中々投稿ペースが元に戻らず申し訳ないです。
タイトルと作中でシ○マイと書くか焼売と書くかで非常に迷ったのですが、
念の為に漢字での表記を選択しました。
「しかしアレだ…シュビムワーゲンに若葉マークってのは何とも似合わんな……」
「一年の辛抱よ……」
彼女がステアリングを操作する都度に右に左にと胸のたわわなアハトアハトは翻弄され、色っぽく肉感的な唇からは耳にするだけで赤面してしまう程官能的な喘ぎ声が漏れる。
浦賀水道を眼下に望む小原台の頂きにそそり立つ厳島の城から、市の中心部である横須賀中央に向かう道中、来た時と同様の羞恥プレイを体験したアンチョビは、京急の横須賀中央駅前で降りたばかりのシュビムワーゲンを前にまだ赤みの残る顔でふとそんな事を呟いていた。
「う~ん…ラブにしてもダージリンにしても鉄道を使ってこっちに来ると、何で帰りに必ずこの弁当を寄こすんだろう……?」
ラブに見送られ横須賀を発ったアンチョビとまほは品川から新幹線に乗り換え、一路二人の新居のある名古屋を目指し東海道を疾走していた。
その新幹線が小田原を過ぎ間もなく神奈川県から静岡県に入ろうとする頃、時計の針は正午を指し二人は車内販売で暖かいお茶を買うと、ラブに持たされた駅弁を紐解いたのであった。
「そういやウチはヘリで来た時も焼売とは別にこのお弁当も持たされたっけ…イヤか……?」
「美味しいしイヤじゃないけど、毎回執念のようなものを感じるんだよなぁ…今日だって車止めるなり何処に行ったのかと思えば結局コレ買いに行ってたワケだろ……?」
ラブの実家である小原台の城から迎えに来て貰った時と同様、彼女の新たな愛車であるシュビムワーゲンで駅まで送って貰った二人であったが、中央駅に着くなり荷物も降ろさぬうちにちょっと
「何と言うかな、こっちの連中…ダージリンやアッサムなんかは特にこだわりがあるらしいな……中学の頃この弁当を食べた時、焼売の数がどうとかタケノコの煮物の量がどうとかエンドレスで延々と激論を交わしてたからな……」
「あったな、そんな事も……」
「うむ…あの京急の速さの事とかもそうだけど、ラブも含めてこっちの連中はその手の話になると何でああも熱くなるんだかなぁ……」
「私らと一緒にいる時ぐらいは、ローカルネタで盛り上がるのは勘弁して欲しいもんだ……」
「確かに…あれはちょっと付いて行けないからな……」
ラブやダージリン達にとってはルーティーンワーク化した鉄板ネタかもしれなかったが、彼女達のローカル過ぎるお遊びは余所者には全く理解出来なかった。
「あれは多分わざとやってたんだろうけどまぁそれはどうでもいいや…それより今は入学してからの事を話しておこう、幸い名古屋に着くまでまだ時間が掛かるからな……」
「そうだな、私もまだ幾つか聞いておきたい事があるから丁度いい」
それから暫くの間、二人は焼売をパクつきながらこれから始まる大学で新たな戦車道について話し合い、目前に迫った次なる戦いの舞台に想いを馳せた。
「この箱も違う……」
アンチョビとまほが焼売弁当を肴に大学での新生活と戦車道について事細かに話し合っていた頃、とっくに城に戻っていたラブもまたランチタイムを迎えようとしていた。
しかし、アンチョビとまほの見送りから戻って来るなりちょっとやる事があると一人自室に籠ったラブは、時計の針が正午を過ぎても一向に城の食堂であるEsszimmerに姿を見せなかった。
彼女が何かに没頭し始めると周りが一切見えなくなり、時が経つのを完全に忘れてしまうタイプである事をよく解っている愛は、また何かを始めて昼食の時間である事を忘れているのだろうと大時計を見て溜息を吐き、既に集まっている仲間達に一声掛け様子を見に部屋に戻ったのだった。
「恋…こんなに散らかしてさっきから何を探しているの……?」
「これでもない…絶対捨てるはずがないのに何処に行ったの……?」
