今年は後半に入ってから週末の飛び込み仕事が多いです。
まぁそれもこれも全てコロナの影響なので仕方ないのですが、
さすがに先週から休みなしでさすがにちょっと疲れました。
「全くお前というヤツは!確かに私も好きにしていいとは言ったが、いくらなんだって物事には限度というモノがあるだろう!?」
「人の事を言えた義理か!?安斎だってもっとしてとか言って際限なくせがんでたじゃないか!それにお前だって一晩中私にしがみ付いて同じようにちゅ~ちゅ~やってたクセに!」
「人の事を蛭か蚊みたいに言うな!」
厳島家の居城の回廊をアンチョビとまほがドスドスと少々荒い靴音を立てながら足早に行く。
昨夜あれだけ激しく互いを求め合い肌を重ねたはずなのに、どういう訳か二人は部屋を出る前からずっと意味不明な言い争いを続けていた。
覚えたての蜜の味に溺れる二人が一変、朝っぱらから何故こうも激しく言い争うのかとの疑問が当然沸くが、事の起こりはラブからモーニングコールのベルが鳴った後の事であった。
昨夜日付の変わる大分前から深夜力尽き気を失うまで盛った結果、ラブからのモーニングコールが掛かって来た時の二人は、まだ濃密な雌の残り香を身に纏っていたのだ。
さすがにそのまま朝食の席に着く訳にも行かないので、まほの機転でシャワーを浴びる時間を確保した二人は、大急ぎで昨夜の痕跡を洗い流そうとしたのだった。
だが時間短縮の為二人一緒にバスルームに入ったところで、全身が映る大鏡の前に立ったアンチョビは自らの置かれた状況に大いに慌てる事になったのだ。
昨夜彼女は自らそうされる事を望み、疼く肉体を欲望のままに貪る事をまほに許していた。
立ち塞がる全ての敵を力で捻じ伏せる重戦車の如く侵攻し、まほはアンチョビの敏感な重要拠点を次々と陥落させてはその証を彼女の肉体に刻み付け、彼女もその感触をまほが自分に夢中である事の印と受け止め充足感で心を満たしていた。
ところが激戦から一夜明け悶々とした煩悩を全て消費し切り平常心を取り戻した彼女は、鏡に映る全身万遍なくキスマークだらけな自分の姿に、西住のしたいようにしていいという前夜の発言も忘れ一緒にシャワーを浴びていたまほに罵声を浴びせていたのだった。
「このバカッタレが!こんなキスマークだらけにしやがってどうすんだよ!?」
「何だと!?昨夜はあんなに喜んでたクセに何を今更!大体よく見ろ!安斎だって私の身体にキスしまくって似たような状態になってるんだぞ!」
だが先にシャワーを浴び始めていたまほもまた自らの身体の異変には気が付いていたので、即座に振り返った彼女はアンチョビに付けられたおへその辺りのキスマークを指差しながら反撃していた。
それは絵に描いたような売り言葉に買い言葉で今回に限っては完全にアンチョビが悪かったが、引っ込みが付かなかった彼女は矛を収めるタイミングを逸し、二人の言い争いはシャワーを浴び身支度を整え間も収まる気配がなかった。
「あーもうどうすんだよ……脹脛がこのざまじゃスカートなんか穿けないぞ!」
「私だって同じだ!」
手にしたミニスカートでは脹脛はおろか太腿のキスマークすら隠す事が出来ず、悪態を吐きながらスカート穿きを諦めたアンチョビは唯一持って来ていたカーゴパンツをバッグから引っ張り出すと、ベッドの端に腰を降ろして脚を通し始めていた。
そしてまほもまた一言吐き捨てるように言い返すと、バッグから黒のストレートデニムを取り出しアンチョビに背を向ける位置に腰を下ろしてデニムを穿こうとしていたのだった。
「も~、朝っぱらから一体何を騒いでんのよ~?い~かげん遠くからアンタ達の言い合いをする大声が響いてたわよ~?」
「ぐ……何でもない!」
実にしょーもない理由で痴話喧嘩を続ける二人が漸くEsszimmerに辿り着くと、彼女達が来るのをずっと待っていたラブが開口一番眉をへの字にして小言を洩らしていた。
