悔いある選手達は二次元へと進む   作:ゆーこー

19 / 21
佐々木ハヤテ 秋の大会 やっぱり俺は先発じゃない

夏休みが終わり、未だ残暑の酷い中、秋の大会地区予選が始まった。

一回戦の相手は支良洲水産高校、弱小高校だったので五回コールド勝ちをした。先発は嵐丸だった……

 

二回戦~準決勝まで全て大西先輩が先輩した。

 

俺を先発で出せ!

そして決勝戦、相手は激闘第一高校。

夏のリベンジマッチになるわけだが、どうせ俺はまた七番センターだろうな。

 

そう思っていた。思っていたのだが今日の先発は俺だった。

「監督、どういう風の吹きまわし……ですか?」

「大西君に言われました。アイツはアイツなりにやっている。それに俺だと勝てないかもしれない。と」

この瞬間俺の大西先輩株は露骨に爆上がりした。

 

待ってましたぜこの時を、初回から全力で行きたいところだぜ!今日は何となく右投げの気分なので右で行くことにした。

 

 

 

その頃、観客席では

「アンドロメダ学園と激闘第一高校。あの人は先発なのだろうか?」

ウォータースライダーの例の彼女が電光掲示板を見ると、佐々木の上に1と出ていた。

「来た甲斐があったようだな」

彼女は試合が始まるのを楽しみにしていた。

 

 

「っしゃー!キャッチャーしっかり捕ってくれよな?」

「出来る限りのやるさ」

頼りないキャッチャーだなぁ…試しに俺の第一の決め球165キロでボール5個分は落ちるSFFを投げてみたが捕れなかった。

 

 

まあ、そんな決め球使わなくてもこんなやつら抑えられるんだけどな!

一回を三者連続三振で抑え、二回表 バッターは友沢。

一球目の内角ギリギリの169キロストレートを当ててきた。

おいおい、こいつ天才じゃねぇーか。

ビビらせようと相手に当たるギリギリの所からストライクゾーンに向かって曲がり始めるスライダーを投げたがビビる様子もなく見逃した。

追い込んだし多分大丈夫だろう。しかし万が一打たれるのが嫌だから俺はSFFを投げたかった。

キャッチャーがそれを良しとしない。まあ投球練習の時に捕れなかったボールを投げられるのは嫌なのはわかるが…

仕方無いのでサイン通りスローカーブを内角ギリギリに投げた。

友沢はこれを見逃したが判定はギリギリボールだった。

ボール半分くらいコースからずれてしまったか。

次は緩急を生かしたアウトローへのストレートか。

自分の全力170キロストレートをミットを破壊する気持ちで投げ込むと、友沢の振ったバットは既にボールが過ぎ去った空間を振った。

 

その後も順調に投げ続け、完全試合ペースで八回を向かえた。

相手の先発鶴屋が5回に炎上してくれたお陰でこちらは4点リードしている。

これで友沢とも最後の対決になるだろう。

一球目のHシュートから既に真後ろへのファール。タイミングがかなり合っている。

二球目の120キロのパームを大きく引っ張りファールにする。

出来ればこの一球で仕留めたい三球目、俺はフォーシームジャイロを投げた。

友沢は50キロの緩急に対応してバットを振ったが、重力に逆らうが如く落ちないボールはバットの上を通過した。

 

これで完全に激闘第一高校は終わった。俺は他の打者をあっさり料理し完全試合を達成した。

 

 

観客席にて

「ふむ、あそこまで凄い投手だったとは。あの友沢が簡単にやられるなんてな」

彼女は満足そうに観客席を出ていった。

 

 




ハヤテ君は投手としてだいたい何でも出来るけど左右共にオーバースローで投げるのが一番好きです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。