普段であれば声どころか彼女の微かな気配にも敏感なラブは、こうして愛が声を掛けようものならウザい位に構いたがるのだが、今日のラブはまるで別人のように愛の存在に無反応であった。
ラブが部屋に籠る前からフィジカルトレーニングを行っていた愛は、こうして彼女を呼びに来るまで室内がまさかこんな事になっているなどとは思いもせず、入室して暫くの間呆気に取られて声を掛ける事すら忘れていた。
それは時間にすれば数秒程度の間であったがその間もラブが愛の存在に気が付く事はなく、漸く我に返った愛が彼女に声を掛けても上の空で独り言を呟くのみで、不審に思った愛が傍に寄っても尚、絨毯の上にペタリとアヒル座りで座り込んだまま作業に没頭していたのだった。
「おかしいわ…他の物は全て何処に入れたか覚えているのに、アレだけが何処にしまってあるのか思い出せないなんて……」
延々と似たような事を呟きながら手にした重箱程の大きさの缶の蓋を開けると、ラブは何ら躊躇せずその缶の中身を絨毯の上にぶちまける。
「これも違う……」
引っ繰り返した缶の中から零れ落ちたのは微妙に時代を感じさせるファンシー雑貨の類だったが、それを一瞥したラブは小さく左右に首を振り落胆した様子で短く呟くと、手近にあった箱に手を伸ばし同じように蓋を開け同じように中身を絨毯の上にぶちまけ、中から出て来た物に肩を落としては似たような呟きを繰り返すのだった。
愛が見ている間にもラブは既に十個程の缶や箱を開封していたが、城に戻った後一体どの位の時間その作業を続けていたのか、彼女の周りには数えるのも嫌になる程の空き缶や空き箱が散乱し、その様はまるで榴弾でも炸裂したのかと疑いたくなるような有様であった。
学園艦の寮で暮らしている時と同様に城に戻った時も当然のように同居させられた愛は、まだ極一部ながら見せて貰っているので缶や箱の中身が何であるかは知っていた。
可愛かったり綺麗だったり、洋の東西を問わずラブの下へとやって来たお菓子などの空き缶や空き箱の類は、全て捨てられる事もなくそのまま残されていたのだった。
これは別にラブが物を捨てられない性格だったりケチだからという訳ではなく、単に彼女が可愛い物好きなだけで、こういった箱物が格好の収集対象となるのは云わば必然であった。
そしてラブの手元に集まった空き缶や空き箱は彼女の想い出の品々を納める為の宝箱か、使い勝手の良い実用品として余生を過ごす事になったのだ。
実際日常的に彼女が空き缶をペンケース代わりに使ったりしている事は、愛に限らずAP-Girlsのメンバーなら誰もが知っていたし、本人もこんなに可愛い物を使わない方がおかしいし、ましてそれを捨てるなどもっての外だと公言もしていた。
だが幾ら彼女がそうは言ったとしても、部屋の棚やクローゼットと呼ぶには広過ぎる別室から引っ張り出した数たるや尋常ではなく、これが平均的な一般家庭の
「…まさか本当に間違えて捨てちゃったの……?ううん、そんな事は絶対に有り得ないわ……」
「恋……」
出会った当初に比べ最近ではすっかり安定しつつあるラブの精神状態であったが、それでもまだ完全に不安定さが消え去った訳ではなく、一心不乱に何かを探し続ける彼女の姿にその不安定な一面が顔を覗かせたかと愛は顔色を変える。
ラブが何か探し物をしているのはその様子から直ぐ解ったが、彼女が自分の部屋で探し物をする事自体が愛には信じられなかった。。
何しろ一目見ただけで目の前に広げた地図に記された情報の全てをほぼ一瞬で記憶し、それをどれ程時間が経過しても忘れずにいる人間離れした記憶力を誇る彼女が、この程度の事を思い出せずに部屋中を引っ繰り返すなど非常事態以外の何ものでもなかったのだ。
「あった…これだわ……」
しかし彼女のそんな様子どころかそこにいる事にすら気が付いていないラブは、たった今引っ繰り返した外国製らしい可愛い猫の絵柄の空き缶から出て来た物の中に探していた物を見付け、ホッとした様子で安堵の溜息を吐いたのだった。
