道16号を走る事暫し、防衛大学校へと続く急坂に差し掛かったシュビムワーゲンは、やや速度を落としながらも年齢を感じさせぬ逞しいエンジン音を響かせ長い坂道を登って行った。
「いや、もうとっくにラブの家の敷地には入ってるんだよ」
「何だってぇ……?」
馬堀海岸を走行中から既にその姿は見えていたが、小原台の急坂を登る前その頭上にそびえる威容を目にしていたアンチョビは、いくら坂道を登れどもついさっき直ぐ目の前に見えた城に中々到着しない事を不思議に思っていた。
「さっき坂の途中で枝道に入っただろ?あそこに門があったんだが気が付かなかったか?」
「あぁ、そういえばあったな……」
「あの門からこっちは全てラブの家の敷地なんだ……ホラ、道沿いのガス灯とか植え込みなんかが明らかに一般道とは違うし、何より信号やら道路標識が見当たらないだろ?」
「マジか……」
まほの言っていた門を潜ってから既に数分が経過しており、その敷地面積が果たしてどれ程の広さなのか想像も付かぬアンチョビは独り言葉を失うのだった。
「見ての通りの急傾斜だからな…最短で道を通そうとすると、勾配がきつ過ぎて多分戦車でも登れなくなるんじゃないかなぁ……?」
「正真正銘難攻不落の城塞だな……」
少しでも急勾配を解消する為の迂回路を更に走る事数分、山影で一向に姿の見えぬドイツ風の山城の姿を思い起こしたアンチョビは、まるで自分が中世の城攻めをする名もなき一兵士になったような心境に駆られていた。
「さ…着いたわ……」
「これが個人の家……」
まほから既に厳島家の敷地に入っていると聞かされてから一体何分走ったのか、ちょっとした峠のドライブを体験したアンチョビは、漸く到着した城の車寄せで再び天を見上げ絶句していた。
しかしここに辿り着くまでの間に、アンチョビとまほは延々ラブのハスキーなセクシーボイスによる喘ぎ声を聞く羽目になり、二人揃ってその顔はのぼせたように赤くなっていた。
そしてその原因となったラブもまた運転を続ける間中、二人に痴態を晒し続けるという屈辱的な羞恥プレイ演じてしまい、その恥ずかしさで耳まで赤くして目尻に溜めた涙はいつ零れてもおかしくない状態だった。
「なんか中央駅からここまでが一番疲れた気がするな……」
バスタブのようなボディから這い出すように地面に降り立ったまほは、城の尖塔を見上げポカンと大口を開けているアンチョビの隣で、凝った肩を解すように首を左右に振っていた。
「お帰りなさいませ恋お嬢様」
「あ、雪緒ママただい──」
「だぁーっ!待てコラぁ!それはお前達のオモチャじゃねぇ!とっとと返しやがれ!」
二頭立ての馬車でも停めた方が似合いそうな城の車寄せに、シュビムワーゲンを停車させたラブが四苦八苦して運転席から降りると、それを待っていたかのようなタイミングで厳島家のメイド長の
だが雪緒の声にラブが振り向きながら応えかけたその時、彼女の足元を五つの黒い影が弾丸のように駆け抜け、直後その影を追って猛然とダッシュして来たAP-Girls最強の残念姫夏妃の怒声がそれを遮ったのだった。
黙ってさえいれば虫も殺せぬような儚げな美少女ぶりを誇る夏妃だが、その口の悪さと喧嘩っ早い性格も相まって最近ではすっかり残念な美少女のポジションを確立していた。
とはいえその人形以上に整った顔立ちと鍛え抜かれ引き締まった肉体は美しく、そのギャップもまた彼女の魅力であり武器でもあった。
『あ゛……?』
足元を駆け抜けた黒い影に気を取られていた三人が怒声のした方へと首を巡らせると、そこには引き締まった脚線美を強調する黒い膝丈のレーシングスパッツに、彼女がステージで使用しているギターメーカーの名の入ったTシャツを身に纏いダッシュする夏妃の姿が視界に入った。
