アンドロメダ学園の初戦は7-2で大西先輩が完投した。
俺はこの時強肩だからとセンターを守らされたが、何故この俺を先発で出さないのかと終始イライラしていた。
「監督!なんで俺を先発で出してくれないんだよ!」
「君にはまだ未来がありマース。しかし、二年生は貴方より残りの青春がありまセーン」
「二年生は大西先輩だけじゃないだろ!俺を出せば間違いなく完封出きる!いや、完全試合だって出きるんだ!」
「ダメでーす。君のその態度ではマウンドは任せられマセーン」
「……わかったよ!だがなぁ!大西先輩はコントロールがメチャクチャだ!炎上したらすぐに俺を出せよな!」
「フゥー、ヤンチャボーイデース」
俺が不機嫌なまま帰ろうとすると奥居が気に掛けてくれて一緒にラーメンを食べようと誘ってくれた。
奥居、お前はほんといいやつだぜ!
ラーメンを食った帰り道、面白いものを見つけた。
「おい奥居、ヅラ売ってる店があるぞお前休日ように買っとけば?」
「おいおい、そんなにやけながら言わないでくれよ。オイラは坊主が似合う男なんだから」
「まあまあ、試しに行ってみようぜ?」
「仕方無いなぁ」
店の中に入ると当たり前だが大量のカツラがあった。
「店員さーん、こいつに似合うカツラとかありませんかね?」
「とりあえずお前はそのニヤニヤした顔をやめーや!」
「う~んそうだねぇ、君はそのままの方がいいと思うよ」
「ほら言ったろ?オイラは坊主の似合うナイスガイなんだって」
「でもまあ、この前売れたあのカツラなら似合ったかもなぁ」
「そのカツラはどんなカツラなんですか?」
「ん?いや、どんな人にでも似合うカツラでね、ずーーと売れ残ってたんだけど、この前白髪のおじさんが買ってっちゃったんだよねぇ」
その話を聞いたあと俺らは家に帰った。
そして、二回戦三回戦と順調に勝ち進み、地区大会決勝戦にコマを進めた。
相手は激闘第一高校、試合は6回まで無失点だった。
しかし、七回表、大西先輩がフォアボールでランナーを出すと続くバッターにデッドボール。四番の友沢に甘く入ったストレートをホームランにされ三点を失った。
監督は仕方無く俺を出し、後続をしっかりと抑えた俺は援護を祈ったが、結局一点も入らず破れてしまった。
「監督のバカ野郎!無能め!」
「まあまあ、そう怒るなよハヤテ」
ぶちギレている俺は、試合が終わり自由解散となったあと奥居と飯を食いにいっていた。
「俺が最初から投げときゃ負けないんだよ!全く、せめデッドボールを出したあとに俺を出してくれればよ、負けなかったんだよあの試合は!」
「まあ、俺達が三年の時には間違いなくお前がエースなんだからそのとき頑張ろうぜ~!」
「あーまだ怒りが収まらん。奥居!この後め付き合え!」
「お、おう。ほどほどにな?体壊さないようにな?」
「百球投げ込みするだけだよ。お前の練習にもなるしいいだろ?」
「ひぇぇ、お前の基準はどうかしてるぜ」