「…けど何で私はこんな乱雑な仕分けでこの缶に詰め込んだのかしら……?」
何処か腑に落ちない様子で彼女が手にしたのは、文庫本よりやや大きいキャラモノのシステムファイルタイプのアルバムらしき物で、幾分退色した表紙のキャラクターは背後で様子を窺う愛も何となく見覚えのある物だった。
ラブが部屋中を引っ繰り返す勢いで探していたのは俗にプリクラ帳と呼ばれる小さなアルバムで、その表紙に描かれているキャラクターは彼女がまだ幼稚園に通っていた当時に流行った物であった。
「ええと確かこの辺りに…あ……」
見当を付けてプリクラ帳を開いたラブが何回か頁を捲ると、不意にその手を止め開いた頁を見つめながら暫し言葉を失っていた。
「…麻梨亜ママ……」
「……?」
それから一分程口を噤んでいたラブの唇が呟きを洩らし、それが彼女の実母の名である事を知る愛はどういう事かと再び彼女の手元をそっと覗き込んだ。
「ふぁっ!?」
「え!?愛……?」
凡そ普通ではないラブの様子に不安を抱く愛にとってそれは完全に不意打ちだった。
彼女が覗き込んだラブの手元、開かれたプリクラ帳の一頁には、時代を感じさせるフレームのプリントが数枚、サインペンで手描きされた動物や花の絵に囲まれ貼られている。
貼られているどのプリントにも、いっそ能天気と言っても差支えのないまでに屈託のない満面の笑みを浮かべ、これ以上はないくらいに楽しそうな表情のラブが写っていた。
だが愛が衝撃を受けたのは幼いラブの笑顔だけではなく、彼女と頬を密着させ同じような笑みを浮かべる二人の人物に原因があった。
亜梨亜と麻梨亜、厳島の美人双子姉妹がラブの顔をサンドイッチにするように両側から顔を密着させ、彼女とそっくりな笑顔で三人揃ってぎゅうぎゅう詰めでダブルピースを決めていたのだ。
初めてこの城を訪れた時以降、ラブに内緒でメイド長の雪緒にラブの幼い頃の写真をこっそりと見せて貰うのが密かな楽しみであった愛は、これまでにも亜梨亜と麻梨亜がラブと共に撮ったスリーショットは何度か目にしていた。
しかしこれまで亜梨亜がこんな風に笑っている顔は、写真でも本人を目の前にしても見た事がなく、大小合わせて計三つ、大きさこそ違えど瓜三つな姉妹と母娘のプリクラの破壊力は、普段滅多な事で感情を面に出さぬ愛すらも驚く程凄まじかったのだ。
「お、脅かさないでよ…けど一体いつからそこにいたのよ……?」
「大分前よ…私が来てからニ十個ぐらい缶と箱を引っ繰り返してるもの……」
「えぇ!?なら声ぐらい掛けてくれればいいのに……」
「何度か声を掛けたけどずっと気付かずに作業してたのは誰……?」
「ウソ……」
怪我の功名と言えば大袈裟だが驚いた愛が裏返った声を上げた事で、漸くラブも我に返り自分の直ぐ傍で固まっている事に気が付いたのだった。
いきなり傍に現れた愛に脅かすなと言ったラブであったが、やや困った様子で大分前からそこにいた事と何度も声を掛けたと反論されると、漸く自分がやらかした事に気付いたのかショックで手にしていたプリクラ帳をポトリと取り落とし呆然としていた。
「それで恋、あなたその小さなアルバムを探す為だけに部屋をこれだけ散らかしたの……?」
「え……?」
愛にそう言われ初めて周囲を見回したラブは、やっと自分が爆心地である事に気が付きしまったと顔をしかめ掛けたが、愛の冷めた視線に何とかその場を取り繕おうと言い訳を始めた。
「う…ええそうなのよ……えっとホラ、昨夜の夕食の時に亜梨亜ママが黒森峰にいた頃、しほママ達とプリクラ撮ったって話をしてたじゃない?それで私も昔亜梨亜ママや麻梨亜ママとプリクラを撮ってた事を思い出したのよ……」
言い訳をしながら落としたプリクラ帳を拾い上げたラブは、再び先程の頁を開くと自分と
「けどおかしいのよね…何で私は昨日あの話を聞くまでこのプリクラの事を忘れてたのかしら……?オマケに何処にしまったかまで忘れてるし自分でも訳が解らないわ……」
