やっとこ冒険開始?
翌朝8時30分。
アラハギーロ王城。
クロウリーは、どんな人がいるんだろうと、半ば緊張しながら城門をくぐった。
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「意外にいっぱいいるなあ」
王城には初めて行くクロウリーは、あまりの人の多さに驚いている。
「50人ぐらいは王城直属兵士だぞ」
現役東門門番兵の父親ライアンが応える。
王城の中庭に集ったのは、彼らを含めて150人程だ。
屈強な傭兵、熟練の気品を漂わせるお爺さん、等々。
ライアンは、上司がいたらしく、挨拶しに行っていた。
しかし、そんな雑踏の中で。
「国王様の、おなーりー!!」
臣下の人が言ったのであろうその声は、雑踏をかき消した。
カンダタファミリーは、街中の情報収集を行い、
街の外には、150人の集まった人たちがあちこちに行くことになった。
が、国王陛下がいくと言い出した時には、
お付きの臣下や兵士が全員総出で止めにかかっていた。
そしてクロウリーは。
「ひとまず、近くの魔物を追っ払って先遣隊の活路を開く、か。
まあ妥当だろうなあ、今の俺弱っちいし。」
いつか見返してやると言わんばかりに張り切っていた。
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Side クロウリー
二人か三人で一組になって行くことになっている子供探し。
俺のパートナーは、フローラというアラハギーロ国立教会の神官見習いだ。
同い年で学校が違ったから、お互いの学校の事について話が弾んだ。
時計塔が11時の鐘を鳴らした時、俺達は東門から街を出て、失われた子供__とは言え、同年代__を探していく。
そして、鐘は鳴らされた。
「出陣!」
門番兵や傭兵が先陣を切り、パートナーの魔導士はどくやずきんなどの遠隔攻撃持ちを優先的にメラ、ヒャドなどで駆逐。神官たちの回復魔法が断続的に飛ぶから、分かれ道までは戦いやすい。
問題はこれから。ペアもしくはスリーマンセルでどう動くか、だ。
案の定、初めて顔合わせした組も多く、苦戦続出。
そもそも初めて会っていきなり連携しろ、てのがおかしいんだけど……
俺たちは二人で戦う。子供代表で選抜されたから、子供同士組んだのだ。
俺の剣技はいつもより冴えない。
初の野外実戦。対人じゃなくて、対魔物。
しかも授業では木剣を使っていたのに、今は銅製の剣を振り回してる。
やりにくい。
が。そんな俺を支えてくれるパートナーがいる。
「燃ゆる
響く詠唱。背後にいるフローラから、紅い炎のような魔力光が立ち昇る。
「ギラ」
放たれる、魔法。
炎の壁は、俺の5メートル前で、魔物たちの行く道を塞いでいた。
フローラ。アラハギーロ魔導学校首席。回復と火属性の魔法が得意。
両方とも極めれば悟りを開きそうだ。
そしてギラは使い手が多い、とは言えない魔法だ。
詠唱が示すように、炎の壁を創り出して敵の進軍を止める魔法。
抜けたとしても火だるまであり、残り火に焼かれ死ぬ事もありうる、ちょっと危険な魔法だったりする。
彼女のこの魔法には何度も助けられた。
この集団戦闘においては、頼もしい限りだ。
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そして、3時間後。
俺たちは街に帰った。
初冒険、初野外戦闘。
本人は楽しんでいたようです。
次回は12/25。お楽しみに。