そして彼女のその言葉尻には、言い争いの原因はどうせ下らない事だと決め付けるようなニュアンスが含まれていた上に、ラブの間延びした口調と相まってその棘は中々に鋭かった。
それが為に咄嗟に言い返したアンチョビの口調も、必要以上に荒っぽくなっていたのだった。
「いやスマン、シャワーの後着る物の事で迷っているうちについ言い争いになってしまってな」
「しょ~がないわねぇ…全く何やってんだか……ま、いいわ……とにかくみんな揃ったんだから朝ごはんにしましょ」
まほが頂戴したお小言をアンチョビとは対照的にそつなく受け流せば、ラブも一応呆れながらそれ以上追及して時間を無駄にするような事はなかった。
「みんな揃ったと言うが、亜梨亜おば様の姿が見えないぞ……?」
「亜梨亜ママ?亜梨亜ママなら今日は横浜で講演依頼されてて先にご飯食べて出かけたわよ?」
「そうか…相変わらずお忙しいようだな……」
「うん、でも夕方には戻るから夕飯は一緒って言ってたわ…さ、話はそれぐらいにして席に着きなさいよ、折角のごはんが冷めちゃうわよ……?」
取り敢えず話はここ迄とラブに促された二人が席に着くと、それを待っていたらしい雪緒達が早々に朝食の配膳を始め、それまで険しかったアンチョビの態度も頭が冷えたのか大分和らいでいた。
「ワカメのお味噌汁に鰯の丸干しとしらす干し…そして卵かけごはん……」
朝っぱらから醜態を晒し鼻息が荒かったアンチョビも、メイド達の手で朝食の膳が並べられるうちに完全にクールダウンしたらしく、様々な小鉢を前にその目を丸くしていた。
ドイツの古城を移築したのではと噂される程本格的な厳島の城は、当然その内部も外観に相応しい装飾が施され、そこに一歩足を踏み入れれば自分が日本にいる事を忘れそうになるくらい素晴らしい空間であった。
故にそのドイツ様式の造りに倣い食事に使用するダイニングも、ドイツ語で食堂を現すEsszimmerと呼ばれ日本的な要素は何も感じられなかった。
だが今Esszimmerのテーブル上には由緒正しい日本の朝ごはんが並び、その光景は誰の目にも相当シュールなものに見えたであろう。
案の定厳島家の朝の食卓初体験となるアンチョビも予想外の事態に、面食らった様子で食卓に並ぶ品々を端から順に目で追っていたのだった。
「何よ?何かご不満でも……?」
ポカンとした顔で食卓に視線を彷徨わせるアンチョビの呟きに、丁度玉子を割ろうとしていた手を止めたラブが声のトーンを落としながら鋭い視線を向けた。
「まぁ匂いである程度察しは付いてたけどさ…あ、いや……とても美味しそうだし不満なんて何もないよ……ただな……」
「ただ何よ……?」
おそらくはラブもアンチョビが何を言いたいか大方の予想は付いていたようだが、それでも彼女は敢えて問うように先を促していた。
「…その何と言うかだな、ドイツのお城で和の……日本の朝ごはんが食卓に並ぶとは思ってもみなかったもんだからつい……」
「何よー?日本人なんだもの、お味噌汁に白いご飯を朝食に頂くのは当たり前の事じゃない」
「いや、だから私が言いたいのはそういう事じゃなくてだな……」
予想通りの反応が返って来た事で当たり前の事を言うなとラブがフンスと鼻を鳴らせば、何かを言いかけていたアンチョビも面倒になったのか途中でその口を噤む。
「フム、この香り…これは亜梨亜おば様のお味噌汁の香りか……」
「ヘェ?まほは香りで判るんだ……っていうか覚えてたんだ」
「あぁ、亜梨亜おば様の料理は美味しいから忘れるはずがないさ」
そう言うなり頂きますと両手を合わせたまほはみそ汁の注がれた椀を手に取り、躾の良さを感じさせる丁寧な箸使いでみそ汁に口を付けた。
「うん、この味だよ♪それとこのワカメ、やはり他とは味が違うんだよなぁ……」