普通これだけ物を溜め込めば何処に何があるかなど忘れて当然だが、ラブの場合はその超常的な記憶力を以って常人では有り得ないレベルで物事を覚えているので、そういう意味では彼女の言うようにおかしな事であった。
これはもしかすると非常に危険な兆候かもしれないと感じた愛であったが、直ぐには判断し兼ねる微妙な問題だったので、彼女も慎重な態度でラブの言葉に耳を傾けていた。
「でもさぁ、亜梨亜ママもあんな話するならこの事も言ってくれても良かったと思わない?何でひと言も言ってくれなかったのかしら……?」
実に身勝手極まりないセリフで責任転嫁を図るように、ラブは亜梨亜が幼い頃一緒に撮ったプリクラについて何も言わなかった事に口を尖らせる。
確かにそんな昔話をするのであれば、妹の麻梨亜とその娘であるラブの三人で撮ったプリクラの思い出話をしてもよさそうなものだが、その件に関して亜梨亜がただの一言も言及しなかった事は、今にして思えば愛にも不自然に感じられた。
ラブ程極端ではないが記憶力の良い亜梨亜が果たしてその事を本当に忘れていたのか、或いは意図的にその話を避けていたのかははっきりしない。
幼い頃同時に最愛の両親を亡くし、中学時代にはいよいよこれからという時に生死の境を彷徨う程の深手を負って以降精神的に不安定な彼女に、過去の話をする事で心の天秤が大きく揺れ動くのを恐れているのか、或いは今回のように彼女が自ら思い出すのを待っているのかどうか、それに関する亜梨亜の真意は愛には全く解らないし聞く事も出来なかった。
いくら常人離れした頭脳に加えエキセントリックな性格をしているとはいえ、唐突に昔の事を思い出しこのような行動に出るのはあまり良い兆候とは思えず、愛はこの事を早々に亜梨亜に報告すべきかどうか迷っていた。
「私に聞かれても解らないわ……」
「それはそうかもしれないけどさ…チッ!つれないヤツめ……」
何が引鉄となってラブがおかしな事になるのか予想が付かないので、うっかり迂闊な事を言わないよう愛は細心の注意を払っていつも以上に素っ気ない態度を取る。
するとラブは自分でも勝手な事を言っている自覚があったらしく、軽く舌を打ちながら無表情でジッと見つめて来る愛から恥ずかしそうに目を逸らした。
その様子から彼女が精神的に何処かおかしくなっているようには感じられず、愛の目には日常的におバカな事をやっている時のラブと何ら変わりはないように見えた。
『…亜梨亜様への報告はもう暫く様子を見てからの方がいいかもしれない……』
あまり言動がおかしいようなら亜梨亜に即報告せねばと考えていたが、日々多忙を極める厳島の代表である彼女の負担を考え、この事はもう暫く自分が様子を見ようと愛は決めたのだった。
だがラブの記憶が断片的に欠落している事は、アンツィオ戦の際三保の松原の水族館でその現象を目の当たりにしているアンチョビから報告を受けていたので、亜梨亜もラブが思い出したくない事に繋がりのある記憶に蓋をしている件は把握していた。
しかし彼女もまだ様子を見ている段階であったので、愛を始めAP-Girlsに負担を強いるべきではないと判断していた為、亜梨亜からこの事は何も知らされていなかった。
全てはラブを想っての行動の結果だったが、結論から言えばお互いに気を使っての事であった。
「…ところで愛、何でここにいんの?何か用があって来たんじゃないの……?」
「時計見て…もうお昼の時間をとっくに過ぎてるわよ……?」
「え……?」
愛に言われて彼女が指差したアンティークな置時計に目を向けたラブは、とっくに長針が正午を通り過ぎている事にこの時初めて気が付いたのだった。
「ちょ、ちょっと愛!何でもっと早く言ってくれないのよ!?もうお昼過ぎちゃってるじゃない!」
広い城内を移動して今からEsszimmerに向かうとなると、着いた頃には確実に待たせ過ぎと夏妃や凛々子辺りに罵倒されるのは必至な為、狼狽えたラブは何かに集中すると周りが一切見えなくなる自らの悪癖を棚に上げ、呼びに来た愛にお約束な責任転嫁をしていた。
