ガールズ&パンツァー 恋愛戦車道   作:肉球小隊

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何と言いますかタイトルでお察しのサービス回です♡

今回しずか姫が名前のみ登場しますが、
今後本作に絡む予定はありません……今の処は…。


第四話   火の国の湯煙パラダイス

「う~ん、いいのかなぁ…非番とは言え私も一応警官だしなぁ……」

 

 

 蔵を改装したと思われる格納庫の中で軽快なアイドリング音を響かせるⅡ号の前で、英子は腕を組み少々複雑そうな表情で首を捻っている。

 今英子が居るのは西住家本宅裏手に位置する西住家で個人所有する戦車達の格納庫前。

 みんなでⅡ号に乗って出掛けるべく準備中だが、現職の警官の英子としては戦車に箱乗りするのが果たして正しい行動なのか大いに疑問であった。

 

 

「別にいいんじゃないの?戦車道用の免許ってその辺アバウトだし。大体戦車の定員なんてあって無い様なモノじゃない。そもそもそれで摘発された話なんて私は聞いた事無いわ」

 

「ほんとアバウトですよね~、私みたいな状態でも更新出来ちゃったし」

 

 

 ラブが苦笑しながら言うと英子と亜美が申し訳なさそうな顔をする。

 

 

「ああ、もう本当に気にしないで下さい。私ももう自分で受け入れている事ですから」

 

 

 そう言われて二人も少しホッとした表情になるのだった。

 

 

「しかし最近じゃⅡ号もタンカスロンの影響で人気よね」

 

「あら?そう言えば昔、英子の実家にテケ車があるって言ってなかったっけ?」

 

「あ~、あれはもうダメよ、ガタが来過ぎてレストア屋も匙を投げたもの。部品取りにもならなくて、今じゃ引っ張り出した庭で苔生して戦車型の庭石と化してるわ」

 

 

 テケ車と聞いてラブが思い出した様に口を開いた。

 

 

「ん~、一昨日ウチに真っ赤なテケ車に乗った子が来たわねぇ…ちょっと笠女のパンツァー・ジャケットに似たの着てたわ~」

 

「なに~?もうしずか姫がオマエのトコに行ったか~」

 

 

 アンチョビがそれを聴き止め苦笑しつつ口を挟む。

 

 

「あ~、そうそう、その子よ~。千代美知ってるの~?」

 

「最近ウチも色々やってるからな~」

 

「何よそれ?」

 

「まあ()()あるんだよ、()()とな」

 

 

 何か含みのある笑い顔でアンチョビはそれ以上何も言わない。

 ラブも聞いても無駄だと悟り話を続ける。

 

 

「でね~、道場破りだか果し合いみたいな事言うけど、ウチにはタンカスロンに使える車両は無いって言ったらこの世の終わりみたいな顔して打ちひしがれちゃってねぇ…おまけに私の顔の傷痕が見えちゃったらしくて事情を話したら号泣しだしちゃったのよ。なんか可愛そうだから学食でランチ食べさせて、お土産に学園艦カレーと私達のCD持たせて帰って貰ったわ。でも一緒に居た子はやたら恐縮してペコペコしながら帰って行ったわねぇ」

 

「アイツもしょうがないヤツだなぁ」

 

 

 アンチョビもこれには苦笑いしか出来なかった。

 

 

「ヨシ!いいぞ、みんな乗ってくれ!」

 

 

 点検とアイドリングも終え、車内から顔を出したまほが皆に声を掛ける。

 まほは身体の状態を考慮してラブをコマンダーキューポラに納まらせると、みほとエリカは砲塔前面に、英子と亜美は同じく砲塔の両側面、アンチョビは砲塔正面の基幹部の部分に座り込む。

 

 

「じゃあいいか?飛ばしはしないけど落っこちないように気を付けてくれ…おい、ラブ!」

 

「ん?あ…そっか!それじゃあ……ぱんつぁ~ふぉ~♪」

 

 

