天元の道、一つの夏が通る   作:楓の

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一話進むごとに文字数が増えていく……
そのうち一万文字あっさりこえそうだな(フラグ






弍の太刀

「まあ、とりあえず悪霊は消えた訳だ」

 

「空模様と悪霊たちが連動しているのかな?」

 

 

周りに先ほどと同じような感覚がないか探るが、まったく感じられない。おそらく空が晴れたことによって敵も撤退したのだろう。この子達が無事で良かった

 

 

「わぁ、びっくりした!すごいすごい、おさむらいさまもおにいさんも強いね!」

 

無邪気に俺に笑いかけてくる少女を見て、思わず目を背けてしまう

似ているのだ、あの時の少女と

しかも……

 

おにいさん(・・・・・)……?どうかしましたか?」

 

俺の呼び方まで同じなのだ。それが余計に心の奥底にしまった感情が表に出てきそうな程に

それでも、この子は彼女とは違うのだ。いい加減この枷から抜け出さないとな

 

 

「いや、なんでもないさ。ところで君の名前を教えてくれないかな?」

 

「おぬいっていいます!こっちが弟の田助です」

 

「俺は織斑一夏っていうんだ、よろしくな」

 

こちらが自己紹介をしていたら、どうやら向こうの話も終わったようだ。

自分の紹介と、これから行動目標を確認したらしい(ここは後でまた自分で自己紹介をしなくては)。また、おいぬちゃんに話を聞いてみたところ

 

・徳川家光公の治世

・ここは下総の国

・だか、歴史が若干かわっている(土気城の場所やあるはずのない城下町)

 

過去のパラレルワールドには何度か行ったことがあるので問題ないが‥‥。師匠、現代っ子に土気城なんていってもわかりませんよ!?

 

 

「だいぶ前進出来たと思う。こんなに調子良くいくなんて私じゃないみたい!」

 

「そりゃ、情報収集担当はほとんど俺でしたからね。酷いときでまともな人に会うまで何度も夜盗とやりあったり山を何回も越えましたからね」

 

「武蔵ちゃん‥‥」

 

「そんな目を向けない出よー!今回はハッピーエンドだからいいじゃない!」

 

 

そんな中、師匠に追撃を喰らわすように彼女のお腹が大きく鳴り響いた。まぁ、丸二日何も食べてなきゃしょうがないよね

 

「さ、流石にお腹が減ったわ!おいぬちゃん、ここら辺に茶屋か何かはある?」

 

「お茶屋さんは里のむこうかな‥‥‥。あ、でも、里より近くにじいちゃまの庵があるよ!私と田助もそこからきたの!」

 

「きゃっきゃっ、きゃっ」

 

「へんな着物のお姉さんとお兄さん、もしよかったら、じいちゃまの庵にくる?お茶いれるよ?」

 

 

変な着物‥‥‥

まぁ、この時代の人からしてみると、奇想天外な服装に見えるのは是非もないよね♪

師匠がおいぬちゃんの頭を撫でるのを眺める。

だが、そんな平和な時間は終わりを告げたようだ

 

 

「‥‥‥‥‥師匠」

 

「‥‥‥‥‥ん。わかってるわよ」

 

次の瞬間辺りが先程のように真っ暗になる

 

 

「空が一斉に暗くなった!また!?」

 

「妖気!」

 

「おいぬちゃん!そこの変な着物で可愛い‥‥‥立花ちゃんから離れないで!」

 

おぬいちゃんを藤丸さんに任せ俺は彼女たちの護衛、師匠は妖気が感じられる方へと警戒を向ける

子供の頃からこんな妖怪擬き‥‥はてや死合をみる必要はない

 

 

「肉がたたれるところ、骨がおれるところ‥‥‥。そして、私が剣を振るう場所なんて見なくていい」

 

「どうやら今回も運がなかったみたいですね、真っ昼間からでるとは」

 

「だけど、襲ってくるなら私は貴方達を切る。そこの悪霊よ、その腐りきった眼底を生者に‥‥‥特においぬちゃんと田助を、見るな」

 

「‥‥‥武蔵守、一夏さん。力を貸して欲しい」

 

「無論。全員殺気の塊みたいな悪霊だものら放っておいたらその子達が危ない」

 

そういいながら彼女は悪霊に剣を向ける

俺も藤丸さんおいぬちゃんを守れるように刀を抜き、守りの構えをとる

 

「━━君の命もね」

 

「こっちは大丈夫、援護くらいはできる」

 

「それは心強い!しかも弟子もいるから私も存分と力が発揮できるわ」

(私が口にする前にとっくに子供をかばってた。私は‥‥‥駄目ね、刀をとる方が早かった)

 

「師匠!こっちはまかせて全力でやってください!」

 

(まぁ、私が出来ることをやるだけ)

「悪霊であれば問答無用、いざ参る!お天道様に代わって諌め申す!」

 

「肉なきもの亡者でたれ切り捨てるのが空の道!我が二刀を以て、十文字に切り捨てる」

 

 

そして、彼女が最初の一体に切りかかったと同時に戦闘は始まった

一太刀で最初の亡霊に切りかかったと同時に、切った反動を用いて回転切りの要領で数を一気に減らす。切った硬直時間を狙い敵も切りかかろうとするが、藤丸さんからの援護魔術にによりスタン状態になる

 

「ナイスよ、立花ちゃん!」

 

魔術によりスタンがかかった怨霊を切り捨て、

さらに敵の親玉らしき方へと進んでいく

向かって行くなかで雑魚を蹴散らしていくが、それでも師匠が裁き切れない敵がこちらに流れてくる

 