だが状況が理解出来ず呆気に取られるラブ達に夏妃は一切目もくれずに、噴進弾のような勢いで五つの影を追って彼女達の眼前を一気に駆け抜けて行った。
「…今のは夏妃君か……?それとその前にすっ飛んで行った犬達はもしや……?」
「…そうよ、あの子達よ……」
「こりゃまたすっかりデカくなったな……」
尻尾をブンブンさせながら走り去った五頭のジャーマンシェパードと、それを追う夏妃の背中を半口開けて見送ったまほは、その五頭が嘗てラブが暴発事故に遭うより以前に厳島家にやって来た仔犬達の成長した姿である事に気が付いていた。
「…まほが最後に見た時はまだウチに来たばかりの仔犬だったし、あれから何年経ったと思ってるのよ……?そりゃデカくもなるわよ……」
犬達も夏妃ももうとっくにその姿は見えなくなっていたが、走り去った方を見たまま呆れたように呟くまほに、ラブは何処かつっけんどんに答えていた。
しかしまほが仔犬達と対面したその年の夏の初め、ラブが榴弾暴発事故に遭い生死の境を彷徨った後に姿を消した事で約三年の空白が生じ、彼女はその成長過程を見る事が出来なかったのでデカワンコと化した今の姿に驚くのも当然だった。
だがその空白期間の原因が自分にある事はラブ自身が一番良く解っていたので、その口振りのわりに言葉尻は何処か歯切れが悪かった。
「あらまほさん、それにドゥーチェ、Burg Itukushimaにようこそ♪」
「うわっと!な、何だ凛々子君か、脅かさないでくれ…しかし君達いつの間に……」
ほぼゼロ距離射程の至近距離、一体いつの間にそこまで距離を詰めていたのか、突然背後から凛々子に声を掛けられたまほは軽く飛び退き左手で胸の辺りを押さえていた。
この時五頭のジャーマンシェパードと夏妃のドタバタ騒ぎに気を取られ、まほとアンチョビは凛々子に声を掛けられるまで彼女達の気配に気付かなかった。
『コイツら今、全員揃って足音殺すどころか気配そのものを絶ってただろ……』
アンチョビもその不意打ちに驚きはしたが、それ以上に彼女は夏妃以外のAP-Girlsのメンバー全員が一切気配を感じさせずに背後に立っていた事に驚いていた。
「ちょっと凛々子、ウチを勝手に変な名前で呼ばないでくれる?大体何でBurgなのよ?一応住居として使ってるんだからこの場合Schlossでしょうが」
ドイツ語で防衛拠点となる城をブルグと呼び居城として使う城をシュロスと呼ぶが、凛々子は厳島家の居城たる城を勝手に前者の実戦向きのブルグと呼んでいた。
「こんな急傾斜地に城建てといて何がSchlossよ?大体すぐ裏に防大があるんだから、それこそまんまBurgでいいじゃない」
「それはどういう理屈よ…こじつけも甚だしい……」
ああ言えばこう言うでを地で行く凛々子は何を言われても絶対に素直に話を聞かず、ラブは忌々し気に睨み付けるが彼女は一向に堪えた様子が見られない。
「それにしても随分と遅かったじゃない、一体何処で油売ってたのよ?」
「アンタ達のおやつ買って来たのに何よその言い草は……?」
目の前にまほとアンチョビがいてラブがその二人を迎えに行っていたのを知っていながらも、凛々子はラブにだけ無遠慮に毒を吐き続ける。
「済まない凛々子君…ラブが事前に買っておいたパンを見て、私が久しぶりにパン屋に寄りたいなどと言ったからすっかり遅くなってしまったんだ……それより今の騒ぎは一体?犬を追い駆けて夏妃君がもの凄い勢いですっ飛んで行ったんだが……?」