 ラブの号令と共にエンジン音が高まるとドイツ生まれの豆戦車が動き出す。

 文字通り美女と美少女達を満載したⅡ号F型戦車が、トコトコと田園地帯を走り抜ける。

 時折すれ違う人や車もさすが西住のお膝下だけあり、Ⅱ号の姿を見るやある者は気さくな笑顔で手を上げ、またある者は深々とお辞儀で見送るのであった。

 

 

「ほんと懐かしい…私帰って来たのね……」

 

 

 ゆっくり流れ行く田園風景を眺めながら時折吹く風に深紅のロングヘアーを靡かせつつ、ラブは誰に言うともなしに呟いた。

 

 

「ここがまほとみほが生まれ育った場所かぁ」

 

 

 アンチョビもまたしみじみと呟くと辺りの風景に視線を巡らせる。

 夏の全国大会から目まぐるしい日々が続き、心休まる時間の無かった者。

 日常の仕事に追われ心に潤いの無かった者。

 新生活に向け奔走して来た者。

 そんな彼女達にとってこの長閑な風景には心を洗われる想いがするのであった。

 

 

「あ!そうだまほ!あの駄菓子屋さんに寄ってよ!」

 

「ああいいぞ。ふふ♪あの辺もあの頃のままだぞ」

 

 

 ラブの頼みにそう答えると、まほは駄菓子屋に向かうべくⅡ号の舵を切った。

 立ち寄った駄菓子屋ではラムネで喉を潤したり、久しぶりに二人一緒に訪れた西住姉妹と厳島の御姫様の姿に感極まった店主の御婆さんが涙を零す場面もあったりしたが、日も傾き西住邸に帰り着いた頃には、一同すっかりリラックスした表情になっていた。

 

 

「あら、お帰りなさいませお嬢様方、Ⅱ号はいかがでしたか?」

 

「菊代ママ!楽しかった~♪昔のまんまだったよ~!」

 

「それはよう御座いました。ああ奥様、お嬢様方がお戻りになられました」

 

「ああ、お帰りなさい。夕食まで今少し時間があります。私達は先に入らせてもらいましたから、あなた達もお風呂で汗を流していらっしゃい」

 

 

 浴衣姿のしほが微笑みながら優しく言うとラブが顔を輝かせる。

 

 

「お風呂…徹甲の湯!」

 

「徹甲の湯ぅ?何だそりゃあ?」

 

 

 その奇妙な名にアンチョビが素っ頓狂な声を上げた。

 

 

「ああ、それはな──」

 

 

 まほは面白そうな顔で説明を始める。

 徹甲の湯、それはまだしほが黒森峰の学生であった頃の事。

 長い休みに帰省した際西住流道場の演習場で砲撃訓練を行なっていた処、しほの放った一発の徹甲弾が跳弾し演習場内の林の中に飛び込んだ事があった。

 そしてその一発の徹甲弾が貫いた大地から多量の湯が噴出し、調査を行った結果湯量も多く泉質は、打ち身などの怪我や関節等の痛みに良く効き、美肌効果も高い効能がある事が判明した。

 その後早々に工事を行い西住流道場の寮及び本宅にパイプラインが敷かれ、門下生並びに住み込みの使用人達からもすこぶる評判の良い温泉が誕生したのであった。

 

 

「そりゃまた凄い確率だなぁ…しかし自宅に温泉があるなんて羨ましい話だ」

 

「まあな…でも入ると疲れもよく取れるぞ、早速みんなで入るとしよう」

 

「あ、あの…私髪が一人じゃ……それに敷島さんと蝶野教官やエリカさんが御不快になるんじゃ…私はやっぱり後で亜梨亜ママと……」

 

 

 ラブの言葉に一同がハッとするが、すかさずアンチョビが声を上げた。

 

 

「ラブ!今日は私に髪を洗わせてくれないか?この間愛君が洗ってるのを見て羨ましくなったんだ。是非洗わせてくれ!それでその後は私と同じツインテに結ってやるから!」

 

