4階に到着した。
しばらく中を進むと、鉄の柱が見えた。
「あの中にみんないた!」
と、セリアの発言。
牢屋みたいな柱だと思ったら、本当にそうだった。
目の前にやってきた。
テレサがいた。
アークス、メレヤ、フローラも、それぞれの級友に出会ったようだ。
涙を流していた。
「あたしたち、嫌なことされた……」
というのは、テレサ。
主犯は「カエルみたいな魔物」だそうだ。
毎日のように、ここから繋がる5階に連れられ、『実験』と称して色々やってたようだ。
例を言うと。
・1日食事抜き。誰だってきついでしょ、これは。
・剣技と魔法をほぼ同時に発動できるか調べさせられたらしい。魔剣技はダメ、って、きついな!
・魔法適正チェック。攻撃回復をどちらももつか調べさせられたとか。ちなみに、テレサは魔法は皆目ダメだった。
などなど。
どうやら、相手は、これらの特徴を全て持つ、『勇者』を探して殺そうとしてるらしい。
勇者を殺せば、地獄の帝王の復活を邪魔する者がいなくなる、とか言ってたようだが、何なんだ。
というか、ロトの勇者は行方不明だぞ!?
復活するという噂なんて全く聞いてないし、デマだと思うが。
しばらく考えて。
新しい勇者が誕生する。
その可能性に気付いた時、俺ははっとした。
ロトじゃなくて、新しい系譜の勇者が。
誕生するとしたら。
数多の伝説に残る『魔王』は、それを阻止しようとするだろう。
単純な話だ。自身を滅ぼす存在は、排除しようとするのは当然とも言えるだろう。
魔王と勇者の確執は、ずっとあるものだ。
そして。
今の敵は、恐らく、魔王の手下か、部下か。
伝えた。セリアに、テレサに。
「フログレット……」
セリアが呟く。
「あいつは、塔の最上階できっと、ふんぞり返ってる。あいつの目的は、勇者抹殺」
やはり、そうだった。
「そして、ピサロ……魔王の、部下」
敵は見えた。
「あたしは、もう見ていることしか出来ない。だからクロウリー、あいつを倒して」
テレサから、託された。
ならばいくしかない。
戦って、勝って、ここに舞い戻って。
みんなで、帰るために。
明日は、決戦の時だ。
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夜。
牢屋内に侵入を果たした俺たちは、作戦会議を開始した。
俺の役割は、守り。
敵の攻撃を引き付け、みんなを守る。
魔剣技、と呼ばれる剣技を唯一持つから、ある程度は攻撃に威力がでる。
パワーファイター兼、守り手。
捜索隊でも数少ない魔剣技使いかつ、この一隊の最強の守り手、それが俺。
アークスは、速度で翻弄する、双剣士。
盾を優先的に俺に回していると思ったら、
「お前は守り手だ。だから盾の使い方も覚えとけ」
だと。そして自分は、塔の中で拾ったさまようよろいなどの剣を拾って双剣の腕を磨いていた。
ピオラ、ルーラ、リレミトも修得。
まさにスピードファイター。
メレヤは、魔法攻撃一辺倒。
イオラやヒャダルコで、敵をなぎ倒して欲しい。
フローラは役目が多い。
回復、炎魔術、補助と、三役揃ってる。
おまけに弓も使えるため、毒の仕込み人にもなりそうだ。
そして、セリア。
弓の次に射程の長い彼女の触手攻撃は、距離の優位性で優れる。
その上、回復の腕はフローラ以上。
ベホイミには驚いたが、その上バイキルト、スクルト、インテ等々、補助も優秀。
このメンバーの、頼れる
テレサが、みんなが、解放の時を待っている。
だから、俺たちは戦うのだ。
決戦の時は、明日に迫っている。
それぞれの役割を明記。
フローラさん大変そう。
ただ、セリア加入後はちょっと楽になった模様。