「何ていい顔するんだ…しかしそんなに美味しいのか……けどワカメの味が違うって……?」
亜梨亜がみそ汁を作る姿がイマイチ想像付かない上に、ワカメの味の違いがそんなに判るものなのかとアンチョビは独り首を傾げる。
「亜梨亜おば様の料理上手は厳島と西住両家の間では有名な話だからな……まぁそんな話は後でいくらでも出来るから、安斎もお味噌汁が冷めないうちに早く頂いてみろ」
「そ、そうか?では頂きます……」
確かに出汁の香りからして美味しそうだが、すっかり機嫌の直っているまほの力説に気圧されたアンチョビも、やや緊張した面持ちでお椀を手に取った。
「…本当に美味しいな……それにこのワカメ、確かに私の知っているワカメとは別物だ……」
勧められるまま味噌汁を口にしたアンチョビは、一口啜っただけでホゥっと溜息を吐き素直にその味を賞賛していた。
「味噌汁一杯で大袈裟ねぇ…でも亜梨亜ママの味を褒めて貰って嬉しいわ……けど千代美の地元とは味噌の味が大分違うんでしょ?口に合わないんじゃないかって気になってたんだけど大丈夫だったかしら……?」
「ああそれなら問題ない、大丈夫だよ…それと味噌汁一杯で大袈裟なとお前は言うが、その味噌汁すら満足に作れない輩も実に多いんだ……その点亜梨亜おば様のお味噌汁は、和食の料理人も脱帽する逸品だと私は思う……後はこのワカメ、私はワカメをこれ程美味しいと感じたのは初めてだよ」
亜梨亜の味噌汁を絶賛された事で嬉しさ半分気恥ずかしさ半分なラブであったが、アンチョビも料理の腕が確かなだけに彼女の言う事には説得力があり、言っている事がお世辞などではない事も充分に伝わっていたのだった。
「ん~、ワカメは目の前で揚がるからねぇ…私にはこれが当たり前なんだけど、そんなに違う物なのかしら……?」
「目の前……?」
「そ、目の前」
最初は何の事やら解らず怪訝そうな顔をするアンチョビであったが、目の前と言いながらラブが海の方を指差すのを見て漸く彼女も納得が行ったようだった。
「あ、そういう事か……」
「ええ、漁協が養殖に力を入れていて、その養殖をやってる漁師さんから直接買い付けてるのよ……あとそっちの丸干しやシラスなんかは佐島の方の魚屋さんから仕入れてるわ」
「佐島……?」
ワカメの出所に続いて食卓に並ぶ他のおかずの事も説明するラブであったが、あまり聞き慣れぬ地名にアンチョビはそのままオウム返しに聞き返していた。
「あ~ゴメン、佐島はそうねぇ…ウチの目の前、東京湾に面した走水とは反対側、相模湾側にある小さな港町よ……え~っとそうだなぁ、武山の駐屯地…私達AP-Girlsが使う戦車の面倒を見てくれてる工科校の近くにある港って言ったら千代美にも解り易いかしら……?」
「武山…駐屯地……あぁそうか、あそこか……」
「え、ナニ?どうしたのよ……?」
ローカルな地域の位置関係をどう説明したものかと少し頭を悩ませたラブが、武山にある陸海空の自衛隊が使用する基地の名を出すと、何かを思い出したらしいアンチョビの表情が目に見えて変わっていた。
「えぇとどうしたものか…まぁ今更隠した処でどうなる事でもないしな……それにそんな事すりゃお前の事だ、徹底的に追及するに決まってるだろうからその方が面倒だわな……」
「何よその言い方……?」
何気に酷い言われようでカチンと来たラブの表情が僅かに険しくなるが、アンチョビは軽く手を挙げそれを制すると慎重に言葉を選んで当時の事を語り始めた。
「そっか…そうだったんだ……」
「ああ…あの時上空から見た綺麗な海が佐島の海だったとはなぁ……」
アンチョビも極力空気が重くならぬよう配慮はしたが、やはり当時の話となると誰もが多少ナーバスになるのは避けられず、それまで自分達は関係ないと旺盛な食欲を見せていたAP-Girlsも箸の進みが遅くなっていた。