 

 アンチョビは両手を広げ宣言する様に言う。

 

 

「え…でも……いいの?」

 

「ああ!是非やらせてくれ!」

 

「恋お嬢様がお嫌でなければ私達もご一緒させて下さいませんか?」

 

 

 亜美が胸に手を当て優しい表情で問い掛け、英子とエリカも揃って頷く。

 

 

「みんな…ありがとう……」

 

 

 今はただ皆の心遣いが胸に沁みるラブであった。

 だ・が・し・か・し、そんな心温まる場面も皆で脱衣所に入れば一変する。

 まずアンチョビがラブが制服を脱ぐのを手伝ってやったのだが、まずその光景で英子と亜美とエリカの三人が一回目のダウンを取られる。

 

 

「これはなんとあざとい光景……」

 

「ダメ…鼻の奥がつーんとするわ……」

 

「こんなサイズのブラのカップ見た事ありません……」

 

「………」

 

 

 だがラブが全ての身に着けていた物を脱ぎ、その美しい肢体に無数に奔る惨たらしい傷痕を見るに至り、三人も改めてラブが事故で受けた被害の大きさを知る事になる。

 何かを言おうとするが言葉にならない三人の瞳には涙が今にも溢れそうになっており、その胸中は怒りと悲しみといった複雑な感情でない交ぜになっているのだった。

 

 

「あの…私の為にありがとうございます…でもこうして生きて帰る事が出来ましたから。それより早くお湯に入りましょ?身体、冷えちゃいますよ?」

 

 

 努めて明るく話すラブの言葉に皆頷くと浴室に向かった。

 

 

「うは~!なんてこった!露天まであるじゃないか~♪」

 

 

 眼前に広がる光景にアンチョビが感嘆の声を上げる。

 アンチョビが驚くのも無理はなく、そこには下手な温泉宿より遥かに立派な風呂があったのだ。

 

 

「道場の方の温泉は入った事があるけどこっちはこんなに凄かったのね……」

 

 

 エリカも呆然とした表情で目の前の光景を見ながら呟いた。

 泊まりになる時は道場に泊まっていた亜美も同様に驚く。

 

 

「ホントね…まさかこれ程とは私も思わなかったわ」

 

「こりゃ~入浴施設として解放したら結構いい収入源になりそうね」

 

 

 呆気に取られていた英子も思わずそんな事を言う。

 

 

「早く入らないとほんとに冷えちゃいますよ~」

 

 

 ラブの言葉に我に返った三人も頷き合うと、洗い場に向かい掛け湯をして露天に向かった。

 

 

「ハア~♡これは確かに良いお湯ね~♪」

 

 

ぐ~っと伸びをしながら満足げな英子の口からそんな言葉が漏れる。

 

 

「本当ね、でもエリカさん、道場の方よりこちらの方が温度が丁度いい気がしない?」

 

「やっぱり蝶野教官もそう思いますか?」

 

「あ!それはね道場の方が源泉に近い分温度が高いの。家の方が源泉から距離がある分パイプラインを通る間に冷まされて丁度良い温度になるんだよ」 

 

 

 みほの説明に一同なるほどと頷く。

 

 

「それでなのね、正直道場の方は時々熱すぎる時があるもの」

 

「ええ、だからそういう時は道場住まいの門下生の方達が修行の湯なんて呼ぶんですね」

 

 

 亜美とエリカの話しに皆が一斉にどっと笑うのだった。

 

 

「う~ん…やっぱりその何と言うか……」

 

「浮くわね……」

 

「ラブ先輩が湯船に入った瞬間溢れるお湯の量が違いました…」

 

 

 笑いが収まった処で、やはり英子と亜美とエリカの視線がラブのたわわに集中する。

 温泉に浸かり程良く暖められた形と艶も良く張りのあるラブのアハト・アハトは、ほんのりとピンク色に染まり見る者の劣情を催すには充分過ぎた。

 

