運命の光   作:リッティー

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第十話 ナバラの塔

「こっちこっち!!」

 

 

セリアが道を指し示す。

 

現在、俺たちは食糧庫を目指していた。

 

塔に入って7時間。

乾パンを食べたとはいえ、激闘の疲れもあり、調子は最悪だった。

そんな時に、セリアから有力情報がもたらされたのだ。

 

『お腹すいてるの?だったら、二階に調理室があるよ!』

 

そして、調理室と食糧庫が繋がっているという情報も。

 

旅において一番困るのが食糧だと聞いたことがあるが、まさしくそうなのだと実感した。

 

 

特に誰かに出くわすこともなく、食糧庫に到着。

 

 

が。そこで問題が発生した。

 

 

 

 

 

料理がまともにできるやつが一人もいない。

 

 

 

アークス。

「え、僕、料理なんてやったことないよ!?」

 

 

 

 

 

 

メレヤ。

「焼くだけなら、出来る。」

 

 

 

 

フローラ。

「煮物なら……でも、水結構使うしなあ……」

 

 

 

 

 

んで、俺はというと。

「しゃーない、俺がやる。こないだおかっちゃんにしこたましごかれたからな」

 

 

 

 

 

 

ただし、『ギリギリ合格』レベル。

 

 

 

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1時間後。

「出来たぜー」

5人分。しっかりと作っておいた。

たまたま米があったから、セリアにも手伝ってもらって、ご飯を炊いた。

おかずには、おおくちばし(くちばしがやたらとでかい鳥)の唐揚げ。

汁物には、人参や大根を入れて、昆布だしで煮込んだスープ。

 

 

「うまっ!?」

 

反応は上々のようだった。

 

 

 

 

乾パンだけじゃ、やっぱり味気なかったよな。

今日はみんな、ほくほく気分で寝た。

 

 

 

 

隠れながらだから、物凄く狭かったけど。

 

 

 

 

 

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翌日。

セリアの案内に従って、塔の中を驀進する。

今日は、「4階にある牢屋みたいなとこ」に連れてってくれるのだとか。

 

立ちはだかる魔物たちは、なぎ倒し、爆砕して突き進む。

 

入口付近が鬼レベルの密度で魔物が密集してたことを考えると、戦いを上手く運びやすくなった。

こちらも密集しなくて済む上に、セリアという心強いサポーターがいる。

フローラも攻撃に回れるようになったことが、進行速度増加の原因だった。

 

 

連携も様になってきたし。

 

と、思いながら、4階に繋がる階段を上る。

 

 

 

 

「っ!」

 

 

突然、アークスの肩が震え、張りつめた表情で立ち止まった。

どした、アークス?

 

 

 

 

「……ルーラとリレミト、使えるようになっちゃった」

 

 

 

 

……まじか。

俺、唯一、魔法使えない……

エルフなのに。

 

 

「……いや、お前には魔剣技があるだろ、隼風斬(しゅんぷうざん)とか」

 

 

アークス、フォローありがと……

 

 

 

そうだな。俺は剣士。俺は、守り手。

前に立って、みんなを守るのが、俺の役目だ。

それを、再認識した。

 

 




なんかだんだん短くなってる気がする。
今回はパーティーのお食事事情にも触れました。
大人がいたときはいいけど、同年代の中で一番料理上手なのは、実はクロウリーなのです。
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