「そうね…あの辺りの海が横須賀でも一番綺麗かもしれないわ……そりゃ走水だってお魚は美味しいし捨てたもんじゃないけど、如何せん東京湾だし佐島の海には勝てないかな~?」
だが自分が原因で場の空気を重たいものにしたくないラブは、走水と佐島の海を比較してこればかりは仕方ないと、いつも以上に間延びした口調で雰囲気を変えようと努めていた。
「あぁそうだ、それで思い出した……走水にみんなで海水浴に来た時の事を二人は覚えているか?」
「ん?そりゃ覚えてるけど何だ急に……?」
ラブの援護という訳でもないだろうが、話の流れに便乗するように唐突に中学時代の思い出話を始めたまほに、アンチョビも何を言い出すのかと怪訝そうにしている。
「いやな、走水で思い出したんだけどな…ホラ、あの時のカチューシャの只事じゃないはしゃぎようを覚えてるだろ?今考えてもアレは絶対普通じゃなかったと思えてな……」
「あ~、そういえば……」
まほに誘導されアンチョビも当時の事を詳しく思い出したようだが、どういう訳かその表情は何とも微妙に笑いを堪えているように見えた。
「走水の海水浴場は遠浅だから、私とみほも小さな頃から安心して遊べたんだよなぁ…確か私が浮き輪なしで水遊び出来るようになったのが当時のカチューシャぐらいの身長の頃だったから、アイツも相当嬉しかったんじゃないのかな……」
「…ま、まぁ防波堤もあって波も穏やかだし、小さい子の海デビューにはうってつけな海水浴場よね……け、けどまほ…それ絶対に本人の前で言っちゃダメよ……?」
カチューシャを溺愛するノンナとラブにとっては浅過ぎる海水浴場だが、カチューシャにとっては理想的な海水浴場である事は間違いようのない事実だった。
だが自分でも結構酷い事を言っている自覚のあるらしいラブは、まほを窘めるような事を言いながらもその目は思い切り笑っていた。
「解ってるって…もしうっかり口を滑らせたら後々面倒だからな……」
小うるさい奴だと言いたげなまほだったが彼女もその口元が微妙に引き攣っていたので、カチューシャをネタにした事自体を悪い事だと思っていないのは明らかだった。
「オマエらなぁ、いい加減に…んん!?この玉子……凄く濃くて美味しいぞ!」
「でしょ~?この玉子はウチのコッコちゃん達が産んだモノなのよ~♪」
まほの話に乗っかるラブに呆れるアンチョビだったが、ブツクサ言いつつ口に運んだ卵かけごはんの味に衝撃を受け言いかけた小言を忘れていた。
「コッコちゃん…ってニワトリの事か……お前んちはニワトリ迄飼ってたのか……」
「そっか、昨日はコッコちゃん達のいる裏庭の方は回らなかったもんね~、ウチのコッコちゃん達は裏庭を元気に闊歩してるから玉子も美味しいのよ♪」
「どんだけ広いんだお前んちは……」
昨日の午後散策した庭園だけでも相当な広さだったのに、相当数いるであろうニワトリ達が走り回れる裏庭迄ある事にアンチョビは絶句するのだった。
「え~?でもお陰でこうして美味しい玉子が食べられるのよ?コッコちゃん達の健康の為にもお庭は広い方がいいと思わない?」
「どうにも話が噛み合ってないな……」
ラブもこの辺の感覚がやはり一般的ではないなと痛感したアンチョビは、諦めてそれ以上この事で何か言うのを止め目の前に並ぶ朝食に集中する事にしたのだった。
「ふ…やはり和食には日本茶が一番だな……」
食後入れ直して貰った緑茶で一息吐いたアンチョビは今更ながらな事を呟いて、それを聞き付けたラブはすかさず茶々を入れていた。
「な~にババ臭い事言ってんのよ千代美は~?」
「うるさいよ…アンツィオにいると首までどっぷりチーズとトマトの日々だから仕方ないだろ?作る食事はほぼイタリアンだったし、子供の頃から一通り仕込んで貰ったけど和食に関しちゃもう一度基礎から勉強し直さなきゃって思ってたんだよ……何しろ亜梨亜おば様のお味噌汁が衝撃的過ぎたからな、今日の朝ごはんで自分の未熟さを充分思い知らされた気がするよ……」