 

 

 

 ゴクリ──。

 

 

 

 

 気が付けば全員の視線がラブの胸元に集中している。

 

 

「……!あ…!まさか!?」

 

 

 その視線に気付いてハッとした瞬間に亜美と英子が両隣に滑り込んで来た。

 

 

「ねぇ…恋さん♡」

 

「は、ハイなんでしょう蝶野教官!」

 

 

 語り掛けて来た亜美の瞳はトロンとして危険な光を放っている。

 ラブは二人の間から抜け出ようとしたが、それを見越していたかの様に二人は更にピッタリと身体を密着させるとそれぞれが両側からラブに腕を絡めて来た。

 

 

「し、敷島さん!?あ…目が逝っちゃってる……」

 

「ちょっとでいいから…ね?」

 

 

 亜美のその一言で遂に全員の理性のリミッターが外れてしまい、一斉にケダモノと化した美女と美少女達が一糸纏わぬ無防備なラブに襲い掛かった。

 

 

「うぎゃ~!またこの展開~っ!」

 

 

 慌てて逃げようとするラブだが、亜美と英子にしっかりホールドされ身動きが取れない。

 そうこうするうちに一斉に伸びた魔の手がラブの全身を弄び始めた。

 

 

「ああぁ!だからそんな揉まないでって…あ…ダメ!先っちょはダメ!いやぁぁ…エ、エリカさんまで!?す、吸わないでぇ~!だ、だから入れちゃダメぇ~!」

 

 

 抵抗するべく声を上げるがその声がまた色っぽく、更に一同のケダモノに火を付けてしまう。

 入れ代わり立ち代わりラブのたわわを存分に堪能する中で、アンチョビが深い谷間に顔を埋めた瞬間二人の美女に変化が起こる。

 

 

「千代美ちゃんやっぱり可愛いわぁ…♡」

 

「ホント…もうすっかりオトナのオンナねぇ……♡」

 

「え゛…?」

 

 

 英子と亜美のうっとりとした声に谷間からアンチョビがギクシャクと振り返ると、目をハートにした二人がすぐ目の前に鼻息荒く迫っていた。

 

 

『千代美ちゃんはなんておいしそうなの♡』

 

「うひゃあぁぁぁ!なんで私までぇ~!」

 

 

 あっと言う間に二人の美女のたわわに挟まれるアンチョビ。

 

 

「お、お二人はやっぱり~!」

 

「あ、あ、あんざいぃぃぃぃ!」

 

「に~し~ず~み~!オマエもか~!」

 

 

 ケダモノには何を言っても通用しない。

 今、火の国の湯煙はただピンク色に染まるのみであった。

 

 

「う゛ぅ゛…酷い目にあった……温泉に入って疲れが取れる処か逆に疲れるとは……」

 

 

 肩で息をしながらアンチョビがぼやく。

 

 

「千代美も少しは私の大変さが分かったかしら…?」

 

「……」

 

「ふぅ…それにしても二人共その髪型も可愛いわねぇ♡」

 

 

 亜美がラブとアンチョビの頭を指差しながら言う。

 入浴前にアンチョビが自分とラブの髪を結い上げ、二人の頭は可愛く左右にお団子になっていた。

 

 

「…温まったというか些か温まり過ぎだがそろそろやるとするか……」

 

 

 湯から上がったアンチョビはラブを手招きし洗い場に向かう。

 

 

「このシャンプーとコンディショナーはこの間も使ってたなぁ」

 

 

 ラブが持ち込んだ小さな手提げカゴを持ち上げながらアンチョビが呟くと、亜美がそれを見て驚いた様に少し興奮気味に言った。

 

 

「それ知ってるわ!でもかなり高いのよ……」

 

 

 そう言う亜美の声はかなり羨ましそうに聞こえる。

 

 

「あ、これですか?これは厳島(ウチ)のグループで作ってるんですよ。笠女の生徒には無償供給されてるんですけど」

 