放って置けばラブがいじけても凛々子の毒舌が止まらず後が非常に面倒なので、まほはさり気なく助け舟を出しつつ話題を変えようとしていた。
「あぁ夏妃ですか?あの
「バカって凛々子君……」
「いいんですよ事実ですから♪」
一瞬横槍を入れるまほに目を細めた凛々子であったが、話が彼女の一番の爪研ぎ板である夏妃の事となると途端に嬉々とした表情で事の顛末を語り始め、夏妃がお気に入りなまほとしてはどうフォローしたものかと独り途方に暮れたのだった。
「待てっつってんだこのバカ犬ども────っ!」
しかしそんなまほの苦労を台無しにするかのように、一体城内の何処をどう通って来たのか五頭のジャーマンシェパードと夏妃が、再び彼女達の目の前を一向に落ちる様子のないハイペースを維持したまま一気に通過して行った。
「夏妃君……」
「ったくいつまでやってる気よあのバカは…」
夏妃が二週目に突入するとそれまで実に嬉しそうに夏妃をディスっていた凛々子は、一転して忌々し気な低い声で呟きながら鋭い目で角に消えて行く夏妃を睨み付けていた。
「えぇと凛々子君……?」
「あぁ失礼…私達あの脳筋をとっ捕まえて来ますから、まほさんとドゥーチェは先に城内でお休み下さい、私達も後程伺いますわ……」
「あなた達も程々にしといてシャワー浴びて来なさい…その間にこっちも用を済ませておやつの用意しておくから……」
夏妃を追いながらロードワークを再開しようとするAP-Girlsであったが、シュビムワーゲンの横を駆け抜けようとする彼女達に、ラブは助手席のパンが詰まった大袋を指差しながらそろそろ今日のトレーニングを切り上げるよう指示を出していた。
「何だろう…凛々子君に愛想よくされると妙に落ち着かない気分になるんだが……」
「…それは私が日々感じている事よ……」
ラブの指示に軽く手を挙げながら走り去ったAP-Girlsの姿が見えなくなった頃、ラブの隣でその背中を見送ったまほが何かを吐き出すように呟きを洩らすと、ラブもひと呼吸分の間を開けて彼女の呟きに応えてやった。
「あれ?ラブ姉じゃねえか……?」
「のわっ!こ、今度は夏妃君か!?君は一体何処から出て来たんだ!?」
たった今はしゃぐワンコ達と一緒に目の前を全力で駆け抜け、三週目に突入したはずの夏妃の声が先程の凛々子と似たようなゼロ距離射程の至近距離から聞こえ、完全に気の抜けていたまほは驚いて軽く1mは飛び上がっていた。
「なんでぇ、いつの間に帰って来てたんだよ……?」
「アンタね……」
二回も目の前を通過していながら今の今まで彼女が自分の存在に気が付いていなかった事に、ラブは眩暈にも似た脱力感を覚えていた。
だがそんな事など全く意に介していない夏妃は、やはりいつの間にか足下にいた五頭のジャーマンシェパードのうちの一頭を小脇に抱えると、その口元を指差し不満げに口を尖らせた。
「見ろよコレ…コイツら遠慮なくガジガジ齧ってオモチャにしやがってよ……こんなボロボロじゃもう使いモンになりゃしねぇ……」
犬が咥えて遊ぶには丁度いいサイズのミニダンベルは余程激しく遊んだのか、その表面の保護コーティングはボロボロで、確かに彼女の言うようにもうトレーニングには使えそうになかった。
しかしここで驚きなのはそのダンベルの状態より、既に成犬であるジャーマンシェパードを軽々と小脇に抱える夏妃の腕力と体幹の強さだろう。
何しろ愛程ではないがチーム内でも彼女の体格は華奢な方であり、下手をすれば彼女より重いかもしれない大型犬を抱え上げるパワーは只事ではなかった。
「…今日はもういいから夏妃はシャワー浴びに行きなさい、他の連中も直ぐに行かせるわ……私もまほと千代美を亜梨亜ママに会わせたら