「え~?そんなに~?」
料理の腕前に関しては仲間内でもダントツであり、他の追随を許さぬアンチョビにそこまで言われてしまうと、亜梨亜の娘であるラブも茶々を入れていた手前少し困ったようにしていた。
「まぁ私がそうしたいだけだから気にするな」
だがアンチョビの方は淡々とした態度でそれだけ言うと、後は黙ってのんびりお茶を啜っていた。
「これって多分私なんかには解らないレベルの話よね…ま、ここでそれをアレコレ言っても仕方ないし……さて二人共、今日は何処か行きたいトコある?まぁ横須賀じゃ遊べる場所も限られてるけど、車もあるから何か希望があれば言ってね~」
アンチョビが言っている事はラブからすれば向上心の強いプロの料理人のセリフのように思えて、それ以上この事で何かを言うのを止めて頭を切り替えると、今日一日を如何に有意義に過ごすかを考える事にしたのだった。
「ちょっと待ってくれ…今車と言ったがその車ってまさかアレか……?」
「アレかって何よ……?」
「その何だ…昨日乗せて貰ったシュビムワーゲンの事だよな……?」
「他にある……?」
「いや……」
前日アンチョビとまほが横須賀に到着した際、ラブが誕生日に亜梨亜から贈られたというシュビムワーゲンのステアリングを握っていた事はちょっとしたサプライズだった。
しかし彼女達にとってその驚きは序の口であり、その後の羞恥プレイは一生忘れようのない強烈なインパクトを残していた。
それ故にアンチョビとしては目のやり場に困るシュビムワーゲンでのドライブは避けたかったが、キュっと目を細めたラブに睨まれるとそれ以上何も言えなかった。
「行きたい所か…フム、そうだな……行きたいというか見たいモノならあるんだが……」
「あら、まほが見たいモノって何かしら?まほはもう大概のモノ見てる気がするけど……?」
市内でまほが興味を示しそうな物がまだあったかとラブは暫し考えたが、特にこれといった物が思い浮かばず降参だと小さく両手を上げるポーズを取って見せた。
「Love Gunだよ……」
「ハイ……?」
ラブとしては単に何処で遊ぶかリクエストを聞くつもりだったが、返って来た答えがあまりにも斜め上過ぎて、コイツいきなり何を言い出したと胡散臭げにまほを見る彼女の声は裏返っていた。
「だからLove Gunだよ、エキシビションマッチじゃいきなり登場して我々を驚かせてくれたが、あの時は試合の後もドタバタやってて結局近くでゆっくり見る事もなかったからな」
『忘れてたわ…まほってこういうヤツなのよ……』
子供の頃はまだ年相応に遊びもしたが成長するにつれ戦車道にのめり込み、今では何をするにしても思考は戦車道一辺倒で遊びの相談などするだけ時間の無駄であった。
そんな事などすっかり忘れていたラブが今のは完全に愚問だったと渋い顔をしていると、アンチョビまでもが目から鱗な顔でまほの話に乗っかって来た。
「なる程Love Gunか!それは私も見たいぞ♪」
「千代美…オマエもか……」
何かと多忙なラブにとっても貴重な休みなので、自分でも一応遊ぶプランを用意していた。
ところがまほのLove Gunを見たいの一言にアンチョビ迄もが同調してしまい、休みの予定が一気にそちらに舵を切ってしまいラブは軽い頭痛を覚える。
「アンタ達ねぇ…折角の春休みなのにそれってどうなのよ……?いっくら何だっておかしいと思わない?もっとこう他にない訳ぇ……?」
ほとほと呆れ果てたと深く長い溜息を吐いたラブであったが、それでもまほのLove Gunを見たいという願いを叶えるべく彼女は腰を上げ手配を始めるのだった。
今回はタイトルがアレですねw
少しづつ明らかになる亜梨亜さんの実態ですが、
やはりラブの育ての親だけあってこの人も色々ありそうですww