「さすが厳島!なんて羨ましい……」

 

「それじゃあ今度お二人にも送りましょうか?」

 

「あ、いや私らこれでも公務員だしさすがにそれは…」

 

「なら使用モニターという事で使用感の感想を頂くという事でどうでしょう?」

 

「それなら大丈夫かな?でもいいのかしら?」

 

「勿論です、お二人なら亜梨亜ママも喜んで提供してくれますよ♪」

 

「そ、それじゃあお願いしようかしら?」

 

「ねぇ?」

 

 

 英子と目を合わせた亜美は同時に恥ずかしそうに同時に俯いた。

 

 

「はい、後で手配しておきますね。それとみんなの所にも送るからね~♪」

 

「え!でもいいのか?」

 

「うん、いいのいいの、是非使ってみてね」

 

 

 ラブがそう言うと皆嬉しそうに目を輝かせる。

 

 

「うわぁ♪これ香りも洗う時の指通りも素敵だなぁ♡」

 

 

 結い上げたラブの髪を解きシャンプーを泡立てたアンチョビは、うっとりとした表情でラブの髪を優しく丹念に洗って行く。

 

 

「でしょう?ヘアサロンなんかにも納めてるけど評判いいらしいわ…千代美も髪が長いから洗うの上手ねぇ……う~ん♡私女王さまだよね~♪」 

 

 

 泡に塗れる二人の美少女、その扇情的な光景は再び一同をノックアウトする。

 

 

「うはぁ…これはヤバ過ぎよ!」

 

「た、谷間に流れ込む泡が……」

 

「また鼻の奥がつーんとするわ…」

 

 

 シャンプーを洗い流したアンチョビはコンディショナーで仕上げると、ラブの長く美しい髪を今度は纏めて高々と結い上げてやった。

 

 

「よ~しラブ、終わったぞ~」

 

「ん~、ありがと千代美♪それじゃあバトンタッチね~」

 

「え?私はいいよ、自分でやるから」

 

「私にもやらせてよ~、普段愛の髪は私が洗ってるからこれでも上手なんだぞ~」

 

「そうなのか…それじゃあお願いしていいか?」

 

「もちろんよ~♪」

 

 

 入れ替わりにアンチョビを座らせたラブは、同様に結われていたアンチョビの髪を解くと、一度シャワーで流し泡立てたシャンプーで丁寧に髪を洗い始める。

 

 

「うは~♡これは確かに女王さまだなぁ♪」

 

「でしょ~?しかし千代美も解いて洗ってあげると私とそんなに髪の長さ違わないよね~」

 

「まあなぁ、これだけ長いとちょっと朝が大変だけどな」

 

「うん、解るわ~♪でもね、アメリカに居た頃に衛星中継でツインテの千代美見た時は、もう可愛過ぎて私萌死にそうになったわ!」

 

「アホか」

 

「ホントよホント」

 

「前々から思ってたんだけど、千代美ちゃんって自分の可愛さに自覚が無いわよね」

 

「ええ、私もそう思うわ」

 

「も~!からかわないで下さいよ二人して~!」

 

 

 割って入る様にそう話す英子と亜美に、髪を洗われながらアンチョビは抗議の声を上げた。

『いいわぁ♡』などと言い合う二人の傍でまほが口の辺りまで湯に浸かり、ブクブクしながらジト目でこちらを見ているのに気付いたラブはニヤリと笑うと面白げに声を掛ける。

 

 

「なによ~、まほもやって欲しいの~?」

 

「い、いや!別にそういう訳じゃ…」

 

 

 誤魔化す様にそっぽを向くまほに、ラブはアンチョビの髪のコンディショニングも終え結い上げた後に手招きも交えてまほを呼んだ。

 

 

「ほら~、まほ!早くおいでってば~」

 

 

 アンチョビと共にニヤリと笑うと、強引にまほを湯から引っ張り上げ座らせ二人掛かりでまほの髪を洗い始める。

 

