天元の道、一つの夏が通る   作:楓の

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今回は短めです
生存してます!

これ書いてると、この作品の案が出てくるんだけど
このパーティーが昼の城につかないと一夏くん単独行動ができねえ…




伍の太刀

相手が名乗り終わると同時に、敵からの魔術攻撃が飛んでくる

狙いは師匠のようだが、それにしては威力が小さい。あいつらは俺以外の情報を持っているところから見てもこのぐらいの魔術なら無力化出来るのは分かっているはずだ

なら、これは本命じゃない……?

 

「……なんの!」

 

魔力弾を切り裂いた直後、師匠の背後から長髪の少女が切りかかる体制に入っている。だが、師匠がこの程度で終わるはずがない

立花の声によって敵の位置に気がついたのか、二本目の刀を引き抜くと同時に背後の敵を貫く

 

「やった・・・!」

 

 

後ろで歓喜している声が聞こえるが、それはもはや使い古されたお約束(フラグ)である。現に胤舜さんはそれが偽物だと気がついており、警戒を怠っていない

しかも、警戒をしなければならないのはまだいる

 

「どうやらあなたもそれなりには出来るようですね」

 

 

その言葉が聞こえると共に、声がした方向から矢が数本飛んでくる。普通の矢であれば簡単にいなせるのだが、この矢は一本一本が拳銃の弾のような速度を出している。身体能力を魔力補助で最大限に活かし、目に強化魔術をかける。強化魔術によって一時的に俺の視界がスローモーションの世界に入り、こちらに飛んでくる矢を一本ずつ軌道を剣でずらしていく

 

「一夏!」

 

「問題ない!」

 

矢はなんとか出来たが、最後の一本は剣の当たり処が悪く、折れてしまった。いや、こちらの剣の軌道を読まれて意図的に誘導されて刀の脆い部分に当てられたというべきか

ここで武器を失うとなると、残りは小太刀ぐらいしか武器がない

 

‥‥‥あ、詰んだ

 

すぐさま小太刀を構えて体勢だけは迎撃姿勢をとっている。もっとも、追撃されたら1秒と持たずに八つ裂きにされるが。師匠の方を見ていても、相手が自分より格上だということに気がついているらしい

師匠と目配せすると、撤退する合図が出される

だが、こいつらがそう簡単に逃がしてくれるのか・・・?

 

 

「――ははは!聞けい!英霊剣豪を名乗る悪鬼ども!」

 

胤舜さんが突然大声を上げて、槍を深く構える

どうやらここは胤舜さんにこの場を任せ、逃げるということか。立花の方に視線を向けるが、納得はしてない顔をしてるが逃げる姿勢を取っている

小太刀を構えつつ、今もこちらを憎悪で染まった目を向けてくる弓使いを牽制しながら少しずつ後ろに下がる

 

 

「行け武蔵!行って立花と子らを守れ!」

 

その言葉が聞こえると同時に手に持った小太刀を弓使いに投げつける。その時に魔術による《貫通》《誘導》の補助をかけるのを忘れずに

 

 

「立花!走れ!二人は俺がおぶる!」

 

投げたナイフがどうなったかを確認せず(いや、確認するまでもなく一撃で破壊されているだろう)おぬいちゃんの方に走り、彼女達を抱きかかえて一目散に逃げていく

 

そのときは逃げることで一生懸命で何も考えられないはずだった

手元に武器もなく、自身が行えることはただ立花の楯となることぐらい

ただの足でまといだった

 

だけど、それでも、本能ではダメだと思っていても

俺は後ろを振り向いて見てしまった

 

 

 

 

―――彼女の瞳に写る、どこか自分に似た憎悪(後悔)

 






一夏くん、順調に改造中
というか、さっさとIS学園編書きたい
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