「さて、ここから先彼女たちには指一本も触れさせはさせない」

 

いつものように彼女たちの前に出て、受けの型をとる。師匠が攻めの型を好んで取るのに対して、俺の戦いはほとんどが受けの型を取っている。この戦い方がしっくりくる

 

相手の攻撃を一度受け、流して切る

わざと隙を見せて、そこに獲物を向けたところにカウンターを叩き込む

 

ほとんどがこの戦法で今までの世界を潜り抜けてきた

 

 

鬼が剣が振りかぶる間に懐に入り込み、確実に急所にこちらの剣を当てていく

二体目からの攻撃がくるが、難なく自分が持つ刀で受け止める

師匠が日頃の修行で手加減をしないので、ある程度の攻撃なら人間(?)の俺でも受けきれるようになった

 

受けきった攻撃を刀で流し、次の手を打たれる前に間合いに入りこちらのペースに持って行く。こちらのペースに飲まれたことで相手の剣が段々と単調になっていき、隙を見せた所に一撃を決めていく

 

 

「まだまだだな……」

 

師匠ならこのくらいの敵なら今みたいに剣を打ち合わず、ただ一太刀で三体、いや五体は葬れただろう。自分がまだまだ何度と、師匠の戦い振りを近くで見ていると実感する時がある

実際、師匠の方を見ていると既に周りにいた雑魚を蹴散らし、敵の親玉らしき鬼と相対していた

 

師匠から繰り出される一太刀は自分とは違い、まっすぐで力強く、何よりも華やかさが感じられる

そんな彼女から繰り出される太刀捌きに耐えられず、親玉である鬼はついに姿勢を崩してしまう

 

 

「終わったか……」

 

師匠が止めを刺すのを見て、自分も刀を鞘に収める

それと同時に、突然暗くなった空も太陽が降り注ぐ青空へと戻っていく

 

「やっぱり、空模様と悪霊たちが連動してるのかな・・・?」

 

「その可能性もあるな」

 

「そいえば、織斑さんって人間ですよね……?」

 

「一夏でいい、人間って言われると最近自信を持って答えられなくなったからノーコメントで」

 

 

立花からの質問に対して、今のような敵やはてはドラゴンなんかと相手してきたので、人間と問われたら間違いなく否。だが、まだ人間でいたいのが本音

 

「わあ、お侍さんたちすごい!おばけかと思ったけど、おぼうさまじゃなくておさむらいさまが倒せるなら山賊?夜盗?そういうのだったのかなぁ」

 

「きゃっきゃっ」

 

「うん、言ってた!おぼえてる!まだととさまとかかさまが生きてた頃にね……」

 

まさか、この子の両親は……

師匠の方にも軽く目を向けて見るが、どうやら同じ考えに至ったのか、少し顔を潜めていた

だが、彼女が夜は危険だと注意してくれたのは両親だけではなく、じいさまもいるようなので、少し安心した

あと、庵にはあの黒い空間が生まれないなら、交渉次第によってはセーフルームにもなるだろう

 

「――といった話だったけど」

 

「流石に間隔がはやすぎない?」

 

 

先程の話をしてからほどなく、すぐに空が黒く覆われた

正直、この調子なら庵にもこの空間がでそうで恐い

 

「もりもり悪霊が出る江戸時代って…」

 

「立花、普通は出ないから」

 

そんな立花の発言にツッコミをいれながらも、さっき現れた連中とは違う類の悪霊達を睨む。数も増えているので、これを対処出来るか怪しいところである

 

「前より数が多いじゃなーーーーーい!」

 

「せめてサーヴァントが呼べれば……!」

 

 

ああ、どうやら立花の方の召喚魔術も今は不調のようだ

なら、俺は

 

「俺が立花のサーヴァントの代わりになる、今はそれで我慢してくれ」

 

「いや、十分!よろしくね一夏!」

 

今だけの即席コンビが誕生した瞬間だった

師匠が相手に睨みをかけて牽制している間に俺と立花は仮契約(?)を結んでいく。師匠がいうには今の俺はサーヴァントもどきなので、契約も出来るだろうとのこと

 

「さて、そろそろ私たちの前に出ないように念入りにやっつけて――」

 

 

後ろから来る何かを感じ取り、立花とおいぬちゃんを抱きしめて伏せる

その瞬間、俺たちの頭上を通った槍の刃(・・・)が、後ろに現れた敵を切り裂く

切り裂かれた敵はすぐに消滅し、その直後には空には青空が戻っていた

 

「さてさて、何の因果か現世(うつよ)に戻ってきたものの。迷いに迷って下総国のどこかあたり」

 

「天に暗雲が立ち込める度に化生(けしょう)の類が湧いて出て、好き勝手に人を襲うものだから、流石に目を疑ったぞ」

 

その武装僧から感じられる気迫は、師匠がまとうそれに似ていた。これがサーヴァントというやつか

というか槍の一突きで魑魅魍魎が吹っ飛ぶってなんだよ、師匠だってそうそうしないぞ

 

「願わくば、事情に詳しいと良いのだが、如何に?」

 

 

目の前に現れたツワモノを前に師匠は手合わせしたいという気持ちが表に出るのを抑えている。今回は先約があるので、抑えてもらおう

そう思い、俺は師匠が戦いを挑む前に僧兵の前に出た

 

 

 

 

 

 

 

 

 




え?終わり方が不自然?

……勘弁してください、ここで終わらせないと区切りがわからなくなるところだったので


そして戦闘シーンがうまくかけない
これから先何戦すると思ってんだちくしょう(白目
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