「何度も呼んだわ…それにずっと気が付かずにいたのはあなたでしょう……?」
「ぐ……」
似たような失敗を出会って以降何度となくやらかしているだけに、跳ね返って来た辛辣な一撃に敢え無く撃破されたラブは、ぐうの音も出ず悔しそうに唇を噛んでいた。
「いつまでそうしているつもり?遅くなればなるだけ文句の量も増えるわよ?」
「い、今行くから待ちなさいよ!」
下手をすれば呼びに来た自分まで遅いだの何のと文句を言われ兼ねないので、座り込んだまま悔しそうな顔をするラブを放置して愛は一人踵を返す。
「ああそうだ…言っておくけどその片付け、私は手伝わないわよ……?」
「解ってるわよ!あ、そうだ!私も言っとくけどこのプリクラが取ってある事は誰にも言っちゃダメよ!?こ、このプリクラは愛しか見ちゃダメなんだからね!?」
「…先に行くわ……」
「だ、だから待ってってば!」
相当テンパったらしいラブの何を言ってるのかよく解らない突然のツンデレに危うく反応しかけた愛は、それを誤魔化すように短く呟くと一足先に部屋を出て行き、ラブもテンパったままワタワタとその背中を追って部屋を飛び出して行った。
「──という訳で改修プランに関しては何も問題ないと思う…事前に西住の意向は伝えてあるから、私達が入学する頃には基本的なセッティングは終わっているはずだ……後の細々とした事は実際乗ってから調整すればいいし、先輩達も腕は確かだからリーグ戦が始まるまでに充分間に合うさ」
「そうか、なら安心だな…となると残る問題はやはり私自身だな……」
別れ際ラブがわざわざ買って寄こした焼売の弁当を消費しながら、アンチョビとまほは進学先の戦車道チームの再生プランについて意見を交わしていた。
「不安か……?」
「不安という訳ではないが、何分不確定要素が多過ぎてな……」
「まぁなるようになるさ」
「お気楽だなぁ、でも安斎がそう言うからには勝算があるって事なんだろ?ふ…ごちそうさまでした……毎度持たされるだけあって確かに美味しいお弁当だが……」
アンチョビより少し早く弁当を完食したまほは、話の途中で不意に話題を食べ切ったばかりの弁当に変えたが、最後まで話し切る前に口を噤み視線を宙に泳がせていた。
「どうした西住?何か問題があるのか……?」
「いや、別に問題という訳ではないんだが、この弁当にはデザートに…これってデザートでいいんだよな……あぁスマン、デザートにアンズのドライフルーツが入ってるじゃないか?何と言うかな、こういう弁当にこの手のデザートが入ってるのは珍しい気がしてな……」
自分は既に食べ切ってしまったので、アンチョビの経木の弁当の折りの片隅にちんまりと鎮座したアンズのドライフルーツを指差したまほは、上手く説明が出来ずもどかしそうな顔をする。
「おい西住よ…その話はラブやダージリンの前で絶対口にするなよ……?もしアイツらにうっかりその話をしたら、それこそ嬉々として何時間でも熱く激論を展開するからな……」
「解った…気を付けよう……」
新生活についてあれこれ話すうちにすっかりラブ達の偏執的な弁当愛を失念していたまほは、アンチョビの忠告に息を呑み硬い表情でゆっくりと頷いたのであった。
いよいよ迎える新年度ですが大学に上がったアンチョビ達とラブが、
果たしてどう絡むかが今後の見所になると思います。
ですがその前にエリカが何かを仕掛けるようなのでご期待下さい。
そうですか、喜多川さんの次はデス美さんですか……。
他にもかぐや様やら孔明やら、酷い腰痛持ちに今期の笑いの刺客は手強いですw
しかし何が一番手強いって腰が痛くてのたうってる私に、
今週も面白いよ~とか言いながら録画してあるのを見せて来る相方かとww
あれ絶対コロしに来てると思う……。
あの体を張った破壊的な笑いはマジで腰に悪いですわ……。
でもデス美さんは可愛くてかなり好きです♡