次の日、どこかで噂を聞き付けてきた川星ほむらさんが、私の元にスゴイ血眼になって現れた。
そして自分が仲間になればどれだけ優秀なのかを熱弁され、さあどうするするっすか?と聞かれた。
「はい、一緒に野球しましょう」
「えーそこ普通にやるんすかー」
ほむらさんは何を求めているのだ?
「自分はもっと、そこまで言うのなら私からホームランを打ってみろ!みたいな熱い青春みたいなのを期待してたッス」
「まあそう言わないで…お願いします!」
せめてもの青春っぽさ?に手を差し出す
「はい、よろしくっす!」
先程は目が怖いと思っていたが、普段はたれ目でスゴイかわいかった。
そして放課後
「野球部の監督を見付けてきたにょろーー!」
「ははは、ソフトボール部の監督兼野球部の監督になった勝森だ、よろしく」
「さらにさらに!部室も用意したにょろぉ!」
ネコりんは知らぬまに色々と頑張ってくれていた。これはもっと頑張らないと!
「ところで心菜さん」
改まった顔で私に話しかける矢部田さん
「女子選抜高校野球出場試合には皆で参加するんだべ?」
女子選抜高校野球出場試合?なにそれ…そんな言葉、前世でも聞いたこと無いような
「女子選抜高校野球出場試合、通称女子選高試合は、女子野球選手を男子と同じ公式試合に出させようと言う運動から生れた試合だべ。この試合は春の甲子園出場高と、全国の女子野球選手の選抜チームが戦い、見事勝利すれば、女子も男子と同等に戦えると証明できて、見事公式試合に参加できるようになるんだべ!」
「で、今回はその四回目っす!」
「今までも惜しいところまでいっても負けてたべ、でも今度はおら達も参加資格があるべ!」
一度でも勝てばもうやる必要は無いらしいが、今まで勝つことがなかったらしい。そして参加資格は高校野球部に入っている女子全員。なるほど、これが神様が与えた最初の試煉か。
「手続きはいつでも済ませられるようにしてるにょろ!」
ネコりんの仕事の速さに感動しつつ、私達は参加することにきめた。
「じゃあとりあえず、もうすぐ行われる選考会に向けて頑張りましょう!」
「おおー(だべ!)(にょろ!)(っす!)」
グラウンドも小規模ではあるが与えられ、監督はソフトボール部のほうに行ったので私がノックをする
「矢部田さーん!」
外野まで使える場所が無いので二人とも縦ノックを行う。
「ほむらさーん!」
ファーストのほむらさんは、安定したボールさばきを見せてくれた。
「じゃあほむらがキャッチャーやるので心菜ちゃんの投げ込みをするっす!」
相手は正規の捕手じゃないから構えたところに投げないととれない可能性がある。
コントロールに自信はある。
「一球目、ストレートいきます!」
ほむらさんの構えた左打者想定の外角高め、ノビのあるストレートは寸分の狂いもなくミットに収まった。
「す、すごいっす!要求したところにピンポイントっす!」