「ここか……」
レーメの広さを侮っていた。
アラハギーロはわりと区画整理が進んでいたから、実は街が分かりやすい。
が。
レーメは違う。
広い。上に、どこに何があるか分かりにくい。
おまけに地図がない。道もあまり分かりにくい。
ポロンさんの占い処にたどり着くまで1時間。
アラハギーロを西端から東端まで、歩いて直線で行った時の時間もだいたい同じ位だ。
迷って何度も停止していたから、余計に時間がかかった気がするけど。
横には、フローラ、メレヤ、アークスの学生メンバーが勢揃い。
「お前たち、行って来い!」
と、大人組から任せられたのが、この情報収集だった。
(カイル達は回復薬買い占めとかしてないよな!?)
それが気掛かりだったのだが。
一方。
こちらは一人ずつ入るため、誰が最初に入るかもめにもめた。
結局俺、クロウリーからになったが。
--------------------------------------------------------------------------
暗い。
それが、占い処の第一印象。
ロウソク、ヴェールなど、占いのイメージに似合っている廊下の奥。
水晶玉の向こうに、ポロンさん。
ミステリアスな雰囲気をたたえる彼は、名前を聞く。
素直に姓名どっちも答えた。
「そうか……」
お?なんか意味深?
「そなたは……もしや、消えた者たちの探求者か?」
「ああ、そうだ」
そして、ポロンさんはこんなことを言っていた。
・ナバラの塔の前には「番人」としてドラゴンがいる。夜行性なので昼に塔につくようにすべし。
・塔まで歩いて大体2時間。ただし、大人の場合。
仲間たちも透視されており、パーティーメンバーと種族を言い当てられた。
クロウリーは、旅を続ける、はず。とも言っていた。
なんだよ「はず」って、と思ったけど、敢えて言わないことにした。
声からしてじいちゃんだし、あまり覚えてないこともあるのだろう。
夢とかなら尚更そうだ。
あと詳しい地図を貰った。ご丁寧に世界地図。
正直言って嬉しい。と思って裏を見たら、
「世界に旅立つお主に託す」
とあった。
とりあえず情報ゲット。
裏のことに関しては、わからないことも多いのでスルーした。
------------------------------------------------------------------------------
「どうだった!?」
メレヤとフローラから真っ先に訊かれた。
「これと、塔の情報もらったよ」
と、世界地図を見せながら言った。
「おおおおおおおおおおおお!?」
と、場がざわめいた。
そして、みんなが占いを終えた時。
「メレヤ、フローラ、アークス……」
そして、彼は言った。
「帰ろう、宿屋に」
自分たちのいるべき場所に、頼れる人たちの元へ。
少年少女は連れ立って歩き出した。
---------------------------------------------------------------------
夜。
ポロンは窓の外を見つめていた。
「新たなる光と闇が見えた。」
運命は、動き出す。
静かに。
次回は場所がまた動きます。
洞窟回で出てたあの子が再登場?