 

「うわぁ!止めろよ二人してなんだよぅ!」

 

「も~、大人しくしなさいよね~」

 

「そうだぞ~、それとも気持ち良くないのか~?」

 

「いや…それは気持ち良いけどさ……」

 

 

 二人掛かりで身体を密着され髪を洗われるまほはブツクサと答えた。

 

 

「まったくもう、まほも可愛いんだからもっと髪のお手入れとかちゃんとしなさいよね~」

 

「ラブの言う通りだぞにしずみ~、戦車道なんかやってると髪も肌も傷みやすいんだから」

 

「うぅ……」

 

 

 返す言葉も無いのか大人しくなったまほは二人にされるに任せるしかなかった。

 

 

「ねえ、ラブお姉ちゃん。私達もお試しでシャンプー使ってみてもいいかなぁ?」

 

「ん?勿論よ、みんなどんどん試してみてね♪」

 

 

 ラブの言葉に英子と亜美もいそいそと湯から上がり髪を洗い始める。

 みほとエリカはと見ればちゃっかりとユリユリしながらお互いの髪を洗っていた。

 

 

「あらあら♡」

 

 

 その光景に満足したラブは嬉しげにまほの髪をアンチョビと共に仕上げるのだった。

 全員が髪を洗い終えると今度こそゆっくりと湯に浸かり浴室を後にする。

 しかし脱衣所で髪を乾かしそれぞれ用意された浴衣を着る時にお約束の事態が訪れる。

 

 

『うはぁ……』

 

「もうそれいいから!」

 

「西住、今日はもう鼻血出すなよ?」

 

「分かってるよぅ!」

 

 

 アンチョビがラブがブラを付けるのを手伝ってやる光景に再び一同ムラムラする中、更に一同に衝撃の光景が襲い掛かる。

 

 

 「ぐ…ぐるじい…千代美…やっぱむり~」

 

 

 必死になって浴衣の前をアンチョビが引っ張るが、たわわに過ぎる胸元が全く合わず大胆に胸の谷間が露出してとても人前に出られる状態ではない。

 オマケに着丈も一番長い物の様だが大幅に足りずつんつるてんもいいトコだった。

 

 

「いいわ…予想してたから……」

 

 

 悲しげに呟いたラブは実際それを想定して用意していたラフなカーゴパンツを穿き、アンチョビに手伝って貰いロングTシャツに袖を通した。

 

 

「まあこればかりは仕方ないか。それにしても……」

 

『エロい……』

 

 

 ピッタリとしたロングTシャツは身体のラインがモロに出てたわわのサイズも強調される。

 

 

「……」

 

「オホン…!さあラブ、ここに座れ。髪をツインテに結ってやるぞぉ~」

 

「うん……」

 

 

 若干しょぼんとしたラブを椅子に座らせると、アンチョビはまずラブの髪にブラッシングを始めたが、その時の櫛通りの良さに感嘆の声を上げた。

 

 

「おぉ♪あのシャンプーとコンディショナーは本当に凄いな!ブラシが全く引っ掛からないぞ」

 

「うん、それが一番のウリなんだよ」

 

「そうか、それじゃあ今から結うからな……っとヨシ出来た♪どうだラブ?そのリボンは予備だから私からの細やかなプレゼントだ」

 

「ほんと!?ありがとう千代美♪でも…私に似合うかなぁ?」

 

「あぁ、とっても良く似合ってるぞ♪」

 

「ええ、本当に可愛らしいわ♡」

 

「というか可愛過ぎですラブ先輩♡」

 

「ありがとみんな♪」

 

 

 浴衣が着られず落ち込んでいたラブの機嫌も漸く直り、にこにこ顔のラブを先頭に一同は揃って脱衣所を後にするのであった。

 

 

 




公務員とかいいながらしっかりやる事はやる英子と亜美。

現在この後も手直ししてますが、
ヘタすると後二回位に熊本編は伸びそうです…。
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