「お?そうか…ならアタイは一足先に上がらせて貰うわ……ラブ姉、ソイツら宜しくな」
これ以上放って置くと日が暮れても走り回っていそうな気がしたラブは、溜息交じりにロードワークを終えるよう夏妃に指示を出し、シャワー後にドイツ語でダイニングルームを意味する
そしておやつと聞いた途端夏妃は頼んでおいたパンの存在を思い出し、まほとアンチョビにろくに挨拶もせず、汗止めのリストバンドで額の汗を拭いながらスタスタと城内へと消えて行った。
「……」
何を言っても無駄、そんな諦めの表情で夏妃の背中を見送ったラブが視線を足下へと向けると、そこには如何にも何かを期待するような顔で尻尾をブンブンさせながら、ご主人様であるラブの顔を見上げる五頭の姿があった。
「なぁ…コイツらってジャーマンシェパードだよな……?」
「そうよ、それが何か?」
それまであまり関わり合いになるまいと発言を控えていたアンチョビであったが、夏妃も立ち去り後に残されたジャーマンシェパード達の顔ぶれを見るうちに、頭の中に浮かび上がった疑問を抑え切れなくなり極基本的な質問をしていた。
一方でいきなりアンチョビから当たり前な事を聞かれたラブは、何故そんな事を聞くのかと彼女の顔を不審そうに見返した。
「いや、そのな…言っちゃなんだがコイツらの顔付き緩くないか……?」
仔犬の頃厳島家にやって来た五頭は、その血統もしっかりとした正真正銘のジャーマンシェパードであった。
当然早い時期から専門のトレーナーによる教育も受け基本的な躾はしっかりとしていたが、残念ながら育ての親がラブであった為に性格も呑気なものになり、その性格が反映された表情はアンチョビの言う通り何処か緩く凡そ番犬らしさが感じられなかった。
「そりゃオマエ、育てたのはこのラブだぞ?緩くなるのも当然だろう……?」
「成程……」
「納得するなぁ!」
だがアンチョビの問いにラブが答えるより早く、久しぶりに対面したジャーマンシェパードの達を撫でていたまほが機先を制するように答えると、それまでの疑問が瞬時に氷解したアンチョビはそういう事かと何度も頷き五頭の頭を順番に撫で始めたのだった。
しかしまほの容赦の欠片もなくぞんざいな説明で、あっさりとアンチョビが納得してしてしまったのが面白くないラブは、叫ぶと共に怒りに震える指先をアンチョビに突き付けていた。
「まほお嬢様、千代美お嬢様、ようこそお越し下さいました。亜梨亜様もお待ちですのでどうぞ城内へ……荷物はお部屋の方へ運ばせておきますのでどうかそのまま城にお入り下さい」
「雪緒ママ……」
それまでの騒ぎなどどこ吹く風、ただ淡々と微笑を浮かべてタイミングを計りながらその場に控えていた雪緒は、頃合い良しと見るや一歩前に進み出ると彼女の職務を果たすべく動き出した。
ところが彼女にそれまで自分が雑な扱いを受けた事をスルーされたラブは、絶望的な目で揮下のメイド達に指示を出す雪緒の背中を見つめていた。
「ちょっと待って下さい雪緒さん、お土産を持って来ているのでそれだけ取らせて下さい」
「あ…わ、私もだ……」
メイド達がシュビムワーゲンに取り付き二人の荷物を降ろし始めると、それぞれ家を出る前に親から言付かっていた土産の存在を思い出し、慌ててまほとアンチョビはそれを回収するべくシュビムワーゲンに駆け寄って行ったのだった。
「何なのよ全く……」
自分の存在などほったらかしに進む事態に足元に五頭の緩いワンコを従えたラブは、何とも釈然としない表情でぼんやりと事の成り行きを眺めていた。
やはりAP-Girlsが登場すると途端に賑やかになりますねw
次回からは厳島の城内の様子が徐々に明らかになります。